はにゃーん様、コズミック・イラの大地に立つ   作:ざんじばる

2 / 4
若干ハマーン様をポンコツにさせすぎた気もする。
まあでも『オリ主?』タグもつけたから良いよね(目そらし)



ガール・ミーツ・ボーイは戦場で

◇????年??月:死後の世界?

 

 

 なぜか体が揺さぶられている気がする。

 さらに、男の子の声もする。死後の世界はなかなか騒がしいようだ。

 

「あの! 大丈夫ですか!! 起きて下さい!!」

 

 なに……? 私は死んだんでしょ……? このまま寝かせておいて……

 きっといつか、大佐が迎えにきてくれるの……

 でも、ナタリーとは会いたくないわ……

 

「はやく! ここは危険です!! このままじゃ巻き込まれます!!」

 

 うるさい……この子なにを言って……?

 

 

「戦闘区域がすぐそばまで迫っています! もう時間がないんだッ!!」

「ッ!? 戦闘!?」

 

 そのパワーワードに私は跳ね起きた。死んでる場合じゃない!

 さて、他人が私の顔をのぞき込みながら揺さぶっているところで、ジャックナイフよろしく跳ね起きたらどうなるか…… 自明である。

 

 ゴッッ!!

 

「あぐッ!?」

「んぎゅぅぅぅぅぅ!?」

 

 私死んだ。生き返ってそうそう死んだよ!?

 

「良かった! 目が覚めた!! 早くこっちに!!」

 

 だが、早々に立ち直った男の子は悶絶している私の手を取ると走り出した。

 彼の頑丈さが解せないが、頭の痛みでどうしようもない私は抵抗できない。摂政モードの私なら『この俗物が!!』と罵り、手を払いのけるところなのだけど。

 涙を堪え眼を開ける。当然目の前には男の子の背中があるが、私はキョロキョロと辺りを見渡して状況確認にいそしむ。

 周辺は工業ブロックのようで、遠方には普通の住宅街が見える。でも周囲では爆発音や銃声が響き、火の手と煙もたくさん上がっている。

 結論、確かに戦闘中だ。どう考えても天国ではない。

 でも慌てるな。こんなシチュエーションを私は知っている。昔、ライブラリの書籍データで読んだことがある。そう――古の地球の文豪、『YASUNARI KAWABATA』の名著『The Izu Dancer』の有名な一節だ。

『国境の長いトンネルを抜けると戦場だった』

 死んで天国についたと思い、目を開けたら戦場にいた今の私にぴったりではないだろうか…… 何か違う気もする。

 

 まあいい。肝心なのは天国ではない=私は死んでいないということだ。

 私が地獄に落ちるようなことはあり得ない。確かにMSの戦闘で何人も殺しているけど、戦闘の結果やむを得ずだ。軍法上問題はない。問題があるとすれば私が軍属ではないことくらいか。些細なことだ。

 後はナタリーを見殺し、いや救えなかったことくらいだけど、これはノーカンだよね? それにコロニー落としなんて大罪を犯したわけでもないし。

 よし、死んでいないことが分かったところで次はここがどこかね。

 先ほど見たとおり、工業ブロックや住宅街がある。遠くを見渡せば、私がいるのは巨大な円筒形の空間の中であることが分かる。これは民間のコロニーに間違いなさそうだ。ただ連邦系のコロニーか、ジオン系のコロニーかは知らないけど表向き全て連邦の影響下に組み込まれた今の情勢で、民間コロニーを巻き込んでまで戦闘が起こるとは思えないのだけど……?

 

 そして何よりおかしいのは――

 

 私が事故にあったのはアクシズ周辺宙域でだ。アクシズは宇宙の辺境、アステロイドベルトにあり当然周囲にコロニーなど存在しない。なぜその私が乗っていたキュベレイから離れて、一人コロニーに倒れていたのか。

 いずれにしても、ここがどこかの判断は保留にするしかなさそうだ。

 幸い私はノーマルスーツではなく、ラフな普段着を着ている。まだ顔が連邦に売れているわけでもないので民間人のふりをしながら状況を把握しよう。

 

 

 ところで突然だけど私には3つの対人モードがある。

①素:身も蓋もないけど、17歳の小娘としての私。妹や開発メンバーに接するときはこれ

②軍人モード:淑やかさの中にも凛とした強さを感じさせる。シャア大佐には基本これ。

③摂政モード:なんというか女帝である。『俗物が!!』とか言っちゃう

 ということで、割ところころ口調を変えるだろうけど戸惑わずに着いてきて欲しい。誰にお願いしているのか分からないけど。

 民間人を装うので、当面は①を基本に、場合によっては②を挟んでいこうと思う。③は当分封印ね。女帝な民間人なんかいないし。

 

 

 そうやって私が一仕事終えた頃、少年の目的地に着いたらしい。だけど目的は果たせそうにない。シャッターが閉まっており、その先はがらんどうだ。

 

「くそッ、ここの脱出ポッドも使用済みだ! ごめん、他を探さないと……」

 

 そういって振り向いた少年は私の顔を見てなぜか固まる。もしかして、私の顔って連邦の支配地域に漏れてる? いや、そんなはずは……うん。ここは無視して押し通そう。下手に取り乱す方がまずい。

 一方的に見られているのも何なので私も少年を見つめ返す。

 年は私と同じくらい? いや一つくらい年下かな? 茶色がかった堅そうな髪をしている。 顔立ちはかわいい系というのだろうか? 整っているのだろうが、大佐以外男性に興味がなかった私にはよく分からない。後は全体的に線が細く頼りない感じ――だけど、先ほどまで私を引っ張る腕は意外なほど力強く私の腕力ではふりほどけそうになかった――

 そこで少年が我に返る。彼の少し頬が赤くなっている気がするけど、走った影響かな?

 

「ご、ごめん。とにかく脱出できるものを探さないと。あっちのほうに行ってみよう!」

「ええ、貴方に着いていくわ。でも、どこに向かっているの?」

「ここはヘリオポリスの工場区なんだ。まだ脱出ポッドがあるかもしれないし、なくても貨物船とかで脱出できるかも知れない」

「そう。わかったわ。いきましょ?」

 

 へリオポリスね。そんなコロニーあったかな? さすがにコロニー全てを覚えているわけではないし……サイドいくつか分かればだいたいの位置がわかるのだけど。まだ保留継続ね。

 

「うん。いこう!」

 

 

 なぜか少年はまた私の手をつかんでくる。別に今は咄嗟に走り出すわけでもないし、普通に走れるのだけど……

 まあ手汗で気持ち悪いとかでもないので好きにさせておきましょうか。

 

 

 




しかし作者は種ではバリバリのシン君派で正直キラは大嫌いなのですがなぜSEEDをクロスオーバー先に選んだのか。A.その方が人気がとれるから
まあでも、キラがああなったのはクレイジー赤毛と淫乱ピンクのせいで本当はまともなのだと信じて続けます。

次回投稿は21時ごろです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。