私が織斑先生に叩かれた後で、何か言われた後に急にやる気になった、
セシリア・オルコットと鳳鈴音の二人が代表してタッグを組んで、
先生と模擬戦をすることになった。
肝心の対戦相手は誰なのか気になるので周りを見渡して
ふと空を見てみると何かが飛んできているのが見えた。
飛んできているものをよく見るとISであることが分かった。
あれは確かラファール・リヴァイブだったはずだ。
とりあえずパイロットは誰かを知るためによく見てみると緑の髪が目に入った、
確か緑色の髪をした先生といえば一人しか居ない、対戦相手は副担任の山田先生なのだろう。
そう考えていると想像通り山田先生が下りてきたのだが、
何を間違ったのか一夏を下敷きにしてしまった。
そのままもみくちゃになって砂煙が晴れた時には山田先生の胸をわしづかみにした一夏が見えた。
これがラッキースケベというやつなのかとしみじみと思いつつ見ていると、
後ろから殺気を感じた。
振り返らなくとも分かる、十中八九セシリア・オルコットと鳳鈴音だろう。
と、次の瞬間、私の真横をレーザーが通り過ぎていった。
何とか一夏は躱したが、その次の瞬間鳳鈴音が自らの獲物(双天牙月というらしい)を
組み合わせて投げつけたのだ。
これも何とか一夏は回避したものの無理な姿勢で避けたためバランスを完全に崩してしまっている。
そこにブーメランのように戻ってきた双天牙月が当たりそうになってしまっている。
このままでは主人公が死んでしまうので止めに入ろうとしたとき、
二発の銃声が響いた。
それと同時に双天牙月の軌道が変わり、一夏に命中する事は無かった。
どうやら山田先生が上半身だけ起き上がった姿勢で、精密射撃をしたようだ。
IS学園で教師をしているだけあって腕は確かなようだ、侮っていたが認識を改めようと思う。
それに皆で驚愕していると織斑先生より山田先生は日本の代表候補生だったと伝えられた。
そして興奮冷めやらぬうちに山田先生対鳳鈴音、セシリア・オルコットペアとの戦いが始まった。
結果としては山田先生の圧勝だった。
シャルがラファール・リヴァイブについての解説をしている九十秒弱で山田先生によって二人は片付けられ、
落とされた二人はみっともなく敗北した理由について言い争いを始めた。
敗北の一番の理由はタッグ戦という環境に対する練度だと思うのだが
声に出すとめんどくさい事になりそうなので声には出さないことにした。
しばらくはそのままだったが周囲から苦笑されている事に気が付くと恥ずかしがりながら列に戻った。
「これでIS学園教員の実力が理解できただろう。敬意を持って接するように」
とだけ織斑先生が皆に言って授業は再開された。
どうやら専用機持ちが分かれてグループリーダーとなって実習を行うらしい。
しかしそれには問題が有る。練習機の数より専用機持ちの方が多いのだ。
その為、誰かが二人がかりでグループリーダーをすることになり、
私達が一番経験が浅いという理由で山風と協力してグループリーダーをする事になった。
「では、各グループに分かれて訓練を開始しろ」
という織斑先生の号令を受け、皆散らばるかと思ったが一夏とシャル
そして私たちのグループに皆が集まってしまった。
どうすべきか困っていたところに
「偏りすぎだ、とりあえず出席番号で分かれろ」
と織斑先生の鶴の一声がかかり、蜘蛛の子を散らすように移動していった。
用意されている機体は打鉄とラファール・リヴァイブが三機ずつなのだが、
私たちは主役ではなくわき役でここでの主役はこれから乗る少女たちなので、
私が担当することになる少女たちに使用する機体について聞いてみたところ、
なんでもいいという返答を受けた。
それならお言葉に甘えて独断で決めさせてもらおうと思う。
私が選ぶのはラファール・リヴァイブ、選んだ理由はよく知っているからという一言に尽きる。
なぜならステラ社はデュノア社と交流が有るのでラファール・リヴァイブを見ること
(乗ったこともある)は多いうえ、
短い期間とはいえともに訓練していたシャルの機体はラファール・リヴァイブのカスタム機であるからだ。
それに対して打鉄は数度の整備の経験こそあれ搭乗の経験はないので、見慣れた方を選んだわけである。
とりあえず少女たちを待たせているので早くしようと思う。
「ISにどれくらい乗った事が有るの?」
と皆に聞いてみると、
基本的に一、二度程度であると返答が有った。
それなら基本的なところを教えるだけにとどめておこうと思う。
「まず乗る前に注意しなければならない事が有るので覚えておいてください。
それはISを立ったまま解除しないことです。」
と言うとグループのメンバーが全員注目してくれたのでそのまま続けることにした。
「立ったまま解除されると落ちてけがをする恐れがありますし、
訓練機は粒子化しないので、次の人が乗ることに苦労します、
そんなことになったら時間不足で織斑先生の雷が落ちる状況になりかねないので本当に注意してください」
と言うとその状況が想像できたのか青い顔をしながらうなずいてくれた。
「最初の人から乗ってみてください。わからない事が有ったら遠慮なく聞いてもらって構いませんし、
もし落ちそうになったら全力で助けに行きますので心配しないでください。」
と最初に号令をかけて私のグループは順調に進んでいったが、
残り二人というところで別のグループが騒がしくなった。
どうやら一夏のグループとシャルのグループで何かあったらしい。
シャルに通信を入れてみるとどうやら立たせた状態で降りた生徒が一夏の班に出た結果、
いわゆるお姫様抱っこで一夏が生徒を運び、それが伝播してシャルもねだられている
という状況だと返答が有った。
こちらには軽く釘を刺してあるため伝播してまだ来ていないが時間の問題なので早く終わらせようと思う。