Fate/cross wind   作:ファルクラム

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第11話「魔女からの誘い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 清姫が扇子を振るう度、空中に踊る炎が翼竜たちを呑み込んでいく。

 

 高所から急降下し、砦へと迫るワイバーン。

 

 しかし、

 

 外壁の上に立つ和装少女は、真っ向から自らに迫る翼を睨み据える。

 

 自身に向けて殺気を放つ翼竜を相手に、一歩も引かずに対峙する狂戦士の少女。

 

 次の瞬間、

 

「ハッ!!」

 

 扇を一閃する清姫。

 

 放たれた炎が、爪を振りたてるワイバーンを迎え撃つ。

 

 たちまち、炎に包まれる翼竜。

 

 断末魔の悲鳴が、空中に鳴り渡る。

 

 圧倒的な火力を前に、空中でのバランスを保てずに落下していくワイバーン。

 

 巨大な体躯を誇る竜が、一瞬にして丸焼きになってしまった。

 

「他愛ないですわね」

 

 己が倒した躯を見下ろしながら清姫が冷ややかに呟く。

 

 ワイバーンは確かに幻想種であり、その力は人間を遥かに凌駕している。

 

 しかし、英霊は人々の想いが結晶化した存在。たかが「羽付きトカゲ」程度が敵う相手ではないと言う事だ。

 

 既に上空を乱舞するワイバーンの数は、当初に比べて激減している。

 

 清姫はほぼ単騎で、ワイバーンを全滅させていた。

 

「さて・・・・・・・・・・・・」

 

 周囲を見回して、清姫は扇子を閉じる。

 

 既にワイバーンは全滅。

 

 周囲に翼竜の姿は無かった。

 

「それでは、安珍様の許へ参りましょう。いかに愛する夫の為とは言え、妻がいつまでも不在では、何かとお困りでしょうし。

 

 いや、だから夫じゃないし、妻じゃないし。

 

 もはや何度目とも知れぬ声なきツッコミをスルーしつつ、清姫が歩き出そうとした。

 

 その時、

 

 城壁にもたれかかるようにして倒れていた1匹のワイバーンが、突如として首をもたげる。

 

 まだ死んでいなかったのだ。

 

 今にも歩き去ろうとする清姫に向けて、大口を開くワイバーン。

 

 清姫はまだ、気づいていない。

 

 その口内に炎が躍った。

 

 次の瞬間、

 

 ザンッ

 

 鋭い音と共に、ワイバーンの首が斬り落とされる。

 

「・・・・・・・・・・・・え?」

 

 そこで、振り返る清姫。

 

 その視界の中に佇むのは、たった今、手にした長剣でワイバーンの首を一刀の下に叩き落した男。

 

「あなた・・・・・・・・・・・・」

 

 清姫の呟きに応えるように、

 

 鋭い眼光をした剣士(セイバー)は振り返った。

 

 

 

 

 

 コンピエーニュの戦いでイングランド軍の捕虜となったジャンヌ・ダルクは、魔女の烙印を押されて火炙りの刑に処せられる。

 

 捕らえられ、裏切られ、辱められた彼女の無念。そして怒り。

 

 それらの想いが渦を巻くようにして黒く染まり、ジャンヌ・オルタは誕生した。

 

 そんな彼女が振るう宝具。

 

 「吼え立てよ、我が憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)

 

 火刑に処された彼女自身の逸話が宝具化した、と言えばまだ聞こえはいいかもしれない。

 

 だがこれは、紛れもなくジャンヌ・オルタが持つ恩讐と憤怒の具現。

 

 己を焼き尽くした地獄の業火を顕現させているのだ。

 

「グゥッ・・・・・・ォ・・・・・・オォ・・・・・・」

 

 杭に刺し貫かれ、苦悶の表情を浮かべるジークフリート。

 

 絶対無敵であるはずの「悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファーブニル)」によって守られた体は、いともあっさりと貫かれ、竜殺しの英雄に致命傷を与えていた。

 

「ジークフリート殿!!」

 

 ワイバーンと交戦していたジルが悲鳴に近い声を上げる中、

 

 彼らの希望である戦士が、地に崩れ落ちる。

 

 魔力で編まれた杭が消え去ると同時に、地面に倒れ伏すジークフリート。

 

 同時に、フランス残党軍の最後に残された矜持もまた砕け散った。

 

「そ、そんな、ジークフリート殿が、負けるなんて・・・・・・」

「も、もうだめだ!!」

「あんなのに勝てる訳が無い!!」

「逃げろ、逃げろォォォォォォ!!」

 

 我先にと、武器や旗を打ち捨てて逃げに転じるフランス運兵士たち。

 

 彼らにとってジークフリートは、まさに心の支えだった。

 

 彼がいたからこそ、強大なジャンヌ・オルタ軍とも戦ってこれたのだ。

 

 そのジークフリートが倒れた時、彼らの心もまた、ポッキリと折れてしまったのだ。

 

「逃げるな、皆、ここで踏み止まらねば、我らの命運は!!」

 

 ジルが剣を振るいながら叱咤するも、効果は薄い。

 

 悔しかな、フランス軍将兵の大半は、今やジルよりもジークフリートにこそ希望を見出していた。

 

 否、その事について、とやかく言う気はジルにはない。

 

 圧倒的な強さを誇るジークフリートに兵士たちが頼りたい気持ちは判るし、何よりジル自身、誰よりもジークフリートを頼りにしていたのだから。

 

 そのジークフリートが戦場に倒れた今、彼らの命運も定まったに等しかった。

 

「すまない・・・・・・ジル元帥」

 

 苦悶に満ちた声で、ジークフリートは自らの戦友に告げる。

 

「命運は尽きた・・・・・・どうか、この場は逃げて・・・・・・希望を・・・・・・」

 

 その言葉を最後に、地面に倒れ伏すジークフリート。

 

 そんな彼を足元に、ジャンヌ・オルタが手にした旗を振り翳す。

 

「さあ、彼らの希望は砕けました。今こそ蹂躙の時です!!」

 

 ジャンヌ・オルタの宣言と共に、咆哮を上げる。

 

 たちまち、戦場は虐殺の場へと変貌する。

 

 大地は兵士たちの血によって染め上げられ、ただひたすらに絶望のみが拡散していく。

 

 もうだめだ。

 

 この国はおしまいだ。

 

 誰もが、そう思い始める。

 

 竜の魔女に全て蹂躙され、やがてはフランスと言う国そのものが消えてなくなる事だろう。

 

「・・・・・・・・・・・・もはや、これまでか」

 

 低い声で呟くジル。

 

 事ここに至った以上、もはや立て直しは不可能。

 

 疑う余地は無い。

 

 このフランスの命運は、尽きたのだ。

 

 否、

 

 思えばあの時、

 

 ジャンヌ・ダルクがイングランド軍によって処刑されたと聞かされた時、既に命運は尽きていたのかもしれない。

 

 暗愚な王は、このフランスの希望を見捨てたのだ。

 

 そして、

 

 彼女を助けられなかった自分達もまた、同罪だった。

 

 結局

 

 聖女ジャンヌ・ダルクを見捨てた時点で、自分たちの運命は決まっていたのだ。

 

「申し訳ありませんジャンヌ・・・・・・・・・・・・」

 

 剣を置き、膝を折るジル。

 

 その頭上に、巨大な翼竜が迫る。

 

「せめて・・・・・・我が一命でもって、貴女の怒りが、悲しみが、少しでも和らがんことを・・・・・・」

 

 翼竜が鉤爪を振り上げる。

 

 次の瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 横合いから飛び出した少女が、手にした旗を振り翳し、ワイバーンの体を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 思わず、顔を上げるジル。

 

 一体、何が起きたのか?

 

 見れば、今にもジルに襲い掛からんとしていたワイバーンは、吹き飛ばされて地に躯を晒している。

 

 そして、

 

「立ちなさい!!」

 

 戦場に響き渡る、凛とした声。

 

 恐る恐る顔を上げる。

 

 その視界に飛び込んで来たもの。

 

 聖なる旗を振り翳し、敢然と敵軍に立ちはだかる、可憐にして勇壮なる少女の戦姿。

 

 忘れもしない。

 

 あれはあの時と寸分たがわず、全く同じ物。

 

 忘れる事など、誰が出来ようか。

 

 振り返り、ジルを見るジャンヌ。

 

「ジル!! あなたはフランス軍の指揮官。そのあなたが、こんな場所で座り込んでどうするのですか!?」

「・・・・・・・・・・・・ジャンヌ」

 

 まさか、

 

 そんな筈はない。

 

 ジャンヌなら、今まで目の前にいた。

 

 王を殺し、民を殺し、フランスを破滅に導く竜の魔女として、自分達と戦っていた。

 

 だが、

 

 見間違えるはずが無い。

 

 今目の前にいる少女は間違いなく、ジルの記憶の中にいる聖処女ジャンヌ・ダルクに他ならなかった。

 

 差し伸べられた手を取るジル。

 

 その少女の顔に、かつてと変わらぬ笑顔が浮かべられる。

 

「さあ、参りましょう。諦めるには、まだ早すぎますよ」

 

 言い放つと同時に、

 

 ジャンヌは手にした聖旗を振り翳した。

 

 

 

 

 

 ジャンヌがフランス軍を救うべく旗を振るう一方、マシュは単騎でジャンヌ・オルタに挑みかかっていた。

 

 魔力を込めた盾を突撃と同時に振り下ろすマシュ。

 

 対して、ジャンヌ・オルタは呪旗を振るって対抗しようとする。

 

 だが、

 

「やァァァァァァ!!」

 

 振り下ろされる巨大な十字盾。

 

 その一撃を前に、ジャンヌ・オルタは弾き飛ばされる。

 

「クッ この威力は!?」

 

 とっさに着地して体勢を立て直そうとするジャンヌ・オルタ。

 

 勢い余ったマシュの盾は、そのまま地面を大きくえぐる形になる。

 

「逃がしませんッ!!」

「マシュ!!」

 

 追撃を仕掛けるマシュ。

 

 身の丈よりも大きな盾を振るい、前へと出るマシュ。

 

 そのマシュを援護すべく、立香が礼装に施された魔術を起動、マシュの攻撃力を底上げする。

 

 立香とマシュの巧みな連携が、ジャンヌ・オルタを追い詰めていた。

 

 対して、ジャンヌ・オルタの方は明らかに動きが鈍かった。

 

「・・・・・・最悪のタイミングですね」

 

 彼女は最前までジークフリートと戦っていた身。その際、宝具まで使用している。その為、一時的に魔力が低下している状態だった。

 

 そこへ来て、マシュとの連戦である。

 

 状況はジャンヌ・オルタにとって不利だった。

 

 

 

 

 

 一方、マシュがジャンヌ・オルタと交戦している隙に、立香は倒れているジークフリートの元へと駆け寄った。

 

 ジャンヌ・オルタの宝具によって刺し貫かれたジークフリート。

 

 殆ど致命傷に近い傷ではあったが、辛うじて息があった。

 

 どうやら、ジークフリートの持つ高い防御力が幸いしたらしい。

 

「しっかりしろッ 大丈夫か!?」

「フォウフォウ!!」

 

 立香が抱き起し、フォウはジークフリートの胸元に飛び乗る。

 

 その刺激により、僅かに意識が戻ったのだろう。竜殺しの英雄はかすかに目を開く。

 

「・・・・・・ッ 君は?」

 

 苦し気に声を発するジークフリートに対し、立香はいたわるように声を掛ける。

 

「藤丸立香。カルデアのマスターだ。もう大丈夫だぞ」

「カルデアの・・・・・・そうか」

 

 サーヴァントは召喚される際、ある程度、その世界の知識は自動的に与えられると言う。その為、カルデアがどういう存在なのか、知っているサーヴァントもいる様子だった。

 

「すまない。せっかく来てくれたのに、このザマですまない・・・・・・」

「喋らなくて良い」

「フォウッ フォウ!!」

 

 ジークフリートを地面に寝かせながら、立香はカルデアとの通信を開く。

 

 向こうでも既に、状況の解析に入っているはずだった。

 

 立香にはジークフリートの容態は診れないが、カルデアで解析する事で、彼が今、どんな状態にあるのか確認する事ができる。

 

「どうだ、ドクター?」

《問題ない。傷は深いが、そっちは命に係わるほどじゃない。ただ・・・・・・》

「フォウ?」

 

 言い淀むロマニに、立香は怪訝な面持ちとなる。

 

「どうかしたのか?」

《恐らくだけど、彼には呪いが掛けられている。それも、かなり強力なやつだ。礼装の術式程度で解除する事は難しいだろう。解呪には恐らく、聖人クラスの洗礼が必要になるけど、このままだと、彼は数日の内に命を落とす事になる!!》

 

 険しい声を発するロマニに、立香も戦慄せざるを得なかった。

 

 ジャンヌ・オルタの宝具による影響だった。

 

 たとえ一撃で仕留められずとも、相手を必ず死に至らしめる。

 

 彼女の恨みは、そこまで根深い物だった。

 

 と、そこへフランス軍の救援を行ったジャンヌも駆け寄ってくるのが見えた。

 

「立香、大丈夫ですか!?」

「ああ、ジャンヌ、ちょっとこっち来てくれ!!」

 

 ジャンヌを呼び寄せる立香。

 

 彼女もまた聖人に列席する1人。「聖女」である。彼女なら、あるいは解呪も可能かもしれない。

 

 だが、

 

「・・・・・・・・・・・・ダメです」

 

 暫くジークフリートの容態を見ていたジャンヌが、呻くように言った。

 

「呪いの規模が深すぎます。私1人の洗礼詠唱では、彼に掛けられた呪いを解く事は不可能です。せめて、もう1人誰か、聖人がいてくれたら、何とかなるのですが」

 

 どこまでも厄介な呪いである。

 

 改めて、ジャンヌ・オルタの持つ怨みの深さが浮き彫りになった。

 

「申し訳ありません」

「いや、俺の方こそすまない。肝心な時に役立たずで」

 

 その時だった。

 

 前線でジャンヌ・オルタと激突していたマシュが、後退してくるのが見えた。

 

 どうやら善戦はしたものの、倒しきるには至らなかったらしい。

 

 だが、

 

「やってくれますね・・・・・・・・・・・・」

 

 ジャンヌ・オルタもまた、苦し気に言葉を発する。

 

 傷ついた体は、マシュが善戦した事を示している。

 

「これ以上はもうやめろッ こんな事して何になるんだ?」

「何に、ですか?」

 

 問いかける立香。

 

 対して、

 

 ジャンヌ・オルタは言葉をかみしめるように呟くと、口元にニタリと笑みを浮かべる。

 

「決まっているじゃない、そんなの。わたしを裏切り、私を見捨てたこのフランスと言う国に復讐する。その為に、全てを蹂躙する。私の行動は首尾一貫、それのみに集約しています」

「あんたを裏切ったのはフランスじゃないッ この国の国王だろうが!!」

 

 叫ぶ立香。

 

 そう。

 

 ジャンヌを裏切った、と言う意味で考えれば、彼女が復讐すべき対象は国王シャルル7世と、シャルルの取り巻き連中である。つまり、彼女の復讐は、既に終結を迎えていると言ってよかった。

 

「あんたの復讐は終わっているはずだ。なのにこれ以上、この国をどうしようってんだ?」

「そんなの・・・・・・」

 

 立香の言葉に、ジャンヌ・オルタは一瞬言い淀む。

 

 その逡巡が、あるいは立香の言葉が正鵠を射ている事を示しているのかもしれない。

 

「私は許さない。私を捨てたフランスをッ 許す事などできない!!」

「それは無意味だッ!!」

 

 激高するジャンヌ・オルタ。

 

 叫ぶ立香。

 

 そのまま前に出ようとした。

 

 次の瞬間、

 

「先輩ッ 危ない!!」

 

 前に出たマシュが、大盾を掲げて立香を守る。

 

 次の瞬間、

 

 複数の斬撃が縦の表面に当たり、異音と共に弾かれた。

 

「マシュッ!!」

「先輩、下がってください。新手です!!」

 

 緊迫したマシュの言葉。

 

 その言葉通り、

 

 ジャンヌ・オルタを守るように、2騎のサーヴァントが新たに立ちはだかっていた。

 

 1人は騎士のような恰好をした流麗な剣士。手にした細剣と白いマントは、どこかの王宮に仕える近衛騎士を思わせる。

 

 もう1人は、対照的に漆黒の外套を着込んだ若い男性だ。どこか光を無くしたような暗い目をしており、手には「処刑刀(エクセキューター)」と呼ばれる、首切り用の幅広い大剣を持っている。

 

「まったく・・・・・・」

 

 流麗な騎士風のサーヴァントが、やれやれと肩を竦める。

 

「我々の指揮官なら、もう少し冷静に動いてもらいたいものだね」

「その意見には賛成だ。おかげで我々が余計な苦労を背負い込む事にもなる」

 

 嘆息交じりに告げる2人に対し、ジャンヌ・オルタはどこか、不貞腐れたようにそっぽを向いて見せた。

 

「何で出て来てんのよ。オルレアンの防衛を命じておいたはずよ」

 

 口を尖らせるジャンヌ・オルタ。

 

 突然現れて、彼女を救った2騎。

 

 流麗な剣士の方は、シュバリエ・デオン。フランス王宮に仕えた騎士であり、舞踏会を騒がせた令嬢でもある。同時に各国に潜入し裏社会で活動した間諜(スパイ)でもあったとか。その実態には謎が多く、性別すら定かではないと言う。

 

 もう1人の黒衣の男はシャルル・アンリ・サンソン。デオンと同時期に存在したフランス人であり、同時に数多の人間の首を切った処刑人でもある。かのフランス革命時、国王ルイ16世や、王妃マリー・アントワネット、更に彼らを死に至らしめたジャコバン派の革命家マクシミリアン・ロベスピエールの処刑を執行した事でも有名である。

 

「元帥殿から伝言だよ。例の物が完成間近だから、そろそろお戻りいただきたいのだとか」

「・・・・・・・・・・・・フン」

 

 デオンの言葉の意味を理解したジャンヌ・オルタは、つまらなそうに鼻を鳴らすと、そのまま踵を返す。

 

 どうやら、このまま撤退するつもりらしい。

 

「お、おい、待て!!」

「ここでの私の目的は終わりました」

 

 引き留めようとする立香。

 

 対してジャンヌ・オルタは、振り返らずに告げる。

 

「それでもまだ、続けると言うのならオルレアンまで来なさい」

 

 そのまま、デオンとサンソンを引き連れ、ジャンヌ・オルタは振り返らずに歩いていく。

 

「そこが、あなた達の運命の地となるはずです」

 

 それだけ告げると、

 

 今度こそジャンヌ・オルタは、振り返る事無く去って行くのだった。

 

 

 

 

 

第11話「魔女からの誘い」      終わり

 




GWは京都に行ってきました。

北野天満宮に行った際、ちょうど刀剣の博覧会が開催されており、国宝「鬼切安綱(髭切)」を見る事が出来ました。

源氏の宝刀で、源頼朝の佩刀でもあった鬼切は、同時に頼光四天王の1人、渡辺綱の佩刀として、酒呑童子討伐にも使用された刀だそうで、タイミング的にはなかなかラッキーでしたね。

ただ、

私が鬼切を鑑賞している横で、見知らぬおっちゃんが堂々と大声で、「あ、これ知ってる『さけのみどうじ』を斬った刀だよ!!」と叫んでいました。

私、母、姉の3人がほぼ同時に「何言ってんだこいつ」と相手の顔を見てしまったのは言うまでもない事です。
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