何となく投稿したので続きは全く考えてません。なので続きを投稿することは多分ないです…
むかしむかし、魔法が使われていた時代のお話です。
あるところに闇の魔法を使う女の子がいました。
女の子は孤独でいることを好み、人と群れることを嫌い、森の中に住んでいました。
その女の子は幼い頃、光の魔法の天才と呼ばれていました。しかしある日、女の子は戦争で両親と弟を失います。
―その戦争には、光の魔法が使われていました。
少女は思いました。
「家族を奪った魔法なんて、使いたくない。使うなら、光の魔法使いを倒せる魔法がいい」と。
その日から少女は人前から姿を消し、深く、暗い森の中で暮らすようになりました。
そして、森に入ってきた光の魔法使いを闇の魔法で殺し続ける毎日を送っていました。
ある日1人の少年が森の中に入ってきます。少年は、光の魔法使いでした。
少女はいつも通り、闇の魔法で少年を殺そうとします。
しかし、出来ませんでした。
何故なら、その少年は弟そっくりだったのです。
「弟は死んだ。あの少年は関係ない」
自分にそう言い聞かせても、少女は魔法を撃つことは出来ませんでした。
「どうしたの?」
声に顔をあげると、そこには先程の少年がいました。
どうやら気づかれてしまったようです。
「こんなところでどうしたの?」
「………」
動揺した少女は、何も答えることが出来ません。
「迷子?」
やっと落ち着いて来た少女は、首を横に振ります。
「ここに住んでるの?」
少女は頷きました。
それを見た少年は、ホッとした顔をします。
「実は僕迷子なんだ…どこに向かえば出られるかな?」
「あっちよ…けど、もう日が暮れる。私の家に来なさい」
自分でも言ってから驚きました。自分がこんなことを言うと思わなかったのです。
少女はどうするべきか悩みます。
「本当!?それじゃあ、お言葉に甘えて…」
そんな少女の葛藤に気づかない少年はそう言いました。
「…こっち」
仕方なく少女は少年を家に案内します。
「素敵なお家だね。羨ましいや」
家につき、笑顔の少年を部屋に入れると少年はそう言いました。少女は、お茶を出してあげました。
「ざっと見た所、君は闇の魔法を使うの?」
「…ええ。どうして?」
「…ごめん、何となく」
「え!?…クスッ」
少女は自分でも気づかないうちに、久しぶりに笑っていました。
「ご、ごめん…」
「いや、いいのよ」
「どうして闇の魔法を選んだの?」
少年はそう問います。
少女は悩みました。この少年に全てを打ち明けられるのか、と。
もし、打ち明けた途端、裏切られたら…と。
「僕は、人を助けたかったんだ。人々に光を灯せたら…ってね。でも、現実はそう上手くは行かなかったんだ」
少年の顔が暗くなります。
「僕は人を助ける為に光の魔法を選んだ。
けど、教えられるのは人を傷つける魔法ばっかりなんだ…それで、嫌になって抜け出してきたのさ」
少年の話を聞いて、少女は心を決めました。
「…私は、元々光の魔法が得意らしかったの。
けど、少し前の戦争で家族を失ったわ。…光の魔法で」
少年ははっと息を飲みました。
「そこから、私は闇の魔法を使い始めたの。
今まで、何人もの光の魔法使いを手にかけたわ…」
「そう…だったんだ…」
「ごめんなさいね。こんな話、聞きたく無かったわよね…」
少女が自嘲気味にそう呟くと、少年は首を横に振った。
「ううん。そんな事ないよ。むしろ、心が決まった」
「え?」
「僕と…僕と一緒にいてくれませんか」
むかしむかし、魔法が使われていた時代のお話です。
あるところに闇の魔法を使う女の子がいました。
女の子は一人の男の子と出会い、少女の使う闇の魔法には、月明かりのような優しい光が生まれたとさ。