風也side
「なるほどな、では未来と風也は未来が小学校に上がるまでは幼馴染みだったわけか」
「まあ、そうなりますね」
僕は今、未来達が生活している洞窟に来ている。
「しかし、あの時の私の反応速度が遅いとはどういうことなんだ?。仮にも蛇女筆頭勤めていたこともあるんだが」
「なら、首の方を確かめてみてください」
すると焔と呼ばれた人が首もとに触る。
「!?」
気づいたようだ。
あの時焔さんが僕に話しかける直前、0・1秒の内に10回攻撃していた。
「僕が本気で敵だったら軽く200回近く死んでますよ」
「なるほど、強いな。そういえば自己紹介がまだだったな。私の名は焔だ。よろしく」
「ええ、よろしく」
次に金色の髪をした緑色のジャージを着た人が話しかけてきた。
「私、詠と申します。よろしくお願いしますね。因みに好きなものはモヤシですの」
「ええ、よろしく」
未来によると彼女が食事当番の際はモヤシを中心とした野菜料理になるらしい。
「ワシの名前は日影や、よろしゅう」
緑色の髪の人が話しかけてきた。
この人は別に僕の事を嫌っているわけではなく感情がないらしい。
「最後は私ね。私は春花、よろしくね」
なんか未来とは正反対な感じの人が話しかけてきた。
なんだろう、僕の第六感が警告を示してる。
「にしてもお互いに背が伸びなかったものね」
未来が話しかけてきので話を合わせよう。
「そうだよね。僕の場合内面は母親似の外見は殆ど父親似だからね」
因みに僕の身長は153センチと小柄だが未来と比べるとドングリの背比べレベルだ。
「でも、その包帯。怪我まだ治ってないの?」
ああ、この包帯の事か。
「いや、怪我は治ってるよ。この包帯は僕の忍の力を9割程落とすために封印してるのさ」
「封印しててあの強さ。ただ者じゃないな」
「正確に言えば妖魔の力を封じてるんだけどね」
「妖魔。それって危険なんじゃないですか」
「ええ、詠さんの言う通り、下手をすれば妖魔が僕自信を取り込んで暴れかねない。でも上手く扱えれば弱い人を守る盾として使える力なんです」
「妖魔。道元が甦らせた怨楼血も妖魔の1種だったな」
「怨楼血か、厄介な奴だったでしょ」
「ああ、強かったさ。だが私と飛鳥の前では雑魚だったがな」
「飛鳥?」
「ああ、飛鳥ってのは伝説の忍の半蔵様の孫娘で焔の最強の友達なんだって」
あの半蔵様の孫娘ね。
元気でやってんのかな、あのスケベじいさんは。
「なんか失礼なこと考えてない」
「まあ、遠からずね。でも尊敬はしてるよ。この封印を施してくれたのは半蔵様だからね。にしても、善忍と悪忍が仲良くなるなんてね」
僕は思わず笑ってしまった。
「そんなにおかしいか?」
「いや、おかしくは無いさ。悪忍が悪、善忍が善。誰が決めたの?」
「「「「「!?」」」」」
みんな、僕の話に聞き入っているようだ。
「悪忍ができないことを善忍が行い、逆に善忍ができないことを悪忍が行う。これでバランスがとれるはずでしょ」
すると日影さん以外全員が笑っていた。
「確かにな。それに悪は善より寛容だからあっさり受け止めてくれるかもな」
「ええ、私も以前はお金持ちは悪と決めつけていましたが斑鳩さんのと仲良くなってその限りではないと気づけましたし」
みんな、明るくなったな。
「あ、そうだ。これ、お土産ね」
僕は持ってきていた荷物を皆に渡した。
「開けても良い?」
未来が聞いてきたので頷くが早いか包装を開けていた。
中身はというと、国産松阪牛だ。
「詠?。よ、詠が気絶した。高級品過ぎたんだ」
「良いの、こんなの貰っちゃって」
「別に良いですよ。母の実家からの仕送りですから」
「風也のお母さんの実家って金持ちだもんね」
未来がそういうと焔さんが。
「そんなに金持ちなのか?」
「そこまで金持ちじゃないと思うんですけど。精々平安時代から続く家柄で土地が精々
この言葉を聞いて未来と日影さん以外は何故か気を失っていた。