書いてて会話文ばかりになってしまいました。
「まったく! なんでボクがこんな事をしなくちゃいけないのよ!」
「主君からの命令だからじゃない?」
「そんな事分かってるわよ!」
「む。 なら何を聞きたいのか分からないんだけど」
「私は、何でそんな命令が出される事になったのか、って言いたいのよ!」
「それは私が西方から伝わった書物を欲したからでしょうなぁ」
「そんな事分かってるわよ! あんた嫌味や皮肉が通じないの!?」
「まあまあ。 そんな大声ばかり出してると将来禿げるよ?」
「禿げるか! 第一、大声出させている原因筆頭のあんたが言うな!!」
いや、必要以上のストレスがかかると禿げるよ?そんなどうでもいい事を私は頭の片隅で考える。
董太守との謁見を終えて、私は書庫へ歩みを進めている。無論、謁見の時にお願いした、お譲り頂けるという西方から伝わった書物を見せてもらうためだ。隣を歩くのは緑色の髪の毛を二本の三つ編みにして左右に垂らし、眼鏡をかけている私と同年代の女の子。容姿は整っているが、眉根を寄せている表情で魅力が損なわれている。実に惜しい感じだ。
「ちょっと、聞いてるの!?」
「ん、聞いてるよ。 私が本当に西方諸国の言語を読めるか、でしょ」
「……聞いているならいいのよ。 それで、どうなのよ?」
「大秦で公用語になっている言語と、二番目に使われている言語なら読み書きできるね。 話す事はできないんだけどねぇ」
「本当にどこで習ったのよ? 大秦なんて数十年前に接触があったくらいで、全然人の行き来なんてないじゃない」
「天より授かりました」
「ばっかじゃないの?」
「し、失礼な。 他に言い様が無いんだからしょうがないでしょう」
そんな蔑んだ目で見られて喜ぶ趣味は私にはありません。
さて、何度か話に出ている大秦帝国は、数十年前に漢朝廷へ使者が訪れたと言われる。それは地中海世界に君臨した古代ローマが正体だ。そこで使われていた言語というのは、要はラテン語とギリシア語だ。何で今居る漢時代の中華どころか、現代日本でもマイナー扱いされるであろう言語を知っているのかというと、前世で歴史書を読むのに必要となったので覚えたのだ。ギリシア語はともかく、ラテン語はローマ滅亡後もヨーロッパ諸国で使われ続ける事になるので覚えていても損はないだろうと判断した。ギリシア語も似た理由で、ローマで頻繁に用いられていた言語なので覚えた。邦訳されていないローマ時代の資料をあたるには必須スキルだと言って良い。工学部なのに何やってるんだと、教授や友人連中には呆れられた趣味だが。そうは言っても、元々大学では歴史を学びたかったんだ。工学部に在籍したのも、家の都合という側面が強かったんだししょうがない。
そんな関係のない事を片隅で考えながら、隣に居る娘と話しながら歩く。
ちなみに、藍里はここにはいない。野営陣に戻って、自分の荷物を持ってくるついでに伯約殿を連れてくるようにお願いしている。
「それにしても、何でまた西方の国の書物なのよ? 孫子なり呉子なり、中華でも注釈の付け甲斐のある書はたくさんあるでしょ?」
「それはまあそうなんだけど。 向こうの言葉が読める人間って限られるでしょ? だったら読める人間が訳本作っておけば、中華全土で広まるかもしれないじゃない。 仮の話だけど、大々的に大秦と交流するようになるなら、文化を理解できているかどうかって重要な要素になるし」
「……あんた、思ってたよりは色々考えているのね」
「えっと? 私はいったい貴女の中でどんな人物として見られてるんで?」
そのあまりの言い様に、私は思わず口の端を引きつらせる。そろそろ泣くぞ、おい。
「正直言って変人ね。 こう言ってはなんだけど、あんた達が主導して、
「色々中央への不満が溜まってるみたいだねぇ。 ただ、私は一時的に権限を引き上げられただけに過ぎないからなぁ。 朝廷にとっては吹けば飛ぶような州府勤めの陪臣だし。 あまり悪名を流しすぎると、平然と首をすげ替えられるだけだしね」
「逆に陪臣程度の位が低い人間が、今より大きな権限を持つと要らない事をしそうな物だけどね」
「私は私の身が一番可愛いんだよ。 一時的な兵達の享楽のために、命を投げ出す殊勝な性格はしてないよ」
「命って……そこまで重い話にまでは発展しないでしょう?」
「兵達に対して略奪を処罰対象にするって宣言しているのに、自分だけ特例扱いにするっていうのは格好悪いじゃない。 そう思わない、賈文和殿?」
「格好良い、悪いの話じゃないでしょう……。 まあ、おかげで私達は助かっているわけだし、感謝してあげないでもないわ」
私と彼女、賈駆文和殿はそんな事をぐだぐだと話しながら書庫までを歩く。なぜかは知らないが、彼女の不興を買ってしまっているようで、口調がやたらと刺々しい。それでも会話に応じてくれているのは、苛立ちは感じていても嫌悪とまではいかないからだろうか?
隣を歩く彼女は、口調こそ乱暴だが間違いなく有能な人物だ。初戦で韓遂に負けた董擢殿に対して、隴西郡で馬州牧と韓遂の連携をさせないように遮断する事を進言したのはこの娘との事だ。
確かに史実での賈文和は、優秀な人材の多かった魏陣営においても飛び抜けて有能な軍師だったと伝えられている。三国志においても仕えた者達へたびたび策を進言し、すべて良い結果を残している事からもそれが伺える。李傕への董卓没後の王允討伐の進言。張繍に対しては曹操への奇襲と降伏の進言。曹操陣営では、官渡において許攸の意見を支持するように後押しし、潼関の戦いにおける離間の計を仕掛けた。曹操の跡目を誰にするかという、後継者争いの時にも的確な助言をしている。非常に機知に富んだ見識を持っていた事が伺えるだろう。
「そういえば、お礼言うの忘れてたね。 ありがとう。 助かったよ」
「はあ!? いきなり何よ、気持ち悪いわね」
「……そろそろ泣いていいかな?」
「……流石に今のはボクが悪かったわ。 ごめん」
感謝の言葉に気持ち悪いって言葉を返されると流石にへこむよ。まあ、謝罪されたから良いんだけどさ。
「で、いきなりの感謝はいったい何よ?」
「いやさ、隴西郡で馬州牧を牽制する事を進言したのが文和殿って聞いてさ。 韓遂に援軍送られると長期戦必至で厳しくなってたと思うから。 ……なぜ睨む?」
あれ?地雷踏んだ?
「初戦で早々に負けて、次善の策として隴西郡で防衛に努める事を何とか太守様にご承認頂けて、
「それはあまりにも卑屈すぎない? 敗北しても慌てずに兵をまとめて、軍として再起不能になる致命傷を負う前に安全圏に離脱し、その後自分達でできる最大限の貢献を討伐軍のためにした。 そういう事でしょ?」
勝ち方を理解する将帥は大勢いるけど、次に繋がる負け方をできる人材というのは少ない。わざと負ける事などできるわけが無い上、仮に機会に恵まれたとしてもそこで戦死する危険性は常に存在する。だから書物で知識を得ても、実践するのは非常に難しいのだ。さらに初戦で敗北して、即座に撤退を決断できる事も評価に値する。何の確証もなく『次は勝てる』と言い続けて、ずるずる戦力の浪費を繰り返すよりもその方がずっと良い。今回の場合、董家軍の敗北が討伐軍の敗北に直結しないだけに、そういう貢献の仕方はありだと思う。実際に馬州牧が援軍を送れなかった大きな原因の一つになっているわけだし。
「……と思うんだけど?」
「……あんた、人蕩らしとか女蕩らしとか言われない? 好意を持つ相手以外にそんな風に手放しの称賛とかしてると、そのうち刺されるわよ」
「怖い予言された……。 まあ、それは良いとして一つ疑問があるんだけど」
「なんで初戦を負けたのかでしょ。 同輩の暴走よ」
「暴走?」
「ええ、『我らは栄えある朝廷に任命された討伐軍! 漢の御旗を前に出し攻めかかれば、たちまち反逆者は崩れるに違いない!』そうよ」
「司空の芸風と丸被りじゃないか」
「芸で言っているなら救いようがあるんだけどね」
「本気だと
「まったくよ! 第一、そんな生半可な覚悟で反乱を起こしている訳じゃないんだから、簡単に退いてくれるわけないじゃない!」
「ちなみにその同輩の将の名前は?」
「え? 李傕と郭汜だけど、それがどうしたのよ?」
「いや、何か縁があって関わりをもった時に覚えておいたら対処しやすいかな、って」
なるほどプリキュア、もといリカクシか。そりゃ粗忽者だわ。非常に納得できてしまった。
そんな事をぐだぐだと話しながらも書庫までは歩みを進めていたわけで、十分もかからずに書庫までたどり着いた。文和殿が先に扉の鍵を外して戸を開いて中に入っていく。私もその後に続いて書庫に入る。
「ここよ。 良い? 分かっていると思うけど、く・れ・ぐ・れ・も! 他の書物を勝手に持ち出さないように!」
「了解了解。 文和殿、とりあえずどの辺りにまとめられているか案内して。 実際に物を見てみないと何とも言えないし」
「ええ、こっちよ」
そう言って歩き出した文和殿の後ろを付いていく。彼女が歩く度にぴょこぴょこと三つ編みが揺れる。猫よろしく、それにじゃれつきたくなるが全力で我慢する。文和殿に絶対に怒られる自信がある。
空さんも編み込んだ髪を一本背中に垂らしているんだけど、強く引っ張ったりしない限りは私にも触らせてくれる。姉さんのポニーテールや天明のサイドポニーよりもちょっかいかけたくなるのは何故なのだろうか。
微妙にうずうずした気持ちを抑えながら歩いていくと、一つの本棚の前で文和殿が足を止めて私の方を勢い良く振り返った。
「ここに纏めてあるわ。 ……って、何でボクの髪の毛を握ってるのよ!」
「いや、つい手が伸びて。 猫がじゃれついたと思って勘弁して」
「私の髪は猫じゃらしか!」
文和殿が勢い良く振り向いたので、綺麗に弧を描いた三つ編みを思わず両手で掴んでしまった。我慢が限界を超えた瞬間である。
叱られたのですぐに手を離すが。
ぷりぷり怒っている文和殿へ謝罪を繰り返して許しを乞う。
私を警戒するように三つ編みを手で押さえながら距離を取った文和殿を尻目に、本棚へと目を移す。
パッと見たところ、ラテン語とギリシア語でタイトルが書かれている物が結構ある。十数点あれば良いと思っていたのだが、思っていたよりも数が揃っている。ただ、同じ書籍のラテン語とギリシア語で両方揃っていたりするのは、同じ内容だと分からなかったからだろうか。
んー。やっぱり自省録は無いか。まあ、ローマで哲人皇帝が没したのが数年前のはずだから、当然東方には伝わっているはずないよな。
ガリア戦記と内乱記はカエサルの著作で流通量も多かった事から絶対あると思ってた。
あと目を引くタイトルは、……ダキア戦記だと!?ちょっ、本物か!?偽書だったら人目を憚らず慟哭する自信があるぞ!
迷う事なく手を取り中身を確認する。熟読する事なく拾い読みをして内容を精査していく。十数ページを読んでおそらく本物と判断する。迷う事なく譲ってもらう候補として近くの机に置く。本棚を目を皿のようにして眺めるが、これ一冊だけのようだ。くっ、残念すぎる。その過程で反カト論も見つけたため、一緒に候補に入れる。ローマ建国史が一番多いようなのだが、巻抜けがあるためポエニ戦役も、マケドニア戦役も入っていないため、微妙に嬉しくない。まあ、もらっていくけどさ。
その後一時間ほどで書籍を確認し、譲って欲しい本の候補を洗い出す事ができた。
個人的にはダキア戦記と反カト論が大当たり。この二冊、二十一世紀では散逸してしまっているのだ。すべての巻数が揃ってはいないが、それでも貴重な資料だと言える。
トラヤヌス帝の行ったダキア戦役は、トラヤヌス円柱でしか内容が伝わっていないので、書籍で詳しい内容を読む事ができるのは正直嬉しくてしょうがない。
小躍りしたい気分のまま後ろを振り替えると、文和殿が呆れたような感心したような不思議な表情を浮かべていた。
無言のまま首を傾げると、ため息を吐かれた。
「どうかした?」
「いえ。 嘘やはったりじゃなくて、本当に読めたのね」
「まだ疑ってたのか……」
「はあ、まあ良いわ。 そっちの机に置いてある本が欲しいの? 本棚に残っているのと違いがわからないんだけど」
「本棚に残ってるのは、内容が重複して書いてある言語が違うだけの本だよ。 流石に二冊同じ本は要らない」
「……もう何か言う気力も失せるわね。 額面の査定をするからちょっと待ってなさい」
そう言って文和殿は私がまとめた本と、それを買った時の金額が記された紙を確認して値段を設定していく。文和殿が後ろを向いているため、顔を左右に動かす度に三つ編みが揺れる。
また手を出してしまいそうなので視線を外し、さっきとは別の本棚を眺める。その中で一冊だけ目を引く物があったため、手に取ってみる。他の本が軒並み時代を感じさせるような痛み方をしているのに対して、これだけはやけに真新しい。最近の書物なのだろうか?
中身をパラパラと拾い読みをしてみると、呉子の注釈本のようだ。内容としては、感心するくらい良くまとめられていて読みやすい。兵科の運用方法なども細かく注釈をつけており、これを書いた人物はかなりしっかりと呉子を読み込んでいる事が分かる。
そのまま文和殿が声をかけてくるまでそれを読みふける。
「お待たせ。 金額出たわよ……って、あんた何読んでるのよ!?」
思わぬ大声を出されて驚き、ビクッと体が震える。
「ええっと……ああ。 これ、文和殿が」
そう呟いて本を閉じて文和殿へ差し出す。文和殿はそれを奪い去る勢いで手に取り、背中に隠した。どうやらその本は文和殿にとって見られたくなかった代物らしい。ならばここは謝罪の一手だろう。
「何か読まれたくなかったみたいで。 勝手に読んでしまい申し訳ない」
私の謝罪にもしばらく返事を返さず苦虫を潰したような顔を続けていたが、おもむろに大きく溜め息を吐いた。
「もう良いわよ。 滅多に人が入らないとはいえ、人目につくような場所に置いていたボクも悪かったし」
「あー、本当にごめん。 けど、それ途中だよね? 何で自室で書かないでここで?」
素直に疑問に思った事を口にする。答えてくれるか分からないまま口にしたのだが、すんなりと文和殿は答えてくれた。
「
「なるほどね。 少し読ませてもらったけど、分かりやすい注釈で良かったと思うよ。 ただ、贈り物で注釈本って珍しくない? 」
「はいはい、どうもありがとう。 ……こんな何が起こるか分からない世の中だもの。 いくら争い事を好まないって言ったって、少しくらいはそういう事を知ってないと。 これで少しでも理解の助けになってくれればと思って。 ……って、何でボクはあんたなんかにそんな事語ってるのよ」
そう言って文和殿は頭を抱え始めてしまった。親しくない人間相手だからこそ、気が抜けているんじゃないかと考えるんだが、どうだろうか?愚痴とか相談事はまったくの他人相手の方がしやすい物だし。前世でも占いに通う人間の大半は相談にのって欲しいからという噂もあったくらいだし。従妹も少ないお小遣いで占い師へ通い詰めていた事を思い出す。
その後少ししたら文和殿は立ち直り、ようやく譲ってもらう予定の本の金額を見せてもらった。やっぱり少し高いが、これくらいなら全然許容範囲だ。
懐に入っている財布から、提示された代金より多目に渡す。仮に他の書物(特にダキア戦記の他の巻)が手に入った時に、買っておいてもらうようにお願いする。文和殿には「まだ足りないのか」と呆れられたが、「本の巻数で間抜けが有るって最悪じゃない」と呟いたら激しく同意された。初めて文和殿と心が一つになった気がする。
「というか、文和殿。 中華の本を買うなら
そう営業活動をすると食いついてきたので、長安での流通価格を提示すると共に、野営地に置いてある版画で作った本の現物を後日見せる事を約束する。
本は壊れ物でも腐る物でも無いので、流通させるのが非常に簡単だ。そのため、大量輸送が可能となり輸送費が安くなる。
さらに、版画を利用した大量生産も可能なので、一冊当たりの単価も写本をした物よりずっと安い。
「随分安いけど、品質は大丈夫なのよね? まあ、そこは現物見て決めれば良いか。 けど商隊が来るのが長安までか……ちょっとここから行き来するのが大変ね。 隴西郡まで販路伸ばす事ってできないの?」
「よほど色々買ってくれないと赤字になるから難しいかも。 ただ、西涼産の馬の仕入れができれば絶対利益出るから、それと一緒にするなら伸ばせるかも。 馬の繁殖農家に口利き頼む事ってできる?」
「できない事はないけど、流石に本が欲しいからってだけじゃ難しいわよ。 交易はボクの一存で決められないし、馬は重要物資なのは分かってるでしょ。 南方、東方からの輸出品でどうしても欲しいって思う物はあまりないのよね……」
「徐州名産で日持ちしない物を除外するとなると、ハチミツと酒、石鹸と髪油かなぁ。 ああ、ロウソクもか。 有機肥料も出せるけど、あれは作った方が早いよね」
「ハチミツと酒、油は輸送費が高くつくでしょうし却下ね。 ロウソクは欲しいけど、品質悪ければ使い物にならないわよ? 石鹸って何よ?」
「ロウソクの品質は保証するよ。 これも現物あるし、あとで本と一緒に見せるよ。 石鹸は汚れを落とす物で……美容用品かなぁ? 一番近い物はサイチクだと思う」
「なるほど……。 ああ、もう! 現物見なければ判断できない物ばかりじゃない!」
「了解、明日になったら、色々と売れそうな商品目録を持ってもう一度登城するよ」
その後も交易の話を続け、ひとまず文和殿が所望している本以外の現物と目録を明日董太守へ見せてからという話になった。まあ、プレゼンしろって事だな。なら販路拡大のためにも全力でアピールさせてもらおう。
その後は、思った以上に私と話し込んでいたために親友との約束を忘れてしまい、焦っている文和殿に城の入り口まで送ってもらい、明日また来る事を告げて、私は野営陣へと戻る。
涼州馬の買付ができそうなのは嬉しい誤算だ。自分達で使っても良いし、売っても利益が出る。生き物だから輸送が難しいのが難点だが、そこは知恵を絞って考える事にしよう。馬泥棒にも注意しなくちゃなぁ。
さて、残る案件は一つ。そちらは藍里にお願いしたのだが、きちんとやってくれているかな?
藍里にお願いした事、それは既に傾いていた漢帝国にとどめを刺す事になる人物の近くへ寄り、その為人を見極めてもらう事だ。その人物の名前はー。
董卓 仲穎という。
最後までお読み頂きありがとうございます。
詠ちゃんは可愛い(確信)
次回から徐州に戻って幕間の予定です。
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