※注意:うちの子設定
「おにいさまー。一緒にゲームしましょうゲーム!」
きりたんはノックもせずに学校から帰ってきたら速攻で俺の部屋に入ってきた。まぁ、いつもの事なので慣れてはいるし、いつ開けられてもいい様にはしてあるが、やっぱり少しだけ心臓に悪い。
東北きりたん一家はお隣さんで、小さい頃からの家族ぐるみでのお付き合いだ。
そしてゲームにはまり、こうしてよく俺の部屋に入ってくる。
「いや、勉強……」
「夕食までの二時間くらいなら問題ないですよ、何言ってるんですか! そんな事よりゲームですよ! 今日はCOOPで縛りプレイしましょう。ジャガノをRPGのヘッドショットのみで倒しましょう! それかハンドガンです!」
そう言ってきりたんは、比較的最新式の据え置きゲームの電源を入れた。
独特の軌道音が鳴り、手慣れた手つきでマルチプレイではなく、画面を半分にしてプレイするCOOPモードを選択し、最高難易度のモードの中にあるステージの一つを選択した。
普通にクリアするのにも苦労したんだけどね……。ここ。
「RPGの軌道安定しません! 頭に当たらない!」
「いや。これ絶対ハンドガンの方が楽だから。ってかヘッドショットじゃなくて、普通に死んでるよ。ほら」
俺は画面横に出てるキルマークに頭が付いてないので、リロード中に右手を放して指を指す。
「むー。けどRPGのヘッショで一発なんですよ。やりこむなら一発必中で無駄弾なしでクリアしたいです!」
「無理でしょ……。ほら。今度は一度に三人出てきた」
「いたいいたいたい!」
きりたんはジャガーノートの軽機関銃で撃たれ、画面が真っ赤になって寝転がっている状態だ。
「メディーック!」
「無理だってそれ、ジャガノ固まってるじゃん。助けられないって」
そしてきりたんは瀕死状態から完全に死亡し、ゲームが終了してしまった。
「むー。悔しいです」
「ごめん。いきなり来たから溜まってたんだ、ちょっとトイレ」
「下品ですよお兄様。レディーの前で何を言ってるんですか」
「生理現象だ」
俺はそう言ってトイレに行き、ため息を吐きながら手を洗う。思春期というか、第二次成長期に入った女子小学生が家に来るのも問題だけど、FPSで戦争ゲームやるのもどうかと思うんだよなー。
そして部屋に帰ると、きりたんが綺麗に包装された長方形の箱を手に持って、目をキラキラとしていた。
「お兄様! これなんですかコレ!」
ベッドの下に隠しておいた、誕生日プレゼントが発見されてしまった。
最近俺の事をからかう事を覚えたのか、きりたんはエッチな本を探すのに、ベッドの下とかを覗いたりするようになり、わざとそこに置いておいたのだ。
もちろん、紙媒体でエッチな本はないし、肌色が多いビデオはデータで購入しているからPCの中だ。
「少し驚かそうと思ってね。きりたん最近俺の部屋漁るだろ? だから漁った時に見つかる場所に置いておいたんだ。誕生日おめでとう」
「あ、ありがとうございます……。あの。開けてもいいですか?」
「いいよ。どうせ見つからなかったら帰る時に渡すつもりだったし」
きりたんは包装を綺麗にはがし、1990年頃に出たゲーム機を小さくしたパッケージが出てきた。
「話題になった昔のゲームの奴じゃないですか!」
「今更遅いけどさ、こういう戦争ゲームばかりじゃなくて、こういうのもたまにはいいと思うよ?」
「さっそくやってもいいですか!」
「いいよ」
俺は軽く笑いながら言い、きりたんがモニターにゲーム機をセットして電源を入れて、有名なゲームを選択してやり始めている。
「うわ、操作性が! 慣性が! おらおらおらー」
そう言いながらもしっかりと熱中している。
俺に妹がいたらこんな感じなんだろうか? けど姉二人も含めて一番年上なんだよな俺。
「全員妹なんだよなぁ……」
「ん? 何か言いましたお兄様」
「いや、何も?」
きりたんはしっかりと緑の生き物を乗り捨てていた。