IS~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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211~216 (完) + 千の顔を持つ英雄

 

 

実は結構、容赦無い

 

side シャルロット・デュノア

 

簪のミサイルって凄いね。僕必要ないんじゃないかなぁ?

……心底そう思わせるほどのミサイルの弾幕が中国の戦艦に降り注ぐのを、僕とラウラは一応周辺を警戒しながら眺めていた。

 

……相手のISはどうしたかって? そんなの全部まとめて落としたに決まってるじゃない。じゃなかったらこんなに落ち着いてないよ。一夏じゃあるまいし。

ISは僕とラウラの二人であらかた落としたけど、やっぱり広いだけあって数が多くて面倒だった。

でも、なんだか前情報より随分少ないような気もしたんだけど……気のせいかなぁ……?

 

『ねぇラウラ? なんだか相手の数が少ないような気がしない?』

『少ないぞ。恐らくはIS学園に強襲をかけているか、あるいは整備中か…………まあ、強襲だろうがな』

『なんでそんなに落ち着いてられるのさ!? IS学園が襲われてる可能性が高いんでしょ!?』

『そうだが……心配はいらんだろう。あそこには生徒会長も居るし、『ちょろータム(笑)』から『ちょろータム(キリッ)』へと変わったちょろータムが』

『なんだか余計に心配になってきたんだけど!? (キリッ)ってなにさ(キリッ)って!?』

『能力はちょろータムの二割増しだぞ? ちょろさも二割増しだそうだが』

『駄目だよねそれ!?』

 

……あ、原潜発見。位置情報を簪に送信っと。

 

『……わかった。落とす……!』

『僕もやれるよ?』

『……大丈夫』

 

簪はそう言ったけど、流石に人殺しは不味いよね。

だから、ここは僕がやる。

デュノアから送られてきた新兵器、対原潜目隠し弾で!

 

……なんでそんなピンポイントに送られてきたんだろうね? ISとの対戦じゃあなんの役にも立たないのに……。

お陰で人殺しをしないで済むし、とってもありがたいんだけどね?

そんな訳で、目隠しグレネード、発射!なんだか色々大変なことになってる気がしなくもないけど気にしない!

 

『……なるほど、ソナーとレーダーを遮断するのか。こうして目隠しされてしまえば、確かにほぼ無力化されたも同じだな』

『僕も初めて使ってみたけどびっくり。説明は受けてたんだけど、まさかこんな風に遮断するなんて……』

 

……これ、対IS用ができてもあんまり使われないだろうなぁ……なんだかスライムと言うか粘液と言うか、そんなのが相手の全身を被うんじゃ、こっちからも手が出せなくなっちゃうし。

 

『私ならば使うがな』

『試合中にハイパーセンサーが使えなくなっちゃったら危険すぎるから絶対許可されないと思うよ?』

『最初で最後の大一番で使えばいい。そうすれば私の勝ちだ』

 

うわぁ……本気で殺る気すぎる……。それされて平気な人って、動体視力が光速捉えられる一夏とか、一夏が絡めば無敵超鬼神(むてきちょうきしん)な織斑先生とか、そのくらいじゃない? 少なくとも僕はまともに動くこともできなくなりそう。

 

『お前の場合は適当に動き回っていればラッキーが起きてなんとかなるさ』

『どんな幸運さ!? 起きるわけないでしょそんなの!』

 

ぐるんっ!とラウラに顔を向けた。その次の瞬間後頭部のあたりをなにかが掠めていったような気もしたけど……きっと気のせいだよね。

だって、僕はあくまで常識人だから。そんな鈴みたいに真後ろから飛んでくる弾丸を見ないで避けたりとか、セシリアや簪や篠ノ之博士みたいに物凄い思考速度を持っているわけでも、ラウラみたいにハイパーセンサーよりよく見える目を持っていたり。箒みたいに音速を越える抜刀術や剣術を使えるわけでもない。あくまでも僕は一般的な人間なんだよ?

 

『一般的な人間は愛の力で空間移動などできないが……?』

『あーあーあー!きーこーえーなーいー!なんにも聞こえなーい!!』

 

グレネードの爆音とミサイルの着弾音が激しすぎてなんにも聞こえなーい!耳を塞いでることとはきっと無関係だよそうに違いない!

……なんだかラウラに優しい目で見られてる気もするけど、それも気にしないっ!

……それにしても空母が多いね。いったいどこにこんな量があったんだろう? と言うか、明らかに条約とか無視してるよね? 中国は条約に参加してない率が高いから仕方ないけど。

 

『中国人として謝らせてもらうわ。ごめんなさい』

『鈴が謝ることじゃないよ。中国人にだって色んな人がいるからね』

 

一夏が大好きすぎて物理法則すら越えちゃった鈴みたいな人もいれば、一夏を国力増強の道具みたいにしか思ってない人も、色々ね。

と言うか、それは中国人に限ったことじゃないけどね。一夏と同じ日本人の中ですら、一夏を道具として見る人が居るくらいだし……。

だから、鈴が気にすることじゃないと思うよ? 僕なんかの言葉じゃ納得できないかもしれないけどさ。

 

『……なんだかちょっとだけ気が楽になったわ。ありがとう』

『いいよいいよお礼なんて』

『中学時代の一夏の夏祭りの甚平の写真なんだけど……』

『ありがたく貰っておくことにするよ』

 

一夏っ♪ 一夏っ♪ 一夏の甚平っ♪

 

『シャルロット。鼻から愛が溢れているぞ』

『だって一夏のヘソチラ甚平だよ!?』

『なんだ、ならば仕方がないな』

 

ああもう楽しみだなぁ!もの凄く楽しみ!

 

……そうそう、中国は結局ぐだぐだと騒ぎ続けてたから仕方無く一夏から預かったアリス・イン・ワンダーランドで洗脳したよ。とっても従順になってくれて、そこからは話が進みやすくて助かったよ。

それからお願いしてIS学園に無条件降伏してもらったけど、納得してくれない人も居たからまたアリス・イン・ワンダーランドのお世話になった。

 

……あの人も、これで人が変わったんだと思う。

 

……今度、会いに行ってみようかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会長と、亡国ズ

 

side 更識 楯無

 

はぁ…………と深く溜め息をつく。そしてそのまま辺りを見回してみると……。

 

「ちょろータム、息災か? 怪我などは無いか?」

「ちょろータムはいい加減に辞めろ。……こっちはなんも問題ねえよ。わたしも、スコールもな」

「私としては貴女の方が心配なのだけど……ちゃんとご飯は食べてる?」

「ああ。……そう言えば、スコールの仕事はどうなっている? 職場内でのいじめ等は無いのか?」

「大丈夫よ。織斑千冬の推薦のお陰か、良くしてもらっているわ」

 

……なんだか凄いアットホームな光景なんだけど……こいつらが元・亡国機業の構成員だって言うんだから驚きよね。

しかも、そのうち一人は私とも因縁のある相手……本当に一夏君は何を考えているかわからないわ。

 

……まあ、それでも今はそれなりに信用できる味方だし……敵対の意思は見えないしね。とりあえず、今までの確執や何かは一度どこかに放り出しておいて……今はIS学園を守ることだけを考えましょう。

私はIS学園の生徒会長なのだから。生徒を守ると言う義務が、私にはある。

 

……それに、今の私には強力な味方がついているしね。

 

それは亡国機業三人組のことでもあるけれど、簪ちゃんが出発の前に言ってくれたとある言葉でもあったりする。

 

 

~無駄に回想~

 

出発前に、簪ちゃんが私に話しかけてきた。ほっぺを朱色に染め変えて、もじもじとしている姿が発狂しそうなくらいに可愛い。

 

「……あの……お姉ちゃん」

「どうしたの、簪ちゃん?」

 

ああもう簪ちゃんは可愛いわね♪ 鼻から愛が溢れちゃいそう。

 

簪ちゃんは上目使いに私の目を見ながら呟く。

 

「えっと……あの…………が、頑張ろうね!」

 

………………。

 

………………はっ!? 簪ちゃんが可愛すぎて意識がどこかに飛んでたわ!?

だってあの真っ赤な顔に心配そうな視線が私を見守るように簪ちゃんが手をぎゅうってあったかい簪ちゃんの柔らかいほっぺが真っ赤でぷにぷに唇あったかそうでしっとりした手がもちっとしててあばばばばばばば!

 

~強制終了~

 

 

……まあ、こんな感じで私には簪ちゃんのあったかい声援がついているのよ!

だから私は敗けない。簪ちゃんの期待を背負っている私は、絶対に負けるわけにはいかない!

……元々生徒会長なんだから負けられないって言うのもあるしね。

 

さあ、矢でも鉄砲でもマシンガンでもミサイルでも持ってきなさい!私がある程度はまとめて叩き落としてあげるわよ!

……全部じゃないのかって? いやいや流石にそれはねぇ……? ……簪ちゃんや一夏君のジェノサイドサーカスみたいな馬鹿みたいな量のミサイルの雨霰を防ぎ切るのは……周りが海で盾の材料が山のようにあっても至難の技だし。

それに、そんな時のためにあの三人がここに居るわけだしね。

 

『あ、来たよ~、中国からのIS隊と、アメリカからのミサイルが』

『数と方向、距離は!?』

『ミサイルが四十で東北東からで、距離は3000くらいかな。ISは八で西から。距離は……もう見えてるんじゃない?』

 

慌てて西を見てみると、そこには隊列を組んでこちらに向かってきているIS小隊が。どうやらステルスをかけているようでレーダーには映っていないけれど……篠ノ之博士はどうやって見付けたのだろう?

 

『すっごいセンサーで張り込んでたのと、後は予想かな?』

 

そうですか。貴女も異常側ですか。

……と言うか、異常側じゃないわけが無いか。異常で非常な大天災と名高い篠ノ之博士が。

 

『異常側とか色々言いたい放題言ってくれてありがとう。この戦いが終わったら君のISにウイルス送り込んでIS装着の度に全裸になるようにするから覚悟しておくといいよ』

『ごめんなさいそれは勘弁してください調子に乗りました私が悪かったですからどうかそれは……』

 

本当にやめてほしい。私には露出癖は無いし、これから持つ予定も無い。

それ以前に、お姉ちゃんとして可愛い妹の前でそんな恥を曝したくはない。

 

そんな私の思いが届いたのか、私の目の前に浮いている空間投影型ディスプレイに映っている篠ノ之博士はにっこりと笑顔を浮かべて言った。

 

『じゃあ、いまこっちに向かってきてるミサイルを全部落とせたらやめてあげる。核弾頭搭載型だけど、頑張って?』

 

かなりの難題を出されてしまったけれど、妹を思う姉に不可能はあんまり無い!

…………流石に一夏君にべろちゅーしろとか性的に食べちゃうとか織斑先生の前で一夏君を馬鹿にしたりとか一夏君とガチバトルをして無傷で勝てとかそういう人間には不可能なこととか簪ちゃんに嫌われちゃいそうなこととかは無理だけどね?

 

……私は簪ちゃんのウェディングドレス姿を見るまで、絶対に死ぬわけにはいかないのよ!

もちろんウェディングドレスの裾を持つ役も渡さないわ。相手が例え本音だって……

 

『呼んだ~?』

『呼んでないわよ?』

『え~? 呼ばれた気がしたんだけどな~?』

『まあまあ、本人が呼んでないって言ってるんだからさ。あと、シュークリームあるけど食べる?』

『食べるー♪』

 

……ほっ……。

……って、篠ノ之博士の言葉で然り気無く私が呼んでいたことを暴露された!? しかもそれ貰い物の翠屋のシュークリーム!? どうして篠ノ之博士がそれを!?

 

『ちょっとしたコネがあるからだよ? ……もくもく……』

『そうなんだ~? ……もきゅもきゅ……』

 

う……ぅううぅぅぅずるいぃぃぃぃっ!!

 

私はこの怒りを力に変えて、彼方から飛んでくるミサイルに向けて水の槍を数多く撃ち出した。

 

……って、ミサイルってこんなに脆かったかしら? いつもの簪ちゃんのミサイルはこんなものじゃ無いんだけど……。

 

……まあ、いいわ。楽なのは良いことだもの。私は私でミサイルを撃ち落とすのを頑張りましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考察ついでに、国落とし

 

side 織斑 千冬

 

手始めに近場から潰す。小国を潰すのにはそんな大きな力は必要無い。そう、力などほとんど必要無いのだ。

なぜなら、この束が取りだして修理し改造した暮桜は性能がすさまじい。話を聞いてみたところ、既に未知の塊であるはずのISの中でも更に異質な新部品が、当然のように話に出てきていたからな。

恐らく束はISをさらに改造してハイスペックな物に変えたのだろう。これならば私はあの時と同じように人を殺さないで済むし、こちらが攻撃されても当たることはまず無い。

可能性があるとしたら一夏のシロか、あるいはオルコットのBTレーザーだが……シロはともかくとして、BTレーザーならば切り捨てることができる。

 

……つまり、目立つところの無いISや、もはや遺物と言われるような旧式のミサイルがどこから何発降ってこようが、私には何の問題もなく切り抜けられると言うわけだ。

いくつもの国の首脳陣に強制的な無条件降伏を持ちかけ、断られたら脅迫し、脅迫を潜り抜けられたら洗脳し、そうして幾つもの国をIS学園に無条件降伏をさせた。

 

まあ、なんにしろ私の仕事は生徒を守ることだ。それに、昔々の契約を破られたのだから、こうして軽く仕返しをするくらいなら許されるだろう。

 

……暮桜を差し出す代わりに、私は一夏の安全な生活を保証することを求め、そしてそれは受理された。

しかし、現状では一夏の安全は無く、契約を結んだ国の上層部は一夏と私の敵になっている。

つまり、私がこうして敵対することには何の負い目も無いと言うことだ。

 

……実際に潰している国の民には若干申し訳無さを感じなくもないが、長いものに巻かれよとIS学園……と言うか私達に戦争を仕掛けてきた国家の上層部の人間を恨め。

 

……さて、次の国だ。早くこの戦争を終わらせて一夏と一緒に眠りたい。

最近は少々度が過ぎているような気が自分でもしているが、一夏とのスキンシップは私の活力の源だからな。一夏との触れ合いが無いと私は死んでしまうのだから仕方がないことだ。うむ、仕方がない。

 

……そんな事情がなくともスキンシップは欠かさんがな!私の体は束への恩と一夏への愛情が九割以上を占めているのだから当然の話だが。

ちなみに、一夏への愛が全体の七割強。束への恩が全体の約二割。残った若干に他の全てが詰め込まれている。

 

……どうだ、実に私らしい体組織の構成をしているだろう? 私はけして恩知らずなのではなく、全てが一夏のためにできているわけでもなく、実に人間らしいと思わないか?

少なくとも束には『私らしい』という感想をもらっている。束も似たようなものだと思うが……どうなのだろうな?

 

『束様の考えを理解するなど、非才のこの身には荷が勝ちすぎます。ですが、見ている限り似通った部分が存在することは否定できません』

『そうか』

 

やはり、どこかで私と束は似ているらしい。嬉しいような悲しいような……複雑にして怪奇な思いが私の胸中に広がっていく。

まあ、私と束が似ているという自覚は昔からあった。

束が一夏と出会う前からそういった感覚はあったが、束が一夏を気に入ってからはさらにその感覚は強くなった。

そうだな……化物同士の同族意識……とでも言うのか? 私は昔から人の範疇を若干(今程では無いにしろ)外れていたし、束も同類のようなものだった。当然、一夏もだ。

 

私と束の違いと言えば、精々認識の違い程度だろう。

 

私は化物(どうぞく)ではない他人を他人として認識することができる。話をすることもできれば人間として扱うこともできる。

しかし束は、化物(どうぞく)ではない人間を人間として見ることができない。

だから束は周囲から孤立してもなんとも思わないし、私や一夏等の化物(どうぞく)を大切にする。

恐らくではあるが、箒もあれで化物(どうぞく)の素養があったのだろう。そうでなければ束は箒を両親と同じように切り捨てていただろうし、大切にも思っていなかっただろう。

そして一夏によって人から化物へと存在の位階を強制的に引き上げられた者も同じようにある程度人間として応対していることから、私の予想はあながち間違ったものではないと思うのだが……まあ、どうでもいいことか。

 

『千冬様、敵戦力と接触します。距離4000……3000……2000……』

 

ああ、よしよしわかった、私が切り捨てよう。零落白夜を振るうのは久方振りだが、剣の鍛練を欠かした日は無い。

高速で近付いてくる敵影とすれ違う瞬間に、零落白夜の白色光が相手の胴を抜ける。

零落白夜によって一瞬でシールドバリアを削りきられたISは海へと落下していくが……まあ、死ぬことはないだろう。そのために操縦者の保護機能が存在しているわけだしな。

 

あれが発動していれば、およそどのような場所でも生き延びることはできる。

それこそ、宇宙だろうが海底だろうが溶岩の中だろうが、だ。

 

……流石は束の作ったISだ。他人にデチューンされているとはいえ、その性能はかなりの物だな。

それが一人を除いた男に使えない理由はわからんが……まあ、何らかの理由があるのだろう。『大好きな一夏には特別でいてほしかった』等の下らないとしか思えない理由かもしれないが。

 

……あいつの考えていることはわからんが、最終的な結果には納得できる。私より数段……数位階頭がいい束の考えていることを全て理解するのは無理だが、束という存在をそのまま受け入れることは可能だ。

そして束はあれで割と寂しがりだ。いつでも理解者を求めていて、同類に嫌われることを恐れている。

だからこそ束は受け入れてもらうことを望み、受け入れてもらった相手に尽くす。

 

…………長々と語ったが、やはり束だけでなく私達も歪んでいると言うだけの話だ。

 

『ええ、その通りですね』

『自覚はあるようだな。良いことだ』

 

……さて、そろそろこの戦いも終わるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閉幕、大惨事世界大戦

 

アメリカを落としてIS学園に戻ってみれば、たっちゃんとマゾカとちょろータムと大雨さんの四人が頑張ってくれたらしい結果の光景が目に入った。

水に浸かって不発弾となったミサイルの残骸が無数に海面に浮かび、どこのかは知らないがISがいくつかIS学園の砂浜に頭から突き刺さって犬神家状態。

 

「筋肉ドライバー!」

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

ズドンッ!という音が響き、犬神家状態のIS乗りがもう一人。なるほど、こうして犬神家状態ができたんだな。

 

俺が感心していると、落下の衝撃で舞い上がっていた砂の幕を振り払ってマゾカが現れた。頭が砂まみれで、ちー姉さん似の綺麗な黒髪が台無しだ。

 

「……む、兄か。いつの間に帰ってきたのだ?」

「ついさっきだよ。ほら頭出せ、砂落としてやるから」

「感謝だ、兄よ」

 

俺はぱぱっとマゾカの髪を払い、大雑把にだが髪に付いた砂を落としてやった。

あまり細かい砂は落としきれないので中途半端な落とし方だが、それでも一歩歩けば砂が落ちるような状況は脱したからいいとする。

 

「どりゃぁぁぁぁぁっ!!」

「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」

 

すぐ近くにちょろータムが相手にビッグベン・エッジをかけたまま高速で落ちてきた。砂が舞い上がり、せっかく落としたのに何の意味もなくなった。

 

…………。

 

マゾカを見る。そうしたらマゾカも俺を見ていて、視線が交差した。

 

無言のまま俺とマゾカは動き始め、ちょろータムを中心にした同心円の真逆の位置に陣取った。

そしてマゾカが瞬時加速でちょろータムに突撃し、俺もあえて同じ速度でちょろータムに突っ込んでいく。

若干軌道をずらして進み、お互いにちょろータムのすぐ右側を駆け抜ける軌道を取る。そしてちょろータムとすれ違う直前に左腕を真横に突き出せば、必然的にちょろータムの首を挟み込むように俺とマゾカのアックスボンバーが交差する。

 

……つまり、これこそがとある完璧超人の必殺技。

 

「「クロス・ボンバー!!」」

「いきなりなにしやがぶげらはっ!!?」

 

……と言うことだ。

 

何人もの超人のマスクを剥ぎ取ってきたクロス・ボンバーを受けて、ちょろータムは吹き飛んだ。

 

…………やっぱり身長差がありすぎると飛ぶな、これ。弾とやった時はちゃんと相手の脳に衝撃を打ち込めたんだが……。

……まあ、いいか。ちょろータムの顔の皮なんて欲しくないし、ダメージはちゃんと冗談で済む程度に抑えてあるし。

 

「げぇっほ、ごほ……てめえら……いきなりなにしやがる!」

「こっちの台詞だちょろータム。頭の砂を払い終わったところにいきなり落ちてきてまた砂まみれにしやがって。鼓膜が破れるほど砂を耳に盛ってやろうか?」

「全くだ。首だけ出したまま砂浜に縦に埋めてやろうか?」

「それは悪かったと思わなくもねえが、後ろの方のは遠慮しとくぜ。……あと、いくらなんでもそれの仕返しにあれは利子がつきすぎだろ」

「受けた恩は倍返し、受けた怨は京倍返し……ってのが織斑家の家訓でね」

「嘘だろおい!? なんだその天文学的数字はよ!?」

 

実際嘘だが面白そうだからこのまま通していこう。

面白そうだし。

 

「まあ、京倍返しがそれで済んで良かったじゃないか。最悪首が飛ぶんだぞこれ」

「んなもん私にやったのかよ!? なんつー真似してくれてんだよおいコラ!」

「安心しろちょろータム。……私は、お前がこの程度で死ぬやつではないと知っているし、信じている」

「……そ……そうか」

 

ちょろっ。こいつちょろっ。なんてちょろいんだ……。

なんと言うか、ここまでちょろいとこっちが心配になってくるんだが……。

 

『なあマゾカ。こいつ、こんなにちょろくて大丈夫か?』

『大丈夫だ、問題ない。………………スコールが居れば』

 

……つまり単体だと問題があるんだな?

 

『うふふふふ……オータムは可愛いからいいのよ』

 

ああ、なるほど。大雨さんがこうやって甘やかしてきたからこんなにちょろくなったのか。

なんと言うか、若干歪んでる愛情だなぁ…………軸はまっすぐなんだが、こう……捻れが発生してる感じで。

つまりあれだ、家庭用の電気ドリル。あんな感じ。まっすぐだけど歪んでて……まさにあれだ。うん。

 

『……それに、一夏くんに助けてもらってからは少し丸くなって、味に深みが増したのよね。ありがとう、一夏くん』

『どういたしまして』

 

……なんだか大雨さんが単なる親馬鹿に見えてきた。

自分の可愛い子供の行動は大体みんな可愛く見えて、欠点も可愛く見えて、成長したら周りに自慢話として語り…………。

やっぱり、親馬鹿に見えてきた。と言うか親馬鹿だなこれは。

 

「兄も似たようなものだ。姉さん好きだろう?」

「大好きだけどどうかしたか? ご飯食べてる時の滅多に見せないようにしてるらしいほんわか笑顔とか、超好きだぞ?」

「それと同じだ。つまり原因は家族愛。愛は人を簡単に狂わせてしまうからな……そういったことがあってもおかしくはあるまい」

 

……まあ、別にそれが悪いとかおかしいとかそういう話では無いし、むしろ仲良きことは美しきかな、それは内容がイチャイチャ(死語)とかラブラブ(死語)とか、そんなんでも何も変わらない。

俺はどちらかと言うとリア充だからな。かなり気持ちよく睡眠を毎日規則正しく取れるし。

 

そんなわけで俺は、目の前で起きている惨状をほのぼのした気分で眺めることができるわけだ。

……マゾカは若干鬱陶しそうな表情を浮かべているがな。

 

ぽんぽん、とマゾカの頭を撫でてやると、マゾカは少し驚いたような表情を浮かべてから目を閉じる。ナデホスキルはそう言う雰囲気を持てば取得できるし、ある程度人生経験を積むことで成長していくからな。

 

…………そう言えばこっちではこんな状況になってしまったわけだけども……原作一夏達はどうなってるんだろうな?

七巻以降は発売されたのかどうか知らないからどうなったのかはわからないが……できればのんびり平和に暮らしてくれているとありがたいな。

 

……望み薄かもしれないが。

 

「今帰ったわよ~。フランスとの無条件降伏の調印終わらせてきたわ」

 

……おお、帰ってきたか。それじゃあ後はIS学園の上層部に投げときますかね。

気に入らない回答が返ってきたら…………兆単位を遥かに越える男爵様が暴れることになったりして……。

 

……まあ、無いだろうけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束の真意と、語りの終わり

 

戦争は終わり、世界には一応平穏が訪れた。

実際には世界の戦力図の大半が書き換えられていたりもするが、表面上は昔のまま。何も知らない国民達にとっては何も変わらない日常となるだろう。

……まあ、知っていても大して変わらない日常を送る人間も居るわけだが。具体的には俺とか。

 

そう言うわけで俺は、振り替え休日となった今日をいつも通りに寝ることに費やそうとしている。

大惨事世界大戦では色々と頑張ってくれた人が多いし、そう言う人達(鈴とかセシリーとかののちゃんとかシャルとかラルちゃんとかかんちゃんとか束姉さんとかちー姉さんとかたっちゃんとかマゾカとかくーちゃんとかこっそり弾とか)が、数人を除いて口を揃えてそれを希望したから……ってのもあるが、やっぱり自分が寝たいからって言う理由が一番でかい。

 

ちなみに弾が何を頑張ったかと言うと、蘭ちゃんを人質に取られることを防ぐために奮闘したり、俺の家に誰か知らないやつが明らかに不法侵入しないようにしてくれたりとかそんな感じだ。やっていることは地味かもしれないが、とても嬉しかった。

 

「気にすんなよ。俺とお前の仲じゃねえか」

「親しき仲にも礼儀あり。と言う訳で、何も言わずに受け取っとけ。……ありがとう」

「おう!……どうせなら、俺の胸にすがり付いてくる状態から上目使いに持っていく感じでもう一回言ってみてくれるか?」

 

? 妙なことを頼む奴だな? そのくらいならやるけどさ。

……例え、結果が見えていたとしても。

 

……そんなわけでやってみた結果。俺のキス経験回数が何度か増えたとだけ言っておく。

ついでに赤い服の枚数が増えたことも追記しておこう。

 

「……ふぅ……一夏が可愛すぎて死ぬかと思ったぜ……いやマジで」

「弾が死んだら俺泣くよ?」

「俺、あと百年生きるわ」

 

是非頑張ってほしい。俺の心の安定のためにも、実は若干ブラコンが入っている蘭ちゃんのためにも。

……原作に比べて弾に包容力があるせいか、それとも何がきっかけなのか弾が異常の域にいて、実際に頼りになるだけじゃなくて気をしっかり回してくれたりするから…………まあ、兄妹の仲が良いって言うのは喜ぶべきことだよな。

 

……さてと。面倒なことは終わったし、さっさと寝ようかねぇ……。

 

「あたしも寝る~」

 

もそもそと布団に潜り込んだところで、鈴が襲撃してきた。どうやら完全に泊まっていく気らしく、橙色の夕焼けのようなパジャマを着ている。

 

「……すぴ~…………」

 

……のほほんちゃんはいつもどうやって潜り込んできてるんだろうな? 正直一番の驚き所だろこれ。

強かったり頭よかったりしてるところは見ないけど、実は一番反則的な存在なんじゃないか?

 

「まあ、相手は本音だ。気にすることはないだろう。それよりも一夏、私を抱いて寝るがいい」

「……ラウラ。もう少し慎みって言うものを持とうよ」

 

そうだな。とりあえずラルちゃんは俺が貸した寝巻き用のワイシャツ一枚で潜り込んでくるのは辞めようか。無いだろうけど何か間違いがあったら困るし。無いだろうけど。

それとシャル。枕持参で言っても説得力が無いぞ。ここで必要なのは説得力じゃなくて眠気だから別にいいけど。

 

「放してください箒さん!一夏様に肺を潰されるほど強く抱き締めて頂けると聞いては、我慢などできる訳がありますか!いいえ、ありません!」

「まず肺が潰される云々から空耳だ、安心しろ」

 

セシリーがののちゃんに羽交い締めにされながら壁をすり抜けるようにして入ってきた。瞬間移動だけじゃなくて壁抜けまでできるんだ? 人間の身体の神秘だよなぁ……人間って言うか人外だけど。明らかに化物ばっかりだけど。

 

……なんでもいいから寝るならさっさとおいで。騒ぐなら放り出すよ? 窓から。

 

「……じゃあ……失礼します…………」

「何遠慮してんだ? ほれ、もっと一夏に寄れ、ほれ」

「ちょ、お兄!?」

「静かにしろよ蘭。叩き起こされた時の一夏は機嫌最悪なんだぞ? ……それに、こうしてやれば『一夏の近くにいるのは俺が勝手にやったせい』って言い訳できんだろ?」

 

弾が超気を回せるいいお兄さんやってる件について。いいことだと思う人、及び微笑ましい光景だと思う人は挙手~。

 

……鈴、セシリー、ののちゃん、シャル、かんちゃん、たっちゃん、束姉さん……と。七人ね。

いつの間に束姉さんが来たとかたっちゃんとかんちゃんはいつ来たとか、そう言うのは聞かないことに。色々面倒と言うか、気にしたところで解決しないからな。うん。

 

「さあさあみんなで一緒に寝よう。いっくんを真ん中にぷちかを積んで、暖かい中で一緒にさ」

「お前が仕切るな」

「あいた」

 

こん、とちー姉さんに頭を小突かれた束姉さんは、なんだか若干嬉しそう。

……そう言えば、束姉さんも束姉さんでドMだったね。ちー姉さん相手くらいにしか発揮されてないから忘れてたけど。

 

…………さて、大体揃ったかね?

マゾカは家に戻って寝てるだろうし、ちょろータムと大雨さんは互いとマゾカが居れば幸せ。くーちゃんは束姉さんが言うまで来ないだろうし……あれ、カズは?

 

「日本政府相手に制裁中だと。バレないように社会的に抹殺するとか言ってたぜ」

「カズも大概ハイスペックだからなぁ……」

 

カズならできそうだし、実際やりそうだ。異常度はそこまで高くないけど、その分色々考えて動くからなぁ……。

流石は我等が睡眠愛好会の初代作戦参謀だ。

 

…………ふぁ……考え事をしてたら眠くなってきた……。

 

……お休みなさい。

 

「ああ、お休み」

「お休み~」

 

……そんな声がいくつも聞こえた直後。俺は夢すら見ない深い眠りの中に旅立ったのだった。

 

 

 

 

 

side 織斑 千冬

 

一夏が眠り、それを皮切りに次々と小娘共も眠りに落ちていく中で、私は未だに起きていた。

起きているのは実は私だけではないのだが……今回は丁度その起きている相手に用があるから、わざわざ眠っている所を叩き起こすような真似はしたくないからな。

 

「……それで、ちーちゃんは束さんに何を聞きたいのかな? ちーちゃんにだったらなんだって包み隠さずお話しちゃうよ?」

「そうか。なら単刀直入に聞かせてもらおうか」

 

私はころりと仰向けに寝転がりながら私を見上げる束に視線を向け、束が一夏をIS学園に入学するように仕向けてから今までずっと気になっていた事を聞こうと口を開いた。

 

「お前の望みは何なんだ?」

 

すると束はきょとんとした表情を私に向けて、それから何が面白いのかくすくすと笑い始めた。

 

「あー、うん、なるほどね……くふ、くふふふふふ…………」

「……気でも狂ったか?」

 

……いや、束の気狂いは昔からだが。

 

「ちーちゃんってば酷いなぁ。束さん泣いちゃうよ?」

「泣きたいなら泣くがいい。ただし、一夏を起こさないように静かにすれば慰めるくらいはしてやるぞ」

「ちーちゃんツンデいたいいたいいたいよー頭蓋骨が圧砕されちゃうよー」

 

トチ狂ったことを抜かす束にアイアンクローをかける。ぱたぱたと手足をばたつかせているが、どうせ本気で痛がっている訳ではないだろう。

そうでなければもっと派手な音を立てているだろうし、今回のこれもそこまで強くしているわけではない。

 

ぱっ、と手を放してやると、束はやはりいつもの通りに大袈裟に痛がるふりをする。

 

「……それで、どうなんだ?」

「ん~…………ほんとにわからない?」

 

束は身体を起こして私に向き直り、小首をかしげながら聞いてくる。

 

………………認めたくないが、実は多少の予想はできている。

だが、それが正しいのかはわからないから一応の答えがほしいと言うだけの話だ。

 

「……そっか。じゃあ教えてあげるね。束さんの望みはね……」

 

束はにっこりと笑顔を浮かべ、囁くように私に答えを提示した。

 

「束さんの邪魔をしている物やいっくんやちーちゃん、箒ちゃんに手を出す奴等を根刮ぎ排除して、みんなで仲良く寝たいだけなんだよね。ほんとはさ」

 

その笑顔に後ろ暗いものを何一つ見付けられなかった私は、それを聞いて少し安心した。

やはりと言うかなんと言うか、どこまで行っても束は束。なんとも『らしい』言葉だと納得することができた。

 

「……遅くに悪かったな」

「いいよいいよ、ちーちゃんのお話だからね。ちーちゃんが望むなら明日の朝までだって付き合っちゃうよ?」

「それには及ばんさ。…………それじゃあお前の望み通り、一夏と箒と小娘共と……共に眠るか」

 

私はもそりと一夏の布団に侵入し、先に潜り込んでいた奴等の邪魔をしないように端の方で止まった。

今回はこいつらも頑張ったからな。褒美の一つくらいはくれてやってもいいだろう。

 

そう考え、少々寂しい腕の中に束を抱きながら、ゆっくりと眠りの中に落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マテリアルマーチの解説(ネタバレあり。飛ばしても読むだけならなんら問題ない)

 

ここでは、一夏の使う『武器生産工場(ウェポンズファクトリー)』の武装錬金『マテリアルマーチ』解説をしようと思います。

 

マテリアルマーチは、千の顔を持つ英雄が使えなくなったので急遽用意されたオリジナルの武装錬金です。

効果はこの作品に出てきた千の顔を持つ英雄と全く同じで、名前が違うだけの同じものと考えていただいて結構です。

 

さて、それではここからはマテリアルマーチで作られた武器の紹介に入りましょう。

 

抜けているのがあったら是非とも報告をお願い致します。

 

 

 

 

 

ISスーツ(全身型) 出典……IS〈インフィニット・ストラトス〉

 

臍出しだと千冬が死ぬので急遽作ったISスーツ。

性能的にはあまり変わらないが、かなり頑丈になっている。

ただし、全身にぴったりと張り付いているため臍も浮き出ている。束は一度このスーツ姿の一夏をお待ち帰りして全身ペロペロしたいと考えていたりいなかったり。

 

 

 

アリス・イン・ワンダーランド 出典……武装錬金

 

チャフの武装錬金。細かな金属片を空中に散布し、機械類は勿論、人間の方向感覚をも狂わせることができる。

散らしていればその程度で済むが、密集させると閃光を放ち、一瞬にして相手を洗脳することもできる。

ついでに、空中に固めて足場にしたり、金属片を通して声を遠くまで届けると行ったことも可能。

 

 

 

アンダーグラウンドサーチライト 出典……武装錬金

 

避難壕の武装錬金。壁などに異空間への入り口を作ることができる。その中はほぼ安全な上、入り口を閉じていれば発見はほぼ不可能。

一夏はポケットに作って便利な倉庫扱いしていることが多い。

 

 

 

滞空回線 《アンダーライン》 出典 とある魔術の禁書目録

 

空中に散布する超々小型のネット環境的な何か。一夏もよくわからないで使っている。使えるから問題ない。

デュノアを傘下に入れる際に一度だけ使用。それ以降の出番は無し。

 

 

 

エアリアルオペレーター 出典……武装錬金

 

ガスマスクの武装錬金。あらゆる気体を調合し、放出することができる。

ただし、一度放出した気体は濃度がある程度下がらないともう一度調合することはできない。

 

 

 

エンゼル御前 出典……武装錬金

 

西洋弓の武装錬金。特性は自動人形と矢の生成による高速射撃と、籠手を使って産み出した矢による傷の奪取。

一夏が使うと、ランブルデトネイターによって矢が全て爆発物に早変わりする。

 

 

 

核金 出典……武装錬金

 

賢者の石とも呼ばれるすごい物。持ってるだけで怪我の治りが早くなるし、心臓の代わりに体に埋め込めば死人も甦る。気合いを入れると武器にもなる。かなり硬い。まず壊れることはないだろう。

ただし、鉛を金にすることはできない……と思う。

 

 

 

 

キラーレイビース 出典……武装錬金

 

軍用犬の武装錬金。軍用犬を武器扱いしていいのかはよくわからないが、されているのだから仕方無い。

犬笛を吹くことによって命令をすることができるが、犬笛を失うと逆に噛まれてしまうこともある。

暴走させると、犬笛を持っている者以外をすべて噛み殺すまで止まらなくなる。ただし一夏の場合は噛まれてもキラーレイビースの歯の方がイカれる。

 

 

 

空間投影型画面式テレビ電話 出典……特に無し

 

幼い頃に一夏が箒に作って箒に上げたが、日本政府の手で取り上げられて解体されてしまった。

そのお陰もあって箒は少しだけ日本政府が嫌いになっている。

 

 

 

激戦 出典……武装錬金

 

十字槍の武装錬金。所有者と槍の高速自動修復を行う。

ただし、怪我をしていても槍が無傷のまま手から離れていては機能しないし、完全に自動であるため修復中に石でも投げ入れられれば失敗する。

 

 

 

獣耳 出典……特に無し

 

すごくリアルなのにどこかメカメカしい獣耳。獣の槍とは関係ないが、一夏ラヴな人が見ると獣の槍で心臓を貫かれた妖怪の気分が味わえるらしい。

 

 

 

剣 出典……特に無し

 

ただの剣。長さや形が変わってもただの剣。

 

 

 

ゴウラム 出典……仮面ライダークウガ

 

クウガ専用のバイク強化パーツにして唯一の飛行手段。クワガタの形をしていて、復活の際に金属やら何やらを取り込んで完全体になった。

 

 

 

サテライト30 出典……武装錬金

 

月牙の武装錬金。ただ、月牙は槍や戟にくっついているものであって単体で武器にすると言う話は中々聞かない。

自分を30人まで同時に存在させることができるが、意思は一つであるため増えれば増えるだけ単調な動きしかできなくなる。

千冬に使うと多分死ぬ。鈴に使っても多分死ぬ。

 

 

 

斬艦剣 出典……ネギま!

 

ラカン御用達の巨大剣。こんなんで神鳴流を振るわれたらヤバイよね!

できるできないで言えば、できますが。

 

 

 

サンライトハート 出典……武装錬金

 

突撃槍の武装錬金。旧型の大きくてエネルギーが布として外付けされている方も、新型の小さくてエネルギーが内蔵されている方も作れる。

一夏は時々これでISのエネルギーを補給している。

 

 

 

ジェノサイドサーカス 出典……武装錬金

 

ミサイルポッドの武装錬金。無限にミサイルを生むことができる。

一夏は雑魚敵殲滅用か、ただひたすら妨害用にしか使っていないが、簪は効率運用している。

箒とラウラは軽くトラウマを持っている。

 

 

 

出席簿 出典……特に無し

 

叩かれるといい音がする出席簿。そして結構痛い。

 

 

 

シルバースキン 出典……武装錬金

 

防護服の武装錬金。普段はただの(ちょっと怪しい)服だが、攻撃を受けた瞬間に硬化して弾け、衝撃すら通さないようになる。

裏返しにすれば物理攻撃エネルギー攻撃を問わず相手に届かなくさせる拘束服に。

アナザータイプも形が違うだけで同等の性能を持つ。

 

 

 

石鹸 出典……特に無し

 

一夏が昔体を洗うために作った石鹸。使うと髪がツヤツヤ、お肌スベスベになる。

踏むと確実に転んで後頭部を打つ。理由は不明。

 

 

 

ソードサムライX 出典……武装錬金

 

日本刀の武装錬金。エネルギーを絡めた攻撃を完全に無効化。刀身からエネルギーを吸収し、柄についた飾り紐から放出する。

正直に言うと、作者は物理攻撃は基本物理エネルギー絡めてるんですけど~? と思わなくもないが、きっと非実体のエネルギーを絡めてあるとそのエネルギーを介して全てのエネルギーを吸いとれるんじゃないかとか思っていたりする。箒が一つ所有している。

 

 

 

ゾナハ虫 出典……からくりサーカス

 

人間の体内に入るとゾナハ病を引き起こす機械虫。機械を解体したり壊したり改造されて盗聴したり盗撮したりまともに使われてゾナハ病を振り撒いたりと中々忙しい。

種類がいくつかあり、ゾナハ病を引き起こすのが二種。諜報・偵察用が一種の計三種。

一夏は時々これを集めてバルーンを作り、コロンビーヌよろしく遊んでいる。

 

 

 

力の王笏 出典……ネギま!

 

ネットアイドルちうこと長谷川千雨の所有するアーティファクトと同じもの。自らの精神をネットの海に放り出して情報を操作したり、電子精霊千人長七分集に命令を送ることができる。

なお、一夏が使った場合は電子精霊の姿が手乗りサイズのぷちかになる。

デュノア社を相手に情報操作をしまくった時に一度だけ使用した。

 

 

 

ニアデスハピネス 出典……武装錬金

 

黒色火薬の武装錬金。自在に形を変え、意のままに着火できる黒色火薬。大抵蝶の形をしている。

背中にくっつけて空を飛んでみたり、足首にくっつけて空を飛ぶこともできる。

右肩に載せて『右肩に~黒色蝶々~♪』なんていうネタにも使える。

 

 

 

ノイズィハーメルン 出典……武装錬金

 

鉄鞭の武装錬金。持ち手を耳に当てて鞭先を地面に突き刺すと、音で位置情報等が大体わかる。

また、鞭を鳴らすことで洗脳音波を発することができる。

ただし、この音はヘッドホンで音楽でも聞いていれば掻き消せる程度の音だ。

 

 

 

バギブソン 出典……仮面ライダークウガ

 

クウガに出てきた敵役の一人、『驚異のライダー(キョクギンザギザザ)』ゴ・バダー・バのバイク。このバイクで多くの一般人のライダーを轢き殺してきた。

一夏によってゴウラムと合体し、ある意味夢のコラボとなった。

 

 

 

バスターバロン 出典……武装錬金

 

巨大な全身甲冑の武装錬金。他の武装錬金の能力を増幅させることができる。

勿論それ単体での戦闘力も相当なもの。

……なのだが、原作ではあまり良いところがない。

しかし、他の武装錬金との組み合わせにより月に程近い場所まで人をのせたまま飛行することができる。

 

 

 

88mmガトリングカノン 出典……特になし

 

 

 

バブルケイジ 出典……武装錬金

 

風船爆弾の武装錬金。原作では一発につき身長を15センチ吹き飛ばす能力だったが、アニメでは爆発すればするほど数が増える能力になっていた。一夏が使うのは原作版。

どこかの国の秘密エージェントはこれに触れすぎて消滅している。

 

 

 

ピーキーガリバー 出典……武装錬金

 

右籠手の武装錬金。右しかない。片手落ち。

自由自在に大きさを変えることができる、真正面から物理法則に喧嘩を売る一品。

 

 

 

狂気の提琴  

 

フェイト・ガールズの一人、調《しらべ》に与えられたアーティファクトをコピーしたもの。読みはそのまま【フィディクラ・ルナーティカ】。バイオリンの形をした化物。象に踏まれても大丈夫だし、弦は切れないし、調律は勝手にやってくれるしという凄いバイオリン。

普通のバイオリンとして使うこともできるが、音を増幅して衝撃波にしたり、技の応用で自分の認識する全ての場所で同音量で聞かせることもできる。戦闘に使うならまともに弾くとリズムを読まれるので、場に合わせて適当に弾いた方がいい。

 

 

フェイタルアトラクション 出典……武装錬金

 

大戦斧の武装錬金。重力操作をすることができるが、自分には効果がない。

故に、移動時は軽くして攻撃が当たる瞬間に一気に重くして攻撃力を増す何てこともできない。

一夏は主にプレス機として使っている。

 

 

 

ブルーファルコン 出典……F-ZERO

 

キャプテンファルコンの駆るスポーツカー。作者はこれをスマブラXでしか知らない。良く出す気になったものである。

 

 

 

ブレイズ・オブ・グローリー 出典……武装錬金

 

焼夷弾の武装錬金。使用者の肉体を炎に変えることができるが、その場合その炎を全て消されると死ぬ。

エアリアルオペレーターと一緒に使えばバスターバロンのガン・ザックで宇宙飛行が楽しめる。

 

 

 

ヘルメスドライブ 出典……武装錬金

 

レーダーの武装錬金。人探しに役に立つ他、合計100キログラムまでの物質を瞬間移動させることができる。

ただし、一夏は悪戯をして逃げるときくらいにしか使わない。

 

 

 

包丁 出典……特に無し

 

一夏が料理の際にいつも使っている包丁。よく切れるのでまな板も一緒に出さないとまな板まで切れる。

 

 

 

冥府の石柱モドキ 出典……ネギま!(?)

 

ハルケギニアに大災厄をもたらした巨大な柱。重いでかい硬いの三拍子揃っているが、使い方は単純に落とすか転がすかくらいしかない。

だが、それだけで十分な兵器になるのがこれだったりもする。

 

 

 

モーターギア 出典……武装錬金

 

戦輪の武装錬金。威力はぶっちゃけ最弱。しかし使い勝手はかなり利く。

一番使われているのはスカイウォーカーモード。空を飛ぶことができる。と言うか、これ以外は普通に投げられるくらいだ。

 

 

 

槍 出典……特に無し

 

ただの槍。形や長さは違えどただの槍。

 

 

 

ラピュタ 出典……天空の城ラピュタ

 

文字通りの天空城。動植物は居ないがロボットならたくさんいる。

名前しか出てきていないが、ある意味一番兵器らしい兵器である。

ただし、付属の飛行石がなければ浮いてるだけのおもちゃ同然。でも寝るのには使える。

 

 

 

ルリヲヘッド 出典……武装錬金

 

兜の武装錬金。被せた相手の思考や記憶を読むことも、意のままに操ることもできる。

やろうとすれば、一糸乱れぬオタ芸をやらせることも可能。千冬には………効くかなぁ?

 

 

 

ロードローラー 出典……特に無し

 

言わずと知れたロードローラー。最高速度は210キロメートルの癖に総重量は10トンを越えるような化物を作れる。

勿論それ以上のも作ろうとすれば作ることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

その他、様々な物が作られております。これはその一部であり、かなりのネタが含まれています。

 

 

 

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