奥様は元魔法少女(1発ネタ)
「おはよう~」
寝ぼけた声が後ろから聞こえてきたので振り返ると妻と娘が眠そうな顔をしてそこに立っていた
普段サイドポニーテールにまとめられた妻の髪は寝癖でぼそぼさで娘もその特徴的なオッドアイの目を擦り、
寝起きとはいえ人には見せられない状態であった
「ひどい顔だぞ、洗ってこい」
そういうと妻は娘を連れて洗面所へとのそのそと向かっていった
あんな姿でもこの世界「魔法少女リリカルなのは」の主要人物だとは今でも信じられないほどである
ここが「魔法少女リリカルなのは」の世界だと知ったのは小学校に入学したときだった
学校名が「私立聖祥大付属小学校」と聞いたときそこで初めてここが「リリカルなのは」の世界だと気づいた
それを知ったときはただ呆然としてしまい、だんだん自分のいる世界とここは違う世界であることを理解してその日の夜にひっそりと泣いた
それからというもの嫌なものを振り払うがごとく勉強に遊びに行事ととにかく全力で物事に対して取り掛かるようになった、元々二度目の人生で「強くてニューゲーム」状態だったため学業はトップクラス、クラス内での取り纏めも良くしていたので気づけばすっかりクラス内のリーダー的な存在になっていた
ただそれを面白く思わない人もいるわけで・・・・
「今度の期末テストで勝負よ!勝ったらクラスリーダーの座を渡してもらうわ!」
「いや毎回言っているけどリーダーになりたいなら譲るよ?バニングスさん」
「あんたに勝ったという結果が大事なのよ!」
テストがあるたびに「僕vsバニングスさん」のトトカルチョがクラス内で行われるのは風物詩であるクラスの皆は「アリサちゃん頑張って!」「ぼこぼこにしちゃえ」「ええぞ!ええぞ!」「アリサちゃんprpr」と僕にとっては完全アウェーである
「すずか!そのボールを憎きあいつの顔面にぶつけるのよ!」
「え?でも・・・・?」
「ちょ・・!テストで負けたからって腹いせはよくないと思います!」
「アリサちゃん暴力はいけないよぅ・・・」
「なのは、あいつこの前『高町さんってなんかこうラスボスって感じしない』って言っていたわよ」
「すずかちゃん全力全壊で殺っちゃて、大丈夫だよ顔面セーフだしすずかちゃんも全開で投げたいでしょ?」
「おいまて前回それで3時間ほど気絶した前科があるんですがあアッーーーーーーー」
身体能力は普通なので良く体育の時間でテスト勝負で負けた報復を受けてぼこぼこにされるのも風物詩であるクラスの皆は「すずかちゃんかっこいい!」「でもアリサちゃんも同意していたよね?」「ええぞ!ええぞ!」「すずかちゃんprpr」とまたしてもアウェー状態である、実は嫌われているのか?
「このシュークリームうまいなぁ!」
「そのシュークリーム、家の喫茶店で作っているものなの!」
「喫茶店!そういうのもあるのか」
「何が?」
「うん?いや将来の夢でさどんな職に就こうかなって思ってさ喫茶店もいいなと思って」
「え!?あ・・う・・うんそうだね・・・」
「どうした?顔真っ赤だぞ!?熱でもあるのか」
「なんでもないの!」
まだ小学生なのでこんな風に将来の夢を語り合うのもクラス内でよくしたものである
クラスの皆は「俺は野球選手がいい!」「看護婦になりたい!」「ええぞ!ええぞ!」「なのはちゃんprpr」と純粋な夢ばかりで青春しているなぁと精神年齢高めの僕にはそれがまぶしかった
こんな感じで学校での生活は充実していたがいわゆるアニメ無印に関しては一切関与はしなかった
一応ユーノ君の無差別念話は聞こえたのでリンカーコアはあるようだがぶっちゃけへたに介入したところで原作より状況が悪化したとか洒落にならないのでスルー安定でした
結局原作に関ったのは闇の書事件で僕のリンカーコアが蒐集されたときだった、学校の帰り道にいきなりピンク色の女性に襲われて
「悪いがお前の魔力を蒐集させてもらうぞ、抵抗するなら・・・・・」
「やめて!乱暴する気でしょ!エロ同人誌みたいに!」
「えろどうじん?・・・・いや抵抗しなければ穏便に済ませたいのだが・・・」
「ホンマ?んじゃこの後家に帰ってモン○ンでお守りを発掘する作業があるので早めに済ませてくださいね」
「ああ・・・だがいいのか?」
「痛くしないでね?」
「わかった優しくしよう」
こんな感じで平和的に終わってピンクの人は一言お礼を言って帰っていったが今度は黒髪の少年が慌てた姿で駆け寄ってきた
「君!大丈夫か!怪我はないか!」
「え?あ・・はい大丈夫です」
「え?そっ・・そうか、だが一応検査もしたほうがいいな、僕は時空管理局の執務官クロノ・ハラオウンだ、身体検査と事情の確認をしたいからついてきてほしい」
「え・・・?帰っちゃだめでしょうか?」
「・・・・すまない」
「(´・ω・`)」
これがきっかけで管理局と接点を持つようになった、検査結果は特に問題なし魔力も一緒に測定したが雀の涙程度だったのはショックだった
その後高町さんと出会って「どうしてここに!?」と驚いたので襲われたことを話したら「大丈夫!?怪我してない!?」と体中を弄られてしまった
その後無事に事件も解決おおむね原作どおりの終わり、我がクラスにも2名の転入生を迎えることになった、
「こないだテスタロッサさんが『ほれ、お菓子あげるから』と知らないおじさんにほいほいついていきそうになったんだがどう思うよ?やがみん」
「フェイトちゃん人を疑うことを知らないからなぁ」
「いつか犯罪に巻き込まれないかお父さん心配ですよ」
「そうやな、おとんの気持ちもわかるわー」
「自分で言っておいてあれだけどお父さんはやめてくれ犯罪臭がする」
「えーいいやないの、このクラスの大黒柱って感じがするで?ん・・・・フェイトちゃんどうしたん?」
「え・・っとお父さん?」
「やめてください(社会的に)死んでしまいます」
「・・・・・」
「テスタロッサさんアイスティーしかなかったんだけどいいかな?」
「うん、ありがとう」
「気になる漫画でもあったのかい?ってクロス○ーンガン○ムって女の子が見て面白いか?」
「うん、この機体かっこいいよね参考になるよ」
「参考って・・・・何の?」
「秘密」
「フェイトさん屋上に呼び出してどうしたの?」
「これ以上誰かの涙を見たくない! みんなに笑顔でいて欲しいんです! だから見ててください! 私の…変身!!!」
「クウガ乙、ってその姿はクロス○ーンガン○ムX1じゃないか!?」
「えへへ、かっこいいでしょう?」
「すごい!?いいなぁ・・・って高町さんなんで入り口でずっこけているの?」
「なのは?今日はヴィータと管理局で仕事じゃなかったの?」
「嫌な予感がしたからヴィータちゃんに押し付けてきたの」
言っている意味が良くわからんが欝イベントを回避したっぽいからよしとしよう
中学校にもあがると女子と男子で学校が違うので会う頻度が下がったがそれでもときどき遊ぶくらいはしていた
「今日○XVSでフル○ロスが解禁するからゲーセンいこう」
「フェイトそんはクロス○ーン好きだね」
「うん、あとその『そん』はやめてほしいんだけど」
「いいじゃん愛称だよ愛称」
「・・・・ずいぶんとフェイトちゃんと仲がいいんだね」
「そうかな?ふつうだよなのは」
「まぁ女友達では一番いいじゃないかな?」
「・・・・・ふーーん」
・・・・寒気がする
高校生になると高町さん、フェイトそん、やがみんは本格的にミッドチルダに滞在して会う機会は減ったが時々遊びに行ったり相談役としてよく連絡を取り合っていた
「今日フルブでX3解禁するからゲーセンいこう」
「そんは本当にクロス○ーン好きだね」
「うん、あとその『そん』はやめてほしいんだけど」
「愛称だよ愛称」
「・・・・・・ほんとに仲がいいんだね二人とも」
「何だ高町さんいたのか」
「なのは?今日は教導のお仕事じゃなかったの?」
「ヴィータちゃんに押し付けてきたの」
それでいいのか?主人公?
「相談ってなんだい?フェイトそん」
「最近エリオの態度がよそよそしい、どうしたいい?」
「まず一緒にお風呂はいるのをやめるところからはじめようか」
「えーとエリオ君だけ?フェイトそんについて相談したいことってなんだい?」
「一緒にお風呂や添い寝、正直ムラムラするんですがどうしたらいいでしょうか?」
「押し倒してしまえ」
「どうしたやがみん相談なんてめずらしいな」
「ウチくる!?」
「いくいくっ!」
「それじゃ来年の4月付けで機動六課に出社してな」
「ゑ?」
「高町さんの相談ってなに」
「好きな男子にアプローチをかけているんですがぜんぜん気づいてくれません」
「大丈夫あなたは大変魅力的な女性です、告白すれば大抵の男の子は堕ちます」
「え?そ・・そうかな?えへへへ」
「だからユーノ君に告白していいかげんくっ付いてきなさい、ところで祝儀っていくら包めばいいの?っていたた無言でアクセルシュータをぶつけないでください」
一部ノリで返答してしまったが結局大学へ進学せずに機動六課に就職することになった今思えばこの就職が今後の人生を確定してしまった最大の原因となった、人生の墓場の意味で
あの有名な機動六課に就職といっても魔力が雀の涙ほどしかない自分は事務作業が主な仕事内容であった
周りの人から見れば隊長格の友人というだけで機動六課に入ったと見られていたので印象があまりよくなかったが一応前世で事務作業はかなりの経験を積んでお手のものだったためその働きぶりから徐々に認められるようになり仕事の後によく飲みにつれていってくれました
「おい、おめー六課の中で誰が一番タイプよ?」
「へ?うーん考えたこともなかったですね」
「何言ってんだ色男!オメーを熱心に見ている娘だっているんだぜ!?あれは絶対惚れているよ!」
「はは、まさか美人でエリート揃いなんですからもっといい男はいるでしょうに」
「いや断言する!あの娘は絶対お前と結婚するぜ!!」
「まぁ期待せずに待ちますよ」
これが本当になるとはこのとき僕は想像もつかなかった
「どうしたの?」
ぼーとしていた僕に対して妻が心配そうに顔を覗き込んでいる
「いや機動六課に入ったときのことを思い出してね」
「なつかしいなぁ~あのときの六課襲撃事件で大怪我したんだけ?」
「ああ、あの時君は病室で大泣きしたそうじゃないか」
「もう!それは忘れてよ!本当に死にそうな顔してたんだから」
「ごめんごめん」
「だから告白したんだけどね、もう自分のものにして勝手にどっかいっちゃわないように」
「あれはびっくりしたよ、予想外にもほどがある」
「結局返答に10年もかかっちゃったじゃない待たせすぎだよ!」
「いやそれはしかたがないだろ」
「むーー、あっそろそろ出なくちゃ幼稚園のバスが出ちゃう」
そういって妻は娘と手をつないで玄関へと向かう
「それじゃいってくるね、あなた」
「行ってらっしゃい、ヴィヴィオ」
そういうと妻は満点の笑みを浮かべて今日も元気に管理局へと出社していった。
次回予告
「やめてください!僕には妻子がいるんですよ」
「さきちょ!さきちょだけ!」
襲い来る義母(3x歳)
「どう見ても婚姻届なんですがこれ・・・」
「エルトリアでは重婚可能なので問題ありません」
遅れてきた星光さん
「娘さんを私にください」
「お帰りください」
残念な覇王さん
「RGクロス○ーンX1が販売する買いに行くよ」
「旦那さんと買いにいってください」
安定のフェイトそん
恐ろしい実力を見せ付ける魔道士達の前に彼は愛する妻子の下へ帰ることができるのか?
次回「高町なのはさんじゅうろくさいの誘惑」お楽しみに
うそです、1発ネタです、ゆるしてくださいなんでもしますので