奥様は元魔法少女(ネタ)   作:機関車Ⅳ

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久しぶりのヴィヴィオ=サンがメインのお話

『予告を出すと書けない病』に陥ってしまい困っています。

・・・予告出さなきゃいいじゃん

いつものように落ちなし山なしのお話ですがそれでも気軽に読んでいただけると幸いです


重い女性(性王様の場合)

性王様初等科4年生の頃

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

「・・・・・・」

「・・・ヴィヴィオサン?」

「なに?」

「ナンデオコッテイラッシャルンデショウカ?」

「怒ってないよ?よしんば怒っていたとしてもリオには関係ないよ?」

「ハイ!ゴメンナサイ!」

 

いつものように、ヴィヴィオ、リオ、コロナの3人で学校からの帰宅中だが今日一日ヴィヴィオの様子がおかしい

 

「コッ・・コロナ」ヒソヒソ

「多分・・・あの人が関係してるんだと思う」ヒソヒソ

 

コロナの言う『あの人』とはヴィヴィオの意中の人である

 

「コロナが聞いてみてよ」ヒソヒソ

「リオが聞いて!」ヒソヒソ

 

「なにを二人でこそこそしているのカナ?カナ?『あの人』の名前が聞こえたんだけど?」

「「ひぃ!!」」

 

ヴィヴィオの少し後ろでコソコソ話をしていたリオとコロナに対し顔だけを180度後ろに回してヴィヴィオが話しかける

 

「えっと・・その・・ヴィヴィオがいつだか紹介してくれたあの人ってどんな職についているのかなぁって!!」

「魔力量も少ないし魔導士じゃないよね!って話してたの!!」

 

なんとかごまかす二人

 

「ん?管理局の事務職の人だよ?六課にいたときも同じことをやっていたんだって」

「ヘッへぇ~、そっそうなんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんなところ早く潰れちゃえばいいのに」

「「ひぃ!」」

 

普段の彼女からは想像もつかない冷淡な声に二人はお互いを抱き合う、ちなみにクリスはヴィヴィオの握り締めている拳の中で必死にもがいている

 

「なにかあったの!?ヴィヴィオちょっと怖いよ!」

 

なんとか言葉を発するリオにコロナは無言で頷きまくる

 

「・・・・昨日のお休みね・・・あの人が久しぶりの休暇ってことで家に遊びに来てくれたの」

「そっそうなんだ」

「フェイトママは長期出張でいなかったんだけど・・・なのはママはものすごい喜びようで」

 

 

 

 

 

 

 

・昨日の出来事

 

 

 

 

「お邪魔しまーす」

 

そういって家に上がろうとする彼を高町親子は引き止める

 

「違うよね?『お邪魔します』じゃないよね?」

「え?高町さん?」

「もー!忘れたんですか?しっかりしてください!」

「いやヴィヴィオ?・・・良く考えたらおかしくないかな?」

「「おかしくないよ?」」

「はぁ」

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま、高町さん、ヴィヴィオ」

「「おかえりなさい、あなた!」」

 

 

 

 

 

「コート預かるね?」

「すみません高町さん・・・それにしても途中で雨が降るなんてなぁ」

「ビショビショ・・・・ですね・・・・」

 

 

そのとき高町親子は閃いた!!

 

 

「あ!それじゃお風呂用意するね!」

「はい?」

「風邪をひいたら大変ですからね!」

「いや・・・さすがに女性しかいないところで風呂は・・・」

 

「「いいから!いいから!」」

「えー」

 

 

 

 

 

 

 

かぽーん

 

 

『なぜ僕は高町さんの家に来てお風呂に入っているんだろ?』

 

あれよあれよと風呂に入れられる彼はなんだかんだとリラックスしてお風呂に入っている

 

「いい体してるんだね・・・・あ!あれは六課の時に大怪我したときの傷かな?ごめんね?守れなくて」

 

そんな彼は鼻血を垂らしながらサーチャー越しで様子を伺っているエースオブエースさんのことを知らない

 

「せっかくだから彼の着る物を物色・・・もとい洗濯しないと・・だからお風呂場に行くのは仕方がないよね!湯加減も聞かないといけないし!」

 

何か言い訳しながら彼のいる風呂場に向かうエースオブエースさん

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラ

 

「ねぇ、湯加減どうかな?」

「高町さん!いきなりあけないでください!!」

「あ!ごっごめんなさい」

「いいから!締めて!」

「うっうん!」←えーもん見させてもらーたわと思いつつ録画と撮影を忘れないエースオブエースさん

 

ピシャン

 

「ごめんね?湯加減を聞きたくて」

『べっ別に大丈夫です・・・えっと・・硝子戸越しの脱衣所で聞けばよかったのでは?」

「そこまで気が回らなくて」

『そうですか・・・あ!湯加減は大丈夫です』

「うん、あ!せっかくだから着ていた物を洗濯しちゃうね!」

『え!?いいですよ!着替えありませんし』

「大丈夫!私のジャージを貸すよ!」

『小さくて着れないですよ』

「だけど他に着るものないよ?」

『だから洗濯しなくてもいいです!』

「ずぶ濡れの服で家にいてほしくないなー」

『うぐっ・・・』

「・・・・それともパンツ一丁で過ごす?」

『ジャージお借りします』

 

裸でもいいのにと思いつつも彼女は洗濯籠にある彼の服に手を伸ばす

 

「うんそれじゃ洗濯を・・・・・あれ?」

『どうしました?』

「・・・・下着がない」

『はい?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

性王陛下のお部屋

 

スンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンスンクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ

 

「おぱぁんちゅ・・・・おいひい・・・・」←パンツをしゃぶって匂いを一心不乱に嗅いでいる性王陛下

「ヴィヴィオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「はう!」

「それを渡しなさい!」

「やだ!」

「くっ!ファザコンも大概にしなさい!!」

「ファザコンじゃないもん!!」

「とにかくその下着を渡しなさい!ママが使・・・もとい、おかずにするから!」

「ああ!引っ張らないでよ!」

「わーたーしーなーさーいー」

 

ビリ!!

 

「「あああああああああああああああ!!」」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」←無残な姿になった下着を渡される

「「ごめんなさい」」←親子二代土下座

「いや下着ぐらいで怒りはしませんけどね、だけど下着なしに服はきついんですが・・・しかも借り物のジャージだし、ノーパンジャージって誰得だよ」

「我々の世界ではご褒美です!!」

「高町さん・・・ブラスターモードの影響で・・・・4年前から言動がおかしいです」

「そのジャージあげるね!」

「・・・・・まぁ下着無しに着ちゃってるからなぁ、汚くてもういらないだろ?」

「ちっちがうよ!私だと思って使っ「うん!もうばっちくて着れないって!」ヴィヴィオーーーーー!!」

「まぁそりゃそうだわ、うーんしかしすまないことをしたなぁ」

「違うの!そうじゃないの!」

「はは別に気を使わなくてもいいさ、年頃の女性だからそういうのを気にするのは仕方がないさ」

「お願い!私のお話を聞いて!」

「ママはお話=砲撃だよね!」

「おお怖い怖い、かつての友や娘に対して集束砲撃をぶちかましているだけに言い逃れはできませんね」

「にゃーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「違うのぉ~違うのぉ~」

 

お話(言葉)でノックアウトされてソファーうなされているエースオブエース

 

「からかい過ぎたか」

「計画通り」

「?ヴィヴィオなんか言った?」

「え?何も言ってませんよ~」

 

そういいつつヴィヴィオは彼の膝の上に座る

 

「えへへへ~」

「やれやれ甘えん坊だなぁ」

「お仕事ばっかりで最近構ってもらえなかったですから」

「そっか」

「はい」

 

彼は自分のことを慕う彼女の頭をやさしく撫でる

 

「そういえば」

「ん?」

「先週管理局の方から告白されたみたいですね?」

「・・・・・・どうして知ってらっしゃるんですか?」

「スバルさんから」

「あいつ・・・・」

「ふふふ、でも断ったんですよね?」

「まぁ・・・ね」

「どうしてなんですか?」

「ん?」

「相手の人すごい美女って聞きました、それに魔導士としてもかなりご活躍されている方って聞きました。」

「うーん、まぁ理由はいくつかあるんだけどな」

「はい」

「まず一つ、彼氏彼女の関係に抵抗があった」

「??」

「よくわからんか?」

「はい・・・・・」

「相手さんな・・・仕事上でよく話してたんだけどさ、相当いい子だよ?美人で性格もいいし、魔導士としても相当いい腕をしてたらしいし、彼女のお弁当を一口食べさせてもらったけど料理もうまかったなぁ」

「だったら」

「正直何もかも自分より優れている相手とそういう関係になるっていうものは中々きついものがあるんだよ」

「そうなんですか?」

「話を飛躍させるとな、そういう関係になるとその人と生涯を共にする可能性だってあるだろ?」

「はい」

「生涯を共にするならお互いを支え合うのは普通だろ?だけどさ・・・相手が自分より何もかも勝っていたら・・・なにをしてあげられるんだ?」

「愛さえあればそんなこと関係ないと思います」

「かもしれないな、だけど・・・少なくともその人に告白されたときはそう感じてしまった、だから断ったんだ」

「・・・・・・」

「友人同士の関係で僕は満足していたんだけどな・・・相手はそう思っていなかったらしい」

「・・・・もし」

「ん?」

「もしママに告白されたらどうするんですか?」

「断る」

「即答ですね」

「友人としては面白いんだけどなぁ・・・・なんというか、彼女にはもっとふさわしい男がいると思うぞ?これだけの女性だ、きっと相手も相当な男なんだろうなぁ、管理局のエリートとかどっかの社長と結婚するんじゃないか?どちらにしても僕は友人として祝福するよ」

「・・・・・・・ママがかわいそう」

「ん?なんかいったか?」

「なんでもありません」

「?そっか・・・ああ、それともう一つの理由だけどな」

「もう一つですか?」

「約束したからな」

「約束?誰とですか?」

「・・・・覚えてないか?4年前・・・だったか?」

「4年前・・・・あ!」

「思い出したか」

「10年・・・待ってくれるって」

「まぁ一応約束したからな」

「うれしいです」

「ま!そういうことだ!!だからと言って律儀に約束を守らなくてもいいんだぞ?好きな人ができたら遠慮なく」

「・・・ごめんなさい、私・・・もう我慢できません」

「ヴィヴィオ?」

「ずっとずっと覚えていてくれて・・・とてもうれしいです、だけど・・・やっぱり無理です・・・今こうやって傍にいることで我慢していたのに・・・・だけど、やっぱりあと6年は長すぎます」

「えっと・・・」

「私は!あな『PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi』・・・・え?」

「すまん僕の通信だ・・・管理局?なんだろ?」

 

そういって彼はヴィヴィオを退かしてヴィヴィオから離れる、同時に音でなのはも起きる

 

「ふみゅ・・・・な~に、電話~?」

「・・・・・・・・・・」

「ヴィヴィオ?」

「なに?ママ?」

「なにかあったの?ママと戦っていたとき以上の威圧感を感じる」

「ゆりかごに乗って本局に攻め込みたい気分だよ」

「なにがあったの?」

 

そういっていると通信を終えた彼が戻ってきた

 

「あ~すまない二人とも、局に呼ばれてこれから出なきゃいけなくなった」

「「・・・・・・え?」」

「とりあえず一回家に戻って着替えた後にいくか・・・、とりあえず今日のところは帰るよ」

「え?ちょっと?まだ午前中」

「まぁしょうがないだろ?」

「「そんなぁ~」」

「というわけでそれじゃ、急ぐから・・・お邪魔しました」

「そこは『いってきます』だよ!」

 

バタン

 

 

 

「「・・・・・・・・・」」

 

 

「ねぇヴィヴィオ?」

「なに?ママ」

「今度ジェイル君にゆりかごよりもっと凄い物を作ってもらおう?」

「ママ、それだけじゃ足りない、人も集めよう?圧倒的戦力差で蹂躙しないと気がすまない」

「そうだね」

 

 

 

 

・回想終わり

 

 

 

 

 

 

「あとちょっと・・・あとちょっとだったのに」

「「・・・・・・・・・・・・・・」」

「いつもいつもいいところで局からのインターセプトが入るんだよ?それはもう絶妙なタイミングで・・・もう狙っているとしか思えないよ」

「えっと落ち着こう?ね?」

「コロナ・・・・私は落ち着いているよ?落ち着いてどうやったら管理局がつぶせるか考えているんだから」

「「(アカン)」」

「ふふふふ、どうしてくれような~」

「そっそういえば!ヴィヴィオ!学校付近の喫茶店で新作のメニューが出たんだって!いまから行ってみよ!」

「え?」

「(リオ!ナイスだよ!)」

「イライラしているときはおいしいものを食べる!!それがいいよ!うん!」

「コロナの言う通りだね!さぁ行こう!」

「ふっふたりとも引きずらないでぇ~」

 

 

5分後

 

「さぁ!ついたよ!」

「さっそく入りましょうか!」

「二人ともテンションが高・・い・・・ね・・・」

「どうしたの?」

「店の奥のほうをじっとみ・・・て・・・・」

 

彼女達の視線の先には先程の話の渦中であった『彼』と

 

「ノーヴェ?」

 

ヴィヴィオのストライクアーツの師匠であるノーヴェが雑談していた

 

 

 

 

 

「あははっははっはははは!!!」

「笑い事じゃねーよ!こっちは休日潰れたんだぞ!!」

「いやーあいつらには災難だったなぁ!!」

「まったく!急いで行ってみればスバルが救助活動時に建物を全壊してその後始末だもんなぁ、けが人がいなかったのが不幸中の幸いだけど、それで助けたのが子猫一匹じゃなぁ」

「ナムナム」

「・・・なにやってるんだ?」

「いやー、今頃折檻を受けているスバルの無事を祈って」

 

 

その頃のスバル

 

 

「少し・・・頭冷やそうか・・・・・」

「なのはさん!ごめんなさい!」

「楽には気絶させないよ?魔法で何度も覚醒させてつま先からじっくり砲撃をお見舞いしてあげる」

「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

「はぁ、今度スバルにアイスでもおごってやるか」

「いやいや、それよりもあいつら親子の埋め合わせでもしてやれ」

「・・・・そうだな」

「どうした?元気ないな」

「いやさあの時、通信が来たときにヴィヴィオが言いかけたこと・・・」

「お?お?」

「告白・・・だったのかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか面白い話をしているね」

「コロナコロナ」

「え?」

「ノーヴェ・・・・・・二人っきり・・・・・ずるい・・・・」

「聞いていません」

「ここでのフリッカージャブのシャドーはやめよう?ね?」

 

 

 

 

 

 

「おー!とうとう我慢できなくなったか!」

「くそ!他人事だからって」

「いやいやそんなことはないさ、今ナンバーズ内でお前が誰とくっつくか賭けをやっているから気になるさ、あたしはヴィヴィオに賭けているけどな!」

「いつの間に」

「悪い悪い・・・しかしそれにしてはなんだか浮かない顔をしているな」

「・・・・もし」

「ん?」

「もしの話だけど・・・6年後、再度ヴィヴィオが告白してきても・・・断ろう・・・と思って」

「どういうことだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

「「・・・・・」」←自己防衛のため気絶したリオ&コロナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか他に好きなやつでもいるのか?」

「いやそうじゃない」

「だったら!」

「・・・・多分さ・・・ヴィヴィオの感情は・・父親や兄に対する憧れの感情じゃないかなって思って」

「それはヴィヴィオが決めることだろ」

「そうだな・・・その通りだ、だけどさ・・・僕はヴィヴィオのことを女性としてではなく、娘として愛おしく感じるんだ、六課のときにヴィヴィオの面倒を見ていたころからずっと思っていたことだけどさ、もし自分に娘がいたらこんな感じだったのかなぁ・・・ってさ」

「(だった?)ならそういえばいいじゃねーか」

「・・・告白されたのが4年前・・・J・S事件が解決されたばかりの頃だったな」

「ませたガキだな」

「ははっ・・・・・あの事件で僕は大怪我を負って、結局起きたのはもう事件が解決した頃だったなぁ、医師に言われたんだけど、もう少し処置が遅れていたらぽっくりあの世行きだったらしい」

「ごめんな」

「別に気にしてないから、それで目を覚まして数分もしないうちに六課メンバーが病室に流れ込んできたなぁ、仕事そっちのけで」

「あたしたちはそんな奴らに負けたのかよ」

「高町さんは大泣きしてエリオは思い切り抱きつくし、それを見たキャロは睨んでくるし、スバルは見舞い品を食べちまうし、ティアナはほっとした顔をしていたし、やがみんは『ごめんな』と謝ってくるし、ヴィータは『おめーはこの程度じゃくたばらんだろ?』と言いつつ目に涙を浮かべてきたし、シグシグはずっと微笑んでいたし、ザフィーは『元気そうで何よりだ』と一声かけてくれたし、シャマルさんは『早く良くなってね』って自作の料理を持ってきてくれたし・・・まずかったけど次の日恐ろしく体調がよかったなぁ、リインは『お布団あったかいですー』って布団にもぐりこんできたし・・・・無表情な高町さんに摘み出されたけど、フェイトそんはPGのGP03デンドロビウムを持ってくるし・・・入り口で突っかかっていたなぁ、ヴァイスの兄貴はエロ本持ってきてくれたなぁ~・・・シグシグに殴られていたけど」

「ヴィヴィオは?」

「来てたよ?だけどいつまで経っても部屋に入ってこないから高町さんが抱き上げて僕の目の前まで持ってきたんだ、そして『おはよう、ヴィヴィオ』って挨拶したらもう限界だったらしく思いっきり泣き出して抱きついてきたな、抱きつきながら何度も『ごめんなさい』って・・・当時のヴィヴィオは幼いながらも自分のしたことを十分に理解していたらしくて僕が怪我したのが自分のせいだとずっと思っていたらしい」

「あいつのせいじゃないだろ!」

「落ち着け、もう過去のことさ・・・それから何日か経ったらあの子が告白してきてな、きっぱりと断ることもできたんだけど、なんというか凄いおびえていたなぁ、断られたらどうしようって顔をしてた・・・・そんなことを顔を見てたらな、あの子に少しでも笑っていてほしくて未来への約束をしたんだ、10年後にってな」

「今更言い出せないのか?」

「あの子のうれしそうな顔をしているとな、今でも『大好きです!愛しています!』って言ってくるんだぜ?・・・・・・その感情は憧れ、いつか消えるものだと思っているんだけどな、まぁまだ6年あるしな」

「・・・どうかな?あいつ結構一途なタイプと見た」

「笑えないわー、だいたい僕の身内不幸な奴多すぎるわ!特に家庭関係では重い奴らばかりじゃねーか正直荷が重過ぎるわ!畜生!」

「確かになぁ」

「ですよねぇ~、彼女達には幸せにはなってもらいたいけど自分じゃ無理だなぁと思うわけよ?あーどっかにあいつらを幸せにできるチートニコポナデポ完備のオリ主でも現れないかなぁ~」

「にこぽ?おりしゅ?」

「こっちの話」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーん」

 

 

 

 

「「!!??」」

「そういう風に思っていたんですね?」

「ヴィ・・ヴィヴィオ?」

「はい、ヴィヴィオです」

「今の話・・・聞いていたのか?」

「はい、バッチリ聞いていました」

「ヴィ・・ヴィヴィオ?これはだな」

「ノーヴェ・・・少し黙ってて」

「あ・・はい・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・知っていましたよ?」

「え?」

「あなたがずっと娘として私を愛してくれていたことです」

「そうだったのか・・・・すまない」

「なにを謝っているんですか?怒っていませんよ?愛してくれているなら『今は』娘でも構いません」

「え?」

「だけど知っていましたか?私、あなたのことを今まで一度も『パパ』なんていっていません、あなたとは『父と娘』『兄と妹』の関係で終わらせたくないんです。・・・あなたがどのように想っていようとも私の気持ちには変わりありませんから、『私高町ヴィヴィオは一人の女性として    さんを愛しています』」

「ヴィヴィオ・・・僕は」

「言わなくてもいいですよ?答えは6年後・・・そのときに聞きますから」

 

そしてヴィヴィオは彼に近づき

 

「でも、これから6年間・・・ありとあらゆる手段を使ってあなたを私の虜にしてみせます、彼氏彼女の関係に抵抗を感じさせる時間も与えません、逃げても結構ですよ?追いかけますから、他の女性と結ばれても構いませんよ?奪いますから、・・・・あなたのすべてをいただきます、そうですね・・・まず今日のところは」

「おっおい!やめ・・んぐ!」

「ん・・・」

「うわぁ・・・」

 

ヴィヴィオは座っていた彼の頬を押さえて唇にキスをする

 

「ファーストキス・・・まだですよね?」

「え?・・・あ?・・・はい」

「ふふふ、唾つーけたっと」

「ヴィヴィオ?」

「あ!ごめんね?ノーヴェ、『黙ってて』何ていっちゃって」

「いや・・・別にいいけどよ・・・」

「うん!ありがとう!それじゃ今日はもう帰るね!・・・・   さんも・・・ね?」

 

ノーヴェには朗らかな笑顔を浮かべるが、彼には子供とは思えない妖艶な笑みを浮かべる

 

「あれ?コロナ?リオ?どうしたの?気絶しちゃって・・・・起きて帰ろう?」

「「はれ?」」

 

リオとコロナを起こして、それじゃねーと元気に別れの挨拶をして帰路につくヴィヴィオ達を見送るノーヴェ達

 

「・・・・・・」

「いつまで呆けているんだよ?」

「・・・ああすまん」

「なんというか・・・とんでもない奴に惚れられたな、多分逃げられんぞ?あれ」

「・・・年貢の納め時って奴かなぁ」

「マジで?」

「あそこまで本気だとは思わなかったよ」

「まぁあたしとしては賭けに勝てるんだからそれでいいし、あいつが幸せならいいけどな」

「・・・・ところでノーヴェはなにを賭けているんだ?」

「姉貴(ギンガ)の貞操」

「姉を売るなよ」

 

 

 

 

 

 

 

その後のヴィヴィオ=サン

 

「むふ、むふふふふふ、えへへへ、ぐふふふふ」

「なのは」

「どうしたの?フェイトちゃん?」

「さっきからヴィヴィオが笑ってばかりなんだけど?」

「帰ってきてからずっとこんな調子」

「どうしたんだろ?」

「何かいいことあったのかな?」

「そういうなのはも今日いい顔しているね?」

「久しぶりに全力の砲撃を撃ったからかな?」

「そうなんだ」

「ヒヒヒヒヒ、柔らかかったなぁ」

 

 




この頃のヴィヴィオサンはまだ旦那さんに対しては敬語を使っています

ともあれ前回の投稿から遅れてしまい申し訳ありませんでした。
思っていた以上に仕事復帰のあとの執筆が中々できませんでした。

リハビリ・・・というわけではありませんが久しぶりのヴィヴィオさんネタでした

尚現在プレシア編も書いています、ただ元がアレなので普段と変わらない内容になりそうです
・・・余裕があればあのキャラのも1ネタで・・・と考えていますが、どうなるかわからないので投稿したら「え?このキャラで書いたの?」と思って参照していただければ幸いです

では最後に・・・基本短編集なので続きは期待しないでいただければ幸いと言いましたが、それでも多くの読者さんに見ていただきました、またたくさんの評価、ご感想とてもうれしかったです。

これからも楽しく気ままに書ければなと思いますのでよろしくお願い致します。

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