奥様は元魔法少女(ネタ)   作:機関車Ⅳ

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時間がかかって申し訳ない

一応2期開始と言うことになります

時間がかかったわりには相変わらずやまなしおちなしの短編集みたいなものです

今回はギャグ少な目の上、甘いものを書こうとしてうまくいってなような気がしますが
それでもOKという方はいつもどおり気軽に読んでください


奥様は未来の次元犯罪者A`s
奥様は未来の次元犯罪者A`s(プロローグ編)


プロローグ

前世のお父ちゃん、お母ちゃん僕が亡くなった後どのようにお過ごしでしょうか?

僕はと言いますと最近娘ができました、名を『アリシア』といいます。生まれたときは感動のあまり大泣きして妻を困らせてしまいました。

 

あなた方みたいな立派な親になれるか不安ですがこの子のためにも妻プレシアと共に精一杯頑張りたいと思います。

 

 

「あなた~ご飯でちゅよ~」

 

 

・・・・・授○プレイを強要するアーパーな妻と結婚してしまいましたが僕は元気です、そちらも元気でいてください。

 

 

「ほら!吸引する刺激でだんだん出が良くなるんだから!これもアリシアのためよ!」

「心配しなくてもこの時期ならご飯の回数も多いから!心配しなくてもいいよ!」

「『ユニゾンイン』を医者に止められて我慢しているんだからこれぐらいしてくれてもいいじゃない!」

「それが本音か!」

 

 

 

 

 

 

 

奥様は未来の次元犯罪者A`s

 

第1話:実際コワイ

 

「あなたー」

「プレシア?どうしたー」

「ごはんまだかかるかしらー?」

「もうちょっとかかるからゆっくり休んでてー」

「あなたのご飯の出来次第でアリシアにあげるご飯の味も決まるんだからおいしいの作って頂戴ねー」

「はいはーい」

 

2分後

 

「あなたー」

「なんだー」

「テレビつけて頂戴ー」

「ちょっとまって・・・ほいっと、それとリモコンだ」

「ありがとう」

「ご飯はもう少しかかるからね」

「はーい」

 

さらに2分後

 

「あなたー」

「んー?」

「キスして」

「ちょっとまって・・・・ん・・これでいいかい?」

「もっと頂戴」

「もう少しでご飯作り終えるから、そのあとでな」

「わかったわ」

 

さらに5分後

 

「ねぇ」

「ん?どうした?」

「食べさせて」

「まぁいいけど、・・・・ほれ口あけて」

「・・・・・・・」

「?どうした、口をあけないのか?」

「・・・・口移し」

「・・・・マジですか?」

「マジよ」

「わかった、わかったからそんな泣きそうな顔をするな・・・・味変わるから口移しは数回だけだぞ?」

「ふふふ、ありがとう」

「やれやれ」

 

1時間後、アリシアのご飯の時間

 

「よく飲むなぁ」

「パパの作ってくれるご飯がおいしいからよねー?」

『ゴク・・・・ゴク・・・・・・・・・・・・・』

「飲まなくなったわね・・・・それじゃゲップを出しましょうね~」

『・・・・・げふっ』

「ちょっと戻したな、着替えをもってくるよ」

「お願いね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「駄目だ!無理!無理!無理!無理!無理!無理!]

「急にどうしたの?」

「今までがアレだった分おとなしくしているプレシアが不気味すぎて怖いよ!!」

「酷いこというわね!」

「だってさぁ」

 

 

 

・初体験は逆レ

・9歳児に変身して大の大人を寝室に引きずり込む

・よく幼児退行をおこす

・ショタでソーププレイ

・互いに9歳児になって『ユニゾンイン』

・1日会わないだけで挙動がおかしくなる

         etc

         ・

         ・

         ・

         ・

        

 

 

「・・・・よく結婚したな僕、というか現状に物足りなさを感じる辺り僕も末期だな」

「わっ私だって今の時期くらいおとなしくするわよ」

「・・・・それが過ぎたら?」

「逆レも辞さない」

「つまりいつも通りってことね」

「今のうちに[検閲削除]を洗って待っていることね!!」

「興奮するとお体に触りますよ?」

「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ、触るのね!さぁ来なさい!」

「大した奴だ ・・・」

 

 

 

ちなみにこのプレシア=サンはリアル『ルパンダイブ』ができます、やはり天才か・・・

 

 

 

 

 

 

 

第2話:私抜きでは生きられない体にしてやる

 

「なに見ているの?」

「ん?『就職に便利な資格全書』って本、ちょっと時間空いたからね」

 

本を見ながらプレシアに告げると彼女は血相を変えて本を奪いに来た

 

「何を見ているの!それを渡しなさい!燃やしてやるわ!!」

「なんでだよ?別にいいじゃないか」

「そこにある資格を取得して就職する気でしょ!!」

「いやさプレシア『内職なら許す』とかいっていたけど流石にそれだと無理があるだろ?ああ!暴れるな!まだ床上げを済ませていないだから!」

 

僕はプレシアをおとなしくさせて彼女を寝かせる

 

「う~!う~!」

「そのうーうー言うのをやめなさい、あとあんまりうるさいとアリシアが起きちゃう」

「私が働くからあなたは家で家事をしてくれればいいって言っていたでしょ!?」

「・・・・それについて考えたことがあるんだけどさ」

「・・・・何よ?」

「子供・・・まだほしいんだよな?」

「目標は9人ね」

 

野球チームでも作る気かよ

 

「・・・だけどさ子供が生まれるたびにお仕事を休むって、ちょっと厳しいんじゃないか?」

「大魔導師は伊達ではないわ」

「いや実際出産すると体力落ちるっていうし、産休のたびに収入が無くなるのは厳しいだろ」

「だっ駄目よ!そういってあなたが就職してしまえば一緒にいる時間が少なくなっちゃうじゃない!」

「いや、そこは何とか時間帯がちょうどいいところ探すしさ」

「嫌よ!嫌よ!あなたは私の稼いだお金で一生暮らしていくのよ!私のお金無しには生きられないようにするのよ!」

 

こえーよ

 

「ふふふふふ、そうよ私がいなくちゃ生活できないようにしなくちゃ、別れたくなっても別れられないくらいに依存させないと安心できないのよ、ええそうよ、私無しには生きられない、生活面でも精神面でもありとあらゆる面で私のとりこにするのよ!」

 

アカン、なんかへんなスイッチが入っちまった

 

「ここまで来るのにどれだけ苦労したと思っているの!周りの雌が近寄ってこないように学校以外では四六時中一緒にいて、学校や近所に『彼らは付き合っている』と必死に吹聴して・・・というかこの人女ならともかく男にもモテルのよねおかしいじゃない!」

 

なにそれ聞いてない

 

「ああ・・・夢にまで見た新婚生活・・・・・毎日毎日へとへとになって仕事から帰ってきたら、愛しの旦那様が子供達と笑顔で出迎えて『ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・・・ぼ・く?♥』って・・きゃー!いやもうたまらへんなー!もちろんあなたよー!」

 

・・・とりあえず止めよう

 

「デコピン!」

「ヴァーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着きましたか?」

「はい」

「・・・・まぁなるべく家族との時間は削らない職に就くからさそれで勘弁してくれないかな?」

「うん」

「まぁ、今はプレシアの体調が整うまでは一緒にいるからさ」

「うん」

「良し、さぁご飯にしよう?お腹すいたでしょ?」

「ところでひとつ聞きたいことがあるけど?」

「なに?」

「あなた現時点でも資格持っていたわよね?」

「少ないけどな」

 

 

・普通から大型までの第二種運転免許

・動力車操縦者運転免許

・重機免許各種

 

 

「・・・・何の資格がほしいの?」

「ヘリコプターの操縦免許がほしいなぁ、あ!艦船操舵っていうのはどうだろ?だけど取得期間がなぁ」

「あなた昔から乗り物好きだったわね」

「最初はこの重機免許を生かして工事現場で働いていたんだけどねー」

「ゴメンナサイ」

「もういいって」

 

 

そういえば色々気を利かせて出張を極端に減らしてくれたり離職するときも『いつでも戻って来い』って言ってくれてたなぁ

 

 

「その・・・・ね?給料は少なくてもいいの・・・でも家族と一緒にいられる時間が多く取れるのにしてほしいわ」

「わかった、考えとくよ」

 

とりあえず前々回の職場に連絡してみるか

 

 

 

 

 

後日

 

「まさかOKもらえるとは思わなかった」

「残業は?土日出勤は?出張は?」

「まぁ朝は少々早いけど終わるのが夕方だからな、この手の会社にしては珍しく休日はしっかり休日だし・・出張も配慮してくれるってさ、マジ感謝」

「それじゃ勤め始めるまで存分に甘えちゃいましょうか」

「・・・・まぁ今だけだしな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第3話:あなたの好み

 

出産から1ヶ月、妻も大分体調がよくなってきて僕もそろそろ仕事を再開しよう考えていた

 

「ねぁあなた」

「なんだ?」

 

ネットを閲覧しているプレシアが赤ちゃんを見ている僕に問いかける、お!指差し出したらギュッて掴んだ

やべぇかわいい

 

「あなたの好みのバストサイズっていくつ?」

「Cカップ、異論は認めない」

 

大きくもなく小さくもなく・・・これが一番さ

 

「そこは『君の胸だよ』って言うところでしょ!」←Eカップ

「世の男性既婚者に『理想のバストサイズは?』って聞いて全員が『妻です』って答えると思うか?」

「くっ、えっと・・・『バストサイズの縮め方』はっと・・・・」

「なにネットで検索してんだよ!?」

「あら?この記事は?『実は胸は揉むと脂肪が燃焼して小さくなる』」

 

言われなくてもスタコラサッサだぜぇ~

 

「どこへ行くのかしら?」

「うん落ち着こう、落ち着いてこのバインドを解いてくれたら助かる」

「私の理想のため協力してもらうわ」

「待てその理想は実現できないそんな不可能なことを追い求めるな」

「分の悪い賭けは嫌いじゃないわ」

「というか君ただ揉まれたいだけとちゃうのか!?鼻息が荒いぞ!」

「1か月以上もご無沙汰でいい加減性欲が天元突破しているのよ!!」

「というか『ユニゾンイン』は医者に止められているだろ!?」

「1か月検診で許可を貰ったからいつでもOKよ!」

「ちょっ!アリシアもいるんだぞ!」

「そのアリシアのためでもあるのよ!助産師さんが『赤ちゃんの吸い付きが悪いなら旦那さんに協力してもらいなさい』って言ってたら」

「嘘付くな!ガンガン飲んでいるじゃないか!!」

「アリシア!まってなさい!今弟か妹をこさえてくるから!アリシアのお世話もあるし加速魔法でぱっぱと犯っちゃいましょう」

「それ絶対用途間違えているよね!?」

「さぁいくわよ!」

「おい!この場で犯るのか!アリシアが見ているぞ!」

「どうせ覚えていないわ!」

「いやー!服を引きちぎらないでぇー!!」

「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

 

 

ちなみにわずか20分の『ユニゾンイン』の間、アリシアはぐっすりと寝ていました

 

 

それから・・・・・

 

「胸大きくなっている・・・・」

「そうですか」

「うーん一回だけじゃ足りないと思ってアレから毎日犯ったのに」

「・・・僕はまだ働く前なのに5キロほどやせたのにな」

「きっとあなたの養分が私の胸に吸収されたのよ、ん?ということはその逆も然り」

「きみはじつにばかだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4話:たまには二人でデート

 

今日はアリシアを両親に預けての久しぶりのデート・・・あれ?デートって前にいつやったっけ?

 

「プレシア」

「なにかしら?」

「僕らってデートしたことあったっけ?」

「・・・・そういえばはっきりとデートって言われたのは今回が初めて?」

「面を向かって言ったのは初めてだな」

「デートって何をするの?」

「え~と二人っきりで、公園で散歩したり、食事したり、買い物したり?」

 

 

 

 

「「・・・・・・・」」

 

 

 

 

「なんか物足りないわね」

「頼むから途中で襲わないでくれよ?管理局の厄介になりたくない」

「私もいい大人なんだから大丈夫よ」

 

 

 

 

・公園にて

 

「久しぶりの散歩は気持ちいいわね」

「疲れただろ?ベンチで休もうか」

「そうね、よいしょっと」

「おばさんくさいぞ?」

「・・・そんなことを言うのはこの口かしら?」

 

ちゅぅ

 

「・・・・・・・」

「お返しは~?」

 

ちゅぅ

 

「もっと頂戴?」

「はいはい」

 

ちゅぅ

 

「今度は深いのを頂戴?」

「ここ公共の場なんだが?」

 

ちゅぅ・・くちゅ・・・

 

「私には関係ないわ」

「はいはい」

 

ちゅぅ・・くちゅ・・・くちゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんなの!あのバカップル!」

「くっ口から砂糖が!!」

「ブラックコーヒー飲んでいたのに砂糖の味がする・・・・」

「グハァ!!」

「くそ!Aがやられた!非リア充にはきつい光景だぜ!」

「耐性がないとつらいわね、あの自動販売機からブラックコーヒーを買いに行かないと・・・・」

「売り切れ・・・だと・・・・?」

「パターンピンク!!まだ続くわ!」

 

 

 

 

 

・レストランにて

 

「出産後に外食するのは初めてだな」

「あなたの料理は好きだけどたまにはいいわね」

「ん?コーヒーじゃないのか?」

「コーヒーとかは授乳中によくないって聞いたから控えているのよ」

「そういえばそうだったな」

「あら、このパスタおいしいわね」

「ん?・・・・ほんとだ、おいしいな今度来た時はそれ頼むかな」

「そっちのパスタもおいしそうね」

「食べてみる?」

「うん・・・・おいしいわ」

「初めて入ったお店だけど、ここいいねまた来ようか?」

「いいわね、今度は違うのを頼みましょ」

「僕が頼んでいるやつじゃないのか?」

「今みたいに半分に分けて食べ合いたいのよ」

「・・・・・まぁいいか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの夫婦・・・手を恋人繋ぎしたままお互いの料理を『あーん』しあっている・・・・・」

「店長!他のお客さんからブラックコーヒーをくれと注文が殺到しています!」

「・・・・私にも一杯・・・くれ・・・・・・!!馬鹿な・・口移し・・・だと?・・ガハァ!!」

「店長!!口から砂糖が!!」

 

 

30分後

 

 

「店長・・・・」

「なんだ?」

「コーヒー・・・もうありません・・・・・」

「売り上げが好調なのに素直に喜べないのはなぜだろうな」

「店長、目が死んでいます」

 

 

 

 

 

 

そのあと、彼らは場もわきまえずにいたるところでイチャイチャしまくった、尚旦那さん曰く家ではもっとすごいことをしているのでもうこの程度なら気にしないくらいに慣れたらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短い時間ではあったが二人でデートを満喫していた、帰りにプレシアが「もう一度公園に寄ってほしい」と言われて現在僕は夕方のの公園をプレシアと一緒に歩いている

 

「今日はありがとう」

「まぁ気分転換にはよかったでしょ?」

「ええそうね・・・・・ねぇあなた」

「ん?」

「これ・・・受け取ってくれるかしら」

「え?これは」

 

プレシアが差し出したのは指輪だった

 

「・・・・・」

「あなた?」

 

 

 

 

「さっ先を越された・・・・」

「え?え?」

「いやね、本当は家に帰ったら渡そうと思っていたんだけどね」

 

そういって僕は懐から小さいケースを取り出してプレシアに差し出す

 

「あ・・・」

「遅くなりましたがどうか受け取ってくれませんか」

 

ケースを開ける、シンプルではあるがしっかりとしたつくりの指輪をプレシアに差し出す

 

「あ~、あんまり上等なものじゃないから気に入らないかもしれないが・・・・」

「・・・・・つけてもらえるかしら?」

「いいのかい?」

「あなたの用意したものを断るわけないじゃない」

 

少しほっとした僕は彼女の薬指に指輪をはめる

 

「きれいね」

 

指輪をはめた指を何度も愛おしそうに見つめる

 

「ありがとう」

「泣くほど嬉しいのか?」

「当たり前じゃない」

「泣き虫め」

「うるさいわよ」

 

 

彼女の目からぽろぽろと静かに涙がこぼれていく

 

 

「それじゃ私からもこれを・・・・」

「まさか被るとは思わなかった」

「いいじゃない、あなたからもらった指輪を婚約指輪にして私からの指輪は結婚指輪にしましょ?」

 

そういって彼女は僕の薬指に指輪をはめる

 

「なんか見たことがないデザインをしているなぁ」

「それはそうよ、だって私が作ったデバイスなんだから」

「え?これデバイスなの?」

「ええそうよ、名前は『ガマズミ』さっマスター認証して頂戴」

「え?あっああ」

 

変わった名前だなぁと思いつつ僕は彼女から貰ったデバイスにマスター認証を実行すると・・・・

 

『おはようございます、旦那様』

「うわ!しゃべった!」

「当たり前でしょ」

『インテリジェントデバイスのガマズミです、旦那様の手となり足となるべく生まれました』

「え?インテリジェント!?そんな高価なものをもらっちゃていいの!?」

「別に構わないわよ、作った私が言うのもあれだけどかなり便利な性能よ?少ない魔力でも機能できるように配慮しているし」

「しかしなぁ、たいした魔力量を持たない僕が持っていても宝の持ち腐れな感じがするなぁ」

「別に戦闘用じゃないわ、日常生活を便利にするツールナイフみたいなデバイスだから」

「うーん、だけどなぁ」

「気に入らないかしら?」

『私に何か不備がございましたでしょうか?』

「いやそういうわけじゃなくて」

『私は旦那様だけのために存在しています、気に入らないという点があればお申し付けください、私が要らないというのならば今すぐ自爆してあなたの前から消え去ります』

 

重いわ!!というか今自爆したら巻き込まれるよ!

 

「いえいえ!私にはもったいないくらい素晴らしいデバイスです!!ありがとうございます!」

「喜んでもらえてなによりだわ」

『これから末永くよろしくお願い致します旦那様』

 

まぁせっかく貰ったものだし大切に使うとしますか・・・・あれ?

 

「ところでプレシア」

「なにかしら」

「君自身の指輪はどうしたの?」

 

見たところプレシアには僕のプレゼントした指輪以外見当たらない

 

「・・・・忘れていたわ」

「はぁ!?」

「仕方がないじゃない!『ガマズミ』を作るのに夢中ですっかり忘れていたわよ!!」

 

そう言うとプレシアは云々と唸りはじめた

 

『マスターは変な所で抜けていますから』

「・・・・まぁそこが可愛い所でもあるんだけどね」

 

魔法の術式とか仕事では一切ミスはしないのに日常は意外と抜けている

 

『マスターは愛されていますね、私も言われてみたいものです』

「デバイスだよね君!?」

 

なんか人間くさいなこのデバイス

 

「う~んどうしましょ?同じものを作ろうとすると『ガマズミ』を作ったときみたいに3年はかかるし」

「そんなにかかったの!?」

「あれもつけたいこれもつけたいって考えていたら思いのほか時間がかかったわね、ちなみにお値段も相当なものよ?」

 

妙なところで凝り性なのは昔からだな、後値段は言わなくていいです怖くて使えなくなりそうなので

 

「一体どんな機能が付いているんだよ・・・・・」

「ドライバーとかニッパーやペンチとかの工具もあれば爪切りに耳かき、懐中電灯や栓抜きにカミソリなどの日用品機能もあるわ、あと魔法の補助もバッチリしてくれるし自己修復機能付き、言語の翻訳機能、通信機能に撮影機能に録画機能に録音機能、周囲のマッピングとナビ機能、ネットの閲覧、印刷機能、救難信号の発信機能あとは・・・」

 

デバ・・・・イス・・・?

 

「機能の拡張にまだ余裕があるからこんな機能がほしいって言ってくれたら追加するわ」

 

あかん、はじめて携帯電話を手にした老人気分だ・・・・そういえばデバイスを持つのはこれが初めてだなぁ

 

『質問があればなんなりとお聞きください』

「ん?ああ、ありがとう」

「『ガマズミ』夫をよろしくね」

『了解ですマスター』

 

・・・・今気付いた、『ガマズミ』の声どっかで聞いたことがあると思っていたらプレシアと同じ声だ

 

「あと『ガマズミ』には発信機能もあるからあなたがどこにいるか一目瞭然よ、だから浮気しててもすぐばれるから」

「そこは信用してくれよ」

「冗談よ」

「ふぅ・・・さてそろそろ帰りましょうか、アリシアを迎えにいかないとな」

「ええそうね」

 

こうして初めて?のデートは無事に終えることができた、ちなみに『ガマズミ』をはずそうと思ったら指にがっちり固定されたまま外れなかった、そのことについて『ガマズミ』に聞いてみたところ

 

『指を洗うときはずれるので大丈夫です』

 

いやはずし方を教えてくれ

 

『できません』

 

呪われてるんじゃないのか?この指輪

 

 

 

 

 

 

尚、余談だが実家の両親がアリシアを離してくれなかったのでその日の夜は実家に泊まりました

 

 

「いやじゃー!初孫!初孫が!」

「おとん!いい加減アリシアを離せ!」

「ごめんなさいねプレシアさん、うちの人が」

「いえいえ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第5話:しんみりとした夜

 

「すぅ・・・・・」

「・・・・・・・」

 

少し遅かった夕食の食器を洗い終えてリビングに戻るとプレシアとアリシアが寝ていた

 

「・・・・こうやって寝顔を見ると本当に親子って感じだよな」

 

・・・この世界に来てまさか僕がこの二人の家族になるとは思わなかったが

 

「・・・・・・・・・・僕の家族・・・・・・か」

 

前世では彼女すらいなかったと言うのに・・・・時々ここが夢なんじゃないかと思うくらい幸せだ

 

「・・・・・・夢・・・・・」

 

時々不安になる、今あるこの世界がすべて夢なんじゃないかと・・・・・・

 

前世では両親もいて友人もいた、平凡な人生ではあったが間違えなく幸せではあった・・・・だけど

 

 

この世界でそれを上回る掛け替えのない愛するべき人ができた

 

 

・・・・・・失いたくない、今あるこの幸せを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひどい顔をしているわよ?」

「プレシア?起きていたのか・・・」

 

寝た格好のままプレシアがこちらを見ている

 

「少し前にね」

「そっか・・・・・」

「あなた時々、今みたいな酷い顔をするわね」

「どんな顔だよ」

「泣きそうな顔をしているわ、まるで子供みたいにね」

「酷いな」

「ええまったくね」

 

思わず苦笑してしまう僕だがプレシアは真剣な表情だ

 

「なんでそんな顔をするの?」

「え?」

「理由くらいあるでしょ?」

「・・・・・・・・・・」

「言えないかしら?」

「・・・・今な」

「うん」

「とっても幸せなんだ、両親がいて友人がいて・・・・・・・妻ができて娘もできた」

「うん」

「だけど時々思うんだ、これがすべて夢なんじゃないかと」

「え?」

「なんだろうな、幸せすぎて怖いってやつかな?両親や友人・・・・プレシアやアリシアがすべて夢でいつか消えてしまうんじゃないかと・・・・・・・」

「・・・・」

「皆でいるときはそんな考え微塵も思わないんだけどな、夜・・・一人でいると時々・・・な」

「そう・・・」

 

そう・・・それは小さい頃からその思いはあった

 

「はははは、すまないなこんな馬鹿なこと言ってしまって、ただそれだけさ」

「ええ、本当に馬鹿ね」

 

 

そう言うとプレシアは起き上がって僕に近寄ると・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕をやさしく抱きしめてくれた

 

 

 

「え?」

「聞こえるかしら?私の声」

「・・・あっ・・ああ」

「感じるかしら?私の鼓動、あなたを抱きしめるだけでこんなにドキドキするの」

「・・・ああ」

「暖かいかしら?私の体、あなたを体温を感じるだけでこんなにも体が火照ってくるの」

「ああ」

「私はちゃんとここにいるわ、私もあなたを感じることができる」

 

心地よい彼女の声、感じる彼女の鼓動、暖かい彼女の体、一つ一つが夢じゃないと訴えかけてくる

 

「私はねあなたやアリシアのためならなんだってするわ、なんでも・・・ね」

「おいおい、犯罪はやめてくれよ?」

「それだけ愛しているってことよ、いなくならないでよ?本当に犯罪を犯すわよ」

「わかったよ、やれやれ・・・・・ありがとう」

「どういたしまして」

 

 

 

 

そういって彼女は僕を安心させるように背中をぽん・・・ぽん・・・と何度もやさしくたたきながら頭を丁寧に撫でてくれる、そして彼女は耳元で『大丈夫よ・・・大丈夫・・・』と安心させるように何度も語りかけてくれる

 

 

 

これは・・・・

 

 

 

「僕は子供か?」

 

 

 

 

ああ、そうだ・・・同じだ

 

 

 

 

 

「今のあなたは泣いている子供に見えるって言ったでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

前世、僕の母が

 

 

 

 

 

 

 

「泣いてない」

 

 

 

 

 

 

 

子供の頃いつも泣いていた僕を安心させるために

 

 

 

 

 

 

 

「声が震えていて説得力がないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも・・・・やってくれていたことと同じなんだ

 

 

 

 

 

 

「なぁプレシア」

「なにかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

「暖かいな」

「ええ暖かいわね」

 

 

 

 

 

 

前世のお父ちゃん、お母ちゃん僕が亡くなった後どのようにお過ごしでしょうか?

僕は父親になって不安なことが多くなってついつい弱音を吐いてしまいそうです。

 

 

 

だけど

 

 

 

「しかしまぁ、ずいぶんと涙もろくなったなぁ」

「私としてはもっと甘えてくれてもいいのよ?そうだわ今日は3人で寝ましょうか?」

「・・・・僕寝相に自信がないんだが?」

「大丈夫よ、あなたとアリシアの間に私が入るから」

「なんか僕がお邪魔な感じがするんだが?」

「寄り添ってくれるだけでもうれしいのよ?」

「わかった、一緒に寝ようか」

「ふふふ、ありがとう」

 

 

 

妻と娘が一緒なら元気に頑張れると思います、そちらも元気でいてください。

 




変に甘い恋愛物を書いた結果がこれだよ!
作者には甘い恋愛SSを書けないはっきりわかんだね

多分次回からはギャグ一辺倒になります

あとオリ主恒例のオリジナルデバイスの登場です
ちなみにこのデバイスと主人公を例えるとするなら子供がF1マシンに乗っている感じです、Forceスティードの超高性能バージョン?をイメージしています。


追記
作者の転職先が決まったのでこれからの更新速度はこれより同等かちょっと早いくらいになります

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