美少女てんこー   作:倉木学人

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評価されすぎワロタ。

さて、今作はどこまで書こうかな。

あ、今後の更新は気分次第となりますんで。
何か急に忙しくなりまして。

2018/3/12 試験内容について不自然な個所があったため、一時的に修正。


NO.3 ピラミッドからの挑戦状

 ハンター試験は非常に長丁場な試験であり、一週間以上かけて行うことも何ら珍しくない。

 基本的に衣食住が保障されているとはいえ、どうしても待ちの時間が多くなるのである。

 そうして自由になった時間をどう過ごすのかは、各自の判断にゆだねられている。

 その時間もまた、ある意味ハンター試験の一環であるのだろう。

 

 中型のフェリーに乗せられた一次試験合格者たちは、与えられた三等客室のスペースにおいてそれぞれの時間を過ごしていた。

 ある者は日々の鍛練を重ね、ある者は参考書に眼を通し、ある者は暇を持て余し遊戯に励んでいた。

 

 そうして夜が明け、フェリーはとある小島についていた。

 全員がハンター協会事務員による放送に従い、言われるがままにフェリーを降りる。

 そこには男が立っていた。

 

 参加者たちが全員フェリーを降り、最後にアンダインが集団の後ろに立つと、男はようやく口を開いた。

 

「オレが二次試験の試験官。ダンディーだ。普段はトレジャーハンターをやっている」

 

 そうやって握りこぶしの親指で自分を指す、男の歯がキラリと光る。

男は老人と言っても良い年齢であるが筋骨隆々で、頼りがいが感じられる。

 テンガロンハットと皮の鞭という恰好が様になっていて、映画スターか何かと錯覚させるには十分だった。

 その男は無精ひげすら格好良い。

 

「二次試験だが、お前らには遺跡破りをしてもらうぜ」

 

 一斉に受験者たちの視線が一点に集中する。

 その先には石造りの巨大な正四面体があった。

 建物は雑なドット絵のごとく、表面がカクカクしている。

 

「見ての通り、この小島には発掘済みの遺跡が保存されている。宝物とかは全部取り除いてあるが、侵入者用に仕掛けられているトラップはそのままになっている」

 

 トラップ、という言葉に受験者の一部がざわついた。

 彼らはハンター志望とはいえ、罠の扱いに長けたものはごく一部の者なのだろう。

 

「試験は簡単。入口から入って、出口から出ればいい。つまりは、障害物競争って訳さ。あるいはお化け屋敷か?」

 

 簡単だろう?

 試験官の男は軽く笑う。

 だが、一緒に笑うものは誰もいない。

 せいぜい、ピエロがニヤニヤしているぐらいである。

 

「制限時間は一人につき2時間。一次試験の合格順に一人ずつ、15分毎に船を降りてからスタートしろ。勿論、困ったら他の受験者の手を借りてもいい。監視とかは無いんで、そこら辺は好きにするといい」

 

 まあ、監視がねえってことは、最悪誰も助けねえってことなんだが。

 仲良く協力し合えよ?

 試験官はそう言って豪快に笑った。

 そして、突然真顔になる。

 

「当然だが、トラップ次第では死ぬことも十分ある。ヤバいと思ったら、入口から脱出しろ。ただし、一度出たら再挑戦は認めん」

 

 場に沈黙が支配する。

 そうした中で、とんがり型のターバンを巻いた青年が手を挙げた。

 

「なんだ、質問か?」

「入口と出口が別にあるのか?」

「ああ。一方通行になっているから、やればわかる。オレたちは出口で待機しているぜ」

 

 そうして、いくらかの質問がかわされる。

 

「他に質問はあるか? 他にないなら各自スタートする準備をしろ。まだの奴は、船の中で英気を養っておけ」

 

 勿論、外で待ってもいいが。

 最後に、と試験官は付け加える。

 

「ああ、そうだ。遺跡にはクソする場所もションベンする場所も無えぞ。今の内に済ませておくことだな」

 

 そう言って、ニヤリと笑うのである。

 悔しいがどこまでも様になる男だというのが、彼に対する受験者たちの認識であった。

 

「言い忘れていたが、66番と109番。お前らは”使える”んだろ? お前らには特別コースを用意してある」

 

 

 ルナールがスタートしたのは最初から二番目であった。

 一番はヒソカであるので、同着なら番号順ということであろう。

 

 建物の中へ一歩、一歩と踏み出すごとに闇はどんどん深くなっていく。

 懐中電灯こそ渡されてはいるが、それでも闇の中へと踏み込んでいくのは常人にとって恐怖であろう。

 

 まあ、ルナールは夜目が利くのだが。

 伊達に狐っぽい恰好をしているのではないのだ。

 懐中電灯も点さずにルナールは歩いていく。

 

 ふと立ち止まってルナールは建物の中を、装飾であろう壁画を見る。

 壁画は絵と絵文字がびっしりと描かれている。

 文字は読めないが、絵の方には見覚えがあった。

 絵に描かれた人物は半裸でいずれも右か左を向いていて、全身を白い布で覆っていたり、あるいは犬の被り物をしていたりしている。

 このようなものが、歴史の教科書の比較的最初の方に乗っていたのを彼女は覚えている。

 

 と、突然ルナールの耳がピクリとはね、彼女は構えを取った。

 そしてそのまま、背後に向けて回し蹴りを放った。

 

「ふっ」

 

 彼女は手ごたえを感じた。

 何かは吹き飛ばされ、壁に激突した。

 

 痙攣している何かを良く見てみると、それは小さな蛇だった。

 肌の色は壁の色と同じで、絵文字の所に潜んでいれば気づかない程のものである。

 恐らくは、絵文字に擬態して潜むように進化した生物なのだろう。

 

 全く油断できる場所ではないと、ルナールはそう感じた。

 

 

 そうして歩いていくと、闇の中に光が見える。

 暗闇が段々と晴れていき、その部屋が姿を現す。

 

 部屋には火のついた蝋燭が並んでいて、温かみがある明るさだ。

 猫の身体と人の顔をした大きな像が先の通路を防いでおり、その傍らにはルナールが見覚えのある人物が立っていた。

 

「やあ♥」

「ヒソカ?」

 

 ルナールがヒソカに追いついた、という形にはなる。

 とはいえ彼女には、彼が足止めを食らうような人間には見えないのだが。

 

「どうしてここにいる?」

「クイズが思ったより難しくてね♠ 足止めを食らってしまったんだ♦」

「くいず?」

 

 ヒソカがある一点を指す。

 それは石像の頭上に、共通語で書かれていた。

 文字自体はハッキリと読めることから、比較的最近に追加されたものと思われる。

 

 

―其は偉大なる者が眠る場所。赤子から老人まで此処で眠る。我の前で真実の名を唱えよ。

 

 

ルナールは少し考える素振りを見せると、やがて石像の前に立って答えを口にした。

 

「“墓場”」

 

 口にした途端、身体の底から力を吸われるような感触を覚えた。

 石像は動きだし、終わりへと続く道を開けた。

 

「正解だね♣」

 

 ヒソカが声を掛けると、ルナールは軽く頷いた。

 そしてそのまま二人は歩き出した。

 ルナールは速足だが、ヒソカがそれに合わせている。

 

「いやあ、キミと一緒だと嬉しいなあ♥」

「そうか」

「実はボク、寂しがり屋なんだ♠」

 

 ルナールが知るに、ヒソカは嘘つきの常習犯である。

 そして彼は最強を名乗れる戦士であり、孤高の存在である。

 だが、彼が寂しがり屋なのかは微妙なラインであろう。

 ()り合う相手がいないのは本人も困る所だろうが。

 

「そうなのか?」

「そうだよ♣」

 

 まあどっちにしろ、ヒソカに付きまとわれる方はたまったものではないだろう。

 まともに対応するルナールが、優しすぎるぐらいなのだ。

 

「でも、さっきのクイズ。良く分かったね♦」

「本気で言っているのか?」

 

 白々しい、そう言葉にはせず。

 しかし、ヒソカを睨みつけた。

 

「どう見ても、此処はエジプ。じゃなくて、ルクソックのピラミッドの類だろう? 歴史の教科書に載ってるだろうに。覚えてないのか?」

「過去は振り返らない主義なんだ♠」

「―そうか」

 

 どう考えてもお前、頭良い方だろうが。

 そうは思うが、やはり口には出さない。

 

「と言っても、私も実物を見るのは初めてだがな」

 

 暗闇の道を歩いていくと、再び光が見えてくる。

 そうして部屋に入ると、奇妙な部屋が姿を現す。

 

 部屋は底が見えない大きな断崖絶壁に分割されている。

 次へと向かうための道は、直角に曲がりくねった細い橋で繋がっている。

 狭い通路には、武器を持った石像がいくつも配置されている。

 それらは道をふさぐほどの大きさではないが、それ以上に今にも襲い掛かりそうな迫力を持っている。

 

「この仕掛けは―。どっかで見たことがあるな? どこだったか?」

「分かるなら教えてよ♥」

 

 ルナールは足元の文字を読んだ。

 

 

―王の前である。無礼は死をもって償うべし。己の心臓を捧げよ。

 

 

「ああ。多分だが、ここは必ず左足を前に出して歩かないといけないのだと思う」

 

 ルナールは一例にと、石像を指差した。

 

「ここの像や絵画は皆、左足を前に出しているだろう? それが多分、(ファラオ)に対する礼儀なのだと思う。詳しい理由は忘れたが。確か、己の心臓を差し出すってのはそういう意味だったはずだ」

 

 ルナールは左足を必ず前に出すという歩き方で橋を渡り始めた。

 石像が動き出す様子はない。

 これで良さそうだ。

 彼女は橋を丁寧にわたっていく。

 

 それを見たヒソカも一歩踏み出す。

 ただし、右足で。

 

 その瞬間、石像たちは動きだし、罪人たちを襲いだす。

 

「ヒソカァ!」

「ゴメンゴメン♠ つい、間違っちゃった♣」

 

 石像は愚かな侵入者を殺害するのに十分なパワーとスピードを持っている。

 ただ、それなりの念使いである二人には障害足りえなかった。

 元々、この試験は非念能力者を対象に行われているのもあるのだ。

 二人は軽い身のこなしで攻撃を除け、あっさりと橋を渡り切ってしまった。

 

「まったく」

 

 どうやら石像は橋の外までは追ってこないらしい。

 それなりに冷や汗をかいたことに、ルナールはため息をついていた。

 

「しかし、この遺跡の仕掛け、全て念能力で動いているみたいだな」

「んー♦ そうなのかな?」

「スフィンクスの前に立った瞬間、足元から力を吸われるような感じがしたのでな。そういう仕掛けなのだろう」

 

 このピラミッドは無人にも関わらず、動力不明の仕掛けがいくつも施されているとみた。

 となると、これらは念能力者の仕業と見るのが自然であろう。

 念なら、動力は侵入者から調達してしまえばいいのだから。

 

「恐らくだが、このピラミッドは念能力者であった墓守が。恐らくは当時の一族が総出で作り上げたものだろう。大したものだな」

 

 現代において、墓守という存在に(いにしえ)ほどの社会的価値は見込めない。

 今のジャポンを例にあげても、墓守は“先祖の墓を見守る人“程度の認識であって、国から補助を受けているわけでもなんでもない。

 

「ボクには良く分からないな♥ 死人のために念を捧げるなんて♠」

「それに関しては私も同感だがな。とはいえ、そう思うのは我々が異端者だからだろう」

 

 とはいえ設立された当時においての、墓守の地位は違ったはずである。

 墓守の家系は王家の支援を受け、大なり小なり社会地位を持っていた(王朝によっては、王が墓守であることもあったとされる)。

 死後の安息を守ることを使命とし、文字通り身を奉げていたのが墓守たちなのだ。

 そして彼らの念は、今もこうして息づいている。

 

「どこかの王族が自身のために念能力者を育成するのは、古くからの伝統なのだろう。カキン王族の私兵や、ヨークシンマフィアの陰獣たちのようにな。念を知らない段階から教育し。念能力者を作ってしまえば強さに限らず、大体のものは手に入るだろうよ」

 

 基本的に、強くなりたいなら自分自身が強くある必要はないと考えるのがルナールである。

 念を習得せずとも念能力者を所有するだけで、それで“強い“とは十分言えるであろう。

 そして念能力は、何も”戦う“だけのものではないのだと彼女は知っている。

 彼女は自身の能力、美少女転換(プリンセス・テンコウ)で“強くは”なっている。

 しかし、それは彼女にとってあくまで副産物でしかない。

 

「私としてはそうした武器を信仰の祭具にしても、何ら不思議ではないと思うのだが。念能力は、わかりやすい“奇跡”だ」

 

 彼女の能力がそうであるように、個人の念能力が既存の科学を超えることはある。

 それは瞑想を基礎とする宗教の聖人であったり、あるいは新興宗教の教祖であったりする。

 彼女の所属がジャポンの宗教に根差していることもあって、そうした理解がルナールにあった。

 

「このピラミッドは墓守たちに作らせた、(ファラオ)の眠る本物の箱舟だ。死後の世界へと旅立った(ファラオ)が、いつか世界の終末の時、この世に舞い戻るために。それまでの安息を守るための、な」

 

 いかなる名君が存在しても、国は栄えて滅ぶ定めである。

 国も人も、永遠など存在しないのだから。

 だが(ファラオ)たちは、そうした中で宗教的な安らぎを得ようとしたのだ。

 そうした信仰の集大成が、このピラミッドだったのだろう。

 

「でも結局、安息は破られているじゃないか♦ 世界の終末にはまだ早いよ♣」

「それは、まあ。破られない金庫があると考えるほうが可笑しいのだ。破る価値のない金庫だけが最強の金庫と言えるのだろうさ。―それに、念能力も死後に強まったりするとはいえ、別に無敵ではなかろう。経年による劣化も無いとは考えにくい」

 

 そこで、ルナールの耳がピクリと跳ねる。

 

「しかし―。この場合、(ファラオ)がそういった念能力者というパターンも有り得るのか?」

 

 権力者が念を覚えるのは非効率であると彼女は考える。

 とはいえ、それが決して無駄ではない。

 自分がそうであるように、念を自分の私利私欲のために使うのは別に不思議ではないのだから。

 

「世界の終末が起きた時に、念能力により蘇る。博物館の木乃伊の中には、そんな(ファラオ)がいても可笑しくはない訳だ。有り得ると思うか?」

 

 ルナールはヒソカに対してそう問いかける。

 しかし、問われた当人は上の空である。

 

「ヒソカ?」

「え♥ ゴメン。興味ないから聞いてなかった♠」

 

 それを聞いて、ルナールの耳が露骨に垂れた。

 

「そうか。まあ、そうだな」

 

 ルナールも自身が一方的に話を続けていたのに気付いた。

 気まずい沈黙が、二人の間に流れる。

 

(とはいえ、この世界の(ファラオ)決闘(ディアハ)を念能力で行っていても不思議でなさそうだな)

 

 そんな中、ルナールは余韻が冷め切れず。

 自身の中の知識がうずくのを感じる。

 

(念能力を使えば、ソリッドビジョンなカードゲームも再現できそうだな。G・Iみたいに相互協力すれば、いけるか?)

 

 そんなどうでもいいことを考えながら、二人は進む。

 

 そうしてたどり着いた部屋は、またこれまでとは違う雰囲気であった。

 言うならば、観客席のない決闘場であろう。

 断崖絶壁なのは前の部屋と同じである。

 中央には四角の石版の足場があり、入口と出口はその石版と狭き通路で繋がっている。

 それ以外は奈落の底に繋がっているようだった。

 

 文字は天井に書かれている。

 

 

―汝は此処より死者となる。アヌビスの裁きを受け、己を証明せよ。

 

 

「裁き、というのなら。あの石版が天秤になるのか? 単に石版の上に乗れば良さそうだな。それからは分からんが」

 

 恐らくこの仕掛けは、死後の裁判を模したものであろう。

 冥府の神の前で、己の真実を証明する。

 楽園に向かいたければ、正直であればよい。

 

「嘘つきは殺される、かもしれんな。どうだろうな?」

 

 ルナールはヒソカをじっと見つめた。

 アヌビスは、ジャポン的に言えば閻魔大王だろうか?

 彼らは、生前の罪を裁くもの。

 万人が通過できるような仕掛けではなさそうだ。

 

「おお、怖い、怖い♣ 無理に飛び越えちゃダメかな?」

「やめた方がいいだろう。逃げるよりは正直者でいる方が良いだろうな。その方が冥府の神にとって、釈明の余地はあるだろうから」

「うーん。それもそうだね♥」

 

 念能力者なら、これくらいの大きさの仕掛けは飛び越えることは簡単である。

 とはいえ念能力には、“定められた規則(ルール)を破ったら発動する”能力も多い。

 これは“相手に情報を開示する制約”を持つ念能力に良く見られる傾向でもある。

 そう考えると、仕掛けを無視するのはリスクが大きい。

 

 とはいえ、さっきの石像を見るに、リスクの違いも誤差ではあるかもしれないが。

 念能力といえど、“条件を満たせば確実に殺す”級の能力はそうそう作れないのだ。

 (例:ゲンスルーの“命の音(カウントダウン)”や、オロソ兄妹の“死亡遊戯(ダツDEダーツ)”)。

 

「じゃ。ボクから行くよ♠」

 

 ヒソカは歩いて、石版の上に立つ。

 すると、石版が彼の身体から念を徴収する。

 彼に動揺は見られない。

 

 徴収された念の一部が具現化し、ヒソカの前に奇怪な物を作り出した。

 それは、人間の肉でできた気味の悪い塊に見える。

 これこそが念から作り出された存在、いわゆる念獣である。

 塊はヒソカを捕食するように襲い掛かる。

 

 が、スピードは遅い。

 足場は狭いが彼はたいした労もなく避け、小手調べとトランプを投げつけた。

 トランプは命中したが、腐った臭いの液体を少し吹き出しただけ。

 ダメージにはなっていないようだ。

 

 再び、塊が襲い掛かる。

 ヒソカは半端なダメージは意味がないと感じ取り、蹴りを繰り出した。

 塊が避けるはずもなく、蹴りは命中する。

 

「!」

 

 だが、命中した後が問題であった。

 塊には衝撃が走るが、それでもうごめくばかりである。

 それだけでなく、放った足が動かない。

 攻撃を防がれただけでなく、相手に捕まってしまった。

 塊はそのままヒソカの口元まで塊を伸ばし、締め殺させんとする。

 

 とはいえ、彼はそう簡単に倒される男ではない。

 

伸縮自在の愛(バンジーガム)

 

 変化系能力者である、ヒソカの念能力の一つ。

 彼のオーラはガムのようであり、ゴムのようでもある。

 着けるも伸ばすも縮ますも、全てはヒソカ次第。

 

 彼は自分の後ろ遠くまでオーラを伸ばして着けておき、それを急速に縮めた。

 ばねの原理で、ヒソカの身体は引き寄せられる。

 疑似的な瞬間移動であり、それはまさしくバンジーである。

 塊も負けじとそれに対応して伸びていったが、途中で限界を迎え途切れてしまった。

 

 距離をとったヒソカは、自身のオーラを手元で薄く広く、伸ばし始めた。

 オーラをある程度伸ばすと、それを塊に目がけて投げかけた。

 それはオーラによる捕獲網であり、塊はオーラに包まれた。

 

 塊をオーラで引き寄せると、それをそのまま穴の底に目がけて放り投げた。

 途中でオーラを放ち、塊はそのまま奈落へと落ちて行った。

 

「ハイ。おしまい♦」

 




仕掛けの元ネタは漫画、遊戯王などからです。
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