ハイスクールD×D 転生した魔神   作:I S S E I

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アーシアファンの皆さん

申し訳ありませんが、今回はアーシアは出ません。

しかし次回は必ず出します。

後、朱乃の転生理由をオリジナルにします。

なので、バラキエルとの確執はありません。


手合わせします

よぅ、イッセーだ

 

母さんと父さんの雷が落ちた翌日。

 

俺も黒歌も白音もこってり絞られ、寝る時には23時を過ぎていた。

 

朝起きると悪魔化の影響か体がだるい。

 

さらに母さん達のお説教の疲労も残っていて、俺達3人は目に隈が出来ていた。

 

そのため俺達は別々に行くことを忘れ、一緒に登校した事で、学校に着いた途端に男子達から質問責めされて、余計に疲れた。

 

でも勉強は疎かに出来ないから、仙術で代謝を上げて何とか1日を耐えた。

 

そして放課後

 

俺達3人が部室に行くと、すでにリアス、朱乃、木場が待っていた。

 

リアス「来たわね」

 

待ってましたとばかりにリアスが言う。

 

リアス「昨日はドタバタしたから、改めて自己紹介しましょ!」

 

リアスに促されリアスを筆頭自己紹介が始まった。

 

リアス「私はリアス・グレモリー、オカルト研究部の部長にしてグレモリー眷属の王よ」

 

朱乃「私は姫島朱乃、オカルト研究部の副部長にして部長の女王ですわ、うふふ」

 

木場「僕は木場裕斗、オカルト研究部の部員で部長の騎士だよ」

 

黒歌「塔城黒歌、オカ研部員で部長の戦車にゃ」

 

白音「塔城白音です、オカルト研究部 部員、部長の戦車です」

 

そして最後は俺だ

 

イッセー「俺は兵藤一誠、オカルト研究部に今日入部したリアスの唯一の兵士で赤龍帝だ。気軽にイッセーって呼んでくれ!」

 

俺の自己紹介が終わるとリアスが仕切る。

 

リアス「さて、これで自己紹介は終わりね。それとイッセー、部活の時だけは、私を部長と呼んで頂戴。他の部に示しがつかないから」

 

イッセー「わかりましたよ、部長」

 

リアスに指摘され、俺はすぐ言い直した。

 

イッセー(部活の時だけって事は、普段は名前でいいって事か)

 

俺が自己解決していると、リアスが話題を変えた。

 

リアス「さてと、此処からは新人への質問タイムよ!」

 

元気いっぱいに宣言した。

 

まず口を開いたのは、朱乃だった。

 

朱乃「その前に一言宜しいですか?」

 

リアス「えぇ、良いわよ」

 

朱乃の問いにリアスがOKを出した。

 

朱乃「ありがとうございます。イッセーくん、母と私を助けてくれてありがとうございました」

 

朱乃が頭を下げながら礼を言う。

 

イッセー「気にしなくていいよ。それより、元気そうで何よりだ!」

 

すると朱乃が、真剣だけど悲しげな表情になる。

 

イッセー「?どうしたんだ?」

 

朱乃を見て俺が聞くと

 

朱乃「少し昔話をしましょ」

 

リアス、木場、黒歌、白音「・・・」

 

事情を知ってるのか、4人とも表情が暗くなる。

 

すると朱乃が、俺の隣に座って話始めた。

 

朱乃「実は私、あの後、殺されたんです」

 

イッセー「・・・は?」

 

絞り出すように言った朱乃の言葉に、俺は耳を疑った。

 

そりゃそうだ、あのあと殺されたって何だよ!?

 

イッセー「辛いだろうけど、詳しく聴かせてくれ」

 

俺は怒りを抑えなが続きを聴く。

 

朱乃「はい、あれは私が中学年になってすぐの事です。私が学校から帰る途中、いきなり大勢の人達に囲まれたんです」

 

イッセー「あの時の奴の仲間だな?」

 

俺は、自分でも解るくらいの低いで朱乃に聞くと、

 

朱乃は動じる事なく頷いた。

 

朱乃「もちろん私も抵抗はしましたが、多勢に無勢で結果は惨敗でした」

 

ポタッ

 

すると突然、朱乃の手に水滴が落ちる。

 

見ると、朱乃は泣きながら震えていた。

 

俺は少しでも落ち着けばと、黙って朱乃の肩を抱く。

 

すると、まだ泣いてはいるけど震えは止まった。

 

そして、朱乃は再び口を開く。

 

朱乃「そして止めとして、剣で心臓を刺されて私は絶命しました」

 

あまりにも酷い殺り方に、俺は語気が強くなる。

 

イッセー「何だよそれ!!!」

 

そこに朱乃が「でも」と続ける。

 

朱乃「そんな私を助けてくれたのが、リアスでした」

 

イッセー「そう言う事だったのか。解った、辛いのに話してくれてありがとな」

 

最後の言葉で合点が行った俺は、朱乃の話を無理矢理終わりにした。

 

朱乃や他の皆も俺の意図を組んで何も言わなかった。

 

イッセー(こんな辛そうにしてる朱乃は、これ以上見たくねえ!)

 

俺は朱乃が落ち着いた所で話題を変えた。

 

イッセー「よし、他に何か質問有るか?」

 

俺が質問を促すと、木場が手を上げる。

 

イッセー「おっ!木場、なんだ?」

 

木場「いや、質問というより、お願いなんだけど」

 

イッセー「ん?何だよお願いって?」

 

俺が聞き返すと、木場はかなり真剣な眼と声音俺に言った。

 

木場「僕と手合わせしてくれたいか?」

 

リアス「!?」

 

朱乃「!?」

 

黒歌「!?」

 

白音「!?」

 

木場の言葉に4人は目を見開いて驚いていた。

 

すると4人は焦りながら止めに入る。

 

リアス「ゆ、裕斗、あなた本気なの?」

 

朱乃「考え直した方がいいですわ」

 

黒歌「そうにゃ、だいたいアンタ、イッセーの強さ知らないでしょ!!!」

 

白音「自殺行為はおすすめしません!」

 

4人の制止に俺は少し強めに待ったを掛ける。

 

イッセー「ちょっと待てよ!」

 

リアス、朱乃、黒歌、白音「!?」

 

4人の驚きを無視して、俺は続ける。

 

イッセー「男が男に本気の眼で勝負したいって言ってんだ!受ける受けないは、挑まれた側が決める事だ!外野は黙ってろ!」

 

リアス「・・・」

 

朱乃「・・・」

 

黒歌「・・・」

 

白音「・・・」

 

俺の言葉に、4人は押し黙る。

 

イッセー「いいぜ木場、その挑戦受けてやるよ」

 

木場「ありがとう、イッセーくん!」

 

俺が承諾すると木場は嬉しいそうに礼を言う。

 

そして夜になり、オカ研メンバー全員がグラウンドに出た。

 

木場「イッセーくん、申し出を受けてくれてありがとう」

 

イッセー「気にするなよ、俺達もう仲間だろ?」

 

木場「そうだね」

 

グラウンドの真ん中で少しやり取りをしたのち、お互い準備を始めた。

 

木場「魔剣創造(ソード・バース)!!!」

 

木場が叫ぶと地面から剣が数本出てきた。

 

イッセー「それがお前の神器か?」

 

木場「うん、これが僕の神器、魔剣創造と言って、あらゆる魔剣を作れるんだ」

 

木場は笑顔で答えたけど、その眼には闘志が漲っていた。

 

今度は俺の番だな。

 

イッセー「じゃあ、いくぜ!」

 

俺はそう言いながら左手に魔力を纏わせる。

 

そして、左腕を曲げて肘を頭の高さまで持っていき、軽く降り下ろした。

 

イッセー「獄炎の黒刀(ヘルブレシズ・ブレード)!」

 

木場「それが、君の剣かい!?」

 

眼をギラギラさせ武者震いしながら聞いて来る木場。

 

イッセー「あぁ、そうだ」

 

そして、俺と木場は、互いに臨戦態勢に入った。

 

イッセー「・・・」

 

木場「・・・」

 

そして、横並びになって見ていた4人の中から、朱乃が1歩前に出た。

 

朱乃「では、行きますわよ」

 

どうやら合図係は朱乃みたいだ。

 

朱乃は右腕を真っ直ぐ上に上げて、降り下ろしながら叫ぶ。

 

朱乃「始め!」

 

木場「ふっ!」

 

掛け声と同時に、木場が先制攻撃を仕掛けてきた。

 

俺の前まで来ると、右足を軸に俺から見て右からの回転切りだ、恐らく様子見と言ったところだろ・・・だが!

 

パシッ

 

木場「なっ!」

 

俺は右手の人差し指と中指で刀身を挟んで止めた。

 

木場は予想外過ぎたのか、驚いていたまま固まっていて隙だらけだ。

 

俺はチラッと外野を見ると、4人共がやっぱりと言った顔になっていた。

 

俺はすぐ視線を戻し、隙だらけの木場の腹に蹴りを入れた。

 

ボコオオォォン

 

木場「ぐふっ!!!」

 

木場はふっ飛んで5メートル位の所で着地した。

 

着地した所で、木場は腹を抑えながら構え直す。

 

木場side

 

木場(な、なんて威力と重さだ!)

 

僕は、イッセーくんの蹴りをまともに食らって、5メートル位飛ばされた所で着地。

 

とりあえず構えはしたけど、受けた蹴りが重すぎて、足元がおぼつかない。

 

僕はふと横目で部長達を見ると、「だから言ったのに」という顔をしていた。

 

そんなの、僕が一番よく解ってる。

 

でも以前、部長の話で彼も剣を使う事を聞いてから、手合わせしたくてしょうがなかったんだ!

 

イッセー「どうした木場?もうギブアップか?」

 

すると、イッセーくんが挑発にも似た言葉を掛けてくる。

 

正直、最初の蹴りだけでかなり参っていた。

 

でも僕は「そんなわけないじゃないか!」と、強がって叫んだけどそれで体力が尽きてしまった。

 

フラッ

 

ガシッ

 

僕が倒れかけた時、誰かが支えてくれた。

 

僕は目を開けると、イッセーくんが肩を貸してくれていた。

 

イッセー「まったく、強がるのはいいけど、無理は禁物だぜ」

 

そう言って、イッセーは部長達の所へ運んでくれた。

 

リアス「もう、だから言ったじゃない」

 

部長は呆れて額に手を当てて言った。

 

朱乃「まったくですわ!人の忠告は素直に聞くものですよ!」

 

朱乃さんからはお説教

 

黒歌「まったくもう、回復させられるこっちの身にもなってほしいにゃ!」

 

黒歌さんは、僕を回復させながらぷんすか怒っていた。

 

白音「まったくです!殴っていいですか?」

 

白音ちゃんに関しては、お願いだからやめてほしい。

 

するとイッセーくんが範囲気を変えようと

 

イッセー「とりあえず、手合わせは俺の勝ちだな!」

 

と、かなり明るく聞いてきた。

 

木場「あぁ、完敗だよ」

 

僕は、何とか絞り出すように答えた。

 

今は話すのも辛い。

 

すると部長がイッセーを咎めるように言う。

 

リアス「イッセーもイッセーよ!裕斗が一撃でこうなるなんて、幾らなんでもやり過ぎよ!」

 

木場(部長、それは違いますよ)

 

僕がそう思っていると、イッセーくんが切り返す。

 

イッセー「それは違うぜ、部長」

 

リアス「え?」

 

僕は内心驚いていた、

 

まさか同じ事を言うとは思わなかったから。

 

すると部長や僕だけじゃなく、皆がイッセーくんの言葉に耳を傾けた。

 

イッセー「俺にとって手加減は、相手を見下してるのと同じなんだ。挑んできた相手に加減をする、これ以上の侮辱が他にあると思うか?」

 

口調は穏やかだけど、一区切りごとにどんどん力説になっていく。

 

リアス「・・・」

 

朱乃「・・・」

 

黒歌「・・・」

 

白音「・・・」

 

イッセーくんの言葉に僕もそうだけど、部長達も気圧されていた。

 

話を聞いていて、僕はイッセーくんが、まるで[本物の騎士]のように見えた。

 

すると部長が、イッセーくんに謝った。

 

リアス「ごめんなさい、私が間違ってたわ。確かに本気の相手に加減をするのは良くないわね」

 

部長は凄く申し訳なさそうしている。

 

するとイッセーくんは、何事も無かったように笑顔で言う。

 

イッセー「俺はそんな顔してほしくて言ったんじゃないんだよ。だから、女がそんな顔すんなよ」

 

リアス「///」

 

イッセーくんは部長を元気付けようとして、部長の頬を撫でなから言う。

 

撫でられた部長は顔が真っ赤になっていた。

 

でも、他の皆は

 

朱乃「・・・」

 

黒歌「・・・」

 

白音「・・・」

 

凄いジト目で二人を睨んでいた。

 

そして、僕が回復した後その場で解散となった。

 

帰り際、黒歌さんと白音ちゃんがイッセーくんと腕を組んでいた。

 

その時、部長と朱乃さんが3人を睨んでたのは別の話




いかがでしたか?

アーシアファンの皆さん

ホントにすみません

次回は必ずアーシアを出しますので、

もうしばらくご辛抱下さい。

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