ハイスクールD×D 転生した魔神   作:I S S E I

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やっとです。

やっと更新出来ました。

大変長らくお待たせしました。

それでは、本編どうぞ。


後輩はヴァンパイア

よぅイッセーだ

 

義兄さんが封印を解くと言った翌日の放課後、俺達オカ研メンバーはある部屋の前に集まっていた。

 

アーシア「此処に、私と同じ僧侶が?」

 

昨日義兄さんから事情を聞いていて、あらかたは皆知ってる。

 

リアス「それじゃ、結界を解くわよ」

 

そう言って、リアスは結界を解いた。

 

その瞬間

 

???「いやぁぁぁぁあああ!!!」

 

と叫び声がした。

 

イッセー「なんだ、今の怯えた声は?」

 

リアス「あの子は幼い時の事情で、かなりの人見知りに成ってるの」

 

俺が疑問を言うと、リアスが教えてくれた。

 

イッセー「今の、人見知りってレベルかよ?」

 

俺は突っ込まずにいられなかった。

 

だって、あの慌て様は少し異常だ。

 

イッセー「リアス、1度にこの人数で入るのは止めた方がいいな」

 

リアス「そうね。それじゃあ、まずは私と朱乃で入るわ。慣れてる私達なら少しは落ち着くと思うから」

 

俺の提案にリアスがそう言って、朱乃と部屋に入って言った。

 

???「な、何事ですか!?」

 

中の奴は吃りながら状況聞いた。

 

リアス「封印が解けたのよ。さぁ、外に出ましょ」

 

いつも以上に優しげな声音で語り掛けるリアス。

 

???「嫌ですううう!!!此処が良いです!!お外恐い!!」

 

人見知りに加えて引きこもりかよ。

 

朱乃「そんなに心配しなくても、アナタを襲う敵は居ませんわ。だから一緒に出ましょ」

 

???「嫌ですってば!!!僕お外が嫌いなんです」

 

もうこれ恐怖症じゃねえか。

 

俺は見てられなくなって部屋に入った。

 

イッセー「お邪魔しまーす」

 

???「だ、誰ですか!?」

 

俺の登場に驚いて後退りながら尋ねて来た。

 

イッセー「俺は兵藤一誠、リアスの眷属だ。ちなみに学年は2年だ」

 

俺はソイツに目線を合わせて自己紹介をした。

 

イッセー「次はお前の名前を教えてくれないか?」

 

ギャスパー「ぎ、ギャスパー・ブラディです。い、一誠先輩」

 

リアス「ギャスパーが素直に答えた!?」

 

朱乃「ギャスパー君が素直に答えた!?」

 

2人は信じられないと言うように叫んだ。

 

イッセー「どうしたんだ2人共、そんなに大声出してさ?」

 

リアス「実はその子、初対面の人には殆ど口訊かないの。なのにイッセーにはあっさり訊いたから驚いて」

 

俺が尋ねると、リアスがそう言った。

 

イッセー「そうなのか。でもなんで俺だけ?」

 

ギャスパー「い、一誠先輩は何故か大丈夫だったんです」

 

俺の疑問に、ギャスパーが答えた。

 

イッセー「イッセーで構わねえよ。それとさっきから気になってたんだけど、何で男装してんだ?」

 

俺はこの部屋の存在を知ってから中に居るギャスパーが女だと気付いた。

 

だけど今着てるのは男子の制服だ。

 

ギャスパー「だって、此方の方が格好良いもん」

 

「もん」って子供かよ。

 

イッセー「それとギャスパー、お前 吸血鬼だろ」

 

ギャスパー「な、何で分かるんですか!?」

 

俺がギャスパーの種族を言うと、ギャスパーが驚いて聞き返した。

 

イッセー「気配で分かるんだよ。吸血鬼の気配は少し寒気が有る。ギャスパーにも微かだけど、そんな気配がするんだ」

 

ギャスパー「だ、だからって何でこんな的確に?」

 

イッセー「あくまで気配だから、何と無くとしか言えねぇな」

 

リアス「・・・」

 

朱乃「・・・」

 

何かリアスと朱乃が黙ったままだな。

 

イッセー「どうしたんだ、2人共?」

 

リアス「ただ唖然としてるだけよ」

 

朱乃「ただ唖然としてるだけです」

 

呆けながらそう答える2人。

 

イッセー「それじゃギャスパー、外じゃなくて部室には来れるか?」

 

ギャスパー「・・・イッセー先輩が手を繋いでくれるなら///」

 

俺が尋ねると、ギャスパーが顔を赤くしながらそう言った。

 

イッセー「分かった。それじゃあ、行こうぜ」

 

ギャスパー「は、はい///」

 

俺が手を出して促すと、ギャスパーは照れながら俺の手を握った。

 

こうして俺はギャスパーを部屋から出す事が出来た。

 

 

俺達が部屋から出ると、俺と手を繋いでるギャスパーを見て一瞬嫉妬した。

 

でも俺がすぐに事情を話して皆を落ち着かせた。

 

部室に着いた所で、リアスからギャスパーについての紹介が始まった。

 

リアス「この娘はギャスパー・ブラディ。元は吸血鬼と人間のハーフだったの。ギャスパーは幼い時の事情で家を飛び出した。でも、ヴァンパイアハンターと遭遇して殺されてしまったの。それを私が保護する形で眷属にする事を決めたの。それにギャスパーには神器が宿っていたの。それは、停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)その能力は、視界に在るモノの時間を止める事が出来るの」

 

其処まで言った所で俺が口を開いた。

 

イッセー「成る程な。ギャスパーが封印されてた理由は神器をコントロール出来ないからだな」

 

リアス「いきなり其処に気付くなんて、流石イッセーね」

 

俺の解釈に、リアスが感心した。

 

すると木場が俺に聞いて来た。

 

木場「イッセー君。前々から気に成ってたけど、君は何故其処までの洞察力が有るんだい?それに、君の戦い方は同い年とは思えない。君は一体、何者なんだい?」

 

イッセー(とうとう聞いて来たか、この質問)

 

よく見ると、ゼノヴィアも知りたいと言う表情だった。

 

イッセー「分かった。でも、今から話す事は他言無用で頼むぜ3人共」

 

木場「分かったよ」

 

ゼノヴィア「分かった」

 

ギャスパー「わ、分かりました」

 

3人の確認を聞いた所で、俺は全て話した。

 

イッセー説明中

 

木場「・・・」

 

ゼノヴィア「・・・」

 

ギャスパー「うぅー」

 

話が終った時、木場とゼノヴィアは無言だったけどギャスパーは泣いていた。

 

イッセー「ギャスパー、何泣いてんだよ?」

 

ギャスパー「だ、だってひっくっイッセー先輩に、そんな過去が有ったなんて、ひっく」

 

俺がギャスパーに尋ねると、ギャスパーは泣きながらそう答えた。

 

イッセー「ギャスパー、俺は泣いて欲しくて話したんじゃねえ。だから、泣くのは止めてくれ」

 

俺はギャスパーの頭を撫でながらそう言った。

 

ギャスパー「は、はい」

 

5分後

 

イッセー「落ち着いたか?」

 

ギャスパー「は、はい。すいません」

 

俺が様子を確認すると、まだ少し涙目では有るけど落ち着いたみたいだ。

 

イッセー「俺を想ってくれるのは嬉しいけど、女が矢鱈滅多に泣くもんじゃねえよ」

 

ギャスパー「は、はい///」

 

俺はまたギャスパーの頭を撫でながらそう言うと、ギャスパーは照れながら返事をした。

 

オカ研女子メンバー「むぅー」

 

イッセー「慰めてるだけだから、そんなに剥れるな」

 

俺は彼女達の雰囲気を察してそう言った。

 

イッセー「そんじゃ、まずはギャスパーのトレーニングからだな」

 

ギャスパー「と、トレーニングって何をするんですか!?」

 

俺がギャスパーの方針を言うと、ギャスパーが聞いて来た。

 

イッセー「決まってんだろ。お前の神器をコントロールする為のだよ」

 

ギャスパー「そ、そんな僕には無理ですよ!!」

 

俺が答えると、ギャスパーは全否定した。

 

イッセー「ギャスパー、どんな奴もトレーニングや練習無しでいきなり出来る事なんて無えんだよ。当然俺もな。何事も、努力しないと出来ないんだ。だから、俺を信じて頑張ってねみないか?」

 

ギャスパー「・・・分かりました。で、出来る限り頑張ってみます」

 

俺はギャスパーを説得して、ギャスパーをその気にさせた。

 

リアス「やっぱり年の功かしら?言葉に説得力が有るわね」

 

朱乃「確かにそうですね。精神年齢は既に4桁を越えてますから」

 

木場「見てたらまるで子供を諭す大人だね」

 

黒歌「見ようによってはお兄ちゃんと妹にも見えるにゃ」

 

白音「姉様に同意です。と言うより、それにしか見えません」

 

ゼノヴィア「微笑ましいな。でも兄妹にも見えるが、親子にも見えるな」

 

レイナーレ「うふふ、イッセーくんは面倒見が良いわね」

 

カラワーナ「将来は良い父親に成りそうだな」

 

ミッテルト「確かにそうっすね」

 

ドーナシーク「これは、俺には真似出来ないな」

 

なんて会話が聞こえて来た。

 

イッセー(俺、普通に接してるだけなんだけどな?)

 

何はともあれ、ギャスパーの神器トレーニングが始まった。

 

 

俺とギャスパーは旧校舎裏の広場に移動した。

 

その時も「手を繋いで下さい」とお願いされた。

 

ちなみに他のメンバーはと言うと。

 

リアス、朱乃、木場は会談に向けての打ち合わせで義兄さんの所に行った。

 

レイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、ドーナシークは同じ理由でグリゴリに。

 

他のメンバーは解散だ。

 

イッセー「取り合えずギャスパー、時間を止めてみてくれ」

 

ギャスパー「は、はい。行きます」

 

俺はギャスパーに時間を止めるように促した。

 

ギャスパーが返事をして力を込めた瞬間、周りがモノクロになった。

 

イッセー「どうなってんだ?いきなり周りがモノクロになったぞ?」

 

ギャスパー「な、何で動けるんですか!?」

 

俺が辺りを見回してると、ギャスパーが驚いた。

 

イッセー「どうしたんだ?俺が動けるのがそんなに凄いのか?」

 

ギャスパー「凄すぎですよ!回りを見てくださいよ!」

 

ギャスパーに言われて空をを見た。

 

見ると、飛んでる鳥が止まってた。

 

成る程な。

 

イッセー「ギャスパー。俺が動ける理由は、ギャスパーより強過ぎるからだ」

 

ギャスパー「どう言う事ですか?」

 

俺が原因が分かった事を伝えると、ギャスパーが聞いて来た。

 

イッセー「つまりだ、俺とギャスパーの力が離れ過ぎてるから俺は止まらないんだ」

 

ギャスパー「そう言う事ですか」

 

俺が説明すると、ギャスパーは何処か安心したような表情と声音でそう言った。

 

イッセー「そんじゃ、時間を動かしてくれ」

 

ギャスパー「余り意図して出来た事無いんですけど」

 

そう言うと、ギャスパーは深呼吸をした。

 

すると、モノクロが収まった。

 

ギャスパー「な、何とか出来ました」

 

イッセー「初めてにしてはよく出来たな。初日はこれで終わりにしような」

 

自力で時間を動かせたギャスパーを誉めて、今日のトレーニングを終いにした。

 

ギャスパー「もうですか?」

 

イッセー「あぁ、根を詰めても逆効果に成るからな。本格的なトレーニングは明日からだ」

 

首を傾げながら聞いて来るギャスパーに俺はそう答えた。

 

ギャスパー「分かりました。そ、それじゃあイッセー先輩、また明日」

 

イッセー「あぁ、また明日な」

 

納得したギャスパーは、そう言いながら部屋に帰って行った。

 

それに俺も同じように応えた。

 

そしてギャスパーが見えなく成ってから、[ずっと見てた奴]に話し掛けた。

 

イッセー「イタズラにしては質が悪いぞ。・・・アザゼル」




いかがでしたでしょうか?

何とか書けました。

仕事で執筆に時間を余り割けないので、楽しみにして下さってる皆様には申し訳ありませんが、長い目で見守って下さい。

それでは、次回もお楽しみに

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