白状します。……嘘を、付きました。
奈落編終わらないです。しかも、奈落編は関係ないです。
私の書きたかった話を書いただけです。執筆する時間も少なかったので、めっちゃ短いです。でも、書きたかったので、書きました。
反省しています。けど、後悔はしておりません。
それは丁度、ハジメとレンジがサソリ擬きを爆殺し(犯人はレンジ)、ユエを加えて親睦を深めていた時。
そして、天之河光輝率いる勇者御一行が、オルクス大迷宮にてベヒモスと因縁の戦いをしている時。
ハイリヒ王国の王宮内を、ありふれたメイドが目的地へと向かって歩を進めていた。
彼女は王宮に遣える、ありふれたメイドの一人。皆と同じ
さて、そんなメイドの一人が向かうのは、今は使われていない個室の一つ。彼女はその部屋の前に立つと、ドアノブには手を掛けずに、蝶番に仕掛けられた極小のワイヤーを指で弾く。
──ピンピン、ピィンッ。
すると、ガチャリと内部なら鍵が外される。しかし、メイドはすぐに入らずに、何故か扉の前で一礼をしてから入室した。
ちなみに、これをしないで扉を開けたり、間違えたりすると音速で無数のフォークとナイフが飛んできて死ぬ。
そして、内側から鍵が開いた、あるいはトラップが解除されたのなら先客が居るのは当たり前。まあ、個室なのでそう広くはない空間に、三十人程のメイド軍団が居るのはどうかと思うが。
「同志よ」
「「「「「同志よ」」」」」
同じ空間にいるメイド達……いや同志というべきだろうか? ともかく、彼女達は挨拶を交わす。
「やほっ。少し遅かったね。何かあったの?」
「申し訳ありません、アデプタス・ウェナトル」
一人だけメイド服を着ていない人物が、入室してきたメイドに遅れた理由を聞く。ちなみにだが、アデプタス・ウェナトルは本名ではない。本名は蝶番の仕掛けと、呼び名から悟ってあげてほしい。
「大した理由では御座いません。ニオファイトどもを蹴散らして参りました」
「ほほぅ。……どうでしたか? 我々『ロートゥス・エクェス』に相応しい者は居ましたか?」
そう質問するのは、一人だけやけにスカートの丈が短いメイド服を着用するリーダー格らしき女中。彼女は……“ものすごくよく訓練された”メイドさんだ!
「申し訳ございまん、アデプタス・フィデリス。どれもそれも、普通を抜け出せない、ありふれたメイド達でしたわ」
「いえ、貴女が謝る事ではないわ。列に加わりなさい」
スゥと頭を“ものすごくよく訓練された”メイドさんに下げて、メイドはメイド軍団の列へと加わる。
「じゃ始めましょ。第……何回かはもう忘れたけど、『ロートゥス・エクェス』定例会議」
「あぁ、またあのお方の話を…!」「この時間の為に、メイドをしている私がいるわ」「私たちの知らない、至高の方の一面をまた知れるのね」「長かったわ。ここに来るまで幾人のメイドを蹴散らしたか…」「あの子達の分まで、私は話を聞かなきゃ」
この『ロートゥス・エクェス』は簡単に述べるなら、蓮ヶ谷レンジのファン倶楽部である。
アデプタス・ウェナトルと“ものすごくよく訓練された”メイドさんによって、規律正しく純粋にレンジへの想いを積もらせるメイド軍団の集まりなのだ!
「ふふふ。今日は特別に、レンジ君の寝顔シリーズコレクションよ! ──さぁ見なさい! 授業中うっかりうたた寝してしまう、レンジ君の横顔をっ」
──キャーっ!
とメイド達の黄色い声が部屋の中を飛び交う。広さのあまりない部屋なので反響してかなり煩いのだが、彼女達は全く気にしない。というか、もう意識の外側の出来事なのだろう。
次々に隠し撮りされたレンジの寝顔(主に横顔)の写真を出すストーカー系狩人娘。ほとんどの写真が授業風景の中で撮られており、お前は授業中に何やっとる、と思うのだが、大変嫌らしい事に彼女の成績は学年上位圏内だ。
この部屋の
ただ過去の意味合いが違うだけ。
ほらね、短いでしょう?
これで終わりです。
さて、解説……というか言い訳というか、説明を致します。
まず、アデプタス・ウェナトルの件ですが、ウェナトルとは『ウェーナートル』というラテン語が元になっています。
意味は、猟師や狩人。ハンターとかイェーガーとか、分かりやすいのでも良かったのですが、“アデプタス”がラテン語なので、そちらに合わせた形となりました。
“アデプタス”がどういう意味かは、どうぞググって下さい。そのままの引用になりますので、すぐに分かると思います。
次は、アデプタス・フィデリス。こちらは文章中にて、“ものすごくよく訓練された”メイドさんである事はバラしてしまいましたが、フィデリスもラテン語である『フィデーリス』から。意味は、信者。
そして、メイド軍団の秘密結社『ロートゥス・エクェス』は、“蓮の騎士団”という意味のラテン語です。
さて、この説明を読まずに何人の方が理解できたでしょうか? 私の予想は……0人です。私のとんでも思考回路を読み解ける人なんて居ないでしょう……。クソみたいな思考回路、発想力で申し訳ないです。
ところで、急に話が変わるのですが……実は“ものすごくよく訓練された”メイドさんなんですが、名前を募集したいと思います。
いや、自分で考えろやとか怖い顔しないで下さいよ……?
いい名前がなかなか浮かんでこないので、読者様から募集する事に致しました。次回の登場は少し後になる予定なので、もし宜しければいい名前を御教授頂ければ嬉しいです。
長文になってしまい、申し訳ございません。
よろしければ、次話もお楽しみ下さい。