なんだかんだ言って、作者は衛宮(エミヤ)厨なので、士郎もだけどエミヤも好き!
そんな気持ちが盛り上がったので、お話、載せま~す
そんな彼の日常は
カルデア。
人理の観測を目的として設立されたその機関は、ある時から人理修復のために奔走することとなった。
人理の焼却。
言葉にしてみるだけでもとんでもなく、そして現実を知ると途方も無い、そんな事件。カルデアにいるスタッフを除き、世界、否地球から、人類は消されてしまった。
残された彼らは、擬似的なタイムスリップを可能とするレイシフト、そして英霊召喚の技術を用い、人理の焼却を回避すべく、戦うことを選んだ。
たった一人のマスターと、素人同然のデミ・サーヴァント。
そんな彼らだけで始まった人理の修復への果てしない道のりは、いつしか多くの英霊との縁を生み、力を貸してくれるサーヴァントも増えた。
そんな英霊たちの中で、誰よりも早く来てくれた英霊。
弓兵でありながら双剣を振るい、サーヴァントでありながら家事をもこなす、白い髪に褐色の肌をもつ、心優しい英霊。
彼には色々な呼び名がある。
料理長
みんなのおかあさん
バトラーのサーヴァント
カルデアのブラウニー
贋作者
錬鉄の英霊
抑止の守護者
正義の味方
マスターと同じく、数多の英霊に認められ、注目されるそのサーヴァント。
「おーい、エミヤ!今日もよろしくね」
「エミヤ先輩、よろしくお願いします」
「了解した。それでは、始めるとしよう」
真名、英霊エミヤ
これはそんな彼のカルデアでの日々の物語。
━━━━━━━━━━━━━━━━
英霊エミヤの朝は早い。
元々睡眠を必要としない体ではあるものの、一定の生活リズムを保つことが大切であるとマスターやマシュに何度も語って聞かせていた手前、本人も自然とそうなっていった。
手早く身支度を終え、部屋を出るエミヤ。途中、夜勤明けのスタッフとすれ違いながら、キッチンへと向かう。
キッチンにふさわしい
「おはよう、エミヤ。今日も流石に早いね」
背後からの声に振り向く。赤い髪に白い衣装、柔和な笑みを浮かべた女性が、キッチンに入ってくる。
「ああ、おはようブーディカ。今日もよろしく頼む」
「うん。それじゃあ、ちょっと準備してくるね」
料理仲間の一人、ブリテンの勝利の女王とも呼ばれるブーディカが、エプロンを取り出し隣に並ぶ。エミヤがいくら料理上手で、多人数用に料理を作ることに慣れていたとしても、カルデアにいる全員分を一人で用意できるはずもなく、他にも料理上手な英霊たちが、代わる代わるにキッチンに入る。
因みにこのカルデアでは、源頼光、タマモキャット、マルタ等、料理上手な英霊は意外と多い。
「それにしても、相変わらず早いね」
「それは君もだろう。しっかりと身体を休められたのか?」
「うん。昨日は戦闘には呼ばれなかったからね。子供達の面倒を見ていたくらいだし」
「そうか。しかしあの子達は毎日元気が有り余っているようにも見えるからな。無理だけはしないでくれ」
「うん、わかってるよ。でも、ありがとね、気遣ってくれて」
「何、気にするな。私と君の仲ではないか。何かあった時は、遠慮なくいってくれ」
※注
別にこの二人は邪推するような関係ではありません。エミヤはあくまで親切心から言っているだけです。
「あはは。それじゃあ、その時はお願いするね」
「ああ」
それから暫く、朝ご飯を食べに職員やサーヴァントが食堂にやってきて、あっという間に賑やかになる。
作家系サーヴァントたちの語り合い。
クー・フーリンズをはじめとしたケルト勢。
アルトリアズの座る、山盛りの料理が並べられているテーブル。
様々なテーブルがある中で、食堂の一角、とある少年を中心にして、特に賑やかな場所がある。
「え、と……食べにくいんだけど」
「お気になさらず、
「いいえ、ここは母たる私が。子の面倒を見るのは、母の務めですから」
「……」
「静謐ちゃん、無言で抱きつくのやめて。腕が使えない」
「皆さん、先輩も困っていますから!」
「やれやれ、またかね」
「まぁ、マスターはモテモテだからねぇ」
そのテーブルに座る唯一の男性、藤丸立香。その少年こそ、カルデアに在籍する、人類最後のマスターである。
真っ直ぐな人柄は好感が持てるもので、誰に対しても明るく、差別することなく接する彼は、サーヴァントたちからの信頼も厚い。が、中には信頼を通り越して愛情を持って接するサーヴァントもいるわけで、彼の周りはいつも賑やかである。
「流石は一級フラグ建築士だな。彼の優しさは美徳だが、少しは学習しなければ、更に参戦者は増える一方だぞ」
「う〜ん。何も間違ったことは言ってないんだけど、君がそれを言うのはなぁ」
「む、何か?」
「はぁ。何でもないよ。こりゃみんな大変だなって思っただけ」
やれやれと首を振るブーディカ。その仕草に心当たりがないエミヤは首を傾げる。
━━━━━━━━━━━━━━━━
さて、もうお気付きの方もいるだろう。このカルデアにはマスター以外にもう一人、一級フラグ建築士が存在しているということに。
英霊エミヤ。彼もまた、何人かの女性サーヴァントから想いを寄せられているのだった。もっとも、立香と違い、彼本人はその好意に気づいていないため、よりタチが悪いと言える。
以前それとなく立香が話してみたところ本人は、
『彼女たちは私を君を支える仲間として信頼してくれているだけだよ。君は本当にサーヴァントに好かれやすい人間みたいだからな。そもそも私のような一介の守護者を、彼女たちのような魅力的な女性が好きになるはずがないだろう』
卑屈になっているのではなく、本心から言っているのがなおのこと厄介。立香よりもさらに攻略が難しい、難攻不落の男として、職員やサーヴァントの間では噂されていることを、本人は知らない。
「さて、そろそろ私たちも食事にしよう。一緒にどうかな、ブーディカ?」
「ん?うん、そうだね。じゃあ一緒に食べよっか」
※注
別にこの二人は邪推するような関係ではありません。エミヤは(ry
食堂が空いてきた時間になり、料理人の彼らも食事をとることにする。キッチンでペアを組むことの多いエミヤとブーディカが、向かい合う形でご飯を食べる姿はもはや日常の光景である。
そしてその様子を気にする女性がちらほらいることも。
例えばそれは騎士の王。
例えばそれは金星の女神。
例えばそれは三姉妹の末妹。
例えばそれは竜の魔女。
例えばそれは硝子のプリマ。
マスターに勝るとも劣らないモテモテっぷりに苦笑しながらも、ブーディカはエミヤとの時間を楽しむことにした。
(マスターは守るべき人。でも、エミヤは守ってくれる人。守るのが得意な私だけど、守られるのも悪くない、かな)
「何かあったのか?」
「ん?何かって?」
「いや、君があまりにも楽しそうな笑みを浮かべていたものでね。そんなに魅力的な表情をさせるきっかけでもあったのかと思ったまでさ」
※注
別にこの二人は邪推するような関係では(ry
優しげな笑みを浮かべながら、さらりとそんなことを言ってしまうエミヤ。こりゃあの子達が苦労する訳だと納得しながら、
「そりゃあ、エミヤとこうして一緒に食事ができるんだもの。楽しくないわけがないでしょ」
と、火種を放り込む。一瞬にして更に視線が集まるのが感じられる。効果はてきめんのようだ。
見守りがいがありそうなマスターとエミヤの周囲に、どうなることやらと思いをはせる。
カルデアの1日は今日も慌ただしく過ぎていく。
これはそんなカルデアにいる、一人のサーヴァントのお話。
特にストーリー性のない、ゆるーい感じのやつです、はい
まぁ、すべてのサーヴァントと絡ませるわけではないのであしからず
絡む順番も作者の適当な思い付きとかで、法則は特にないかと