嫌な方はブラウザバックを、まぁ、そこまで百合百合する訳じゃないので
さとりのキャラ崩壊があるかもしれません。
イメージと違っていたら申し訳ありません。
体重計事件も終わり、私は朝を迎える。
他の2人、さとりとこいしよりも私は早く起きて朝食を作らないといけない。
「さて……今日は何にしよっか…」
朝の献立が自分の中では一番決めにくい、バリエーションも少ない中でいかに色とりどりで美味しい朝食が作れるのか………これが一番重要だと思っている。
私はフライパンを取り出し、冷蔵庫に入っていたウインナーを取り出す。
軽く切込みを入れ、フライパンを熱する。
少し冷える朝、手を擦りながら料理をする。
「おはよー………」
「ん、さとり。おはよ」
今日のさとりはやけに早起きだな………
私は感心しながら料理を進める。
しかし、さとりは朝に弱く、カリスマ性溢れる日中のさとりではなく本当にだらけきったニートのようである。
そのままさとりはソファにうつ伏せになる。
「すぅー…………すぅー……」
「寝ないでさとり。姉さん怒るよ」
「んん……………ふにゃあ………」
幸せそうな笑顔で寝ている。
ため息をつきながら私はさとりを抱っこして、ベッドに戻そうとする。
「ほーら!さとり!起きるなら起きなさい!寝るなら寝なさい!」
「んう………?起きるけど寝てる……すぅー……」
寝ぼけているのかわざとやっているのか分からないが、私は次第にイライラが増していった。
昼のさとりはしっかりした妹なのに、朝方はこんなにもだらしない。
朝昼で私とさとりの立場は逆転しているみたいだ。
朝は私がしっかりして、昼はさとりがしっかりする。
本当に何なんだこれは。
「さとりぃぃぃ!」
「ひゃう?!」
耳元で大声を出す。
その声にさとりは体をビクッと強ばらせる。
変な声出しちゃって…………
しかし、そのままもう一度眠りに入った。
これはもう完全に爆睡コースだな………………
さとりの幸せそうな顔を見て、私はさとりの自室へと向かう。
カチャっとドアを開け、ベッドにさとりを置く。
「じゃ、おやすみ、さとり」
私はさとりに布団をかぶせる。
そうして私は立ち上がり、部屋を出て朝食の準備に戻ろうとする。
しかし、私の服が何かに引っ張られる感触があった。
さとりの右手の親指と人差し指で私のスカートの裾を引っ張っていたのだ。
「どうしたの?さとり」
「……一緒に寝よぉ?」
今日のさとりはいつも以上だ。
ここまで寝ぼけたことがあっただろうか…………
「嫌。私まだご飯の準備が……」
「行っちゃうのぉ?」
さとりは目をうるうるさせ、こちらを上目遣いでみてくる。
ドキッと私の心臓が高鳴る。
くそっ、反則でしょう!それは!
さとりはいつからこんなに可愛くなったんだろうか…
ってそれどころじゃない!
「さ、さとり?私まだ準備があるの……」
赤くなる顔を見せないように俯きながら断りを入れる。
しかし、さとりの顔はどんどんと可愛くなって涙が溢れていく。
これは抵抗したら負けだな…………
私はその場で溜息をつき、さとりのベッドに入る。
その途端に、にへぇ……と笑うさとりがいた。
………………可愛すぎだろぉ!
いや、これは寝ぼけているのだ。素のさとりじゃない。
何をこんなにドキドキしてるんだ。
7歳と5歳の子供同士がただ添い寝するだけじゃないか。
人間だったらどうにも思わないが……人間よりも発達能力が高い覚り妖怪は5歳を過ぎたら大分大人っぽくなる人もいる。
さとりなんかそうだ。
私もそれくらいには色々なことに興味を持っていた。
そう、色々なことに…………………
んで、話戻すけど、それが原因で今はさとりと添い寝することに心臓の鼓動が鳴り止まない。
「姉さんいい匂い♪」
「う、うん…………ありがと…」
私の腕にさとりは頭をこすりつけてくる。
猫か。
「ほら、もう寝なさい。さとり」
「うん…………………………………すぅー……」
「早ぇ……」
私は呆れながらさとりを見る。
本当にこれが私の妹なのかな………そう思えるくらい、私の妹達は可愛いのだ。
さとりの頭から出る匂いが鼻腔をくすぐる。
いい匂いだ…………
私と同じシャンプーかな?でも、少し違うかも…
あ、手………私より少し細いかも……それに…長い…
って何考えてるの私っ!
現実に戻ると、私の瞼が勝手に落ちていっていた。
私の瞼に光が刺激する。
「ん………」
目を覚まし、私は状況を確認する…………前に……
「あ、やばい!フライパン熱したままだ!」
私は慌てて起き上がろうとするが、それにサイドによる拘束で止められる。
「え、こいし?!」
私の左サイドにはさとり。そして右サイドにはさっきまでいなかったこいしが私の腕を掴んで寝ていた。
私の驚きの声にこいしが目を覚ました。
「あれ?しんりねぇ。おはよ♪」
「おはよ…………いつ来たの?」
「んー?さとりねぇとしんりねぇが気持ちよさそうに寝てたから私も参加したの」
「へぇ……」
私はこいしの話を聞いた後、もう一度現状を思い出す。
「あ、フライパン!!」
「あ、フライパンなら私が寝る前にガス切っておいたよ?」
こいしのその一言に私は肩を落とす。
「よ、よかった………ありがと…こいし………」
「どーいたしまして♪」
私は起き上がり、こいしと一緒にリビングへと戻る。
そうして私は切込みを入れただけのウインナーをもう一度熱したフライパンにのせる。
ジューーーといい音が聞こえる。
こいしは寝間着を脱ぎ、リビングにおいてあった私服を着る。
「あ、しんりねぇ。今日はダイエットしないの?」
「しないよ!あれは事故なの!太ってないの!」
わざとらしく笑うこいしに私は厳しく反抗する。
そんな会話をしているとさとりが扉を開けた。
「おはよ、姉さん、こいし」
「おはよー、さとりねぇ!」
「おはよう」
よかった………さとりはいつもの調子のようだ。
さっきみたいに寝ぼけてはいなかった。
私は今日の朝あったことをさとりに話す。
「今日のさとり。いつも以上に寝ぼけてて、私と一緒に寝たいって言ったんだよ?」
さとりは顔を赤くして、ギクッという顔になる。
「へ、へぇー、そんなことを…ごめんなさい、姉さん………」
少しだけぎこちない謝罪をした。
さとり自体わざとじゃなかったようで、悪気もなかった。
まぁ、仕方ないということで丸く収まったが、こいしがさとりのことを物珍しそうに見ていた。
そして何かを悟ったのか、にやっと悪い笑みを浮かべる。
「さとりねぇも素直じゃないねぇー?」
「なっ!」
「え?」
さとりはこいしに近寄り、両手でこいしの口を塞ぐ。
「素直じゃないってどゆこと?」
「わーっ!聞かなくていいよ!」
次は私の方に向けてブンブンと両手を振る。
その時のさとりの顔は真っ赤だった。
すると口が解放されたこいしはまたもや喋り出す。
「さとりねぇ『寝ぼけてた』なんて嘘つかなくても良かったと思うんだけどなぁー?」
「こいしっ!心を読まないで!」
「?」
私はさとりが必死になる理由も分からないまま、朝食の準備ができた。
さとり可愛い。