他のキャラ視点についてですがSAOの外伝から少しずつ始めたいと思います
雰囲気のある夜の街、そんな中で一際賑わって見える1つの酒場。そんな所に今日も1人のプレイヤーが足を運ぶ。
「あんちゃん…飲みすぎだって…」
カウンターに突っ伏してしゃっくりを何度もする趣味の悪いバンダナを巻いた1人の野武士面。入店してから数時間たつが一向に酒のペースが落ちない。
「坊主だって色々あんだろうが。嫁の事とか攻略の事とか嫁の事とか…
あれだよ、恋人ができた途端に付き合いが悪くなる友達現象。よくいるよな〜それで別れた途端に遊んでくれるやつが誰もいなくなって絶望するあれ。そう…俺みたいに……」
あんちゃんの酒の量は既に山のように積み重なっている。なんでも、坊主が結婚した途端飲みの誘いもデュエルの誘いも受けてくれないとかでいじけてたのだ。場を和ませようと発した言葉だが何故か自分がのメンタルが削られたのは置いておこう。
「まぁ、坊主の場合は恋人じゃなくて嫁だから。時間がとれねーのは仕方ねーだろ。あんちゃんだって女いた時は断ってただろ?
……………………心からのごめんなさい…」
自分の爆弾発言により普段仲の良い二人の間に数秒の沈黙が流れる。失態に気づいた時にはもう遅い。あんちゃんはとても静かに声ひとつ漏らさず涙を流していた。
「ま、まぁ…気にすんなって!ほれ、サービスのバーボンロック。
あの〜…あれだよ、俺も今は独り身だしね!それに…あんちゃん顔は悪くねーんだからとりあえずその趣味悪いバンダナとって、ヒゲ剃って、和服やめればイケメンの仲間入りだぜ!」
とりあえずご機嫌取りに酒をサービスし、フォロー?しまくるが、何故だが余計に心に刺さっていっているように見える
「え?それじゃ個性がない?いやいやいや、あんちゃんよ…逆に聞くが坊主に個性があるか?あれだよ?あるとしても、友達がいない、イタい、ボッチ、黒髪、元ソロ、ヒョロヒョロ…あれ?意外とあるな…それなのに中身は超一流フラグ建築士か…
結論としては孤独な童顔の策士にみんな騙されてるってこと?俺たち論外じゃね?」
だいぶ一方的な結論を出したが確実に言えることはこの場にいるふたりはモテることは…ない
「はぁ…こないだの合コンも失敗…イベントクエストで女性プレイヤーとお近づきになるのも失敗…バレンタインは案の定0個…もう、あれだな…飲もう!」
実際、坊主に教えてもらった女との合コンは見事に失敗し、今となっては笑い話だ。だからこそ仲間内のなかで唯一の成功者である坊主を心から羨ましいと思いながらも2人は共にジョッキを持った。
「今晩は潰れるまで飲むぞー!杯を乾すとかいて、『乾杯』と読む!!!」
そうして、2人は見事に二日酔いになったそうだ。
夜の街は今日も賑わう。