雰囲気のある夜の街、そんな中で一際賑わって見える1つの酒場。そんな所に今日も1人のプレイヤーが足を運ぶ
「ねーずーみー…!!今日という今日は逃がさねぇぞ…!」
「落ち着けよマスター。ハゲるぞ〜」
ようやく最後の団体様が帰り、店の片付けをしようとした時シレーっと店を立ち去ろうとしていた見覚えのあるフード付きマントを捉えることに成功した。そうこの女こそが…
「落ち着いてられるか!まぁたあのガキに俺のねぐらバラしたな!これで7回目だぞ…!何回勝負勝負ってふっかけられてると思ってんだ!」
「む、ガキとはなんだい。キー坊はオレっちのお得意様だぞ。それに、デュエルの度に意識まで奪ってるらしいじゃないか。あんまりいじめてやるな…」
そう、あのクリスマスイベントから数週間が経過した。鼠はこの世界において大変優秀な情報屋だ。ある事情から自分は鼠にガキの情報を聞かなければならなかった。そして、クリスマスでのいざこざが原因で今に至る。
「いじめてなんかねぇ…それにな、これはもうあいつの問題だ。俺に出来ることは何もねーんだよ。」
「ふん、とか言ってクリスマスに助けに入ったのはマスターだろ?そうまでして救ったのにその後放置はないんじゃないか?」
「…それを望んでるやつが居たんだよ…」
「ん?」
あの日、クリスマスイベントなど自分には縁もゆかりも無い。しかし、ある少女が言ったのだ。1人の少年を救ってほしいと。
「!いや、なんでもねー…そんなことより!二度と俺の情報を売るなよ…??」
「いやー、それは保証しかねる。」
「てめー!βテスターの情報は売んねーんじゃねーのか!?」
「まぁまぁ、オレっちとマスターの仲だろ。ほら飲んで飲んで」
「あ、こりゃどうも…って違う!すごく違う!それに俺の酒だし!お前のツケすごい額になってるし!」
一瞬だけ自分の雰囲気が暗くなるがすぐさま我に返り、念入りに釘さすが効果はないようだ。いつものように上手くはぐらかされる。
「こんのアマァ…!だったら俺にも考えがある!この写真、何かわかるな…?」
「!そいつは…!」
懐からある一枚の写真を取り出す。こんな手は使いたくはなかったが背に腹は変えられない。驚愕する鼠をよそに
「がっはっはー!あのガキにお前が背後から抱きついている写真だ!」
「情報屋の情報を入手するとか…マスター性格悪ぅ〜」
「けっ!なんとでも言いやがれ。さて、バラされたくなきゃ約束を…」
「別にバラしてもいいぞ?」
「うぇ…?」
だいぶ悪役じみた光景だった。それなのに数秒後、素っ頓狂な声とともに変顔を炸裂させた。
「ネ、ネズ公…?」
「だってそれ結構前に出回った情報だぞ?」
「oh......返します」
心境的にはNPマックスの状態でゼロに戻された感覚。写真は速攻で自分の手から放した。
「うむ、よきにはからえ。ま、嘘だけどな〜」
「はっ!謀ったなクソ鼠!」
「騙される方が悪いんだよ〜じゃあなマスター」
「てんめっ!せめて、せめておだいだけでも払っていけー!!!」
小馬鹿にされ弄ばれていることを自覚しながらも何故か許してしまう。なんて損な性格なんだろうか、少しだけ落ち込みつつも明日の準備を含めた片付けを開始した。
夜の街は今日も賑わう。
ちょっとした練習で会話にしてみました。どうだったでしょうか?
キャラ視点はもう少し待ってください…┏○┓