本日も晴天だね!先日、ホームである森の家に呼び出させれキリト君の懺悔を聞き心躍る今日この頃。私は日課に励むべくあの場所を訪れる。
「リンクスタート!」
赴いた場所は新生アインクラッドのある階層に存在する影の薄い鍛冶屋。
「お邪魔します。」
扉を開けると、そこにはビクついた1人の男。こちらを見つめ、小さな声で「ヒェ…」とだけ言い残す。ホント、失礼しちゃうわ。
「主さん…いい加減私が来る度に怯えるのやめてください…ト、トラウマって、私の方がトラウマもんでしたよ!あんなもの見せつけておいて!」
そう、実は出会いはかなり最悪だった。SAO時代、血盟騎士団の隊員達の武器が整備から戻って来ないと聞きつけ、初めてこの鍛冶屋を訪れたのだ。
その時に目のあたりにした男の裸体………
「そのおかげで服を着るようになった…?
…下着1枚だけでもほぼ犯罪ですからね…?変質者、露出魔」
自然と声のトーンが低くなる。その瞬間目の前の男は赤色のエフェクトを吐き出しその場に倒れ伏せ、痙攣し始める。
「もう、言いすぎました…これはお互いのために忘れましょう。それで、指輪の手入れってもう終わりました?っ!よかった〜!」
こちらの質問に答えるように主は一気に起き上がり棚の上段から1つの箱を取り出し、それを開ける。出てきた指輪に喜びのあまりすぐさま受け取り、握り込む。
「!そんなっ、代金は払います!元々私からお願いしてるんですから。仕方ないですよ、デュエルの最中だったんですから。え?キリト君も?……23、回…?」
自分の耳を疑った。この男は今何と言った?あの指輪を、あの大切な指輪を23回も壊したと言うのか?そして、あの男はそれを自分に1度たりとも言わなかったと言うのか?
「ふ、ふふふふ…ホントに…懲りないなぁ、キリト君はっ…!主さん?今日は10連戦でお願いします。」
何だか主さんが生まれたての小鹿ばりに震えてる気がするけど、気のせいだよね?店内が一気に暗くなったけど私のせいじゃないよね?そうして、いつもの日課をこなすべく、裏庭へと赴く。
「今日は二刀流で来てください。夫を想像して串刺しにしたいので。」
イライラが頂点に達したからだろう。口から漏れる言葉はどれもサスペンスな言葉ばかり。だが、そんなのは関係ない。今日という今日は…いや、今回ばかりは許さない!
デュエル開始と共に私は叫びトップスピードで剣を突き出す。
「あのっ!!天然ジゴロ女誑しフラグ建築士がぁぁぁぁっ!!!」
その日、なんと私は50戦目にして主さんから1勝を上げたのであった。
今日も今日とて私は正常運転。
聞いてくれ、今から話すことは嘘でも冗談でもないんだ。俺自身何があったか定かじゃねえ…でもな、確かにそこには、狂戦士がいたんだよ。あれはこの世のものじゃねえ…間違いなく―――バケモn………
この後、鍛冶屋は数週間休みになったという。