本日も晴天かな。部活もなくやることもない今日この頃。お兄ちゃんはというとアスナさんデートに行き、他の皆さんもそれぞれ予定があり、本格的に1人な私。そんな時、ふとあの人の剣、あの人の翼が頭をよぎった。
「リンクスタート!」
赴いた場所は新生アインクラッドのある階層に存在する影の薄い鍛冶屋。
「失礼しまーす」
店の奥から聞こえる鉄の音。それが止み、一人の男が姿を現す。
「おぉ、主さんにしては珍しいですね。ちゃんと服着てるなんて。」
頭にまいた白のタオルに紺色の袴。右手には完成したばかりであろう刀を持った男が「失敬な!」と腕を組んで仁王立ち。
「だって事実じゃないですか。」
男は頭のタオルを外しながら刀をしまい「まぁ、そうだけどね…」と元気なく口にする。原因は先日のアスナさんだろう。森の家で笑い話にされたのはつい先日の話なのだから。
「それにしても私たち以外に依頼なんて珍しいですね?依頼じゃない?暇つぶしって…よくお店が成り立ちますね…」
正直この店は儲かっていない。たまに来るお客さんは私たちだけ。まぁ、利益は酒場で儲かっているからいいんだろうけど。
「そんな主さんに私の剣を預けます!ちゃんと手入れしてくださいよ?…あの、依頼の度に膝ついて頭下げるのやめてください…」
この人に初めてあった時はもっと酷かった。お兄ちゃんと2人で来て、初めて会った私に対して土下座したのは今でも印象的だ。しかし、私の剣が刀よりのためか仕上がりはリズさんの数段うえである。
「!うぉっ?!っと…し、仕方ないじゃないですか!急に主さんが投げてくるから!…代わりに使えって…こんな業物…気が引けますよ…」
女の子らしからぬ声に主さんからツッコまれたものの、渡されたのは正直自分の手には余るほどの剣だ。渡された以上、使うけど。
「それで、主さん…つかぬ事を聞きますけど、今日のご予定は?…ですよね〜。じゃあ、アレ付き合ってください。」
さり気なーく主さんの予定を聞くとその場に倒れ込み「一日中暇して自堕落するつもりでした」と泣きながら言ってきた。まぁ、分かりきっていたからこそ彼にある事を持ちかける。最初は頭に?を浮かべていたがすぐに理解し裏庭へと移動する。
「ルールは3つの魔法を先に唱えた方が勝ち。…ハンデはいりませんよ?それと幻影魔法はやめてください…シャレになりませんよ!お兄ちゃんのでも怖かったのに主さんのやつ…
―――死神じゃないですか!!!」
そう、これで17戦目になるであろう詠唱対決。そのある時。彼は3つ目の魔法にアレを選んだのだ。その結果は私は気を失った。
「うぅ…絶対泣かせてやる!」
こうして始まった詠唱対決。その結果、私は目の前に現れた死神にまたも気を失った。
今日も今日とて私は正常運転。
すみません。ALOからは時系列あんまり気にしないで下さい。