雰囲気のある夜の街、そんな中で一際賑わって見える1つの酒場。そんな所に今日も1人のプレイヤーが足を運ぶ。
「ちょっと!ちゃんと聞いてるんですか、主さんっ!」
「き、聞いてますよ…あれでしょ?坊主の坊主が夜な夜なスターバースト・ストリームなんでしょ?カハッ…?!」
本日のお客様は、お馴染みの副団長殿。いや、もうこの名前は違うか…えーと…ま、なんでもいっか。そんなことより後頭部に走る衝撃の方が大問題だ。
「何か、言いました?」
「滅相もございません…私目の愚かなる発言をどうかお許し下さい…ん゙っん!それで、今更なんでまた呼び名なんて気にしてらっしゃるんですかい?」
「気にしますよ!SAO時代に比べて拍車がかかって酷くなってるんですよ…?キリト君やみんなに言っても笑い話にされちゃうし…」
まぁ、自分も今さっき呼び名に困っていたが本人はその比じゃない程困っている。たしかに、SAO時代から攻略の鬼だの、閃光だの、鬼嫁だのと呼ばれていたが。え?最後のは俺と坊主だけ?またまたぁ〜
「と言われましても…ちなみにどんな呼び名が今はメジャーなんですかい?」
「抜刀妻」
「ぶふぉー!wwww」
盛大に片手に持っていた日本酒を吹き出す。正直ピッタリ過ぎてかなりきつい。だが当の本人は不服そうに反論を開始する。
「な?!こっちは真剣に悩んでるんですよ!皆からは酔剣使いとか呼ばれるし…」
「そりゃあそうでしょ!平気な顔でワイン樽一つ空にしてローストビーフの塊丸々1つ食うくらいですからね?!その上そっから剣取り出して暴れた時なんて…俺ぁこの世の終わりだと思いましたよ?!」
「その説は、ほんとうにごめんなさい…」
そう、目の前の絶世の美女。実はやらかす時はかなりやらかす。現に自分の店は1度だけ限界まで酔っ払ったこのお方に半壊状態にさせられたことがあるくらいだ。
「まぁ、いいですけどね…にしても副団長殿がこんなにも坊主以外のことで悩む日が来るとは…主は感動しましたよ…任せてください。一肌脱がせてもらいますよ!」
「え?でも…」
「遠慮しないで!お得意様のために頑張らせてください!要はあれですよね?今の呼び名よりも柔らかくてパンチが効いたやつがいいんですよね?」
何やら遠慮しているようだが、え?遠慮じゃない?単純に信用がないだけ?いやいやいや、そんな訳ねぇーだろ。これでもSAO時代からの馴染みだぜ?
「あの、柔らかくはしてほしいですけどパンチはあまり効かせないで下さい…」
「任してくださいよ…副団長殿にもってこいの名前がありますから。」
「…念の為に聞いておきたいんですけど…」
「まぁまぁ、それは明日のお楽しみということで…今日はここで切り上げてくださいよ。」
「もう〜…分かりましたよ。お代ここに置いておきますからね。」
「毎度ー!……さてと、こいつで決まりだな!!!」
そして、この後男は後悔することになる。そう、彼女は自分なんかの手に負える人物ではなかったのだ………
夜の街に悲鳴が響く、前日の出来事だった。
夜の街は今日も……賑わいたかったな〜……
バーサクヒーラー。どういう意味?そのまんまだよ【凶暴な治療者】。それをかっこよくオブラートに包んだ結果これだ……まぁ、俺はというと……特殊器具に拘束されて…海を漂ってます(真顔)