雰囲気のある夜の街、そんな中で一際賑わって見える1つの酒場。そんな所に今日も1人のプレイヤーが足を運ぶ。
「おいおい、俺は仕事終わりのOLの相手でもしてんのか?」
「あら、失礼ね。こう見えても花の女子高生よ。」
「俺の知ってるJKってのはカクテル数杯飲んだあとに日本酒なんて嗜まねーよ…」
「なんか文句でもあんの?」
「いーえ、お客人は神様ですから」
一通りうるさいやから共が店から去った後、一仕事終わったと言わんばかりにケットシーの少女が来店する。まぁ、一応お得意様の1人ということで暖簾は下げてサシの飲みへと持ち込んだのだが、この嬢ちゃん…中々の酒豪である。ゲームの中ということで良いということで酔うという概念はあるものの理性を保とうとすれば保てるのだ。しかし、何分このお嬢さんの友人達はそれを知ってか知らずかやらかすことが耐えない。それなのにこの嬢ちゃんだけは平然を装い、自分と同じような酒ばかり飲む。まさにクールビューティーなのであった……
「にしてもよ〜花の女子高生ってのは、もっと可愛いカクテル一杯飲んだだけで…『あ〜、酔っぱらっちゃった〜♡』とか言うもんじゃねーのか…?」
「夢ぶち壊す用で悪いけど…そんなやつ今までいた?」
「……いやー…いたのは酒癖悪いJKの皮かぶったオッサンだけだったな…」
「違いないわね…」
「おいおい…お前さんの友達ばっかだよ……」
「……」
「おい、日本酒飲みながら黄昏んな!頼むから嬢ちゃんが抑制してくれよ!!」
「アスナだけでも手一杯なのに、他をどうにか出来ると思う?」
「ほかのしわ寄せが俺に来てんだよ…サンドバッグは懲り懲りだぜ…」
そう、坊主の知り合い。いや、この場合は副団長殿の友達と言った方がいいのだろうか?まぁ、とりあえずお得意様のメンツの中で真人間とも言えるクールビューティーの嬢ちゃん。彼女を除いてまともなやつは1人としていない。もし、他の客がいる時に彼女達が飲んでいたら、きっとこの世界に足を踏み入れることさえ出来ないほどに色々な情報が回るに違いない。
「サンドバッグ、ね〜」
「??」
「この間のデュエルトーナメント…幼気な少女をサンドバッグ状態にした上、わざと負けてプライドまでへし折ったのは誰かしら??」
「語弊がある。わざとじゃない…俺は負けたんだよ。」
「あいつもそう言ってたわ。でも、私は納得出来ない。確かに守りの小太刀は砕けた…でもその気になれば、あんたはあそこから何かできたはずよ…」
「……はぁ〜…確かにその気になれば首はとれた…でもな、俺にとって小太刀は守りの主張、つまりは鎧だ。鎧無しの兵士が戦場で生き残れるか?」
「……」
「はぁ〜、不貞腐れんなよ。負けないって約束破ったのは謝るからよ…確かに…嬢ちゃんが生きた世界では鎧なんざ関係ねーかもしれねーが…ここは
―――そういう世界だぜ…」
「っ!」////
クールビューティー、と言ってもやはり年頃の少女だ。ちょっとした約束でムキになったりする。酔ってはいないが見透かされたようにズバズバと図星を疲れたもんで顔を真っ赤にする。さらに追い打ちをかけるかのように主が少女の頭を撫でたもんで余計に顔が真っ赤になり席を立つ。
「あだっ?!」
「うっさい!これお勘定!」
「な、なんだって急に怒るんだよ…って、ツケ払いじゃねーか!」
「じゃーねっ!!!」
「…なんだってんだ…たくよ〜。ま、やっぱJKって事だな。」
気持ちを見透かされ自分の小ささを思い知り
夜の街は、今日も賑わう