本日も晴天なり!
いやはや〜いい天気だな〜なんにもしたくないな〜ていうか…なんにも出来てないな〜客来ないな〜鍛冶場の方鉄クズで溢れてきたな〜……本当になんもしてないな……
ここ数日、客が来ない…学院の方が忙しいにしろ誰も来ないのはすごく珍しいことだ。その間ひたすら使い捨ての武器を作る日々が続いていた。そんな時…
「おじゃましまーす!」
「!いらっしゃい!いらっしゃいませ!いらっしゃってくださいました!お待ちしてましたよ〜美少年初等錬士様よ!!!」
「あ、ははは…主さん美少年じゃなくてユージオ初等錬士ですよ…」
「え?正ヒロイン初等錬士???」
「ユージオです!」
本日どころか本当に数日ぶりのまともな客である。ゴロツキのクソみたいな剣を研ぐのは飽きていたところだ。そこには、真っ青な剣を腰に携え亜麻色の髪と緑色の瞳をしたまるでおとぎ話の王子様のような超絶美少年が現れた。
彼の名はユージオ。今作の正ヒロイン、ではなくあのクソ生意気な坊主と共にこの世界で剣技を磨いてきた剣士だ。
「はぁ…本当に、閑古鳥鳴いてますね…」
「言ってやるな…自覚はある…んで?お前さんはいつものメンテでいいのか?」
「はい。軽い調整をしたらすぐにでも」
「……あのなぁ…一応言っとくけどよ?俺は坊主の師匠なんかじゃ…」
「そんな言い訳無理がありますよ主さん。僕の師匠の剣に貴方の剣は似すぎてる。キリトの元となった剣技こそ主さんの剣技だと思うんですけど?」
「いや、まぁ…いいか…でもな〜お前さんはいつまでもその真似事じゃ…追いつけねーぞ?」
「だからここにいるんです。」
美少年から剣を受け取り軽く見た後に砥石を持ち出し調整してやる。その傍らその辺を漁って木刀を取り出しながら美少年は確信に迫る
確かに坊主の剣は自分のものをベースにしている。でも、見ただけでわかるほど坊主と俺の剣技は似ていない。それは、坊主が既に自らのものを見出したから。それなのにこの美少年、いや…この世界の剣士と来たらすぐさまその確信へと至っちまう。
「はぁ…美少年…お前さんは剣士より鍛冶屋の方が向いてるかもな…」
「?どうしてですか?」
「いい目をしてるから…だよ」
美少年の剣をカウンターへと置き、そのまま2人は木刀を抱えて裏庭へと出る。
「とりあえず、お前さんは自分の型を見出すところからだ」
「…型、ですか?」
「あぁ、教科書の模倣は充分すぎる。でも、オリジナリティがゼロだ。今のお前さんは坊主劣化版にすぎねーからな」
「それが出来たら、強くなれますか?」
「あぁ…なんたってお前さんは……」
「?」
「いや、なんでもね〜よ。てことで、殺す気で来な?」
「!…はぁぁぁっ!!」
言葉を止めたのは理由がある。彼に言ってもきっと分かりはしない。でも、俺の認めた勇者が言っていた。
美少年はすぐにでも、その勇者を超えるだけのものを持っていると。だからこそ、俺も見てみたくなった。
「固い、クソ真面目、ギリギリ及第点…だな」
この世界の―――2人目の勇者を