今日の現場はEDF第228駐屯基地です。
現地到着後、スタッフの指示に従い、段取りの確認をしてください。
本日午後から基地見学ツアーが予定されています。
ここ数年、EDFは近隣住民との交流に力を注いでおり、本日も大勢の来客が予想されています。
安全には十分な配慮をお願いします。
俺の名前は佐藤空太、近くの工場で技術者をやっている。
「新人ってのはきみか? さあ始めよう。」
この人は先輩、EDF(地球防衛軍)基地の方で基地見学ツアーの案内をしてくれている。
「よろしくお願いします。」
「ここはEDF基地の地下。倉庫や格納庫として使われている。修理を頼みたいビークルがあるんだ。」
「了解しました。」
「きみは優秀な技術者だって聞いてる。大型車両の運転ライセンスも持ってるらしいな。頼りにしてるよ。」
「期待に応えられるよう頑張ります。」
「それと軍の無線も使って構わないらしい。ずいぶん信用されているんだなあ。」
「あはは、そうなんですかね。」
無線使ってもいいって聞いた時はすごいなぁくらいにしか思わなかったけど、信頼されてないと許可されないことだったみたいだ。
仕事をやるうえで必要だと思って色んな資格を取っておいたけど、まさか軍の手伝いをすることになるとは思わなかった。
「じゃあ仕事にかかろう。」
「案内するよ。ついて来て。」
「はぐれないように。基地の地下は広いから迷子になるよ。」
おっ、軍の使用しているビークルの所に行くのか。
故障の理由は詳しいことは聞いてないけど、テロリストの鎮圧とかに使った際に抵抗されて壊れたりしたのだろうか。
そんなことを考えていると、何かドアの向こうから叫び声が聞こえてきた。
「怪物だ! 逃げろ! 逃げろー!」
「えっ!怪物だって?」
「大丈夫、問題ないよ。」
先輩は大丈夫だって言っているけど、あのワードが気になって仕方ない。
『怪物』
怪物なんて空想のものだと思っている。
アニメの世界じゃあるまいしそう簡単に存在してたまるか。
けど、わずかだがもしかするとという気がないわけじゃない。
突然基地の照明が消えた。
「ん、なんだ?」
「停電ですか?」
「照明はすぐに直るさ。」
先輩の言葉通り、照明はすぐに復帰した。
非常用電源等に切り替わったのだろう。
「扉を開けよう。」
先輩が隔壁を開くと、EDFの隊員がどこかへ出動していくようだった。
隊員だけではなく…あれはブラッカーかな、と思われる戦車までいた。
「こっちだ。車両に気を付けて。」
あ、戦車に気を取られてたけど、ごっついスーツのようなものに身を固めた隊員もいるみたいだ。
「パワードスケルトンっていうのは車と同じだ。ぶつかると危ないよ。」
まじか、そんな重いものつけてるか、よく動けるもんだ。
俺はそのことに驚きながら、先輩についていった。
「応答しろ! どうなってるんだ!」
「食われた! ジョージが食われた!」
「なんかよろしくない状況なんじゃ・・・」
「気にしなくていいよ。軍人ってのはこういう悪ふざけが大好きなんだ。」
どんだけ悪い冗談が好きなんだ、一般人からすると冗談じゃないんだけど…。
基地にいるとこんな冗談が飛び交うのかと、基地の日常を想像していた。
「戦車に気を付けて。ここは車両用の通路なんだ。轢かれないように。」
移動していると、また基地の照明が消えた。
「またか……電気のトラブルかな。」
「非常電源も落ちたんですかね。」
「ライトを付ければ大丈夫。」
「了解しました。」
俺はヘルメットについているヘッドライトをつけた。
お、これなら多少なら見えるぞ。
突然、けたたましい音が鳴り警報装置が作動した。
「な、何事ですか?」
「コンバットフレームが来た。気を付けて。」
び、びっくりした『怪物』が頭の中にあったから、出てきたのかと思った…。
ただ戦車だけではなく、戦闘マシーンもいるってことはよほど大規模な訓練か何かなのか、それとも…。
「それにしても通路とかもずいぶん大きいですよね。」
「この基地は人間には広すぎるよ。軍事用の車両に合わせて作ってあるらしい。」
「なるほど、それならこの大きさも納得です。」
「ここを曲がろう」
にしても広いな。
バイクか何かで移動したいな…。
決してめんどいとか思ってないよ?って、誰に弁明しているんだ。
「非常事態発生、非常事態発生! これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない!」
「やっぱり緊急事態なんですか?」
「本当に何かあったのかもしれないな。」
緊急放送も流れているし、本格的にやばいな。
うっすら手に汗も出始めた。
俺、緊張しているのか。
「そう緊張しなくいいよ」
「そ、そうですよね。ここはあのEDFの基地なんですから。」
「この扉の奥が……」
俺は自分の目を疑ってしまった。
先輩が開けた隔壁の向こうには、巨大な何かがいた。
皮膚は黒く頭には触角のようなものがついていて、大きな目でこちらを見ているような気がした。
その目に見据えられて俺は動けないでいた。
怪物は先輩に食らいついていった。
「ええっ!?」
「せ、先輩っ!」
「うわああ、うわああああああ! 助けてえええ! ぐわっはあああああ!」
目の前で先輩が怪物に食われている。
何かしようにも武器もないただの一般人である自分には何かできるはずもない。
何もしていいのかもわからず、ただ俺も怪物に食われてしまうのか、とこの絶望的な状況に飲まれてしまっていた。
書き始めたけど、どのあたりでオリジナル感を出そうかと思ってしまい始めた。
それなりには頭にありますが、果たしてそこまでたどり着けるか。
シリアスで行こうかと思ってますが、重すぎると思ったらギャグっぽいのも入れるかもです。
思いつき次第書いてくと思います。
ゆっくりお待ちください。