地球防衛軍 -地球は俺たちが守る-   作:天啓の一撃

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EDF基地内に突如怪物現れました。
基地見学ツアーが催されていたため、まだ基地内に市民がいるようです。
危険因子を排除しつつ、市民を安全な所へ避難させてください。


想定外の事態

このまま死んでしまうのか、と思っていると隔壁が開き、

 

「撃て! 撃て!」

「なんてデカさだ!」

「死ね! 化け物め!」

 

武装したEDF隊員が駆けつけて、銃を撃ち始めた。

 

「こいつらは一体なんだ!」

「こんな生き物は見たことがねえ!」

「恐竜の生き残りって訳じゃないよな。」

 

漸く怪物を全滅したようだ。

 

「危ないところだったな。」

「助けていただきありがとうございます。」

「ん?お前スーツを着ていないな?」

「誰だこいつ?」

「え、えっと…」

 

質問にどう答えようかと戸惑っていると、上官(胸にあるバッチ的に軍曹?)と思われる人物が話しかけてきた。

 

「大丈夫か。お前は民間人だな。来い、武器をやる」

「は、はい…」

 

ぶ、武器だって!

でも死にたくはないし、やるしかないか…

わずかな緊張を抱きつつ、軍曹についていった。

暫く歩くと、訓練部屋のような場所に到着した。

 

「非常事態だ。基地に怪物が侵入した」

「怪物の数は不明、正体も不明。どうやって地下に入ってきたのかも分からない」

「地上とは連絡が取れず、俺たちは孤立している」

 

くっ、こんな非常時こそのEDFじゃないのか、と心の中で毒づいた。

 

「救援部隊が到着するまで、自力で身を守るしかない。お前にも、武器を渡しておく。」

「お、俺が武器を使うのですか?」

「民間人を守るのが軍人の務め。守ってやる……と言いたいが、敵の正体が分からない以上、約束は出来ない。いざという時は、この武器で自分の身を守れ。」

「こ、こんなの使ったことないですよ」

「使い方はこれから教える」

 

言っておいてないんだが、一般人の俺が武器なんて使ったことあるはずがない。

初めに渡された武器は銃のようなものだった。

 

「これは何かですか?」

「それはリムペットガンだ。引き金を引くと、小型の粘着爆弾を打ち出す。」

「また、このボタンを押すと設置した爆弾を全て起爆することが出来る。」

「つまり、近くに寄らずに爆破させることが出来るのですね。」

「試しに撃ってみろ。的を用意してある。」

 

引き金を引いてみると、小さくて赤い物体が射出された。

銃弾に似た軌道で射出された物体は、的に張り付いた。

付いたことを確認した俺は、起爆ボタンを押した。

ボンッ

という鳴ったと思ったら、的が吹き飛んだ。

さすが爆弾だ、なかなかの破壊力なんじゃないか。

 

「いいぞ。」

「ありがとうございます。」

「あれ?引き金を引いても爆弾が出てきません。」

「そんな時は、そのボタンを押すといい。次弾を装填することが出来る。」

「また、誤った個所に付いてしまった爆弾も回収することが出来る。」

「こうですか?」

 

ボタンを押すと

ガチャン

という鳴ったので、次弾が装填されたんじゃないかと思った。

そして引き金を引くと、爆弾を射出した。

 

「その調子だ。」

「武器が一つだけでは心許無いだろう。そんな時は、武器を持ち変えるんだ。」

「君にはこれがちょうどいいだろう。」

 

俺はリムペットガンをしまい、軍曹から次の武器を受け取った。

渡されたのは何かが入ったケースのようなものだった。

 

「えっと、これは何ですか?」

「それはZE-GUNだ。自動機銃を搭載したセントリーガンだ。」

「任意の個所に設置後は、このスイッチを押せば自動的に攻撃してくれる。」

「おお、これは戦闘による負担が軽減されそうですね。」

「そうだ。まだ、的は残っている。すべて破壊しろ。」

 

開けた場所だからと思い、適当にZE-GUNを設置しスイッチを押した。

するとケースが開き、中から銃座が登場した。

銃座は的を認識し銃口を向け、発砲した。

バンバンバン

と断続的な銃声とともに次々と的を破壊していった。

 

「筋はいいぞ」

 

ま、置いて起動しただけなんですけどね。

 

「武器の使い方には慣れてきただろう。」

「武器とは目標を破壊する圧倒的力がある。これがあれば怪物にも負けないだろう。」

「しかし、銃には弾倉があり撃ち尽くしてしまえば撃てなくなってしまう。」

「先ほどのリムペットガンのような状態ですね。」

「そうだ。だからリロードを行う必要がある。リロードは決して早くはない。」

「そのため、リロードが完了するまでの間は怪物より逃げなければならないだろう。」

「あれから逃げられるのでしょうか…」

「さっき見たと思うが怪物は存外動きが早い。簡単には逃げれないだろう。」

「そこで回避行動をとる必要がある。やってみるんだ。」

「は、はい!」

 

俺は柔道の前回り受け身の要領で、転がった。

 

「悪くない。」

「少しは戦えるようになったな。ようし、ついて来い。」

「は、はい!」

 

軍曹についていくと別の隊員達が待っていた。

 

「警報システムが作動したせいで隔壁が下りています。予定のルートは通れそうもありません。」

「そうか。」

「俺なら隔壁のロックを解除できる。全員でここから脱出するぞ。」

「Sir! Yes! Sir!」

「俺が先頭を進む。周囲を警戒しながらついて来い」

「民間人! 怪物と遭遇するかもしれない。自分の身は自分で守れ。いいな!」

「りょ、了解しました。」

 

この人達となら行ける。怪物を撃破し脱出できる!

俺は希望を抱きながら、出口へと向け移動し始めた。




チュートリアルが完了しました。長かった…。
次もゆったり書いていきます。

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絶望的と思われていた状況を打破する軍曹。
この人達となら緊急事態の収拾もできるだろうと思う主人公。
そのまま正体不明の怪物を攻略できるのか。

次回、『闇からの脱出』。乞うご期待。
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