いつきと空手勝負!
「やよい!俺小さい頃、空手やってたんだ!そこで、今日はお世話になった道場に行くんだが、来るか?」
「うん!行く!」
俺とやよいは道場がある明堂院家に向かった。
明堂院家に着き、久しぶりに道場へと足を踏み入れた俺、いつきが空手をしていた。いつきは客が来ると一旦空手をやめ、こっちにきてくれた。
「おお、虎太朗じゃないか!久しぶりだね!」
「久しぶりだな!お前は相変わらず空手か?」
「いや、ボクは今、ファッション部に所属してるんだ!そして、後ろにいるのがメンバーだよ!」
いつきに言われ、虎太朗が後ろの方に目をやると女の子2人が座っていた。
「は、ははははじめまして、花咲つぼみって言います!」
つぼみは緊張していた。そのすぐ後に横から元気な声が聞こえた。
「私は来海えりか!よろしくっしゅ!」
えりかはつぼみと違い、緊張というものがなかった。
「2人ともよろしくな!」
「ところで虎太朗、今日は何をしにここへ?」
「空手をしにきたんだよ!なんなら、勝負しようぜ!」
「いいよ!」
空手勝負をすることが決まり、虎太朗は道着に着替える。
「虎太朗くん、頑張れ!」
やよいの声援を受けながら虎太朗は構えた。
「はぁぁ!」
睨み合ってから虎太朗は正拳突きをくらわせた。だが、いつきは避け、虎太朗に鉤突きをくらわせた。
「ぐっ...」
寸止めだが、いつきの一撃は凄かった。その後、虎太朗も負けじと裏回し蹴りを決める。
「なかなかやるな!虎太朗‼︎」
「あぁ!お前に負けてられねぇからな!」
と俺といつきが会話をしていると、そばで見ているつぼみが顔を赤くしてこういった。
「あぁ...!虎太朗くんかっこいい!これが正真正銘の初恋!」
「あんた、デレデレじゃない!」
えりかはつぼみにツッコミを入れた。
「ちょっと〜!私の虎太朗くんだよ!」
やよいは持ち味のあざとさを発揮する。
「私が虎太朗くんをもらいます!」
「ダメ!虎太朗くんは渡さない!」
つぼみとやよいは言いあっていた。2人の間にいるえりかは呆れていた。
「(うるさすぎ...こんな修羅場初めてだ...)」
言いあっている間に試合は終わりかけていた。
「決める!はぁぁ!」
最後にいつきが足刀蹴りを決めて試合終了。勝ったのはもちろん、いつきだった。
「まけたかー、でも久しぶりの空手は楽しかったぜ!」
「ボクも楽しかったよ!また機会があれば勝負しよう!」
勝負も終わり、帰ろうとしていた時、誰かに呼ばれた。
「虎太朗くーん!また来てくださいねー!待ってます!」
つぼみだった。つぼみは虎太朗達に手を振りながらそう言った。
「あぁ!また来るぜ!」
俺はそう言い、手を振り返した。
「虎太朗くんは私のものだからねー!」
やよいはまだ根に持っていた。
「まぁまぁ!ほら、行くぞやよい!」
「うん、行こう!」
こうして2人は明堂院家を後にした。
七色が丘に戻ったあと、虎太朗はやよいに空手を教えてほしいと言われ、長時間にわたり教えるのだった。