「もしもし、俺だけどどうしたんだ?」
「虎太朗、ここ最近インフルエンザが流行ってるでしょう?その影響でクルーが2人いないの。だから、あなたとやよいちゃんに手伝って欲しいと思って....」
24時間営業のくせに人員不足で効率が悪いそうだ。別の時間から連れて来ればいいのに、なんで俺らが...と俺は思っていた。
俺はやよいの住む団地へと向かった。やよいの住む部屋の扉をノックした。
「やよい〜!居るかー?」
俺が呼びかけると中から足音が聞こえた。居るのだろう。
ガチャ
「虎太朗くん!今日はどうしたの?」
「実はね、俺の母さんが店長を務めるマクドナルドのクルー2人がインフルエンザにかかって人手が足りないらしいんだ...そこで、俺らに手伝ってほしいらしいんだけどやよいはどう?」
「私は別にいいよ!」
やよいはあっさりOKしてくれた。
そして、俺とやよいはお母さんの勤務先のマクドナルドへ行った。
「母さん、来たよ!」
「お母さんこんにちは!」
「あら、あなたがやよいちゃん?可愛いねぇ〜!」
「えへへ...そんな事ないですよ〜!」
やよいは俺の母さんに言われ、顔を赤くしていた。
「さて、2人には店内の人達の注文を聞く役をしてほしいの!」
「注文を聞く役か、悪くない。」
「ちなみに、服はどこにありますか?」
やよいがそう聞くと母さんは2人の服を持ってきた。
「2人とも、着替えてきて!」
「はーい!」
二人は着替えを終え、レジ前へと戻った。早速、手伝いをするようだ。
「注文をちゃんと聞いてね!間違えることのないように!」
「分かりました!」
やよいはやる気満々だ。俺はあまりやる気がなく少しダレていた。早速、頼む人が来た。
客は注文していく。やよいが間違えないように注文を承る事ができるのか俺も一応、覚えておいた。
「注文は以上でしょうか?」
やよいがそう言うと客はこう言った。
「可愛い店員さんだね!スマイルください!」
やよいは一瞬、驚いていたがすぐに対応をした。
「可愛いね...///」
「えへへ...そんな事ないですよ〜!」
その後もそう言う注文がくるたび対応した。そのおかげで客から好評の店員になった。
「次は俺の番だ!」
俺もレジ前へ立つ。客が注文する。だが、やよいのようにスマイルは頼まれなかった。
「虎太朗くん、私の勝ちだね!」
勝負をしているわけでてないのに、やよいはそう言う。悔しくなった俺はやよいに変わって、客がスマイルを注文したらどちらのスマイルがいいですか?と聞くようにした。
「スマイルください!」
「お客さん、どちらのスマイルが欲しいですか?」
「え、えっと....この、黄色い髪の子のスマイルで!」
やよいはまた客にスマイルをした。客は相変わらずやよいの可愛いさに顔を赤くする。
「これは勝ち目なしだな....。」
俺は負けを認めてしまった。こうして、スマイル勝負(勝負しているつもりはないが)終わり、ちょうど、別の時間帯の人が来て、帰れることになった。
「2人とも、お疲れ様!やよいちゃん、ナイススマイル!」
「ありがとうございます!」
「母さん、俺らそろそろ行くね!」
「わかったよ!気をつけて帰ってね!」
「わかった!」
俺とやよいは手を繋いで帰った。更に、誰もいなかったので2人、腕組みをして歩いて帰った。
「ふふ...私にとってウルトラハッピーな1日だったな〜!」
「俺もウルトラハッピーだったぜ。」
俺とやよいは今日の事について歩きながら話して家へと向かっていった。