ロングホームルームの時間、修学旅行の事について先生がクラスに話をしていた時の話。
「明後日が遂に皆さんが待ちに待った修学旅行ですが、準備はできましたか?」
「(やべ、全く準備してない。大体、俺はどこの班に入ればいいんだ?)」
俺が心の中でそう思っていると丁度あかねがその事を先生に聞いてくれた。
「先生、虎太朗はどこの班に入ればええの?」
「あー決めてなかったね。じゃあどこの班に入ってもらおうか....」
「先生!虎太朗くんは私達の班に入れてもいいですか?」
先生がそう言うと1番にみゆきが手を上げてそう言う。
「じゃあ、虎太朗くんは星空さんの班でいいかしら?」
「あ、はい!いいですよ!」
こうして俺はみゆき達の班に入る事になった。
「あとはバスと新幹線の席を決めなきゃね!みんな、自由だから誰と座るか決めてちょうだい。」
俺は5人に混ざり席決めの話をしていた。
「どうする?ちなみに私はれいかと座りたいな!」
「なおったら、構わないですが、みんなの意見を聞いてから決めましょう。」
れいかはそう言うがやよいをからかうつもりなのか天然な性格が出たのか分からないが続けてこんなことも言った。
「あっ、やよいさんは虎太朗さんとですよね?」
「えっ、ええー!」
「やよいったら、また顔が赤くなってるで。分かりやすいなー!」
「こら、れいか、あかね。やよいの意見もしっかり聞かなきゃ!」
さすがは7人兄弟姉妹のお姉さん、場をまとめる力があるようだ。
「わ、私は虎太朗くんと座りたいなー....///」ボソッ
「やよい、声小さいで!もっと大きな声で!」
「えっ、えーと、あのそのー....///」
「あかねさん、やよいさん困ってますよ。」
皆がやよいをからかうのでやよいが誰と座りたいか言い出せずこの具合じゃ席決めの話が進まないので俺がやよいと座りたいという事をみんなに言う。
「俺は、バスも新幹線も隣はやよいがいいな。」
正直な事とはいえ、最初は言いたくなかったが場を考えてしょうがなく俺は言った。
「では、虎太朗さんとやよいさんは席決定ですね。」
「よかったな、やよい!」
あかねはやよいに顔を向けからかい口調でそう言う。言われたやよいは真っ赤にした顔を両手で隠していた。
しばらく話していると空が赤く染まっていくのが見えた。そしてグラウンドには体育の授業をしている生徒から黒い気みたいなのが出ていた。
「おい、やよい、あれは何なんだ?」
とやよいに聞いたらぬいぐるみが飛び出てきて説明してくれた。
「バッドエナジークル。やよいの彼氏さんも気をつけるクル。」
「もう!キャンディ...///」
「なんでぬいぐるみが喋ってるの⁉︎」
「失礼クル!キャンディはぬいぐるみじゃないクル‼︎」
「喋ってる...」
俺が驚いているとみゆきが会話に入ってきて焦りながら話し出す。
「こ、これは腹話術クル。私の腹話術クル...。」
みゆきの口元を見てどう考えても腹話術ではなかったが俺は敢えて気づかないふりをした。
「腹話術か。びっくりしたなー!」
「ってみんな、こんな話してる場合じゃないで!グラウンド行くで!」
グラウンドについた俺と5人、5人は何かを手に持っている。
ready?
「プリキュア!スマイルチャージ!」
GO!GO! Let's Go!
5人は別の姿に変化した。髪型が変わり、やよいも髪が長くなった気がする。なおなんて髪がトリプルテールになっていた。
「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」
「ピカピカぴかりん、じゃんけんポン♪キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」
「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」
容姿がいきなり変化したり5人がスマイルプリキュアと言い出したり俺は驚きづくしだった。
赤鬼みたいなやつが赤くて丸い玉を持って掲げると玉はコーンにくっつき、モンスターが現れた。モンスターはアカンベェと言いながら5人に攻撃をする。戦いが進んでいくにつれ、俺はある事に気づいた。それは、キュアピースが集中的に狙われていた事だった。俺の考えは当たり、キュアピースがアカンベェに捕らえられ人質みたいにされた。
「この女がどうなってもいいオニか?お前らが変身を解かなければこの女はここで公開処刑オニ、握りつぶしてやるオニ。」
「ひどい...やよいさんを人質に取るとは、なんてやつなんでしょうか。」
「ううっ...みんな、私は気にしないで戦って....!」
「決まりオニ。やれ、アカンベェ!」
「ちょっとまて!」
俺はやよいを助けたい思いからなのか口から自然とその言葉が出る。
「なんだオニ、お前がこいつを助けるオニか?無理な話オニ。」
「無理じゃない!俺はあいつを守る。そういう運命を持った男なんだ!」
俺は自分が何を言っているか全然理解できていなかった。だが、その理解不能な言葉にはやよいを守りたいという思いがあった。
「虎太朗くん...!」
「おらぁぁ!」
俺は生身で危険と分かりながらアカンベェに殴りかかる。アカンベェに拳が当たるとアカンベェは勢いよく吹っ飛ばされる。殴った時にアカンベェが手を開いたおかげでキュアピースが手離された。落ちてくるキュアピースを俺はお姫様抱っこで受け止める。
「よく頑張った、怖かったのにな。お前は泣き虫でも人一倍勇気があるすごいやつだ。さぁ、決めてこい!」
「わかった!」
キュアピースは片手をチョキの形にし空へ掲げる。すると雷がキュアピースにめがけて落ち、キュアピースは雷をまとった。
「プリキュア・ピースサンダー‼︎」
雷はアカンベェにあたりアカンベェは消え去っていった。
「覚えてろオニ!」
アカンベェが消えると共に赤鬼もそう言い残しどこかへ去っていっく。その様子を見ていると変身を解いたやよいが泣いて走りながら俺に抱きついてきた。
「怖かったよぉ〜....」
俺は泣いているやよいの頭を撫でてあげた。他の4人はもういないようだ。どうやら、察してどこかにいってしまったのだろう。
俺とやよいはまたしばらくの間2人きりだった。