修学旅行当日の朝、集合時間にみんながやってきた。だが、1人いない。
「虎太朗くん、どうしたのかな?もしかして、私が隣だから嫌だとか.....」
「やよい、それは流石に考えすぎやで。」
「しかし、困りましたね。集合時間は出発時間の10分前、間に合いますかね?」
その頃、虎太朗の家では虎太朗が慌てていた。虎太朗はたった今、起きたところだからである。虎太朗は制服を着てパンを口に咥えながら集合場所に向かう。まるで漫画のようだ。
「うわぁぁ〜!遅刻だぁ〜!!バスが行っちまう!」
「ダメだ、どうあがいても間に合わねぇ!」
「あっ、そこの紫の髪の魔法使いみたいな格好してる子!」
「何か用かしら?」
「魔法使えるだろ?かけてくれ!間に合わないんだ!」
「しょうがないわねぇ....キュアップラパパ!この人が行きたい場所まで連れてってあげて!」
某魔法使いの女の子がそう言うと虎太朗は集合場所まで飛んでいってしまった。
「あ、飛ばすんじゃなくてワープで連れてくつもりだったのに....。で、でもちゃんと行きたい場所に行かせてあげてるし、失敗してないし!」
5人はまだ虎太朗を待っている。集合時間は過ぎており出発まであと少しというところで空から虎太朗が落ちてきた。
「空から何かが....って虎太朗くん!」
「いててて....あっ、おはよう!やよい、みんな!」
「虎太朗くん!私、ずっと虎太朗くんを待ってたんだからね!」
やよいはふくれっ面になりながら虎太朗に言った。
「えへへ...わりぃ、わりぃ。」
こうして俺はなんとか無事に出発ギリギリに集合場所に着くことができ、修学旅行に行ける。俺が来て3分も経たない内にみんなを乗せたバスは七色ヶ丘を出発した。
「いや~大変だったよ...朝から支度と旅行の準備に追われてさぁ...」
「虎太朗さん準備は事前にしておきましょう、そうすればもう少し早くこれたと思います。」
「あははは...。やよいのやつ出発して早々寝てるし....」
やよいはぐっすり寝ている。恐らく、昨日は修学旅行前日で寝れず夜更かしをしていたのであろう。
「(俺に寄りかかりながら寝るとは...やべ、ドキドキしてきた...)」
「虎太郎くーん、なにボーッとしてんのー?」
「あっ、なお。わり、考えごとしてた!」
「そう言いながらも、自分に寄りかかって寝てるやよいの事を考えてるんやろ~!分かりやすぅ~!」
「う、うるせぇ、なわけあるか...///」
あかねは相変わらず鋭い、この鋭さは今後の学校生活でも気を付ける必要があるかもしれない。
「すぅ...すぅ....」
やよいはまだ寝ている。もうすぐ駅につくというのに起きる様子が全くない。
「虎太朗くん!もうすぐ新幹線だね!私、すごく楽しみ!」
「みゆきは相変わらず元気だな」
「うん!ウルトラハッピー!」
「(くそ、やよいには申し訳ないがみゆきの笑顔可愛いな...///)」
「虎太朗くん、みゆきちゃんが好きなんだ...」
やよいが俺にそう言う。
「やよい!起きてたのか!」
「虎太朗くん、そうなの!?てれるなぁ...///」
「なわけ!俺はやよいが...」
「虎太朗さん、もしかして!」
「お、俺はやよいが...いや、俺はもうすぐ駅につくのにやよいが起きないから起こそうとしただけ!目線はやよいにいってたから!」
焦っていた俺はとっさに返事をしたが言いたいことがまとまらず適当な返事になってしまった。
「はっぷっぷー。もう、虎太朗くんったら...私、一瞬考えちゃったじゃん!」
「え。」
「三人とも、話している間に駅につきましたよ。」
「念願の新幹線だぁ!私一番乗りー!」
「あっ、みゆきさん!待ってくださーい!」
れいかはみゆきにそう言ったがみゆきは走っていってしまった。しばらくして俺らはやっと新幹線に乗れた。
「ふあぁぁ...眠いな。」
「私もまた眠くなってきちゃった。」
そして、俺は寝てしまった。俺とやよいが頭をくっつけ寝てたところを他の四人に撮られているとはこのときはまだ知るよしもなかった。