束さんに憑依しちゃったオリ主が原作の裏で暗躍していく…予定。

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初めて書いてみました。

批評、ご指摘は歓迎しますが、できれば優しさというオブラートに包んでいただけると嬉しいです。

独自解釈、独自設定等が多少混じります。


束さんに憑依しちゃった(習作)

「ようやく原作の始まりかぁ」

 

ホログラムによる三次元映像の中でISに触れた織斑 一夏こといっくんがパニクっているのを眺めながら私、束さんはつぶやいた。

 

私はいわゆる転生者だ。憑依といった方がいいかもしれない。

 

原因は不明。ふと気づいたら赤ん坊で、周りの様子をうかがった結果私の名前が篠ノ之 束であると判明。まさかと思いつつ状況を見守り続け、実家が神社だったりこの世界のお父さんが篠ノ之流とかいう剣術をやっていたりしたのでIS世界だと確信、パニックを起こした。

 

何せ私の前世は平均点すら取れない劣等生だったのだ。頭の悪い束さんとか存在する意味がないと思う。

 

だが、その点に関しては思い過ごしだったようだ。さすがは束さんブレイン。前世では意味不明の暗号にしか思えなかった高等数学とか鼻歌交じりに理解できる。

 

こうなると現金なもので、勉強が面白く感じるようになった。近所の図書館に通い詰め、学術書などを読み漁り、より高度でより新しい知識を求めた。

 

結果、幼稚園に入学するころには自作のノートパソコン(当時のスパコンに匹敵するチートスペック)で世界中のデータベースをハッキングしまくっていた。

 

ぶっちゃけ、この世界の両親には完ぺきに引かれていた。いや、悪い両親ではないんだけどまあ普通気味悪がられるよね。仕方ないと諦めつつ、ちょっと寂しかったり。原作の束さんもこんな感じだったのかもしれない。

 

さて、幼稚園の入学式で出会ったのが織斑 千冬ことちーちゃん。実際の所、ISについてはアニメと二次創作でしか知らないのでこれが原作通りなのかわからないけど初めてちーちゃんを見たときの衝撃は忘れられない。

 

やっぱIS世界なんだなぁとか原作キャラキタkrとかじゃなく。純粋に驚いた。

 

束さんブレインの超高スペックを駆使すればモグラのお姫様こと某M,Y嬢のごとく、骨格筋のつき方や動作から運動能力を高精度で推し量ることができる。筋力ならグラム単位、反射速度なら秒で小数点以下三ケタくらいではじき出せる。

 

その観察力から判断して、ちーちゃんの運動能力は異常だった。誤差とかそんなレベルじゃなく、明らかに高すぎる。

 

気か、気ってやつなのか!?

 

ちーちゃん実は改造人間説、実はミュータント説などさまざまな可能性を瞬時にいくつも展開しつつ、とびかかって体中をなでまわしてしまった。

 

ちーちゃんに打たれた。いや、セクハラとかそんなつもりはなかったんだよ?

 

筋肉の具合を実際に触って確かめたかっただけなんだけど。後日、お母さんが撮影していたビデオ画像を見たら、うん。鼻息を荒らげて、眼は血走って…どう見ても変質者です。幼女だからって許される範囲を超えてた。

 

夜中にお母さんたちが私の名前を出して泣いていたのは心苦しかったよ…

 

そんなこんなで、しばらくの間ちーちゃんには警戒されていたけど根気よく話しかけてたら仲良くなれた。

 

ちーちゃんも目つきが怖かったり、運動能力が違いすぎたりで孤立してたし。

 

はじめはちーちゃんの体目当て…この表現良くないな、うん。学術的興味が先行していたけど一緒に遊んでるうちに本気で仲良くなった。束さんも人との触れ合いに植えてたのかもしれないね。いや、エロい意味じゃなくて。

 

ちなみにちーちゃんの運動能力の根源は気のようなものだと判明した。改造人間説、ちょっと期待してたんだけどなぁ。

 

気については世界のトップアスリートのうち何人かが発現しているようだが大抵無意識の産物であるらしく、メンタル的なものや、体調にも影響されてちーちゃんほど安定して生み出せないようだ。束さんのように骨格筋と動作から高精度の理論値をはじき出せなければ、ただの誤差として扱われてたと思う。

 

もしかしたら前世でも気ってあったのかも…とかロマンに浸りつつちーちゃんと遊ぶ日々。

 

そのうち箒ちゃんといっくんが生まれて、成長していく二人がかわいくて。

 

ちーちゃんたちの両親が失踪して、舞い上がっていた自分に気付いた。原作。知っていたはずだった。防げたかもしれなかった。

 

ちーちゃんは気丈に振舞ってたけど、やっぱりどこか不自然で。

 

ちーちゃんの両親の行方を捜した。あらゆる手段を使った。でも、見つからなかった。

 

束さんとしての初めての完全な敗北だった。理由としてはちーちゃんの両親に対して興味を持っていなかったためにその行動を推測する材料が不足していたこと。

 

そして、亡国機業のしっぽをつかめなかったこと。

 

私の乏しい原作知識によると亡国機業は裏の世界で暗躍する秘密結社だ。いくつかの二次創作では織斑夫妻と亡国機業のかかわりが推測されている。一般人がここまで完ぺきに足跡を消せるとも思えないのでこの推測はかなり信憑性があると思う。

 

では、織斑夫妻が亡国機業にかかわっているとして、そのしっぽを掴むためにどうすればいいか。表舞台に引きずり出せばよい。そこまでいかなくてもその活動を活発化させればやりやすくなる。

 

私は決意した。ISを作る。

 

亡国機業は軍事的な技術に手を出している。おそらく、今現在の段階でかなり高い技術力を持っているだろう。

 

その優位をリセットしてやるのだ。

 

ISによって既存の兵器を時代遅れのものとする。そうすれば亡国機業は間違いなくIS技術の獲得のために動き出すだろう。技術的優位を取り戻すためになりふり構わなくなるかもしれない。原作でのように。そうなれば、しっぽを掴める。

 

私自身の興味もある。ロボット的なものはロマンの塊だし。

 

だが、これは罪滅ぼしでもある。ちーちゃんの苦労を、その可能性を見過ごしてしまった。

 

これは自己満足だ。変わる世界はたくさんの人を不幸にするだろう。

 

でも、やる。そう決めた。

 

傲慢に、好き勝手に世界を変えて。その果てにちょっとはましな世界を作ろう。

 

 

それ以来、私はISの研究に力を注いだ。PIC,量子展開技術などを発明し、原作に出てくるISの機能を再現する。

 

そしてついに完成。

 

白騎士事件に関しては安全性に留意したうえで実行することにした。世界を変えるため、ISのお披露目としてはこれくらいのインパクトが必要だと思ったからだ。

 

この白騎士事件の被害についてはなくす方向でいく。被害を出すのは後味が悪すぎるのでミサイル制御を奪った際にちょっとひと工夫しておいた。万一、白騎士の防衛網を突破したミサイルが出た場合、すぐに自爆させることにしたのだ。幸い、どこの国でも安全性のために自爆機能はつけてあるし。そんなわけで、自爆機能が正常に作動するミサイルだけを可能な限りピックアップした結果、原作よりミサイルの数が少なくなっておよそ1800発ほどになった。

 

ちょっとばかりインパクトが弱まったかもしれない。その分は白騎士が全弾撃墜してくれればカバーできると思うけどやれるかどうか。

 

たぶん大丈夫だと思ったけどね。白騎士の性能は可能な限りあげておいたし。気の解析に伴う効率的な鍛錬法の確立でちーちゃん、地味に天元突破してるし。

 

結果、余裕でした。

 

いや、予想以上にちーちゃんが覚醒してて。「一夏のいる、日本をやらせるものかぁ~!」とか叫んでた。

 

スーパー地球人にでもなりそうな具合で。

 

後になって出てきた各国の軍隊もさらっと撃退してた。相手を殺さないように手加減する余裕ありありで。脱出装置に不具合があった戦闘機を海面にそっと下ろす余裕まであった。

 

まあ、そんな感じでISのお披露目は人的被害ゼロで大成功。ちーちゃんに五、六発ほどぶたれたけど、その痛みを忘れるほどうれしかった。

 

問題はそのあと。要人保護プログラムで引っ越すことになった時の箒ちゃん。

 

「姉さんなんか大嫌いだ!しんじゃえ!」

 

この一言。覚悟はしていたけど、あまりのショックに半月ほど寝込んだ。この時、我らがロマンの化身・メイドロボ壱号こと茶々丸ちゃんによる献身的な看護がなかったら冗談抜きで死んでたかもしれない。

 

この後、いっくんの日々の盗撮画像の数々を定期的に送ることで関係改善を図った結果、原作よりはましな姉妹関係の構築に成功した…と、思いたいなぁ。

 

世界が私の予定道理、原作と同じように変化していく間、亡国機業の情報も少しずつ集まってきた。とはいえ、まだまだ不十分で。

 

次の問題はいっくんの誘拐事件だった。正直本気で迷った。完全に防いでしまえば亡国機業のしっぽを掴む機会を不意にしてしまう。かといっていっくんが原作道理無事でいられるかなんてわからないし。ちーちゃんに決勝戦を辞退させたくもないし。

 

悩みに悩んで、私自身が動くことにした。あらかじめいっくんにコアネットワークを応用した発信器をナノマシンの形で注入しておき、さらわれた段階でちーちゃんに連絡、私自身が追跡していることを知らせて決勝戦辞退を防ぐ。後は私がISで持ってバーンと解決。ぶいっ!というのが計画の内容だ。

 

え?私のIS操縦能力について?

 

自慢じゃないけど、結構強いよ。束さんブレインのスペックを最大限に利用して相手の行動を完全予測、最適な行動で仕留める詰将棋みたいな戦闘スタイルなのだ。気についても多少使えるようになったしね。

 

結果、最終手段であるコアネットワーク経由の強制停止命令を出す必要もなく、あっさり撃退。いっくんは無事だった。

 

残念なのは今回も亡国機業のしっぽを完全にはつかみ損ねたくらいかな。それでもかなりの情報は得られた。

 

そして、今に至る。

 

 

いっくんが本当にISを動かせるかはかなりの賭けだった。原作知識からまず間違いないと知ってはいたが、結局その理屈は不明なままだし。今後の課題かな。

 

いっくんをISのもとに誘導した理由は3つある。

 

一つ目は、そもそもいっくんが一般人でいることは不可能だということ。

 

私がISを作り、ちーちゃんがその性能を示した。その時から、いっくんも箒ちゃんも一般人ではいられないのだ。二人は私やちーちゃんを動かす駒になりうるのだから。ちーちゃんはいっくんをISとかかわらない状態にしておきたかったようだけど、かえって危険だ。それくらいなら、これ以上ないほど目立たせた方がよい。複数の勢力に監視されていればお互いにけん制し合って動きづらくなる。

 

二つ目は亡国機業の行動を誘発するため。原作知識による行動の先読みができるというメリットは大きい。

 

三つ目は箒ちゃんの恋路を応援するためだ!

 

というのは半ば冗談で。

 

私自身、ISが女性にしか動かせないという現状は良くないと思っているから。

 

原作の束さんがどうだったのかは知らないが、そもそも男性にISが動かせない現状は私が意図したものではない。なぜかそうなったとしか私自身言えないのだ。

 

このまま原作道理にいけばいっくんは何度も戦闘する羽目になる。その際のデータはきっとこの原因を解明するのに役立つだろう。

 

いっくんにも箒ちゃんにも本当に迷惑ばっか掛けてるな、私。

 

でも、やる。いつか誓ったように。ちょっとだけましな世界を作るために。

 

すでに布石は打ってある。宇宙(そら)はすでにこの私、束さんのものだ。

 

月面裏に建設した研究所兼軍事要塞、束さんホーム二号。アステロイドベルト上の三号。火星、そして木星軌道上の四号と五号。

 

合計5000体を超える無人ISと世界中を24時間で焼きつくせる威力を持つ無数のホーミングレーザー砲台。

 

某アー〇による人類帝国のごとく宇宙を封じることで世界を支配する。

 

血を流す戦争を宇宙から根絶し、あらゆる謀略、暗躍を監視する。ISによる代理戦争で血を流すことなく国家間の問題を解決する。

 

そんな世界。

 

理解している。私は暴君だ。魔女と呼ばれるだろう。

 

でも、やる。

 

今さらだしね。

 

じゃ~んじゃんじゃじゃじゃんじゃんじゃ~ん

 

ダースベイダーのテーマだ。

 

とりあえず、謝って何とか説得…出来るといいなぁ。

 

ため息をついて、鳴り続ける黒電話に手を伸ばす。黒電話は私の趣味だ。中身は別物だけどね。

 

…現実逃避はここまでだ。いかな強敵であっても立ち向かわなければいけない時はある。それが今だ!

 

「束ぇええええ~!貴様何のつもりだぁ~~~~!」

 

「…この電話は現在使われておりません。心を落ち着け、殺意の波動を静めてから再度おかけ直しください。」

 

戦略的撤退って素晴らしい言葉だと思う。




続く…かどうかは現在のところ未定です。

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