IS~紅の戦乙女~   作:ピーナ

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どーも、ピーナと申します。

自分のペースで書いていくので、どうなるか分かりませんが、暖かい目で見てやってください。


第一話 「情報は最強の武器だからな」

『ちなみに、その人間は7時方向から来ている。それと、俺との会話は出来る限り専用の回線を使え。特に人前ではな。意識すれば使えるはずだ』

『えっと、これでいい?聞こえてる?』

『大丈夫だ、聞こえている』

『で、これからどうすればいいの?』

『焦らなくても、問題は無い。俺たちがここに来てそれほど時間が経っていないのにここに誰かが来るという事は、後ろの建物の関係者だろう。そして、神の事だ発見されるための何かを用意しているだろう』

『分かった。とりあえずその人と話せばいいのね』

『ああ、少しでも情報が欲しい。何と言っても情報は最強の武器だからな』

『世界を相手に喧嘩を売ったアンタの言葉なら説得力あるわね』

『だろう?』

 

二人の作戦会議も終わるのと同時にカレンは後ろから、話し掛けられた。

振り向くと、二人の女性が居た。

 

「まずはご同行願おうか」

 

黒いスーツを着た女性―織斑千冬がそう言った。

 

「分かりました。えーっと…」

「織斑千冬だ」

「織斑さん。私は紅月カレンです。あのー、そちらの方は?」

「私?私は天才の束さんだよ~。よろしくね~カレンちゃん」

「はあ…よろしくお願いします。束さん」

 

カレンの言葉に首をかしげる二人。

 

「紅月、私達を知らないのか?」

「ええ、もしかしてどこかで会いましたか?」

「いや、いい。その辺もゆっくり話そう」

 

そう言って千冬は歩き出した。その後に束、カレンと続く。

目の前の建物に行く間、カレンはルルーシュに話しかけた。

 

『ねえ、ルルーシュ。あの二人の反応なんなの?私、変な事言った?』

『いや、変な事は言っていなかった。ただ、相手が悪かっただけだろう』

『どういう事?』

『その内、向こうから教えてくれる。問題は無いから安心しろ』

『分かったわ。…にしても、織斑さんはかっこいい感じの女性だね』

『そうだな、俺たちの周りに居なかったタイプだな』

『そうだね。びしってしている感じだと、ヴィレッタさんに似てるかな』

『そうか?俺はどちらかというと、黒の騎士団の時のお前に似ていると思うが』

『そう?自分じゃ分からないけど。束さんの方はどことなくラクシャータさんの感じがするんだよね』

『それは分かる。ラクシャータやロイドに似た何かを感じるな』

『だよね』

 

二人がそんな会話をしていると、何時の間にやら近くにあった建物―IS学園の中にある一室まで来ていた。

室内はテーブルとソファしかなく、飾り気のない応接室といった感じだった。

ソファに座って、開口一番千冬が、

 

「紅月、君は一体何者だ」

 

と、切り出した。

 

「何者と言われても、日本人ですとしか…」

『カレン、恐らく二人は俺たちをスパイか何かと思っている。ここは俺が話すから、お前は…』

『うん分かった』

『頼むぞ』

「分かりました、お話します。でも、恐らくある監視カメラや盗聴器は止めてもらえませんか?誰か分からない人には聞かれたくない話なので」

「分かった。…だが私達は良いのか?」

「はい。なんとなく信頼できそうだなと思ったので」

「そうか…」

 

そう言って、一旦、千冬は部屋を出た。まあ、指示を出しただけだったのですぐに戻ってきた。

 

「言われたとおりにしたぞ」

「ありがとうございます。この事は他言無用でお願いします」

「分かった」

「了解したよ~」

「じゃあ、後はお願いねルルーシュ」

 

そう言ってカレンは右手首に着けていたいたブレスレットをテーブルの上に置いた。ブレスレットに付いていた水晶体から光が出て、そこに一人の男が映し出された。

 

『どうも、初めまして、そこに居る紅月カレンと共にこの世界に来た、ルルーシュ・ランペルージと言う者です』

「この世界とはどういう事だ?」

『俺たちはこことは違う別の世界、言うなら並行世界から来た人間という事だ。だから、あなた方がいくら有名でも気付かなかっただけだ』

「どうしてそれを?」

『注意深く見れば分かる。これでも、一つの組織のトップを務めていたからな』

「そうか…、なら私達もちゃんと自分の事を言わないとな。私はここ、IS学園で教師をしている。最もISの競技モンド・グロッソの初代王者『ブリュンヒルデ』としての方が有名だがな」

「私はISの開発者だよー。にしても、ルル君。君はどういう存在なのかなー。開発者として気になるよー」

『俺はカレンの世界ですでに死んだ人間だ。それなりの大きさの組織のトップだからな、どこかの人間に恨まれていたのだろう。暗殺されたよ。いうなら幽霊だな。なぜかここにいて、カレンのISのAIをしている』

「不思議だねー、まさに神様のいたずらだね」

『そうだな、理由も神のみぞ知ると言った所か』

 

もちろん、ルルーシュは何故こうなったか理由を知っている。

しかし、話さない。なぜなら別に話す必要のない物だと彼自身が判断したから。

カレンもルルーシュにこの場を任せたので口を挟まない。

彼の判断力に全幅の信頼を置いているからだ。

 

「ふむ、なら君たちをここ、IS学園で保護しよう。君のISは実験機として作られたとしておけばいいだろう」

『法律の問題は無いのか?』

「ここはどの政府にも干渉されない。大丈夫だ」

『なるほど、それほどISの力が凄いという事か』

「そうだよー。既存の兵器なんてぶっちだよ。元は宇宙開発の物だったんだけどね」

「そうだな…。時に紅月、君は歳は?」

『ここに来る前は高校3年だが、カレンはISについて何も知らないから1年からで構わない』

「ちょっと、ルルーシュ!」

『通常の授業ならともかく、特殊な授業はいきなり3年からやっても付いていけないだろう。それは流石に俺でも無理だ。気候的に日本は今3月の初めだ。一か月もあれば1年に必要な予習位できるだろう』

「あのー、織斑さん。そのIS関連の予習ってどれくらいなんですか?」

「そうだな、1年の入学前に読む参考書を誰かが、電話帳サイズと言っていたな」

「…1年からでお願いします」

「分かった、手続きをしておく。それでだ、明日の朝に簡単な試験をしてもらう」

「試験ですか?」

「ああ、流石に何も無しで入学を認めるわけにはいかないからな。模擬戦をしてもらおうと思う。相手はこっちで用意しておくから、気にするな」

「分かりました」

「話は終わったみたいだね~。じゃあ、私は帰るよ。ちーちゃん、カレンちゃん、ルル君」

 

そう言って束は何処かに行ってしまった。

 

「…嵐みたいな人ですね」

「気にするな、いつもの事だ。部屋はこっちで用意してある。行くぞ」

 

二人も部屋を後にする。

部屋の中にはベットとテーブルが一つずつのシンプルなものだった。

 

「今日はここに泊まれ。明日の朝、迎えに来る。簡単なものだが食べる物も用意させた。食べておくといい」

「ありがとうございます」

「ではな」

 

そう言って千冬も立ち去った。彼女には彼女の仕事がまだあるのだろう。

 

「ねえ、ルルーシュISについてどう思う」

『正直、動いている所を見ていないからなんとも言えないが、もったいないと思うな』

「やっぱり、それは兵器として使われているから?」

『ああ。本来の宇宙開発のために使われていたなら、どうなっていたか気になるな。でも、優れた技術ほど争いの道具に、兵器になりやすい』

 

カレンやルルーシュが元の世界で使っていた、KMFも根幹の技術は医療技術だ。しかし、それに目を付けた誰かが兵器に転用した。順番は違えど結果は同じである。

ただ、KMFは軍の払い下げ品が色々な所で使われているのでISよりは平和利用をされているだろう。ISはいくら競技用だと言っても、戦いにしか使われていない。

 

『この世界の人間ではない俺達がそれを考えても仕方がないだろう。それはここの人間が決めていくことだ。明日のためにゆっくり休め』

「うん、お休みルルーシュ」

 

そう言ってカレンは部屋の明かりを消し、ベットに潜った。




次回は模擬戦がてらの入学試験です。
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