IS~紅の戦乙女~   作:ピーナ

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ようやくの原作スタートです。


第三話 「何故、偉い人の話は長いのか?」

『偉い人の話ってなんであんなに長いんだろ?偉くなるのに人前で長く話せるスキルでも居るのかな?そこら辺どうなの、元偉い人』

『知らん。少なくともブリタニアの皇族の教育にそんな物は無い。それに俺は意図的に短くしていた。聞いてる側の時暇だったからな。あんなのよりもすべき事があるだろう』

『そう言われれば、ルルーシュのは比較的短かった気がするわ。後、シャルルとシュナイゼル、コーネリア辺りも。最近だと、ナナリーもそうね』

『ふむ、なら地位でしか自慢の無い無能ほど話が長くなるのだな。言いたくないが、シャルルもシュナイゼルを始めとした俺の兄弟も有能だからな』

『自画自賛はどうかと思うけど、否定はできないね』

 

入学式も終わり、ひとまずカレンを含む新入生は各自の教室の中に居る。

ここから、自己紹介とその後いきなりの授業に突入していく。

ISという極めて専門的な物を勉強していく学園のため、通常授業の他に当然IS関連の授業が存在する。なので、入学初日から授業がある。

この事を千冬から聞いた時カレンが「普通、学校案内とか色々説明があるのでは?」と聞いたら、「学校なぞどこも変わらんし、案内は地図を見ろ」だそうだ。

ちなみにルルーシュはそれを聞いて『たしかにな、効率的だ』とうなずいていた。

しかし、誰にも聞かれていないとはいえ毒舌過ぎやしませんか、お二人さん。

天の声こと作者がそんな事を思っている間に二人の話題は一人のクラスメイトに。

 

『にしても、あの千冬さんの弟、織斑一夏君だっけ?凄く居辛そうだね』

『居辛そうではなく、確実に居辛いだな。こんな状態、俺もごめんだ』

 

ルルーシュさん、僕も同感ですby作者

…まあ、実際の所周りの人間(女性のみ)から好奇の目で見られているのだからたまったものではないだろう。

転校生とか、こんな感じなのだろうが、居心地の悪さはそれ以上だろう。

よくハーレムだとか、羨ましいとか言われるけど、気安く接しれる同性の友人の存在は大きいと思う。

閑話休題。話を元に戻そう。

少しすると、ようやく先生がやって来た。当然女性である。

 

「ここ、1年1組の副担任を務めます、山田真耶です。よろしくお願いします…」

 

自己紹介だったのだが、クラスのだれもが山田先生を見ていない。完全に一人の男子生徒を見ている。

 

『山田先生、かわいそうだね』

『そうだな』

 

カレンとルルーシュも同情してしまうほどだった。

 

「じゃ、じゃあ自己紹介を出席番号順でお願いします」

 

山田先生がそう言って自己紹介が始まる。

いちいち、一夏のほうを見ているのだが、本人は気付いていない様子。

そして、その一夏の潤番になった。

 

「えーっと、織斑一夏です。よろしくお願いします。…以上です」

 

自己紹介を聞いてずっこけてる女子が何人かいた。もう少し何かあるだろうよ、織斑一夏。

 

『ルルーシュでも、もうちょっと言うよね』

『でもとはどういう事だ。だが、あれよりは言うぞ』

 

逆に人当りを良くするために、かなりしっかり自己紹介しそうですよねルルーシュさん。

まあ、そんな感じで二人が話していると、一夏は千冬に叩かれていた。

 

「げえっ、関羽!?」

「誰が、美髯公だ、馬鹿者」

 

そんなやり取りを見ていたカレンたちは、

 

『関羽は無いわね。…話は変わるけど、関羽はジェレミアさんのイメージね』

『そうだな、となると俺は劉備か?…自分で言っておいてだが、それは無いな』

『ルルーシュは曹操でしょう。立場的にも』

『褒め言葉として受けとっておこう』

 

知り合いを三国志の登場人物に当てはめていた。

僕個人としては、ルルーシュさんは曹操も合いますが、司馬懿もいいのではないでしょうか?

そんな話をしていると周りの女子達が、

 

「「「「「「「「「「きゃーー!!!」」」」」」」」」」

 

黄色い声を上げていた。

ここはどこぞのアイドルのイベント会場か。

千冬はうんざりしている。どうやら毎度の事らしい。

 

『凄い人気だね。やっぱり、初代ブリュンヒルデだから?』

『恐らく、そうだろう。というより、お前もそうなのではないのか、カレン?』

『うーん、その辺の情報統制を扇さんがしてくれたからそこまで無かったよ』

『流石は扇要と言った所か』

『意外、ルルーシュが扇さんの事そんなに評価していたなんて』

『そうか?俺は古参だからと言って優遇はしない。第一認めていないと、黒の騎士団の副総帥や超合衆国の事務総長なんていう大役任せられんだろう』

『そうだね、結局玉城には大した仕事させなかったもんね』

『だろう。あいつは自分はリーダーに向いていないと言っていたが、平和な時のトップはあいつ位考えて動くタイプの方が良いだろう』

 

騒ぎを完全無視して、なぜか、扇の話になっていた二人。

その間にも自己紹介が進んでいたらしく、

 

「次、紅月カレンさん」

「あ、はい。えー、紅月カレンです。2年前にちょっと大きな病気に掛かって進学していなかったのですが、回復したのでこの学校に入学しました。なので、歳は上になりますが、普通に接してくれると嬉しいです。よろしくお願いします」

 

と、簡単に自己紹介を済ませた。

なぜこういう設定になったかと言うと、話は数日前に戻る。

 

 

 

数日前、場所は泊まっているホテルにて、カレンは悩んでいた。

 

「うーん…違和感のない留年の理由ってないかな…」

 

流石に、高校留年は恥ずかしいらしい。時間があったのでそれなりの理由を考えていたのだった。

 

『ならば、シュタットフェルトの時の理由を使ってみたらどうだ?』

「病弱って事?」

『まあ、重い病気で高校に行けなかった。回復したから復学したで問題ないだろう』

「それでいいか。それより良いの思いつかなそうだし」

 

という会議が二人の中であったのだ。

 

時間が進み、3限目開始の時、教室には山田先生ではなく、千冬、もとい織斑先生がやって来た。山田先生はノートを持っている辺り、完全に学生側にいる。

 

「では、授業を始める前にクラス代表を決める。自薦他薦は問わない。誰かいないか?」

 

クラス代表はその字のままでクラスの代表だ。

普通の学校の学級委員みたいな仕事もしながら、クラス対抗戦などの行事で戦う事もしないといけない。

つまりクラスの中での実力者でないといけないのだが…。

 

「織斑君が良いと思います!」

 

と、何人かの生徒が一夏を推していたのだ。

 

『ルルーシュ、どう思う?』

『まあ、あの参考書を読む限り、この年齢だと、国の代表や代表候補生じゃない限りそこまで差はないだろう。目立つ存在の方が面白そうだし、彼の血筋からいえば妥当な所だろう。俺から見ればカレンがやれば良いと思うが』

『やだよ、面倒だし』

 

そんな話をしていると、

 

「そ、そうだ!入試の時試験官との模擬戦で成績の良かった奴にすれば良いんじゃないのか?」

 

と、未だに必死の抵抗を試みるクラス唯一の男子が居た。

すると、一人の金髪の女子が立ち、

 

「そのような選出認められません!大体、男がクラス代表―」

 

延々と文句を言っていた。

そのころ本作の主役は、

 

『なら、最初から立候補すれば良かったのに』

『たしかにな。まあ、どうせ自分が選ばれて当然、とでも思っていたのだろう』

『そうだね、あの子さっきの休み時間でも織斑君に何か言っていたし』

『だったな。貴族とかエリートとか言っていたし、俺が嫌いな人種だ。どことなく声がC.Cに似ているが。』

『たしかに。高飛車なC.Cってあんな感じかな?にしても女尊男卑があそこまでだとはね。馬鹿らしくて何も言えないよ』

『聞いた時はナンバーズ制以上に馬鹿らしい物が存在するとはと思ったよ。ナンバーズ制はやり過ぎだったといえど、占領政策としては間違ってはいないと思うからな』

『日本人から言わせれば酷いと思うだけだけど、考えてみれば合理的ではあるんだよね。ブリタニアというよりシャルルの言ってた事まんまだし』

 

などと、完全に無視で別の話をしていた。

その間も金髪女子、セシリア・オルコットの主張は続いていき、

 

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で」

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ、世界一まずい料理で何年覇者だよ」

「ぷっ」

『上手い返しだな』

 

一夏の返しに思わず、吹き出すカレンと感心するルルーシュ。

吹き出した事で皆の注目を集めてしまう。

 

「いや、ゴメン。織斑君の返しが面白くてつい。続けて」

「あなたも、私の祖国を侮辱しますの!」

「最初に侮辱したのそっちだし。日本とイギリスじゃ、土壌が違うから、一概に文化がどっちが進んでるかなんて比べるのはどうかと思うよ。ただ、文化の一つの食事が世界一まずい国に後進的とは言われたくない」

「けっ、決闘ですわ!」

「お断りします。する理由もないですし」

「そこまでだ」

 

今まで状況を見ていた織斑先生が割り込んできた。

 

「偶然、このクラスで試験官を倒した人間が立ったことだし、この三人で一週間後の月曜日に総当たりの模擬戦を行う」

「ちょっと待ってください!二人は知りませんが、私の試験官、先生方じゃなくて、生徒会長でしたし、あの人手加減していましたよ!」

「異論は認めん。それに生徒会長は現役の国家代表だ。手加減があったとはいえ、それに勝ったんだから問題は無い。三人ともしっかり準備するように」

 

と、決定してしまった。

さてさて、どうなる事やら…。




一夏とセシリアの登場回。箒はちょっと関わらせられませんでした。箒ファンの方ごめんなさい!

予定ではセシリアが日本を馬鹿にする所でカレンをもう少し怒らせようと思ったのですが、こういう場合目立たないようにルルーシュが指示してそうだなと思い止めました。

しかし、世界一の飯マズ国って面白い返しですよね。
たしかにイギリスの近くの国って有名な食べ物がある国多いですよね。
同じ島国の日本はかなり食の多様性があるのに、何でここまで違うのでしょうか?

とまあ、この辺にしておいて、次回は初日の夜を書いていこうかなと思います。
その後一気に模擬戦まで飛ばす予定です。
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