IS~紅の戦乙女~   作:ピーナ

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約一週間ぶりの更新です。

でも、もうすぐ学校始まるんですよねー。


第六話 「そういえば、こんな事前にもあったな…」

さて、一夏がクラス代表になった事が発表された日の放課後、カレンは他の生徒に混ざって自主トレをしようとしていた。

その時、

 

『一年一組、紅月カレンさん。今すぐ大至急に生徒会室に来てください』

 

と、呼び出しを食らった。

 

『私、何かしたっけ?』

『俺に聞くな。ただ、あまり良い事では無さそうだな』

『どうだろ?…て言うか、ルルーシュのその予想は生徒会長をミレイさんしか知らないからでしょう?』

『否定はしない。あの人のおかげで、楽しい学生生活を送れたと思うが、それ以上に苦労したという印象の方が大きいな』

『だね』

 

そんな会話をしながら生徒会室に向かうカレン。

 

いくら、IS学園の規模か大きいといっても、それはIS関連の施設が多いからであって、普通の学校施設に関してはまあ、しっかりしているといったレベルだ。教室だって、普通の学校となんら変わらない。

もちろん生徒会室も普通の学校と大差ない。むしろ、クラブハウスの中にあって、それなりの広さもあったアッシュフォードの方が凄いのかもしれない。

それは国の違い、歴史の進み方の違いによる文化の違いなのかもしれないが。

それはそれとして、カレンは生徒会室のドアをノックした。

 

「一年の紅月ですけど…」

「はーい、入って」

 

中からの返事を聞いてから、ドアを開けた。

中には、三人の女子が。

一人は赤い目に、外はねの水色の髪。どことなく、ルームメイトに似ている女子。

一人は茶色っぽい黒髪を後ろでまとめている、これまたどことなく、クラスメイトに似ている女子。

最後の一人は…

 

「って本音、何でここに居るの?」

「つっきー、それはね、私が生徒会の役員だからだよ」

「へー。…って私達入学して一週間くらいしか経ってないよね!?何で?」

「それは、私が頼んだからよ」

 

カレンの質問を答えたのは水色の髪の少女。更識楯無だった。

 

「あっ、楯無さんお久しぶりです」

「久しぶりね、カレンちゃん。で、さっきの話の続きなんだけど、うちの生徒会は役員を生徒会長が決めれます。一応何人でもOKらしいけど、そんなに多い人数を入れた人はいません。で、私は幼馴染で気心の知れた虚と本音に入ってもらったの」

「なるほど」

 

楯無の答えを聞いたタイミングでルルーシュが割り込んできた。

 

『生徒会長かメンバーを決めれるのはアッシュフォードと同じだな』

『そう言えばそうね。…そういや、アッシュフォードの生徒会もかなりの人数いたけど、人数に上限ってあったの?』

『あった。が、ミレイ会長は無視していたがな』

『そうなんだ…。まあ、らしいっちゃらしいけど』

 

と、よくあるIS学園とアッシュフォードの違いについて話していると、

 

「でね、カレンちゃん、単刀直入に言うわ。あなたを生徒会にスカウトしたいのよ」

「はあ…どうしてですか?」

「まあ、理由は二つ。一つ目はうちの生徒会長になる条件が『学園最強』である事。この前の試合を見て私の後継者にしようかなと。二つ目は単純に気に入ったから」

「少し考えます」

「良いよ。虚ちゃんお茶を」

「会長、その前にあいさつをさせていただいても?」

「そういやまだだったね。良いよ」

「布仏虚です。紅月さん、本音がお世話になっているようで」

「布仏って事は、本音のお姉さんですか?初めまして、紅月カレンです。よろしくお願いします。あ、後私の呼び方はカレンで良いですよ」

「そうですか、ではカレンさん。私も虚で結構です。布仏はここに二人いますから」

 

これぞまさしく日本人という感じで両者深々と頭を下げての挨拶をする。

 

『カレン、その辺にしたらどうだ』

「虚ちゃん、カレンちゃん、その辺で良いと思うわよ」

 

あまりにも頭を下げ続けていたので、思わず声を掛ける二人。(もちろん、ルルーシュの声はカレンにしか聞こえていない)

 

『で、どうするんだ、カレン』

『うん…、ここに来たのは神様からの頼みなんだよね…。そのためには断っときたいんだけど』

『たしかにそうだが…。そうだな、俺からお前に言いたいのは、普通に高校生活を楽しめばいいのではないか?半分はレジスタンス、黒の騎士団だっただろ?』

『でも…』

『俺が出来そうな事は手伝う。だからカレンお前はお前のしたいようにしろ』

『うん!ありがとう、ルルーシュ』

『気にするな。礼を言われるほどの事ではない。それに、どことなく彼女からミレイと同じ匂いがする。OKしないとかまわれるるぞ』

 

言葉ではそう言うが、口調からは若干の照れを感じる。やっぱり不器用だなーとカレンは思った。

 

「分かりました、その話お受けします」

「ありがとう、これからよろしくね、カレンちゃん」

「生徒会でもよろしく、つっきー」

「よろしくお願いします、カレンさん」

「よろしくお願いします。楯無さん、虚さん、本音」

 

かくして、IS学園生徒会、副会長・紅月カレンが誕生したのだった。「えっ。ちょっと、副会長ってどういう事!?」

 

 

 

「頼まれたのはいいけど、いきなり副会長ってどういう事よ…」

「あはは、ドンマイ、つっきー」

 

落ち込むカレンとそれを見て笑う本音。

彼女たちは今、二人で食堂に向かっている。

あの後、虚に生徒会の仕事を一通り教えてもらった後、本音が、

 

「そういえば今日、おりむーのクラス代表就任パーティーやるんだって。つっきーも一緒に行こうよ」

 

といった事が理由だ。

ちなみにその時カレンは

 

「それって。パーティーするほどのものなの?」

 

と突っ込んでいたりする。

その言葉に本音は笑っただけだが、ルルーシュは、

 

『なんだかんだで騒ぎたいだけだろう』

 

とバッサリ切って捨てた。

とまあそんな理由で二人は会場となる食堂に向かっている。

 

 

 

会場の食堂に着くともうパーティーは始まっていた。

 

「てか、人多くない?」

「そうだねー、確実にクラスじゃない人もいるね」

 

その惨状もとい、現状をみた二人はそれぞれそう言った。

 

「おっ、噂をすればなんとやら。新聞部の黛薫子でーす。取材に来ました」

「は、はあ。いまいち話の流れが掴めないんですが…」

 

何か凄い勢いで話しかけられて慌てるカレン。

 

「いやー、今学園内で大注目の専用機持ちの事を記事にしようと思って。じゃあ、まとめて取材するよー!」

 

無駄にテンションが高い。そんな事もお構いなしに薫子はICレコーダーの電源を入れて取材を始めた。

 

「まず、織斑君。クラス代表になった感想は?」

「えーっと…何というか頑張ります」

「えー、もっといいコメント頂戴よ。俺に触れるとヤケドするぜ、とかさ」

「自分、不器用ですから」

「うわ、前時代的。まあ、いいや。適当に記事はねつ造するし」

 

周りに人がたくさんいるのに聞き捨てならない事をあっさり言ってしまう薫子。

 

「それじゃあ次、カレンちゃん。どうして、勝ったのにクラス代表にならなかったの?」

「正直に言って大丈夫ですか?」

「いいわよ。もし、やばかったらこっちでカットするから」

「じゃあ。…まあ、ただめんどくさいだけですよ」

「それだけ?」

「はい、それだけです」

 

カレンの言葉に薫子が、というより周りが呆れて言葉を失った。マンガならシーンという文字が背景に表せられるレベルだ。

 

「…うわー、記事書きにくいわ。ま、これも適当にねつ造しておきますか」

「お願いします」

「なあカレン、そんな理由で俺に代表押し付けたのか?」

「あの時も言ったけど、私代表に自薦も他薦もされてないよ。巻き込まれただけだよ。それに元々勝っても負けてもやる気無かったし。」

「はあ…」

 

もう、皆間抜けな言葉しか出てこない。

 

「気を取り直して!セシリアちゃん。セシリアちゃんもコメントお願い」

「こういうのはあまり好きではありませんが、仕方ないですね」

「あっ、なんか長くなりそうだから、いいや。またねつ造しておくから」

「ちょっと!」

 

薫子の言葉で怒るセシリア。しかし、次の薫子の言葉で状況は一気に変わる。

 

「よし、なら織斑君に惚れた事にしよう!」

「なっ、なななな、何をおっしゃっていますの!」

 

言葉では否定しているが、なんともまあ分かりやすい。

 

「じゃあ、写真だね。うーん、織斑君中心で両側にカレンちゃんとセシリアちゃんの構図でいいか。という訳で三人ともよろしく」

 

そう言われたので三人はその構図になるように動き出す。若干、セシリアが不満そうな顔でもあるが。

 

「うーん、何か物足りないわね…」

「なら両端の私達が一夏に抱きつきます?」

「いいわね、それ!」

「「よくない(ですわ)!」」

 

カレンの提案にのる薫子に全力で否定する箒とセシリア。一夏は完全においてけぼりを食らっている。

 

『この反応…。この後の学園生活も面白くなりそうね』

『カレン、考えがミレイ会長と変わらないぞ』

 

結局、写真は三人が右手を重ねている形で撮る事になった。

まあ、クラス全員が写真に入る事になったのだが。




ちょっと、生活の方で忙しくなりそうなので、少しの間、更新が滞るかもしれません。

次回は、チャイナ娘登場といきます
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