IS~紅の戦乙女~   作:ピーナ

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チャイナ娘登場です。

でも、ギアス世界の中国人って一般人が全くでないので、凄くまともな人間かとんでもないクズという両極端な人間しか出てこなかったような…。


第七話 「転校生の情報は洩れる物」

「二組に転校生?なんでまたこんな時期に」

「さあ?でも中国の代表候補生で、専用機持ちらしいから、国のお仕事でもあったんじゃないかなー?」

 

一夏のクラス代表就任記念のパーティー(という名のどんちゃん騒ぎ)から一夜明けて、カレンはクラスメイトの本音と喋りながら一緒に教室に向かっていた。

いくら未来のエリートを育てるIS学園といえども、そこに居るのは女子高生。転校生の話題はいろんなところで盛り上がっている。

 

『そういや、こういう転校生とかの情報って、なんでこんなに早く広がるんだろう?』

『まあ、彼女の場合は生徒会というのが理由にありそうだがな。そうだな…。案外教師の方が情報を流しているのではないか?別に隠すほどの事でもないのだし』

『なるほどね。先生に忙しそうですねって聞いたら、転校生来るんだよって返ってくるみたいな?』

『そんな感じだろう』

 

と、何故転校生の情報は洩れるのかについての考察を終えた所で、丁度教室に着く。

教室でも例の転校生の話題で持ちきりだった。

 

「皆、興味あるんだね」

「つっきーは興味ないの?」

「無いわけじゃないけど、違うクラスだからね。気にしても仕方ないでしょ」

「まー、合同授業でしか会わないだろうしねー」

 

自分の席で本音とそんな話をしていると、前の方が騒がしい。

見てみると、少し茶色の入った黒髪をツインテールにしている女子が居た。

 

「あんな子居たっけ?」

「あれが転校生だよー。正確に言うと編入生だけどねー」

「へー」

 

何かやり取りをしているようだったが、そこに織斑先生登場。その場はそれで終わったようだ。

 

その日の昼休み、カレンは本音と食事に来ていた。

入学してから、食事は大体簪と本音の三人で食べている。今日の朝は簪が用があったので、二人で食べたのだが。

ちなみに、簪がかき揚げうどん、本音がきつねうどん、カレンが生姜焼き定食を食べている。

 

「いつも思うけど、つっきーってよく食べるよねー」

「そうかな?私的には普通くらいなんだけど」

「かなり食べてると思うよ…」

 

そんな事を話していると、

 

「おっ、カレンにのほほんさん。ここ空いてる?」

「空いてるよ。おりむー」

 

この学園の話題の中心、織斑一夏が現れた。

しかも、何人もの女子を連れてきている。まあ、彼以外生徒はすべて、女子なのだが。

 

「ちょっと、一夏!誰よその女!」

 

一夏のそばにいた編入生は結構な大声でそう言った。

 

「誰って、クラスメイトだよ。俺以外の代表候補生じゃない、専用機持ちの。だよな」

「そうだね。私は紅月カレン。IS『紅蓮』のテストパイロットをやってる。あ、後、昨日から生徒会の副会長もやってるよ。よろしくね」

「「「「「「ええーーー!!!」」」」」

 

カレンがそう言うと、聞き耳を立てていたらしい、他の生徒たちが驚きの声を上げた。

上げなかったのは、事情を知っている本音と簪位だ。

 

「い、何時からだ?」

「さっき言ったじゃん。昨日からだって。昨日呼び出しくらったでしょ?その内容がスカウトだったの」

 

この説明でほぼすべての生徒は納得がいったらしく、それぞれの話に戻っていった。

 

「それじゃー次は私だねー。私は布仏本音だよー。私も一応生徒会のメンバーなんだー。まー、お飾りだけどね。ほい、次、かんちゃん」

「えっと、更識簪…。4組のクラス代表をしてる…」

 

こんな感じで自己紹介をすると、

 

「そう、私は凰鈴音。2組のクラス代表で中国の代表候補生よ」

 

と、鈴も挨拶をしてきた。

その後、横で色々言い争いをしていたのだが、カレンたちはそれを気にせず昼食を食べていた。

なぜなら、「冷めると美味しくない」、「「うどんだから、のびる」」だそうだ。

 

 

さて、そんな日の授業も終わり、放課後カレンは本音、簪と共に、アリーナにいた。もちろん訓練のために。

実はこの世界、『打鉄弐式』は7割完成している。完成していないのは専用武器『山嵐』とそれ関係のプログラムだけで、普通に使える。

倉持技研が『白式』に全精力を傾けたわけでなく、しっかり『打鉄弐式』の方にも人を使っていた。ただそのために『第三世代』と呼ぶべき『山嵐』までは完成せず、現在も開発中となっている。

つまるところ、性能的には『第三世代』なのだが、『第三世代』と言うべき武器が無いので、『第三世代相当』といった方が正しい状態になっている。

簪は『山嵐』を自分で研究もしつつ、倉持の技術者と一緒に開発を進めている。

 

「ゴメンね、私が生徒会に入っちゃったから、模擬戦の相手出来る回数減っちゃうけど…」

「気にしないで。カレンとの模擬戦は良い訓練になる」

「私も、テストパイロットだったから、戦闘機動は練習したいし」

「…織斑君は良いの?」

「良いんじゃない?オルコットさんとか箒がいるし。わざわざ私が行く必要ないでしょ?」

「そうだね…。…じゃあ、始めよう。本音、合図お願い」

『おっけー。それじゃいくよー』

 

本音の合図と共に、弐式はアサルトライフルを呼び出し、攻撃を開始する。

紅蓮は距離を縮めようとするが、回避しながらなのと、弐式が距離を取ろうとするので、中々縮まらない。

 

「やっぱり、高機動の万能型や遠距離型は相性が悪い!」

「…それは、言えてる」

 

紅蓮は一応遠距離武器も付いているが、メイン武器の輻射波動の事も考えると高機動格闘型になる。

対する打鉄弐式は距離を選ばず戦える高機動万能型。相性はかなり悪い。

 

「それなら!」

 

紅蓮は横移動での回避を止めて、正面から突っ込んでいく。

 

「…なら」

 

弐式はもう一丁アサルトライフルを呼び出し、片手づつでそれを撃ち、弾をばらまく。しかし、紅蓮は直進しつつ上下左右細かく動きながら、どんどん距離を詰めていく。

 

「…やっぱり、回避能力がでたらめだよ」

 

簪はそんな事を呟きながらも、アサルトライフルをしまい、薙刀を呼び出した。それを見て、紅蓮も近接ブレードを呼び出す。

次の瞬間、二機は格闘戦に突入。

さて、基本的に格闘戦は武器のリーチの差が明確に強さに匹敵するといっても良い。「剣道三倍段」や「剣が槍に勝つには三倍の実力が要る」といった言葉があるぐらいだ。

しかし、紅月カレンは基本、槍を装備しているブリタニアの機体を輻射波動で倒してきた人間である、リーチの差は物ともしない。

そして、何故かIS乗りは近接戦を武器だけで行おうとする。

 

「くっ、薙刀型だと、近すぎて取り回しが悪い!」

 

そう言って弐式は距離を少し取ろうとする。

 

「よし、今!」

 

その瞬間を狙ってスラッシュハーケンを発射し、弐式の右腕をからめ捕る。そして一気に引き寄せて、

 

「これで、終わり!」

 

輻射波動を決める。

 

 

「…やっぱり、強い」

「そうだねー、あの弾幕をほとんど当たらずに距離を詰めるんだから。あんな事多分織斑先生くらいしかできないんじゃないかなー」

「慣れればできるよ。…多分」

「「いや、無理だから」」

 

模擬戦も終わり、アリーナの管制室でカレン達三人は反省会を開いていた。

 

「…でもカレン、どうして瞬時加速を使わないの?」

「瞬時加速?なんだっけ?」

「つっきー、知らないの?」

「うん。戦闘機動系の事はテストパイロットの頃は使わなかったから勉強してないんだよね」

「瞬時加速は、エネルギーを消費して一気に加速する技術。その代わり、燃費とチャージ時間の隙が出来る。…ちなみに現役時代の織斑先生の得意技でもある」

「へー。…でも使いどころ難しそうだね」

「うん。でも、使いこなせれば強い」

「練習してみるよ。ありがとう」

 

さて、場所が変わり、自分たちの部屋に戻ってきたカレンはルルーシュと話している。簪はシャワー中だ。

 

『ルルーシュ、瞬時加速についてなんだけど…』

『ああ、カレン自身はどう思う?」

『輻射波動の能力を考えると相性はあんまりよくないけど、覚えておきたいかなとは思うよ』

『そうだな。白式の零落白夜だったか?あれの1でゼロにする力ではなく、輻射波動は1で10をあたえつづける能力だからな』

『そうなんだよね。まあ、簪の言った通り使いこなせれば強いと思うし、練習はしておくよ』

『ああ、頑張れ』

 

そう言って二人の会話が終わる。

ちなみに隣の1025室が何故か少し騒がしかったが、カレンも簪も気にせずのんびり過ごしていた。




書く事が無い…

次回は一気に飛んで、クラス代表戦に行きます。
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