僕の艦隊これくしょん ~提督になれば艦娘とイチャラブできると思っていた~ 作:荒井うみウシ
後書きに作中の設定を少し載せますので、興味ある方はどうぞ。
「また被りか」
今僕が居るのは工廠だ。
艦娘の建造や装備の開発なんかができる施設だ。
「またなの?今回は誰のだったの?」
満潮が手元にある書類をひょこっと覗き込む。
うちは現状艦娘の数自体が少なく、建造を優先して行っているのだが、なぜかすでに着任している娘の艤装ばかり建造されてしまう。
「今回は霞さんのでっせ」
見やすくなるように書類を満潮さんの前に持っていく。
タイミング悪く、覗き込もうとする満潮さんに近づけすぎた。
ムスッとしながらすこし下がり、内容を確認する満潮さん。
「ここ、なんで人少ないのに被るのかしら?ここまでくると作為的なものを感じるわ」
同感です。
「朝潮型の艤装なんだし、どうせなら朝潮ちゃんとか来てくれたらよかったのに・・・」
朝潮型のフラッグシップ・朝潮。
忠誠心の塊の様な性格で、可愛らしい娘だ。
あとガチ。何がガチなのかは伏せますが。
「ふーん、私とか霞なんかいらないってわけなのね」
ジト目になりこちらを睨んでくる満潮さん。
しまった。ポツリとつぶやいたことで機嫌を損ねてしまったようだ。
早急にフォローせねば。
「いや、満潮さんに霞さんはもういるので、いない娘が来てくれたらなって意味ですよ。それに満潮さんもお姉さん居たほうがうれしいでしょ?」
満潮もツンデレ娘として有名であるが、うちではツンというより拗ねる。そしてやっぱりデレない。
霞や曙のようにいろいろ言ってはこないが、あからさまに態度にでる。
そして、周りがまたお前のバカのせいだろさっさと謝れという空気を出すのだ。
「そりゃ居ないよりは居たほうがいいけど、そういう聞き方は卑怯だと思うわ」
フォロー失敗気味。
顔も逸らし始めてしまった。
いや、まだいける。というかいくしかない。
「満潮さん達がまた着任してくれるのであれば話は別なんですけどね」
そう、被りは被りでも、艦娘とセットであれば人員増加にはなるので、現状はありがたい。
同じ娘ばかりになると見分けつかなくて大変だろうからできれば被らないでほしいところではあるが。
「ふーん、つまり私じゃない満潮がほしいと。そういうことね」
余計にツンケンした態度になってきた。
腕組ポーズで気に喰わないことをアピールし始めてる。
こりゃまずい。
「いやいや、早合点しないでくださいな。きみという満潮さんはきみだけでしょうに」
代えがあるっていうことで投げやりになってほしくは無い。
事実、同じ艦であっても個としては別なのだから。
「なら、私以外の満潮がほしいなんていわないでほしいわね」
そもそもそんなこと言ってないです。
なんていえるわけも無く大きく頷いて返答する。
それで少しは気がおさまったのか、腕組を解く。
ほっと一息。
ここで雑談で気を逸らそう。
「満潮さんは来てほしい娘とかいないんですか?」
ちらとこちらを一瞥したのち、すこし考える満潮。
待っているとおもむろに口を開く。
「そうね、しいて挙げるなら扶桑かしら」
こりゃまた意外な名前が上がったな。
いや、西村艦隊つながりで突拍子もないわけではないか。
「意外そうな顔してるわね。ま、私自身がどうのっていうより、山城が見ていてかわいそうなのよ」
うちには山城はいるが扶桑は居ない。
よく物音を察知しては姉さま!?といい、扶桑でないことがわかるとため息をつき不幸だわといっている姿が確認できる。
「あー、確かにアレはちょっとかわいそうではあるが・・・」
現状大型艦を増やすより、小型で燃費のいい艦を増やしたほうがいい状況なのだ。
「わかっているわよ。そんな余裕ないことも、駆逐艦が足りてないこともね。それに狙った娘を出せるならとっくに人が増えているでしょ」
あきれた顔をしながらため息をつく満潮。
ようやくこっちをむいてくれた。機嫌は直ったというか、流してくれたようだ。
「おっしゃるとおりで。まだしばらく現状が続きそうなので、コンゴトモヨロシク」
軽く頭を下げる。
「ま、私がどうにかするしかないし、しかたないわね」
とりあえず、満潮たちの負担を減らすためにも山城には悪いが新たな駆逐艦が優先だな。
前述の通りここで少しだけ設定を。
作中では建造時に艦の装備である艤装のみが作られる場合と、艦娘のみができる場合、艦娘と艤装の両方が作られる場合があります。
なので、1つの鎮守府に複数人同じ艦娘が居ることもあれば、1人で複数の艤装を使い分けている場合もありえます。ちなみに、練度は艤装に紐付けされています。
今回で言えば、霞の艤装のみが出来上がった。現状として艦娘の霞は1人だけいる。霞の艤装は複数個ある。という状況です。
なんなんだその設定は!と怒らず、ふーんそーなんだーで流してください。