僕の艦隊これくしょん ~提督になれば艦娘とイチャラブできると思っていた~   作:荒井うみウシ

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七面鳥より瑞鶴を食べたい。


瑞鶴さんと呼び方_裏

「あ、榛名さん。お疲れさま」

 

訓練の休憩中に榛名さんが見えた。

時間的に演習を終えたところだろう。

 

「はい、お疲れ様です、瑞鶴さん」

 

こちらに気付くと立ち止まり、こちらを向いて丁寧に返事をする榛名さん。

 

「またいつもの演習?」

 

どういった意味を持つのかはわからないが、提督さんから特殊な演習をさせられているようで、出撃は無いにしても忙しそうにしている。

 

「はい。といっても資材の関係でこれ以上のペースはできないんですけど」

 

これ以上がんばるつもりがあるのは素直にすごいと思う。

 

「瑞鶴さんは自主訓練ですか?」

 

「そ。ほとんど効果がないのはわかってるけど、ボーっとしてるわけにもいかないし、かといって他にやれそうなこと思いつかないからね」

 

「つまり、今お時間があるってことですか?」

 

遠回しに暇人扱いされている気がする。

でも事実だから反論できない…

 

「まぁ、そうね…」

 

「なら、ひとつやっていただきたいことがあるのですが…」

 

―・―・―・―・―・―

 

榛名さんの頼みごとは提督さんと遊んで仕事の邪魔をしてきて欲しいということだった。

こう聞くととんでもないことだけど、実際には提督さんが仕事をし過ぎないように休憩させることとのこと。

なら始めからそう言ってくれれば良いものの、邪魔という建前で実行してくれたほうが提督さんの心情的に受けがいいのだとか。

 

よくわからない部分はあったけれど、なんとなく言うとおりにしたほうが良さそうだと思ったので、言われたとおり邪魔しに行くことにした。

 

場所は執務室の前。

扉を勢い良く開け、はっきりと申す。

 

「提督さん!暇!」

 

提督さんがこちらを見て止まっている。

うん、これなら大丈夫そうだ。

 

本当に忙しいときは提督さんはこういうことをしても無反応かチラ見で済ますと聞いた。

大淀さんから予定以上にうまく進んで、多少ペースダウンしても大丈夫と聞いていたけれど、この反応を見て多少提督さんにも余裕があることがわかった。

 

榛名さん的にはこの段階で休みを取らせて無理をさせないようにしたいらしい。

私としても提督さんが無理するのは嫌だし、提督さんが構ってくれるのはうれしいから今回の誘いに乗った。

 

「提督さん、ゲームしようよ。ほら!」

 

提督さんの前まで行き、再度催促する。

提督さんは溜息をひとつつき、口を開く。

 

「瑞鶴さんや、今僕は見ての通りお仕事中なんですわ。それと、君が暇なのは僕の責任だ。だが私は謝らない」

 

聞いていた通り、よくわからない言い回しをし始めた。

他の娘たち曰くこういうのは単に提督さんなりのおふざけであり、そんなに真に受ける必要はないとのこと。

忙しくて少し無理をしていたって聞いたけど、今はそんな風に見えない。

よかった。

 

「本当にわけの分からないボケをするのね。そんな具合なら少しくらい構ってくれてもいいでしょ?」

 

あー、と悩み始める提督さん。

もう一押しかな?

 

「実は大淀さんから山場は越えたって聞いたけど?それと提督さんはのめり込むタイプで、外から強制して止めないと倒れるまで動くからこっちで気をつけてないと」

 

こういうときは素直に理由を伝えたほうがスムーズに聞き入れてくれると聞いた。

 

「ちなみにこれは榛名さん情報。納得した?」

 

ちょっと怪訝な顔をしていた提督さんも榛名さんの名前を出すと納得した様子。

うーん、昔から付き合いがあったって聞いてたから仕方ない面もあるけど、ここまでよく提督さんのこと知ってたり、信頼されている様が見て取れると悔しさ通り過ぎて羨ましさしか出てこないわね。

 

ふぅと一息つけて、肩の力を抜く提督さん。

これは構ってくれる雰囲気ね。

 

「で、なんのゲームやりたいの?」

 

考えてなかった。

提督さんがゲーム類が好きっていうのを聞いて、それをやれば提督さんのリフレッシュになるだろうし、私も提督さんの好きなものを知ることができていいかなと思ったけど、具体的なものは全然わからない。

 

「提督さんのオススメで。私ゲームとかしたことないし、よくわからないのよね」

 

提督さんは顎に手をあて、考える素振を見せると、すぐに動き出した。

 

「ちょっと待ってて」

 

そう言って部屋を出て行く提督さん。

どこ行くつもりだろう?

待てと言われたから大人しく待っていよう。

 

―・―・―・―・―・―

 

「おまたせ」

 

戻ってきた提督さんは手にマス目のある板とカラカラ音が鳴り何か小さく軽いものが入っているであろう箱を持っていた。

 

「あれ?テレビゲームじゃないんだ?」

 

榛名さんからはテレビゲームの類が好みだという言い方をしていたので意外だった。

 

「希望があったのか?なら取ってくるけど?」

 

「ううん。いいよ。時間が勿体無いし。提督さんがゲーム好きだって聞いたからやってみたかっただけだし。せっかく提督さんが選んできてくれたんだからそれやりたい」

 

そう答えるとなぜか一瞬顔を顰める提督さん。

何かおかしなこと言ったかな?

 

「瑞鶴さん自身はゲームに興味ないの?」

 

妙なことを聞く。

 

「あるよ?提督さんの趣味なんだし」

 

正直に答えるとなぜか固まる提督さん。

一体どうしたというのだろう?

 

「提督さん?急に固まってどうしたの?」

 

「ナ、ナンデモナイデスヨー?」

 

尋ねてみても妙なカタコトで答えてくる。

その様子がなんだか妙に面白くて笑ってしまう。

 

「何で急にカタコトなの?変な提督さん」

 

こちらが笑っている間に板を置き、箱を開けて片面が白、反対の面が黒のコマ…ってこれはオセロか。

オセロの準備をする提督さん。

 

「先行と後攻どっちがいい?」

 

4つコマを置いて尋ねる提督さん。

やるからには全力で。そして勝たなきゃね!

 

「提督さんのオススメは?どっちが有利とか」

 

素直に情報を集めよう。ルールは分かるけど、それだけだし。

 

「後攻をオススメするよ。一般的にオセロは後攻有利だし」

 

「じゃあ私後攻にするわ」

 

「じゃあ僕が先攻だ。初めはルール確認もしながら進めるね」

 

それよりも提督さんと早く遊びたい。

 

「オセロならルールわかるから初めから平気よ。やったことはないけど」

 

「そう?じゃあ特に説明無しで進めるね」

 

先ほどまでの妙な硬さは無く、落ち着いているようで底が見えない口調で話す提督さん。

ひょっとしたらこの状態が提督さんの素なのかもしれない。

 

黒い面を上にして提督さんがコマを置く。

間の白いコマをひっくり返し、こちらを見る。

私の手番だ。

 

「どこがいいかしらねぇ」

 

私は白い面を上にしてコマをもち、ゲームを始めた。

 

―・―・―・―・―・―

 

会話は少なく、パチパチとコマを置いたりひっくり返す音が響く中、コマ数は大体同じぐらいになる。

 

徐々に感じるこの違和感の正体を提督さん自身に問う。

 

「…提督さん。手加減してるでしょ」

 

「全力だよ。どうして?」

 

飄々と答える提督さん。

絶対嘘だ。

 

「途中わざと取らせたり、絶対に別の場所のほうが良い手なのに違うところに置いたりしてたらそう思うでしょ」

 

こうなったら絶対本気を出させてやる。

そう考えつつコマを置く。

 

「そう?終わりの形をイメージして、そこに持っていく最善の手を選んでいるつもりだけどな」

 

だとしたら余計おかしい。

 

「でもさっきそれで私が勝ったじゃない?つまり提督さんは負ける形をイメージしてたってことじゃないの?」

 

どこに置こうかコマを持ち悩みながら問い詰める。

 

「いや、その上を行かれたんだよ。でも結構接戦だったと思うから今回はどうなるかわからないよ?」

 

ここに置くとたくさんひっくり返せる。

でもすぐに取り返されちゃうから…

 

「誤魔化されてる気がするんだけど…」

 

それでも勝つには多くコマを取らなきゃいけない。

 

「毎回の手番で最大数ひっくり返すのは必ずしも好手とは成り得ないのがオセロの面白いところだよ」

 

そういって提督は明らかにひっくり返せるコマが少ないところに置く。

言うことはなんとなくわかるけど、そう消極的では勝てないのでは?

 

「結局は多く取ったほうが勝ちなんだから、取られない箇所を取れるようにするものじゃないのかしら?」

 

角を貰う。

はさまなければひっくり返せないオセロのルール上、角は置いたものが確実に手に入る場所だ。

 

「考え方は間違ってないよ。ただオセロのルール上、ダメージトレードでどれだけ利を得るかが重要なのさ」

 

「ダメージトレード?」

 

どういうものだろう?

 

「戦略の一つ。勝負で無傷はまず無理だから、どれだけの被ダメージを許容して、どれだけの与ダメージを出すかを考えることだよ」

 

ダメージコントロールの一種かしら?

それと戦果の比較?

 

「オセロならひっくり返す量を増やすためにあえてひっくり返される場所にコマを置くとか。艦隊運用でも重要な考えの一つだよ」

 

確かに。被害が避けられないならそれを最小限にしつつ、最大限の戦果を挙げる。

それは大事な考えの一つだと思う。

 

「ただ注意点として、単に先に多くダメージを与えれば良いというダメージレース、つまりは殴り合いに持っていくのは下策ってことを理解して、コントロールすることかな」

 

そういう戦略的な部分の視野を持っている人の下というのはとてもありがたい。

適正があるというだけで提督になり、そういった見方が出来ずにただ強力な艦をいたずらに出撃させ続けるような人が多い中、提督さんはそういう有象無象とは大きく違う。

それはそれとして…

 

「で、その戦略を持ってしても私が勝つってやっぱりおかしくない?私はそこまで戦略をねられないわよ?」

 

と当然の疑問がでてくるわけで。

 

「線引きを見誤ったってことだね。誘いすぎて反撃しきれなくなった。勝負中に瑞鶴さんが強くなっていって計算が狂ったんだよ」

 

なんとなくお茶を濁してるだけみたいだけど、今回は見逃してあげよう。

重要なのは提督さんと触れ合うことなのだから。

適当に相手しているわけではないということが分かればそれでいい。

 

「まぁ、そういうことにしておいてあげる」

 

パチパチとまたコマを弄る音だけが続く。

そんな中唐突に思いついたことを尋ねることにした。

 

「話は変わるんだけどさ、艦娘の呼び方の差って何か意識してることあるの?」

 

提督さんの動きが止まり、こちらを見る。

 

「どういうこと?質問がよくわからないんだけど」

 

「例えば私のことは瑞鶴()()って呼ぶじゃない?最初に呼び捨てで呼ぶような話をしてたのに結局さん付けになってるわけで。全員をそう呼んでいるならまだわかるんだけど、榛名さんや潮ちゃんみたいに呼び捨てにしている娘がいるからさ。どうしてなのかなって」

 

徐々に顔が暗くなる提督さん。

別に気になっただけで、無理に答えさせるつもりはないのだけど…

 

「あー、別に責めているわけじゃないのよ?無理に答えなくてもいいからさ」

 

「んー、瑞鶴…には話してもいいかな」

 

ちょっと悩んだ様子の後、苦笑いしながら言う提督さん。

真面目に聞くことにしよう。

提督さんのなにか深いところを触れられるような予感がした。

 

「元々ほとんどの艦娘を呼び捨てにするつもりでいたんだ。だけど、呼び捨てを好まない娘が居てね。その娘に指摘されてからは無難にさん付けで呼ぶようにしているんだ」

 

ほとんど?まぁそれはいいか。

 

「んで、呼び捨てで呼んでも問題無さそうな娘や、それなりに仲良くなれた娘は呼び捨てになっていった感じかな」

 

特に深い事情は無かった。

思い違いか。でも無駄ではなかった。

つまり、呼び捨てされている娘たちは比較的提督さんから親しく思われている娘ってことね。

あくまで私的な面でという意味だけど。

公的な面ではそこら辺分け隔てないのはもうわかっているし。

 

「あとは状況によってかな。作戦行動中なんかは呼び捨てで統一してるし、他にもコミュニケーションの一環で砕けた呼び方をすることもあるから若干ブレはあるよ」

 

じゃあもう一歩突っ込んで聞いてみよう。

 

「で、わたしをさん付けにしてる理由は?」

 

するとまた悩む様子の提督さん。

おや?

 

「あー、うん。ちょっと言いづらい話なんだけどね」

 

今度こそしっかり聞くべきことだろう。

 

「あるタイプの女の子にちょっと苦手意識があってね。瑞鶴もそのタイプに含まれるから…」

 

ちょっと気まずそうに言う提督さん。

苦手意識か…

でもあくまで一部の属性にってだけで、私もそうであったけれど大丈夫と思ってもらえたかな?

だからこうして構ってくれるんだろうし。

そうじゃなかったらちょっと、いや結構嫌だな…

 

「それでつい余所余所しくなるってこと?…で、今は割かし私に慣れてきたから多少は苦手意識が軽減されてきてる感じかしら?」

 

戦々恐々としていることを悟られないように軽い調子で言う。

これでまだ苦手だといわれたらどうしよう…

 

「御明察。だからこの件に関しては完全に僕に非がある。嫌な思いをさせてたならすまない」

 

よかったぁ…

と安堵していると頭を下げる提督さん。

そうまでして欲しいわけじゃない。

いや、ならこの際もっと踏み込んで聞ける範囲は聞いてみよう。

 

「いや、そこまでしなくても…。そうね、じゃあどういうタイプが苦手なのか教えてくれたら納得してあげる」

 

提督はんーと唸りながらぽつぽつといくつか特徴を挙げていく。

幼すぎず、かと言って育っていない娘…私は身長は有るけど確かに空母の中じゃ童顔の部類だから含まれるのかしら?

あと反抗的な態度の娘…あぁ、摩耶さんとかがあまり提督さんとコミュニケーション取れてないって嘆いていたけど、苦手意識持たれているからか…

他には拒絶感の強い娘かしら?はっきりとそうは言っていないけど。

これは…羽黒さんとかのことかしらね?

うん。なんとなくイメージできた。

見た目では大人びた駆逐艦~大体の軽巡~一部の重巡が範囲…って結構範囲広いわね。

性格は強く当たる娘や逆におどおどしてる娘。これもそこそこいるわね。

だけど苦手とは言いつつ乗り越えられるように努力しているつもりではいると。

出来ている出来ていないはともかく、改善意識があるのは良いかしら。

とりあえず他の艦娘たち(みんな)にも伝えて、うまくこちらでもフォローしてあげるべきね。

でないと誤解が広まりそうだし。

 

「なんとなく苦手とする娘がどんなタイプなのかは分かったわ。で、私にはもう慣れてきたのならもう少し肩の力抜いてくれてもいいんじゃないかしら?」

 

「どうするのが良いかな?自分じゃちょっとわからない」

 

でしょうね。だから私よりも長くいるはずの摩耶さんやら羽黒さんがあそこまで悩んでいないでしょうし。

 

「もっと気楽に自由にしてればいいのよ。例えば北上さんを相手にしてるときみたいにさ」

 

北上さんとかも見た目で引っかかりそうだけど、結構受け入れているように見える。

他の娘も同じようにしてあげれば良い。

 

「むしろアレは北上さんがフリーダムすぎて成すがままになってるだけなんだけど」

 

でもくっつかれて顔が緩んでいるのは知っているわよ。

 

「でも結構喜んでいるように見えたけど?少なくとも嫌がっているようには見えないし」

 

「嫌ではないけど結構戸惑っている面が強いよ?女の子の扱いに慣れているわけではないし」

 

と言いつつパチンと鳴る。

下を見ると結構酷い位置にコマが置かれていた。

これ、後々私順番パスしなきゃいけなくなるじゃない…

 

「どうしたの?」

 

「そこ置かれちゃったらもう私の負けで決まりじゃない」

 

むぅ、悔しい。

話しながらでも順当に進めていた提督さん。

明らかに私が注意散漫になっていたから追い詰められた形だ。

 

「ほんとだ。どうする?一応最後までやる?」

 

そりゃもちろん勝ちに行くけど、勝つことよりも提督さんとすることに意味があるのだからね。

 

「やる。別に勝つことが一番の目的じゃないし。あくまで提督さんとゲームをしたかったんだから」

 

「本当に瑞鶴はいつの間にか近くにいるなぁ」

 

ぼそりという提督さん。

どういう意味だろう?

 

「近くってどういうこと?」

 

「あ、いや。物理的な距離感もそうだけど、付き合い方の距離感の取り方が上手いなって。僕はあんまりすぐに人と仲良くなれるわけじゃないけど、瑞鶴は気がつくと仲良くなってる感じがしてすごいなって」

 

悪く思われていないことを言われると流石にちょっと恥ずかしい。

けどうれしいな。

 

「そ、そうかな?提督さんが相手だからじゃないかな?それに北上さんとかの方が近いように見えるけど?」

 

「北上さんのはなんていうか、グイグイ来ててこっちが麻痺してる感じ?来てるのはわかるし、嫌と感じない範囲を把握した上でチキンレースレベルに突っ込んでくるというか。それに比べて瑞鶴は気付いたらぽんと近くに居る感じ?もともとそこにいるのが当たり前みたいな。前からこうしていたとさえ錯覚するレベルでさ。ほんとすごいよ」

 

チキンレースって…

確かに北上さんは結構勢いがありすぎると思うけど…おもしろい表現するなぁ。

それにしても手放しで褒められるとやっぱり恥ずかしい。

 

「そこまで言われると照れちゃうな。特段何か意識しているわけじゃないんだけど」

 

顔が熱くなっているのが分かる。

なにか他の話題にしよう、うん。

 

「あ、そうだ。忘れる前に聞いておきたいんだけど、さっきの呼び方の続きでもう一つ聞かせて?」

 

提督さんが穏やかに笑いながらこちらを見る。

 

「さっき、"ほとんどの艦娘を"って言ってたけどさ、呼び捨てにしないつもりで居た娘とか、その娘の呼び方とかどんなかなって」

 

あーと少し唸ってから答えてくれる。

 

「まずは那珂ちゃんだね。ほら、彼女アイドルだし。僕はファンだからさ」

 

いきなりよくわからないことを言う。

まぁ艦隊のアイドル~とか言ってるものね。

 

「他にはまだうちには居ないけど鳳翔さんかな?訓練生時代にもあったことあるんだけど、あの人はさん付けになっちゃう」

 

確かに。

鳳翔さんを素で呼び捨てに出来るのは鳳翔さんのすごさをわかってない人か、鳳翔さんに並べるぐらいすごい人だけだと思う。

鳳翔さんレベルとなると龍驤さんとかかな?

提督さんも並べると思うけど、本人がそういうならさん付けになるだろうなぁ。

 

「ぱっと思いつくのはそんなもんだけど、他にも誰かが特徴的な呼び方をしてたらそれを模しちゃうことがあるかな」

 

特徴的な呼び方ねぇ?

誰のことだろう?

 

「ふぅん。参考になったわ。ありがとう」

 

「どういたしまして。はいこれで終わりだね」

 

最後の一手が終わり、私の負けが確定する。

そろそろ時間的にお暇したほうがいいかな?

色々聞けて有意義に過ごせたし。

提督さんも最初よりだいぶやわらかい表情になったからきっと楽しんでもらえただろうし。

 

「うん、ありがとう。さて、私もそろそろ行くわ。あんまり仕事の邪魔し続けるのも悪いし」

 

「邪魔している自覚あったんだ」

 

立ち上がるとちょっとだけ皮肉交じりに言う提督さん。

うん、こういうほうがきっと自然なんだろう。

 

「えぇ。邪魔であってもリフレッシュはできたでしょう?それに良い話も聞けたから」

 

一瞬キョトンとする提督さん。

そしてあははと軽く笑う。

 

「たいした話は出来なかったと思うけど?」

 

「提督さんのことを知ることができたから良いの!それじゃ、またね」

 

よし、次は勝てるように他の娘と練習しよう。

それと情報共有も必要ね。

 

手を振りつつ退出する。

やることは多いわ。

 




ツンデレな瑞鶴が好みの方には申し訳ないけど、かなり素直な娘になりました。
あとぶっ飛んだキャラが周りにいないので突込みにもまわってません。

瑞鶴のフォローによって色々と好転しそうな娘もちらほら…
でも予定では次回あたりまたシリアス回というかシナリオ回になりそうです。



いつになるかは未定だけどね!
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