その時代、過去がいつなのか誰もが忘れ去った時
どこの誰かをも忘れ去った人々は少年少女の形を模した機械の体に心を移していた
しかし、精神は体に大きく左右されるもの穏やかな日常を送り続けていた心は
いつしか日常を送るには強すぎる体に少しの違和感を抱きながらも大多数のもの達は穏やかに永遠をすごしていた
では違和感に気づいてしまった者は?
彼らはあるときあるきっかけで違和感をあるものだと確信する、故に畏怖と侮蔑を込め殲滅者と呼ばれるのだ
彼らが気づいたものとは何か 使命?義務?支配への反逆?いいや、そんなものではない
もっと原始的で単純で気づいてしまえば残りの永遠に気が狂いそうになり
そしてそれを恋焦がれるように求めただけなのだ
原因は何でもいい完全と安心を提供し続ける機械の体に少しの損傷と機能障害が起こり
生身の幻肢痛を体感したならばその時の記憶はなくともそうなる
闘争と生存、それを成した者はその先を行く 未来へ踏み出す感覚を思い出す
これを知った者がまずはじめに行うのは力の確認
闘争を生き抜くための残虐性は強靭な機械の体で存分に発揮される
周囲の物は発狂したのだと騒ぎ、事実彼らは無限を変わらぬまま過ごすという事実に
そうして彼は生存を実感する彼らの振るう
管理用のステータスが機能不全を訴え不要になったインターフェースが消えていく
懐かしい感覚だ、いつの感覚だろうか きっと生きていたころの感覚だろう
永遠を過ごす上でいつしかバックアップを取ることも忘れ大切にしていた事実すら時の彼方に埋もれ
今この瞬間思い出すという感覚すら愛おしく素晴らしく感じる
力を振るい命を削り
体が悲鳴を上げる、感情は歓声を上げる、理性はどちらともつかない絶叫を上げてばかり
永久を過ごしていたはずの今までよりもずっと身近に感じる永遠
機械の体がいうには未だに時計の長針は十回も動いていないというのに
心はもう短針が幾重にも回り続けたように感じる
なのに、ああ なぜ終わりは唐突であんなにも無限に思えた瞬間はこればかりでありながらこんなにも魅せられるのか
まだ鼓動は感じるのに、思考は鈍くも未だ健在なのに
何故動くことを許してはくれないのか
如何してこのまま止まってくれる生ものの体でないのか
すべての結論は結局のところ彼の中でのみ行われることなのだろう
永遠の命でよくある題材ですが夢に出てきたので小説にしてみました