デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします   作:にゃー

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攻略組のトップがサボテンとイケメンとカップルとか一人仲間はずれがいるな

 アルゴにメッセージを送ったあと、広場まで戻り休憩する。

 精神的にかなり疲れた……。

 座ったままでできる最大限の態勢で休んでいると、十分か、二十分かしてアルゴの声で呼びかけられる。

 俺が疲れているように見えるからか心配してくれるアルゴだが、そんなことよりもクエストの方が先だ。

 アルゴはこのクエストにボス情報が関わってくるなど全く考えていなかったが、クエストクリア時のNPCの反応からランク制だと睨んでいて、敏捷値が高い俺ならばと思って紹介したらしい。

 その結果ボス情報の滅茶苦茶重要なものを得ることが出来てアルゴも驚いているらしい。

 

 現状攻略組は二つのギルドとソロやコンビなどで構成されているらしく、二つのギルドは迷宮区などの攻略、フィールドボスやフロアボスの中心として活動していて、その他がベータ時代にボス情報を得られたクエストを消化しているらしい。

 そのため、攻略速度は早いが、ボスの情報を取りこぼしたりして死者が出かけたりしているとか。

 そのくせレベルとやる気だけは高いから死にかけても次の階層でさらに情報を集めようとしないらしい。

 今回のクエストはかなりきつかっただろうが、下層のクエストも全てが全てここまで難しいという訳では無いだろうに。

 半端に情報があるというのも考えものだな。

 

 そこまで話し終えて場所を移動する。

 攻略組の有力者を集めているらしい。

 その移動中に息抜き替わりにほかのクエストのことも聞いたが、そのクエストも大半はアルゴがクリア済みのもので、NPCのセリフからランク制だと睨んでいたクエストたちである。

 俺の報酬とアルゴの報酬で被ったりもして確定は出来なかったものもあるが、何個かはランク制だと確定したらしい。

 話も終わり、主街区中心部から少しいったところにあるカフェへたどり着いた。

 どうやらここが目的地らしい。

 

 カフェに入るとまず目に入ったのはカフェより酒場の方が似合いそうなモヤッとボール。

 それは、こちらを見るとフンッと鼻を鳴らしてそっぽを向く。

 俺かアルゴか、はたまた両方か。敵意とまでは行かないが、少なくとも好ましくは思われていないらしい。

 次に目に入ったのは髪を青く染め、片手剣と盾という王道なスタイルであろう青年。

 流石にベータ時代の勇者顔達には劣るが整った顔をしていて、攻略組筆頭ということを考えれば結構もてそうである。

 百層まで攻略しリアルに戻ったあとに爆発しろ。

 二人か。ということはこれが攻略組トップギルドのギルマスか副マスと言ったところか。

 その他代表で一人か二人来ると思っていたけど考え違いだったようだな。

 え? テーブル席でお茶をしてるカップル? ただの一般客かなにかでしょ。

 攻略組にあんな空気の奴がいるわけないしな。

 

 とりあえずモヤッとボールと勇者様に挨拶する。

 モヤッとボールは機嫌を損ねるとめんどそうなので先に目を合わせてからだ。

 

 モヤッとボールはキバオウ。アインクラッド解放隊とか言うののギルマス。何となく背中側の空間からストレージに入っている無数の武器を射出しそうな声だった。

 勇者顔はリンド。ドラゴンナイツプリゲートとかいうののギルマス。

 ディアベルとかいう人の遺志を継いで頑張っているらしい。

 初対面でそんなこと言われても困る。

 

 二人に情報がなんだかんだと聞かれたので話そうとすると、カップルにちゃちゃを入れに行ったアルゴがチョット待った! と待ったをかける。

 

 振り返れば頬を染めた美少女と頭をポリポリかいている女顔が。

 

 アルゴにもういいよと言われて話し始める。

 

 といっても長々と話すことなんてない。

 守衛に話されたことをそのまま話し、裏付けとしてボス情報が自動的に書き込まれるウィンドウを可視化して、同時に情報共有タブに放り込む。

 共有タブはボス情報の他にもマッピング情報だったりも放り込めたりする。

 

 この行為はボス情報に虚偽がないことの証明になるとともに、相手側のウィンドウに追加する意味がある。

 共有ウィンドウって名前だし当然だな。

 慣れた手つきでそれを行うと、キバオウがなんか言ってきた。

 

「なんやお前。随分なれとるやないか。今まで見たことない顔やけどどこで習ったんや?」

 

「元テスターだしな。慣れてるのも当然だろ」

 

 俺が何気なしにそう言うと、この場の全員が声を上げる。

 なんか変なこと言ったか?

 

「…………。イイ度胸やんか。ワイがテスターを好ましく思っとらん事を知っとって言ってるんやな?」

 

「いや、知らんし。んー……。そういえば一層の攻略会議でベータテスターを糾弾したサボテンがいるって聞いたことがあるな。それか? あとはギルド内の不穏分子かなんかを御せないサボテンがなんとかとか?」

 

 お前? と視線を投げかける。

 すると勇者顔がまあまあ、と仲裁に入ってきてひとまず終わりとなった

 そのままボス戦の話に戻るように誘導され、弓の話をする。

 弓は小さめのもので、矢はセットになっていない。

 当然SAOに矢がある訳もなくどうするかと言えば、弦を引っ張れば光の矢が自動的に装填される。

 ついでにサイクロプスにある程度は追尾するらしいので外す心配も、外したとしても弾切れの心配もないのだ。

 弓をよこせとサボテンはいうが、当然却下。

 こっちが苦労して入手したものをタダで渡すわけないだろ。

 金かと聞かれるが、金はいらない。

 防具は基本的に回避してるので消耗しないか、消耗したとしても初期装備だった上着とズボンばかりだったので修理は楽。

 黒猫のコートも暖炉に突っ込めば耐久回復するので修理は不要で普通ならかなりかかる修繕費は武器だけにしか使われなかった。

 さらに言えば出ていく金が修繕費以外には食事と宿程度だけでポーションは念の為といった感じでしか持っていないし、使わないので最近は新調していない。

 つまり金には全く困ってないのである。

 

 ならなんやって言われても、普通に攻略組に入れてくれればいい。

 そうすればこれでサイクロプスは弱体化させてやるし、攻略にも参加する。問題はないと思うけど。

 

 俺の空気の読めないというか、普通は言わないことをいうスタイルにブチ切れたサボテンに攻略組入りたいなら相手をしてやるから表にでろと言われて、入団試験のような何かが始まった。

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