デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします   作:にゃー

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思いっきり文字が抜けてて意味が全く変わる部分があったので修正。

これは、【猫神の加護】により強化されるイベントがこの階層にあるという通知だ

これは、【猫神の加護】により強化された装備が入手できるイベントがこの階層にあるという通知だ。


今回本当に短いです1000文字しかないです。
原因はエジプト神話で習合がありすぎてどことどこをくっつけてどんな関係かをWiki見ながらまとめても時間がかかるから。

ラー=ホルス=アトゥムその娘がバステト=セクメト=テフヌトで、その夫がプタハ=オシリスで……ってのがまとめきれてないのです。

また、チラ裏でオワタ式SAOを見つけました。
影響されそうなので読んでいませんが、今度読んでみようと思います。


カマキリは雌の方が強いっていうけど相対的な評価は当てにならないものだ。

 鎌の独特な攻撃範囲に苦戦しながらも、月の傾きが変わったことにより光が多くさしたり、時間の経過による慣れで鎌への対応も安定していき、メインアームが安定して受けられるようになったカマキリはそこまで脅威とならずに討伐が終了した。

 犠牲者は最初の一人のみである。

 ここは圏外であるので軽く黙祷をするのみで解散となり、素材の分配などは粛々と行われた。

 俺はこの空気が嫌いなので分配にアイテムを渡してそのまま主街区に転移してきた。

 別に人が死んだから悲しくなっている訳では無い。

 辛うじて名前を知っているだけのプレイヤーが死んだだけで心を傷つけるならば、俺は既に攻略組にはいなかっただろう。

 他のメンバーだって同じだ。悲しみこそするもののその悲しみはごく一時的なものだ。

 そうでなければこのゲームの攻略などやっていられないのだから。

 人の死を本気で悲しめない俺は、そんな俺が嫌いなのだ。

 リアルでもそうだった。現実味がなく、あっさりと失われた命。それを知ってもろくに動かなくなった心。

 この世界は過酷だが、理不尽に失われる命というのは少ない。

 自分を高め続けていればある程度は平気というのはある種の安心感を感じる。

 

 宿に帰ってきてアルゴに帰宅を告げる。アルゴにボス戦の様子を聞かれたので軽くだが話しておいた。

 アルゴは死者が出たことを悲しんで、「バーストは死なないよね」と問いかけてくる。

 俺は短く「死なない」とだけ答えてベッドに寝転がる。

 死んでたまるか。リアルより幾らか楽なこちらの世界で死ぬようなら俺は向こうに帰っても生きていられないだろう。

 

 いや、リアルのことを考えるのはよそう。鬱になりそうだ。

 考えるのはこの城の攻略、強い武器防具の在り処、バステト関連のクエスト。

 そしてアルゴのことと、キリトやアスナちゃんのことだけでいい。

 

 意識を切り替えた俺は、アルゴを引き寄せると、うずくまるように布団を巻き込んで眠りについた。

 

 

 フィールドボス攻略から二日。フロアボスが攻略され、次の階層が開放された。

 フロアボス戦はサクサクと進み、死者ゼロで抑えることが出来た。

 フロアボスはフィールドボスより大きい雌カマキリで、取り巻きとして子カマキリを生み出したが、ダメージディーラーたちの迅速な取り巻き討伐で終始有利に運んだのだ。

 厄介な鎌の攻撃も、フィールドボスで学習したタンクプレイヤーを中心に対処し、危なげない勝利だった。

 二十一層へ上がると、バステトが反応すると同時に特殊ポップアップが表示された。

 これは、【猫神の加護】により強化された装備が入手できるイベントがこの階層にあるという通知だ。

 この階層でクエストなりイベントなりで獲得できるということだから、出来れば上が開放される前に見つけたいところだ。

 パッと見た感じでは、二十一層は鍛冶が盛んそうな街と、火を起こすのに使われそうな森と鉱山らしき山があるところだ。

 本当にこの階層にバステト関連のものがあるのだろうか?

 


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