デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします 作:にゃー
今回の展開で少なくとも二件は事件がなくなりますし。
茅場の行動にも違和感を感じられるかも知れませんが、全ては私の都合です。あいつらを書くの難しいねん(本音)
年末のアルゴの最後の仕事に付き合い、年明けは布団の中で丸くなったり日向ぼっこをしたりとデスゲームの中での出来事とは思えない十数日を過ごした俺たちは、一部の攻略ガチ勢たちの活躍でボス部屋が発見され、情報も剥がされるのと同時に休暇を終わらせた。
大晦日にはレッドギルドと名乗るギルドが立ち上がったが、その翌日、たまたま居合わせた俺とヒースクリフに黒鉄宮送りとされた。
たまたま俺とヒースクリフ……ここは茅場と言った方がいいか。俺と茅場が話しているすぐ近くでレッドギルドが殺人事件を起こしていて、そこから逃げてきたプレイヤーが俺と茅場の密談の場に乱入、それを追ってきたレッドギルドメンバーが追いついて殺害。
レッド連中はまさかこんなところにお前らがいるとは思わなかったとテンションをあげて俺たちに飛びかかってきた。
茅場はかなり大きなため息をついた後に左手を操作し、そこにいるメンバー全員を麻痺状態にした。
茅場は本当に不本意なのだがと言ったあとに回廊結晶をこちらに投げ渡して「あとは分かるね」と転移していった。
……聞かれていると困るもんな。まさか攻略組トップギルドのギルマスが茅場だなんて。
その後はギルマスと思われる奴の右手を動かしてギルドウィンドウを表示。
そのメンバーリストに乗っているメンバーがここにいる全員と同じ数なのを確認したあとに回廊結晶で黒鉄宮行きのゲートを開いて投げ込んだ。
◇
攻略会議の場ではもう休みは終わりかという顔をしている奴らが三割、もっと働けという顔をしている奴らが二割、なんであいつがという顔の奴らが四割、残りの一割はやっとか。と言った顔だ。
“あいつ”とはもちろんキリトのことで、キリトは椅子に座らされておりその後にはアスナが立っている。
昔そのものとは言えないが、今までと比べれば雲泥の差だ。落ち込んでいたキリトも吹っ切れたとまではいかないもののある程度は復活しているようだ。
どうやら攻略の鬼と呼ばれていたアスナは、一週間ほど攻略を休んでいたそうで、その間にキリトのそばに居続けたらしい。
攻略の場でも攻略の鬼としての顔とキリトのパートナーとしての顔半々であり、アスナの立ち位置に苛立つ血盟騎士団のストーカーみたいな顔をしている両手剣使いが、おそらく今のアスナに言ってはいけないであろう言葉ナンバーワンを叩きつける。
“薄汚いビーター”それがアスナの堪忍袋の緒を切った言葉だった。
お嬢様然としているアスナだが、彼女の沸点は意外と低い。
キリトの凄さを語り始め、最後には「わたしが
クラディールと呼ばれた男は鉾を収めるわけでもなく、その先をキリトに向けると決闘を申し込む。
キリトはアスナにアイコンタクトを行い、アスナがそれに頷いた結果、攻略会議初のデュエルが開始された。
興味無さそうにしながらも内心でキリトを応援するやつらと血盟騎士団を初めとしてクラディールを応援するやつら。
キリトの完全アウェイだと思いきや、ギルメンなんか気にしないとばかりに大声でキリトを応援するアスナ。
キリトはひとつため息をつくと意識を切り替えて勝ちを目指す顔になる。
あの顔ができるってことは大丈夫だろう。
クリスマスボスを倒した後のすべてに絶望してそうな顔をしていたやつができる顔ではないからな。
デュエルが始まると同時、二人が真っ直ぐに距離を詰める。
正面からぶつかった場合、力で勝る両手剣のクラディールが勝つと思われたが、キリトのレベルはそんなもんじゃない。
仮にクリスマスから今まで一度も戦っていなかったとしてもそのレベルは高く、その戦闘技能は骨の髄まで染み込んでいた。
上から振り下ろされる両手剣の力を巧みに逃がし、剣を合わせて弾き飛ばすと、返す刃でクラディールを切り裂いた。
初撃決着であったものの、クリティカルで入ったキリトの攻撃はクラディールのHPを大きく削り、ギリギリイエローに入る程までダメージを与え、勝者を告げるWINNER表示がキリトの上に浮かぶ。
アスナはぐっと拳を握ってキリトの勝利を喜ぶと、クラディールにサブマスとして謹慎を命じる。
理由は同じ攻略組のメンバーに暴言を吐いたこと、あまつさえ周りの迷惑を鑑みず決闘を挑んだこと。それにより、ボス攻略における信頼関係を維持するため。というものだった。
ツッコミどころはある。周りの迷惑とかほとんど迷惑に思っていた奴はいないし、決闘を許可したのは誰だっけ? とかその決闘でキリトを応援してたのは誰だっけとか。
それでもアスナの言い分は尤もで、今のクラディールはボス攻略でキリトの背中を刺してもおかしくないと思えるほど憎悪で歪んでいた。
クラディールはわかりましたと呟いて転移結晶を割ってこの場から立ち去った。
アスナはうちのギルメンが失礼しましたと謝ってから攻略会議を開始した。
◇
ココ最近のボス攻略では一番の苦戦の果て、一応死者ゼロでボスの討伐に成功した。
苦戦した理由としてはみんな休憩していたために、戦闘のカンが鈍っていたからだ。
誰かが座り込みながらこれからは長期休暇は取らないようにしようと呟く。
誰も声を上げないが、内心で頷いているやつがほとんどだろう。
アスナが立ち上がって手拍子をする。分配の時間だ。
自然とみんなが立ち上がってアスナの周囲5メートルほどにあつまる。
……あんなやついたか?
血盟騎士団のタンクはヒースクリフを除きフルフェイスの重鎧を着込んでいる。
なので名前が見えない以上判別はしにくいのだが、その得物と動き方が明らかに違った。
両手剣を持ち、HPはMAX、移動するならば一直線にアスナの元へ移動するはずの足はふらふらと何かを探すように揺れている。
俺がその正体を看破し、行動に移した時にはもう遅かった。
そいつは走り出し、一人のプレイヤーに両手剣で切り上げるように攻撃を加えていたからだ。
それを見た俺は今回のボス戦では使う機会がなかった【インカーネイト・オーバーライド】を起動し、【急制動】でスタートしていた。
武器での攻撃では恐らく殺してしまうので下手人の目の前で止まると同時に回し蹴り。
下手人は吹き飛んでボス部屋の壁にぶつかるとスタンのデバフを受けてHPバーを三割まで減らした。
切られたプレイヤー――もちろんキリト――のHPはギリギリレッドで留まっているのでセーフだな。
基本的にボス戦を終わらせたあとにはHPが減っていても比較的安めのポーションでHPを回復する。
もうこれ以降戦うことは無いのだから高いポーションや結晶を使う必要性がないからだ。
そのせいでギリギリグリーンだったキリトのHPは半分ほど削られて残りわずかとなっていた。
金属鎧が壁に激突する音でようやく異常に気が付いたメンバーは、一斉に下手人の方を向く。
その惨状を目の当たりにした彼らは目をそらすようにこちらを向いて、キリトのHPバーが赤く染まっていることに気づき、続いて隣に立っている俺のカーソルの色を確認し、再び下手人のカーソルの色を確認する。
とりあえずスタンが解けて転移結晶で逃げられると面倒だし動きがあったら攻撃できるようにしておこう。
【急制動】を使わないで下手人の元へ移動する。
このまま回廊結晶で黒鉄宮送りにしてもいいのだが、一応答え合わせをしておきたい。
クラディールの影響を受けたやつでしたなんてなったらクラディール本人にキリトが闇討ちされかねないし。
スタンしていてうなだれている下手人の兜を剥ぐ。本来想定されていない外され方だからか、HPが減るが関係ない。
そのHPが赤く染まる直前に兜を剥ぎおわり、中から出てきたのはクラディールでした。
ポーチを遠くに蹴り飛ばしてコートも剥ぐ。これで結晶の隠し場所はないだろう。
胸を踏みつけてキリトの横にいるアスナを呼ぶ。
これはギルドの問題だからな。
最終的にクラディールは黒鉄宮送り、血盟騎士団は内部を見直すことに。
アスナはキリトへの詫びとして内部調査が終わるまでの期限付きでキリトへ貸し出された。
俺はいつかの宣言が嘘ではないと以前打ちのめした聖龍連合のメンバー以外にも知らしめ、若干攻略組のメンバーから距離を取られることになった。
お気に入り1000件に気が付きました。
1000件記念になにかした方がいいのだろうか?
以前ベータ時代のものを書くと言いましたがなかなか辛そう。
かといってアルゴとの絡みは今回の頭のように○○した。で終わりになりそうだし……。
次の投稿までに匿名解除して活動報告アンケするか考えておきます。
さいごに。
ぷーさんごめんなさい。流石にGM権限には勝てなかったよ
私としてはラフコフきらいではないですがその活動方針がうまく理解できないためまともに書くことが出来ないのです。