デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします 作:にゃー
原作1巻p91ではレベルアップで上昇するのはhp筋力敏捷力とスキルスロット。
1巻p266-267にかけては筋力と敏捷力のどちらを上げるか任意となっています。
このことから
①ドラクエ式にレペルアップで固定値上昇があり、ステータスポイントの割り振りのようなものもある
②p91の方の上がるというのは振り分けられるという意味でステータスポイントしか存在しない
のどちらかかなーと思います。
あと振り分け可能なステータスは筋力と敏捷力しかないのでしょうか?
ALOではステータスはなさそうなので省いて、GGOではSVRVITDEXAGLなどが出てきますし。
追記:原作8巻p382に思いっきり書いてありましたね
このふたつしか能動的に上げられるステータスがないというのは主人公のキャラを出すのになかなか苦労しそうですね
わからん!
あと一話か二話で終わります
ラーの闇を切り裂いてから一週間後、結局何も報酬は得られなかったなと思いながら七十五層の迷宮区をぶらぶら歩いていると、攻略会議で見慣れた顔が二十個ほど固まって移動しているのを発見した。
近づいて声をかけてみれば偵察に向かうらしい。
もうマッピングが終わっていたのかと思いながらも、じゃあ俺も参加させてくれと言えば彼らはソロプレイヤー――キリトがギルドに入り俺だけになってしまったが――に悪感情を持っていない連中だったため快く参加を許可してくれた。
七十五層はクォーターポイントであるため、慎重に偵察を行うそうだ。
ガチガチのタンクをまずは入らせて、扉の外から後衛が観察、タンクたちには結晶の類を全開で使用してもらい、ある程度パターンが剥がれるか誰かが離脱したら全員転移となるらしい。
因みに、後衛組はスタンや麻痺などがおきた場合の救助要因で、敏捷力高めのメンバーだ。
俺はどちらでも良かったが、タンク組とは違う戦い方であるためその速さを活かして後衛に入ることになった。
ボス部屋まで先導されて移動すると、相変わらず禍々しい扉。
その威圧感は七十四層のものと比べ物にならないほどの気がする。
扉を開け、タンク十名がボス部屋に入る。
ゆっくりと進んでいき、ちょうど中心へとたどり着いた時に、ドンという大きな音を立てて両開きの扉が閉じられた。
後衛組のリーダーは、とりあえずもう一回開くことを提案し、全員で押したり引いたり上にあげたり下にさげたり、左右にずらしてみるが効果は無し。
ならばとシーフ系列のスキルをマスターしているやつが解錠を試みるが、そもそも鍵開けが実行できない。
最終手段として扉を攻撃してみるが、何度攻撃しようが返ってくる音は一定で、壊せそうには思えなかった。
一発の火力が足りていないのではと思った俺は、切り札である剣を取り出してバステトにステータス増強系のバフをかけてもらって【インカーネイト・オーバーライド】を起動し、【片手剣】単発ソードスキル最大威力の重攻撃を仕掛ける。
明らかに今までの攻撃とは違う音のあと、扉に穴が空いた。
穴と言っても腕一本通るかどうかという小さな穴だ。
今度は斬撃系の最大威力技を選択し、攻撃を加える。
破壊不可属性が付与された物体を攻撃しているような感触が続き、剣をふり終わると切り付けた範囲より明らかに広い範囲が切断され、扉の下半分が消滅した。
中には骸骨のムカデのようなボスと、三人まで数を減らしたタンク隊。
まだ五分も経っていない。
俺は増強されたステータスを解放し、骸骨に向かって走り、その勢いをのせて骸骨の横っ腹を思いっきり強打すると、骸骨は横転して転がっていく。
その隙を逃さずにタンク隊を離脱させてその後に俺も続いた。
全員で転移結晶を砕いて――結晶代は攻略組のギルドが負担してくれるらしい――五十五層、血盟騎士団の本部がある街へ転移した。
血盟騎士団のボス攻略担当のプレイヤーに七十五層のボス部屋で起こった事を話すと、この話は団長に上げておく。
今日はご苦労さまだった。ゆっくりと休んでくれと言われ解散になった。
解散後、ボス部屋の扉を切り裂いた感触に違和感しかなかった俺は破壊不可属性が付与されたオブジェクトを何度か攻撃してみていた。
感触としては似ているが、なんだか違う気がする。
そもそも破壊不可設定がされている物体は攻撃すると紫色のシステムエフェクトが出るのだから、それが出なかったあの扉がそうでないことは明らかだ。
まあいいか。
明日にも攻略会議が行われるだろう。
それまでに二回の攻撃だけで異常に耐久力が削られたこの剣を直してもらいに行くとしよう。
リズの店へ行き、修理を頼むとかなり驚かれた。
俺はこの剣を基本的にフロアボスでしか使わないし、その際の耐久度の減少だって三割がいいところだ。
なのに耐久力は半減、最近はフロアボスの攻略も行われていないとなればどうしてこうなったのかと気になるらしい。
単純に二回扉を切ったといえば、二回だけでこんなに削れるのか、とか切る必要がある扉って何とか聞かれるが、明日にはボス攻略があるかもしれないから朝までに頼むというと、すべてに納得したようで、完璧に仕上げてあげるから待っててと鍛冶場と売り場のあいだの部屋の椅子に座らされた。
三十分ほど待てばかんせーい! という言葉と共にドアが大きく開け放たれ、剣がポイッと飛んでくる。
剣のステータスを確認すれば文字通り完璧だ。
本来は耐久度が半減したアイテムを修復する際には最大耐久度が下がることがあるのだが、それがなく。しっかりと耐久度が回復している。
それだけではなく、修理ボーナスと呼ばれる耐久度回復処理のあとに確率で付与されるボーナスステータスまで付いている。
思わずリズの頭を撫でるが、あんたじゃなくてキリトにしてもらいたいのと一蹴される。
お礼としてキリトに明日攻略会議あるから手入れをしておけとメッセージを送ると、それじゃあアスナも来ちゃうじゃないと項垂れるリズ。
それでも二人の剣を完璧にしてやるわとガッツポーズをして鍛冶場に入っていった。
俺はリズの店を出ると、大きく深呼吸して明日の攻略会議に向けて意識を切り替えていった。
ほかのプレイヤーが壊せなかった扉を壊したり、範囲が拡大していたり……一体どんなトリックがあるんだ……?