デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします 作:にゃー
あと結構書いたなと思っても短かったりとちょっと大変です。
誰から依存系アルゴのR18書いてください(懇願)
誤解だ! と一瞬言いそうになったが、何が誤解なのだろうか?
俺はナイスボートな主人公ではないし、そもそも誤解もクソもない。
二人にお互いを紹介しようとして――悩む。
どうやって紹介すればいいんだ?
亜子を紹介するならばSAOの中での出来事を話さなければならない。
中の出来事はあまり話したくないのでお偉いさんにしか話していない。
サバイバーであることはそこまで隠してはいないが、中の出来事となると話は別になる。
詩乃にも中の出来事は話していないのでなかなか紹介しにくい。
では反対に詩乃の紹介はどうだ?
詩乃と出会ったのはあの事件が起こってからだ。
紹介というならばいついつ会ったとか、どこどこ所属のというのが普通だろう。
事件のことは未だに詩乃の心に傷をつけたままなのでなかなか話しづらい。
そうなると俺と詩乃との関係も話しにくい。
そこまで考えた俺は、至極単純に超絶簡単に紹介をすることにした。
朝田詩乃、SAO前の知り合い。
春園亜子、SAO中の知り合い。
亜子はそれほどリアクションは取らなかったが、詩乃はSAOの関係はこちらに引っ張ってきていないんじゃないのと不機嫌になる。
やはり詩乃からしたらSAOは変わらず憎むべきものなのだろう。
亜子とは今日再会して、服が汚れたから風呂に入れていたと言う。
うん。問題ない受け答えだ。
詩乃はそう……と言って、SAOでの俺と亜子との関係を聞く。
夫婦です(はーと)
なんて言えば確実に激怒されそうな雰囲気を纏っている詩乃にどう伝えればいいかを迷い、閃く。
亜子にはSAOで迷惑をかけてそれから一緒に行動するようになったんだと。
詩乃はなら、その女には特別な感情なんて一切抱いてないのねと言われるがそれは違う。
好きじゃなかったら一緒にいないだろう。
二人の立場は全然違うが、俺から見た二人との関係の俺の立ち位置は似たようなものだ。
好きな人が困っていて、それを俺が一緒にいることで解消できたり和らげられたり出来たから俺が一緒にいたのだ。
◇
それからは色々あった。詩乃が泣き出してしまったり亜子が浮気ダメ絶対と言い出して俺の膝の上を陣取ったり、それに反応した詩乃が浮気という言葉に反応して関係を深く追求してきたり、亜子があっさりバラして詩乃がVRMMOの結婚システムに驚愕したり。
最終的に二人はそこそこ仲良くなり、時計を確認すればもう二十四時を回っていた。
三時間以上やっていたのかと思いながら(三人で話しながらおにぎりを作って食べていた)今からどうするかということになった。
詩乃はすぐ隣なので帰れるが亜子は近いとはいえ徒歩十分。流石にこの時間に女の子を歩かせるわけには行かない。
ということで詩乃の家に泊めてやってくれと頼んだはずなのだが、何故か俺のベッドで全員寝ることになった。
ALOに潜る時間を考えて質が良くてできるだけデカいベッドを買っていたがやはり三人だと窮屈だ。
ピッタリと密着され、俺は悶々とした夜を過ごすことになる。
最近はALOが面白くてALOで寝落ちして眠ることばかりだったし、リアル側の時間も筋トレや食事なんかの時間で埋まっていたので致す時間がなかったのだ。
暴発しそうになるのを堪えながらSAO時代に半ばまで開発していた気絶睡眠(ノーモーションバージョン)を行って眠りに落ちた。
◇
目が覚めればトントンとキッチンから音が聞こえてくる。
両脇で眠っていたはずの二人はいなくなっている。
一応ズボンの中を確認して暴発していないことを確認して安堵してから俺は襖一枚隔てられた先にあるリビングに向かった。
寝る時以外は全開にしてある襖を開けた先にあったのは二人のエプロン装備の後ろ姿だった。
昨晩は(何故か詩乃も)下着にワイシャツだったというのに対し、今のふたりは年頃の女の子のようにお洒落をしている。
なんかいいなぁ。と思いながら眺めていれば、完成したようで朝食が運ばれてくる。
今朝の献立はおにぎりと野菜室の野菜全盛り超具沢山味噌汁と卵焼きだ。
東京に出てきてから家で味噌汁も卵焼きも作ったことがなかったのでかなり久しぶりの献立だ。
朝食を食べながら今日の予定について聞かれる。
食べ終わったら少し休んでから走って、特に何もなければそのままALOに潜る予定だったから特に何も無いな。
どっか連れてけってなら問題なく連れていけるが。
走る時間を聞かれ、大体一時間半から二時間くらいと答えれば二時間走ってきてと言われよく分からないまま了承した。
食器洗い機に食器を片付けて、食休みをしていると二時間後には戻ってきてねと着替えさせられて家を追い出された。
きっちり二時間後に家に戻ると、先程までとは服装が変わった二人の姿が。
街に連れていけと言われ、準備を終えて何度か足を運んだ駅前をぶらつくこと数分。
二人は家電量販店に入っていき、俺も付いていくといつの間にかアミュスフィアとALOを購入している二人の姿が。
……君たち、どこにそんな金があったんだ?
アミュスフィアを購入するとすぐさま俺と詩乃が住むボロアパートに戻ることになった。
俺がついていく意味は果たしてあったのだろうか?
まあアミュスフィアを狙ったひったくりとかも少ないながらいるらしいし意味はあったか。
俺の部屋でアミュスフィアを開封し、有線LANの差込口に新たに差し込まれたふたつの端子。
フィッティングなどの様々な事前準備を二人が終えたところで、俺の端末に電話が入った。
和人からだ。
よーすと電話に出れば、走っているのか聞こえにくいがアスナがうんたらと言っていて、最後にエギルの店に来てくれ! と電話が切られた。
亜子に誰から? と聞かれたのでキリトからだと答えて、ALOにログインしようとしている二人には悪いが用事ができたとエギルの店に向かうことにすると、二人ともALOのダイブを後回しにして付いてくることになった。
先輩プレイヤーである俺がいないとPKに襲われちゃうというなんとも可愛らしい理由からだ。
和人はアスナがなんとかと言っていたので詩乃は連れていかない方がいいのかもしれないが、うまい言い訳が思いつかなかったため、電車でエギルの店に向かうことにした。
私がワンシーンに出せる最大人数は二人です。
それ以上はグダグダになります。
次回はこの三人にキリトとエギルも加わるので大変なことになります。
ALOにダイブするとエギルが抜けてリーファが増えます。
つまり大変です。