デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします   作:にゃー

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番外編です。
暫くしたら最上段に移動させておきます。


お気に入り二千ありがとうお昼寝会

 世界の種子、誰でも運営できて、誰でも設定できて、世界間のコンバートが可能。

 俺はステータスの伸び方が異常にいい世界を作って数ヶ月後、コンバートが解禁されてから別の世界にコンバートしてみたことがある。

 結果はほとんど初期ステータスでコンバートされるという結果だった。

 機能縮小版とはいえカーディナルの前では不正は無理なようだ。

 

 まあ、そんなことはどうでもいい。

 そんな実験に使用した世界があったということだけだ。

 その時に茅場の残留思念からVR世界で眠ってもログアウトしないようにするプログラムを貰ってからは適当に寝るのに適しているだろう環境を設定して昼寝をしていた。

 

 すると、どこから嗅ぎつけてきたのかアルゴがやってきた。アバターはリアルそのものであるためアルゴというより亜子といった方が適切かもしれないが。

 その日はビーチにパラソルとビーチチェアを設置して水着で寝転がっていたのだが、完全に管理者権限を解放していたため亜子も管理者権限を行使して世界の種子に内蔵された水着のデータを選択して着用し、寝転がっていたのた俺に乗ってきたのだ。

 

 大きくはないが無くもない柔らかいものが俺の胸板でむにむにと形を変えるのは色々と良くなかったためにやにやと笑いながら体を動かす亜子を完全に抱き抱えて眠ることにした。

 俺と亜子の身長差は頭一つちょっとくらいなので難なく拘束することに成功し、相変わらず反撃への耐性が無く顔を真っ赤にした亜子を抱き枕にしての睡眠は極上のものだった。

 

 それからひと月もしないうちに今度は詩乃がやってきた。

 その日は確か山にハンモックをかけて亜子と昼寝をしていたのだったか。

 スナイパーとして培われたステルス性能を駆使して俺の後ろ側にやってきた詩乃は、ハンモックの下側から俺の背中に手を突っ込んできたのだ。

 唐突な接触に驚き、目が覚めた俺は半ば暴れるようにハンモックから落下した。

 亜子を上に背中側から落下した俺は、首を動かして周囲を眺めると、ちょうど真後ろに詩乃が立っていることに気がついた。

 寝転がったままに後ろを見るには必然的に見上げるような体勢になるわけで、山とは思えないくらいカジュアルな格好をしていた詩乃の見てはいけない部分を見てしまったりもした。

 

 その日は怒ってログアウトした詩乃だが、翌日以降からはほぼ毎日参加するようになり、亜子と共謀して体を密着させてくるせいで俺の昼寝時間が著しく減少し、代わりに幸せな時間が増えたりもしたのだが、しかし俺は昼寝をするために作ったのであって、イチャコラするのならばもっと直に感じられるリアル側でしたいと思っていたりもしていた。

 

 詩乃がやってきてしばらくした時のこと、珍しく三人揃って草原でぐっすり眠っていると、なにかの影で弱めに設定していた日光の光が遮られた。

 なんだと思って目が覚めれば、陽の光を遮ってシリカこと綾野珪子が立っていた。

 今日はいつもの装備ではなくSAO学校での制服を着ていた。

 普段会うのはALOの中だし、リアルで会う時はお洒落してきているので制服というのはなかなか新鮮であった。

 シリカはにっこり笑うと俺の左右を見てすこし迷ったあとに亜子の枕となっている俺の腕を枕として俺と亜子のあいだに割り込んで眠り始めた。

 寝起きで頭が回っていなかった俺はそれを見届けると大きな欠伸をしてもう一度眠ることにした。

 

 数時間後に目が覚めると、亜子は俺の横側から上に移動しており、ピッタリと張り付いていた。

 右手も左手も枕代わりとなっているので動かせない俺は、もう眠気はなくて二度寝はできないし、動けないしで亜子の寝顔を一時間ほど眺めていた。

 その後、目覚めた亜子が俺に寝顔を見られていたことに気がつき照れすぎて強制ログアウトになったりしたのだがそれは別のお話。

 

 

 シリカがお昼寝に加わって、ALOのデータからピナとバステトを呼び出すことにした。

 二人(二匹?)は仲良くずぅーと昼寝をしており、それを眺めているうちにいつの間にか寝ているという日々が続いた。

 そんなある日、みたことがあるようなないような女の子がやってきた。

 一応設定を見直して完全解放からクローズドにしていたはずなんだがな……。

 

 まあこの世界でなにかできる訳でもないので放置して適当に寝ることにすると、俺が寝転がった場所の横にその女の子が寝転がってきた。

 

 流石に初対面の女の子が隣に寝転がっているとなると冷静でいられる訳もなく――と思ったのだが、普段通りであった。

 ここはプレイヤーのアバターモデルを用意するのがめんどくさくてアミュスフィアのフィッティング結果をそのまま流用するように設定にしているため、亜子たちじゃないしなぁ。と思って思考が行き着いた先は、背丈やら雰囲気やらが似ているアリシャの存在だった。

 なるほど、アリシャならクローズドの条件を抜けてこれるしな。

 少し遅れてきたいつもの三人組はアリシャのこの姿――リアルを知っていたらしく、普通におひさーと各々俺の周りに集まって俺の体を枕替わりに昼寝を始めた。

 因みに俺の胴体の上は亜子の専用席らしい。

 

 ところで、流石に四人で一人の体を枕にするって難しくない?

 スペース的にそこまで使える場所ないよ俺。


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