デスゲームでオワタ式を強制されたのでゾンビプレイします   作:にゃー

7 / 67
日刊透明加点1位になっててびっくりした
色なしだとランキング緩いんですかね?


装備調達

 とりあえずは十二時まで狩りっぱなしをすることにして帰ると、素材を取りすぎてきていたようでおっさんにちょっと時間はかかるがいい剣を作ってもらえることになった。

 とはいえ、俺にはキャンペーンの十層以上クラスの剣があるのでそこまでいいのじゃなくてもいいと思いながら鍛冶場をあとにする。

 

 二時間半ほどの狩りでレベルも二つ上がり、直刀の要求値にも少し近づいた。

 お昼を食べて今度はアルゴに教えて貰った狩場へ行く。

 坑道も結構楽だったし、本来なら明かりが欲しいところなのだろうが、太陽神の瞳が照らしてくれていたので不便はなかった。

 あちらには人もいなかったし、こっちの狩場と比べて効率がいいようなら坑道で狩りをするのもいいだろう。

 

 こっちの敵は蔦が絡まりあってできたような人型の敵。

 動きはとろいが、振りかぶった腕の攻撃は蔦が伸びてきて攻撃するので最初は少し苦戦したが、慣れてしまえば逆に攻撃機会となる。

 伸びた蔦をそのまま切り裂き、返す刃で胴体を斬る。

 部位破壊ダメージも入り、一回の攻防で撃破することが出来た。

 

 アルゴは前線にでて戦うタイプじゃないのに、俺の戦闘の仕方というか、そういうのに合致した敵を紹介してくれる。

 かなりすごい事なんじゃないか?

 俺がアルゴと同じ情報を持っていたとしても他人の全く異なる戦闘スタイルの奴に適切な狩場を紹介できるだろうか?

 

 日が暮れるまでたっぷり六時間狩りを続け、レベルも三つ上がる。

 前線に出てきたので経験値の量が結構増えたのでレベルの上がり方も十分だ。

 五層の頃の平均レベルは二十二だったが、今のレベルは二十六ほどらしく、順調に攻略は進んでいるそうだ。

 このゲームは各層に出てくるモンスターのレベルは階層+2~8くらいで、安全マージンが階層プラス10と言われてるのもレベルが高い方の敵とエンカウントした場合でもレベルで勝てるようにということだ。

 現在の最前線は八層。上に振れてもモンスターのレベルは16。正直攻略組のレベルは高すぎだと思う。

 今は順調に進んでいてもレベルを上げて殴る理論が通じなくなった時にどうなるかが不安である。

 街に帰り鍛冶場を覗いてみるが、明日の昼過ぎまではできないらしいのでそのまま町長の家に戻ることにした。

 

 

 日が暮れる頃に寝て、日が昇るのと同時に起きているせいか、夜間にボス攻略があったらしいが気づくことが出来なかった。

 九層が解放され、八層から攻略組はいなくなっただろうが、今日はここで戦うことにする。

 朝から狩りをして昼過ぎに剣をもらう。

 半日もかからないクエストの報酬としては破格の剣で、蔦のモンスターはカウンターでクリティカルを入れればワンパンできるほどになった。

 例の剣までの繋ぎとしては十二分だろうか。

 俺が攻略組として復帰するまでの期限はあと一週間あるかないかと言ったところだろう。

 レベリングも重要だが、攻略組のメンバーとして十分な防具を用意しなければな。

 俺はまだ初期防具だからな。

 敏捷が上がる装備を中心にアルゴにリストアップしてもらうとして、俺はベータ時代に使っていた靴を取りに行くとするか。

 あの靴は全身金属鎧だった俺の足のおそさを克服するための唯一の皮装備で、敏捷値を底上げする靴である。

 その効果は靴としても破格のもので、おそらくベータ時代一の装備である。

 受けられる街とクエストNPCの位置的に多分偶然見つけられた俺しか知らなかったクエストだ。

 九層も開放されたことだし行ってみますか。

 

 アルゴにメッセージを送り、俺は転移門を使って九層へ転移した。

    

 

 九層の端、これまた迷宮区とは逆方向の街だ。

 路地裏を駆け回り、クエストNPCを探す。 

 クエストNPCは飼い猫を探して路地裏を徘徊しているのでなかなか見つけることが出来なかったが、ようやく見つけることが出来た。

 このクエストは逃げてしまった飼い猫を探すクエストで、その猫を見つけた報酬として靴をもらうものである。

 当時は敏捷値が低かったので苦戦したが、装備で【索敵】は使えるし、敏捷値も高い。

 さらに、NPCに広場で待つように頼むと了承してもらえたので、今回は余裕でクリアだ。

 猫を捕まえてフードの中に入れ、広場の依頼主のところに連れていくと、お礼にお店に案内されて靴をもらった。

 ベータ時代はクエストを受けてすぐに猫探しに出たので猫を見つけたあとに路地裏で猫を探しているクエストNPCを探すハメになってかなり苦労した。

 ベータ時代に路地裏でこのNPCにあったのは偶然であったし、何より敏捷が低かったからな。 

 

 貰った靴は(くるぶし)上五センチほどのブーツで、踝の辺りからかかとに向けて羽根ペンの羽のようなものが両側についていた。

 ベータ時代とは違うデザインに驚いたが、多分これはクリア時間で報酬が変わるものなんだろう。

 ステータス補正も1.2倍ほど高くなっていていい感じだ。

 このクエストはアルゴに報告しておこう。

 次は手の装備かな。

 正確性と敏捷値が上がるやつだ。

 アルゴのメモによるとこの街の外れにあるはずなんだが。

 

 ……あったあった。

 今回のクエストは仕分けクエストだ。

 仕分けまでの早さと正確さで報酬のランクが上下するらしい。

 仕分けと言っても簡単なもので、見た目で判断ができるので低いランクでクリアとなることは少ないらしい。

 ただ、高ランクとなると一気に難しくなるらしく、攻略法を知っていないとダメらしい。

 攻略法は一旦すべての仕分け品をストレージにしまうこと。

 ストレージにしまえば不良品とそうでないものに区別され、あとは不良品を廃棄箱に、正規品は元あった場所に戻す。

 それでクリアだ。

 

 依頼主に渋い顔をされたが、クリアタイム、正確性ともに最高クラスのクリアなので最高ランクの報酬をゲット。

 指ぬきタイプのグローブで、手首のところに銀の刺繍があるものだ。

 防御力は皆無だが、ステータス補正に全振りしたものである。

 今日中にもうひとつくらい集めておきたいかな。

 上下に腕と靴と首飾り、耳飾りに指輪。兜は視野が狭まるからいらないし、サブアームも敏捷値が下がるからいらない。

 背中装備はフード付き外套があるからいらないか。

 となると結構防具集めも早く終わりそうだな。

 頭は髪飾りみたいなのはあるのだろうか?

 前髪が邪魔になるからピンがあるなら使いたいんだが。

 アルゴに聞いてみればあるとの事で、中でも敏捷値が上がる装備を紹介してもらう。

 ……。結構近いな?

 

 

 とりあえず行ってみようか。九層の主街区。

 その中心の城と言っても過言ではない豪邸にそのクエストはあった。

 訪れてみれば来るのはわかってましたとばかりに中に案内され、館の主と話すことになった。

 待っていたよと切り出され、クエストNPCとはいえ、未来を見通しているような言葉にちょっと憧れる。

 そんな主の依頼は街の裏手にある湖に出る黒騎士を打ち倒して欲しいとの事である。

 なんでも黒騎士は街の守衛でも太刀打ちできないほどで、そんな黒騎士がこの館の一人娘の身柄を要求しているのだとか。

 クエストの設定なので仕方ないとは思うが、SAOの守衛はシャレにならないほど強いのだが、さすがに無理がある設定ではないだろうか。

 まあ、アルゴが紹介してきたクエストでクリア不可なんてことはないだろうから依頼を受けて、早速裏手の湖にやってきた。

 

 湖にいるのは漆黒の馬に乗ったこれまた漆黒の鎧を着込みランスを持った黒騎士がいた。

 黒騎士は俺の姿を見ると館の主は愚かな選択をしたなと呟いて襲いかかってきた。

 

 流石に馬に乗っている敵の相手は初めてだ。

 馬の上からの攻撃はリーチが長く躱しにくい。

 後ろはがら空きだと思って近づいてみれば、馬の後ろ足で蹴り飛ばされる。

 

 ……とりあえず馬殺すか!

 本体と別口のHPだとしても同じだとしても、黒騎士ではなく馬を攻撃すれば戦いやすい。

 別に黒騎士だけを倒す必要は無いのだ。

 

 槍の攻撃を躱し、馬の顔面を切りつける。

 噛み付いて反撃してくるが、それではリーチが足りない。

 後に跳び、噛みつきを回避して突進を誘発する。

 黒騎士は馬の横腹を蹴り、突進を指示する。

 馬だけならば、激突の瞬間にずれればいいが、黒騎士が上に乗っていることで槍のリーチ分自由に激突の瞬間を決められるので、少し回避は難しいが、槍での攻撃を誘った後、横後方に跳び、馬の突進も合わさり横へ移動することに成功する。

 そのままソードスキルで、黒騎士ごと馬を攻撃し、馬が怯んだところにもう一発。

 黒騎士が槍を持ってない方の手の側に跳んだため、槍の攻撃も行われずさらにもう一発。

 そろそろ潮時だと判断して後ろへ避ければ、髪を掠って槍の先が通り過ぎていった。

 

 大ぶりの攻撃の後の隙にもう一発入れて再び突進を誘発する。

 再び突進を指示する黒騎士にニヤリと笑って回避を入れる。

 回避後にソードスキルを入れて、槍のタイミングで腰を落として頭上を通過させ、切り上げのソードスキルで止め。

 

 リザルトを確認して、館に戻るさなかAIのレベルについて考える。

 少なくともさっきの黒騎士はバステト以下のAIだ。

 同じ距離、同じ行動を取れば十中八九同じ行動を返してくるAIだったからそれは決定である。

 となると、バステトは十層以降のユーザーが戦うことを想定されたAIだということ。

 もしかしたら俺は結構敏捷ファイターとして腕を上げたのかもしれないな。

 まあ、ステータスが高くて【食いしばり】があるという精神的余裕があるからかもしれないが。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告