旭日は昇っているか ~鹿屋基地攻防記~(休止中)   作:くろしお

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具体的な設定・世界観 その4です。
こちらはこの世界での深海棲艦登場の経緯、物語開始時までの時系列・世界各国の現状が書かれています。
日本が中心となっていますが、一部国にはきちんと言及していますので、世界観を補いたいという人は参考にしてください。

追記:一部加筆しています。


設定 その4

―深海棲艦の登場・その後の経緯(時系列順)―

201X.2.21(日本標準時、以下JST) ―紀伊半島沖270㎞付近―

 パナマ船籍の木材チップ輸送貨物船WORLD SWANⅢ(200m,所属四井商船(モデル:三井商船))が正体不明艦から突如攻撃を受け大破。死者0名、負傷者多数(日本人・バングラデシュ人)。海上保安庁と海上自衛隊は付近を哨戒するも手掛かりなし。これがかなり後になって深海棲艦の初接触であったことが判明する。

 

201X.5.10(JST) ―小笠原諸島沖1025㎞付近(太平洋上)―

 中国遠洋海運公司(モデル:中国遠洋海運集団)所属タンカーTAO SHIN WAN(桃森湾,250m)に突如魚雷攻撃、ほぼ瞬時に爆発炎上。僅か10分ほどで轟沈。死者12名,負傷者26名(全員中国人)。米海軍が救援に向かうも不審船の形跡なし。

翌5.11 インド洋航行中の同じ会社に所属するコンテナ船ZHEN SYEN(珍川,247m)も魚雷攻撃を受け、攻撃2時間後に沈没。死者3名、負傷者15名。

これを境に世界各地の海で同様の様々な被害が続出、しかし国連の安保理は進展せず。

 

201X.7.2 (協定世界時:UTC) 20:55頃

 太平洋国際航空(略称PIA,モデル:パンアメリカン航空)67便(使用機材:DC-10)がダニエル・K・イノウエ国際空港(旧名:ホノルル国際空港)沖27㎞付近で管制塔のレーダーから突如機影が消失。のちに墜落が確認される。死者269名。

 当初は滑走路8Rへの着陸態勢中だったため、CFITが疑われた。また、使用機材がDC-10だったこともありこの機種が原因ではないかとも疑われた。しかし、海面に浮いていたPIA67便の破片に外側から内側に向けて多数の弾痕が見つかり、さらに疑問が深まった。(PIA67便のブラックボックスが引き上げられたのは墜落から2か月後のことである。)

 これが撃墜事件と発覚するまでは更に時間を要することとなる。

 この事故以降世界各地の海上で航空機が攻撃を受ける被害を受ける。(幸い墜落はなし)

 

 この頃、日本近海では多くの船舶から複数の黒い謎の人(船?)が海上に立っているという通報が海上保安庁に寄せられる。これらの通報を不審に思った海上保安庁は、東都海洋大学などの専門家を巡視船に乗艦してもらい、海自・海保の哨戒機・救難機と連携作業をとった。

 

201X.7.27(JST) ―高知県足摺岬沖110㎞付近(宮崎県日向灘との境界付近)―

 後に日向灘沖不審船団攻撃事件として記録される事件が発生。

 11:45

 海上保安庁第5管区巡視船「とさ(PL-08)」「あらせ(PS-09)」が海上で移動する黒い物体群を確認。映像記録を開始。(初めて深海棲艦の姿を捉える。)また、海自の哨戒機(P-1)や海保機も撮影に成功している。

 

 12:25 

 「とさ」「あらせ」は黒い物体群に対し、日本語・英語・韓国語・中国語を使用して停船(あるいは減速)を呼びかけ。物体群、この呼びかけを無視。

 

 13:04 黒い物体群、日向灘に進入。第5管区艦から第10管区艦へ任務引継ぎ。

 13:37 

 黒い物体から火災(後に発砲炎と判明)、監視任務の引継ぎを受けた第10管区巡視船「きりしま(PS-04)」の右舷20mに複数の弾が落下。回避運動を実施。他にも「おおすみ(PLH-03)」「こしき(PL-69)」が追跡中。

 

 15:24

 海保から実弾使用の報告を受けた海上自衛隊は、護衛艦「おおたか(PG826)」「しらたか(PG829)」を現場海域に急行させた。海保艦の退避を確認後、海上警備行動へと移る。後に「あさゆき(DD132)」「さわぎり(DD157)」「じんつう(DE230)」も合流。(当時護衛艦群は太平洋上での訓練から佐世保へ帰投途中だった。)

  

 16:06 黒い物体をα1(アルファワン)と呼称、以下α2~6の追跡中、複数の発砲を確認。「さわぎり」「じんつう」が警告射撃(2発)を実施。α1~6は依然航行中。

  

 17:21 右舷側にいたα4が右舷側に向けて何らかの物体を複数投下。20秒後、α4の右舷側を追跡中だった「あさゆき」が被雷、負傷者多数を出す。以後、α群に対し、防衛出動要請を行う。(この時はまだ海上警備行動)

  

 17:35 「さわぎり」「おおたか」がα群に向け発砲(各20発)、依然逃亡。

 17:47 防衛出動の許可は下りず、α群と並行していた「おおたか」「はやたか」は追跡打ち切り。P-3Cが以後追跡を試みるも対空射撃を受け、断念。α群は沖ノ鳥島方向へ逃亡。被雷した「あさゆき」は「じんつう」に曳航される。

  

 17:59 海上に浮かんでいる生存者を複数確認、救助作業へ取り掛かる。

 18:38 浮かんでいた生存者を全員救助。のちに「艦娘」と呼ばれる彼女たちの出会いがこの先の未来に大きく関わることをまだ誰も予想していなかった…

  

 21:00 防衛省・海上保安庁の共同記者会見、上記の経緯説明と黒い物体群への言及がなされる。これらの物体群が破壊活動に関わっているかどうかは不明、とした。なおこの時に救助された生存者達(艦娘)への言及はなかった。

 

201X.10.21 未明

 台湾海峡で大量の黒い物体群(深海棲艦)が出現、突如中国大陸側の沿海地域に向けて大規模攻撃。僅か17時間で中国沿海部は海上封鎖される。(中国側の被害甚大:後に台湾海峡事変とされる)

台湾側も攻撃を受け、一部の都市が被害を受ける。日本も同じ頃、西日本の日本海・太平洋沿岸の都市が砲撃を受ける。また、アメリカ・カナダ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・極東ロシアでもほぼ同時期に深海棲艦の被害を受ける。

 

201X.10.22

 中国の要請により、国連安保理が招集される。しかし、全く議論は進展せず。また、各国での被害集計が間に合っておらず、一週間後に再招集し直すことで各国が合意する。

 

201X.10.27

 世界各地で航行中の多数の航空機・船舶が、同時多発的に深海棲艦の襲撃を受け撃墜・撃沈される。その死者数は数万とも数十万人とも。(ブラッドフォールダウン)

 

201X.12.17

 艦娘技術の解析が完了。深海棲艦への対策が整い始める。何の打開策も持ち得ていなかった人類は、ここにきてようやく反撃の狼煙を上げる準備が整い始める。

 

201X.1.25~1.31

 スプラトリー諸島沖にて第一次南シナ海海戦勃発(深海棲艦vs中国海軍)、中国海軍南海艦隊壊滅。この時点で中国の南シナ海上の軍事拠点が無力化され、深海棲艦にミサイル攻撃があまり効かないことが判明。

201X.3.7~3.8

 第二次南シナ海海戦勃発(深海棲艦vs米・中を中心とした国連軍)、米海軍の誇る空母打撃群が攻撃を行うも深海棲艦に返討ちにされ敗退。国連軍の損害率、実に70%。(撃沈された艦はなし)

 

 これ以降、日本を含めた島国国家は存亡の危機に立たされるが、日本では艦娘たちの活躍により少しずつ制海権を奪還していく。

 

202X.3.27

 鹿屋基地に新提督が配属される。 ここから物語は始まる…

 

―世界情勢―

・米・英・仏・独・伊・露

 日本の提供した艦娘技術のデータを基に模索。(日本政府関係者や専門家数名が各国に同行。)日本に送られてくる艦娘たちは、主に各国の艦娘のデータ取りを行う目的で送り込まれている。(海外産の艤装はこれらのデータが反映されたものとなっている。)

 

・韓国

 深海棲艦の攻撃と海上封鎖により事実上崩壊。日本海を渡ってきた者、対馬に逃げられた者はほぼ皆無だったという。現在は米軍による物資輸送で韓国国民が最低限生きられる状態に。

 

・中国

 国内問題が共産党だけでは抑えきれない程の大爆発を起こし、南沙諸島や尖閣諸島の問題はうやむやに。地上の国境線では小競合いが絶えない。中国海軍は深海棲艦の攻撃により、組織機構が破綻。行動不能に。

 

・台湾

 日本同様、深海棲艦の攻撃により国内が壊滅の危機に瀕したが、台湾~与那国島間の制空権が確保されたことで、日本経由での物資輸送が行われている。最近では、東側の一部港湾で艦娘の寄港ができるようになっている。

 

・東南アジア諸国

 シーレーンの破壊と度重なる空爆・空襲で被害を受ける。特に島国のフィリピンやインドネシアなどでは国家存亡の危機に面している。

 

・北朝鮮

 金王朝体制は崩壊したが、製造していた核・生物・化学兵器が深海棲艦の攻撃などで漏洩。少なくとも北朝鮮に行って、生きて帰ってこられるような状況ではない。(韓国が大陸側から支援を受けられない理由はこれ。)平壌周辺に生存者がいると見られているが詳細は不明。

 

・インド

 日本のシーレーン保護政策に積極的。国内情勢が安定化し次第、日本や他国の艦娘たちの支援に乗り出す。(補給や物資支援、艦娘たちが停泊する港湾施設の確保・整備など)

 

・中東

 深海棲艦の登場のどさくさに紛れて第五次中東戦争が勃発。なお、ペルシャ湾やホルムズ海峡に機雷は撒かれていない。(OPECでの総意により回避・イスラエルも黙認)

 

・日本

 深海棲艦の攻撃を受けたが、国家崩壊一歩手前のところで艦娘技術の解析が完了。これにより一部の制海権を奪還する。先進国各国に対し、艦娘技術のデータ提供と引き換えに(相手国の主権を脅かさないレベルの)様々な便宜を図ってもらえることになった。

 比較的早期に国会は防衛省から提出された艦娘に関する諸法案を次々と可決した。(この可決の速さには国民も驚いたよう。)その他の国内情勢は物語中で。

 

 本作の開始時間軸は提督の配属から約2か月後です。

※特定の艦に絞らず物語を展開(秘書艦も変わります。)

 

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