あのすみません。俺のシフトだけ週7になってるんですけど、記入ミスですよね? ・・・・・・え、合ってる?   作:鯛焼きマン

6 / 11
前回はシリアスが仕事しすぎたので箸休め回(という名の平常運行)です。
というわけで、一応タグで『仮面ライダー』扱いなのに専用マシンが無いのはおかしいですよね。
え? 専用マシンの無いライダーなんて今時ありふれてる?
それは、ほら、うちはうち、他所は他所です(使い古された言い訳)。

注意:今回出てくるのはあくまでオリジナル設定です。実在する人物・団体とは一切関係ありませんので御留意ください。


仮面ライダー裁鬼専用バイク、その名は『輪廻』

 何故だ! 何故わかってくれないんだ! ダンキさん!

 

「生憎、俺はお前のようにはなれねぇんだよ。サバキ」

 

 そんなっ・・・・・・アンタはどんな時でも自分を鍛えて乗り越えてきた『鬼』じゃなかったのかよ?!

 

「それとこれとじゃ話がチゲーって、何度も言ってるだろ・・・・・・もともと俺には無理な話だったんだ」

 

 ・・・・・・・・・・・・っ!!

 

「お前には感謝してるぜ。だが、ここまでだ」

 

 ・・・・・・んじゃねぇよ。

 

「なに?」

 

 勝手に諦めてんじゃねぇよ!

 

「!?」

 

 諦めんなよ。

 諦めたら、そこで終わりだろうがっ。今まで積み上げてきたもの全部、無意味になっちまうだろうがっ!

 ・・・・・・それでホントに良いのかよ、アンタは。

 

「俺は・・・・・・」

 

 弾鬼は・・・・・・そんな情けない鬼だったのか?

 

「っ!」

 

 違うだろ? アンタは違うだろ?! 

 一番の新入りが生意気な、って言いたい気持ちはわかる。それでも言わせてくれ。

 後輩としてではなく、何度も背中を預け合った仲間として、言わせてくれ。

 

「サバキ・・・・・・」

 

 本当のアンタはこんなもんじゃない。

 弾鬼はまだ終わりなんかじゃない。

 

 だから始めようぜ、また最初っから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずはPCの起動から覚えようぜ?

 

「いや、やっぱ無理」

 

 おい、いい加減にしろ同じ説明するの何回目だと思ってやがるダンキ(キレそう)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 音撃戦士・裁鬼こと(サバキ)はダンキさんとの熾烈なライダーバトル(PC講座)を終え、『たちばな』で一息ついていた。

 

「ごめんねサバキ君。折角のお休みに仕事頼んじゃって」

「いいですよ。俺もちょうど予定が空いてて暇してたんで」

 

 今日はイブキさんと音撃管の特訓をする予定だったのだが、急な用事ができてしまい奈良県の吉野郡に行かなければならなくなってしまったのだとか。

 奈良県吉野郡といえば『猛士』の総本山である『吉野の里』がある場所。

 やっぱ代々『猛士』の中心となってきた家系の人となると色々な責務やら何やらを背負わなきゃならんから大変だよな(the 他人事)。

 

「で、どうだった? ダンキ君、新しく買い替えたPC(パソコン)の操作できるようになったのかな」

「やれることはやりましたよ・・・・・・」

 

 ホントなんでEメールを開くだけであそこまで難儀するのか・・・・・・別にサイト作成や動画編集をしろって言ってるわけでもないのに。

 とりあえずPC起動→メールチェック→PCシャットダウンまでの手順を複数のイラストと簡潔な文でまとめたガイドブックを作って渡しておいた。

 これでわかってくれないのなら流石にお手上げである。

 

「そっか。ま、お疲れ様。ありがとねサバキ君。いつも頼りになるよ」

「いえいえ俺なんか・・・・・・ん?」

 

 スマホの着信、正確にはLineの通知だ。

 

「あ、イッシーだ」

 

 Lineの贈り主は俺のサポーターをしてくれている石割樹(イッシー)からだった。

 

「樹ちゃんもいま奈良にいるんだったね。どう? 元気にやってる?」

「はい、楽しそうです」

「それはなにより」

 

 Lineで送られてきたのは現地の友人とのツーショットだった。

 満面の笑みを浮かべるイッシーと静かに微笑む黒髪の女性。

 黒髪の女性は、緩い空気を放つイッシーとはまた違ったクールな印象を受ける美人さんだ。

 年齢はイッシーと同じ20歳前後といったところか。

 

「あ、その子。どこかで見たことがあるなと思ったら、今度新しく関西支部の『鬼』になった子だよ」

「え? そうなんですか?」

 

 女性の『鬼』とは珍しい。

 いるにはいるらしいけど、以前まで関東支部にいたフブキさんとか。

 あと、四国支部にも巨大な魔化魍を拳で殴り飛ばす女性のゴリ・・・・・・『鬼』がいるって噂をどっかで聞いたような?

 少なくとも、たった一人で複数の魔化魍を相手取って四国安全都市(?)宣言した三つの姿(たぶん響鬼紅的なナニカ・・・・・・たぶん)を持つ『鬼』の噂よりかは真実味がある。

 

「この子どんな音撃武器使うんですか?」

「音撃棒の『鬼』らしいよ?」

 

 太鼓ドンドコするの?

 へぇ、この華奢(っぽく見える)な可愛い子がねぇ?

 

「おや? おいおいサバキ君っ。浮気はいけないな~?」

「はぃ? なんですか浮気って」

 

 俺は生まれてこの方、万年独り身ですが?(悲しみ)

 

「あっ、あー・・・・・・あははっ、冗談だよ? 冗談冗談・・・・・・おっと、そういえば君に見せたいものがあるんだった」

「? どうしたんですか?」

 

 何かを誤魔化す(思い出した)かのように手招きするおやっさんに呼ばれて『たちばな』の地下にある『猛士の間』に下りる。

 

「唐突にどうしたんです?」

「いやー、ダンキ君にパソコンの操作を教えてくれたお礼・・・・・・ってわけじゃないんだけどね」

 

 え? それってもしかして・・・・・・新たな仕事?

 

「君は私をどんな鬼畜だと思ってるんだい?」

 

 冗談ですよ。ただのお返しです。ええ、それだけですよ? 他意はありませんよ?

 

「まぁ、いいんだけどさ。その君に見せたいものっていうのは先日『猛士』から送られてきた新装備のことなんだ」

「新装備?」

 

 うーん、これは実験台コースかな?

 

「そんなんじゃ・・・・・・・・・・・・ないよ?」

 

 え、いま明らかに変な間が。

 

「いやいや、装甲声刃(アームドセイバー)みたいな尖った性能の武器じゃないから大丈夫だって。使っても副作用とかないって」

 

 副作用ってなんやねん(戦慄)

 

「アレって、そんなヤバめな武器だったんですか?」

「んー、それを一から話すと長いというか後が怖いというか・・・・・・ともかく、その新装備というのは『猛士』が新たに開発したバイクのことだよ」

 

 バイクっていうとイブキさんやヒビキさんが仕事で使う『竜巻』や『凱火』みたいなものか?

 それは楽しみではあるけども・・・・・・なんかおやっさんの態度がどことなく怪しい。

 

「何はともあれ百聞は一見に如かず。さぁ、これが『猛士』の開発部が制作した新装備・『輪廻』だ」

 

「こ、これはっ――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後、俺は魔化魍退治の仕事で緑が生い茂る山岳地帯に来ていた。

 そしてたった今、魔化魍の連続狩猟クエストが終わったところ。

 

「ファ――――――!! 終わったぁ!! ふぅ~! お前もお疲れさんっと」

 

 俺は()()()を停め、案内をしてくれていた茜鷹に礼を言いつつディスクに戻す。

 

 複数の地点に同時に魔化魍が出現したのはいいが(よくない)、それ全てを俺一人で退治しろとか指令出された時はちょっと事務局長(おやっさん)の正気を疑ったが例の新装備(マシン)が役に立った。

 舗装など一切されていない山あり谷ありの獣道を難なく走破し、魔化魍の一撃にすら耐えて故障を起こさない柔軟かつ強靭なこのマシンは今回の戦いで大いに活躍してくれた。

 さらに『鬼』の身体能力で(しかも全速力で)約3㎞は乗り回したっていうのにまだ数㎞は走れそうな気がしてくる。耐久性もピカ一だ。

 

 渡されたばかりの新兵器が早速日の目を見るとかまるで特撮番組のお約束みたいな展開だがそんなことより、その新装備について一言いいか? 

 ・・・・・・これって、バイクはバイクでも―――――

 

()()()()()バイクじゃねぇか!!」

 

 確かに『鬼』の仕事は山岳(マウンテン)での活動が多いけど!

 

 そもそも凸凹の獣道じゃ普通のバイクが走れないけど!

 

 長距離移動ならいつも使ってる『無間(むげん)(見た目ただの乗用車。トドロキが乗ってる『雷神』の基調にしているカラーを黒と赤にしたバージョン)』で十分だけど!←載積量込みだとこっちの方が便利まである。

 

 ぶっちゃけ移動するだけなら下手な乗り物に乗るより『鬼』の身体能力の方が早く移動できるけど!

 

「だとしてもマウンテンバイクって・・・・・・」

 

 自転車ですやん。

 これがホントの自転車操業ってか? やかましいわっ!

 ところで裁鬼(おれ)がそれをコキコキする姿を想像してみてくれ、こいつをどう思う?

 すごく・・・・・・地味です・・・・・・。←自問自答

 

「でも優秀なんだよなぁ・・・・・・」

 

 そこが逆にムカつくぅ。

 

「サバキさんお疲れ様ですー。コーヒー入ってますよー?」

 

 おう、イッシーもお疲れ様。旅行帰り直後なのに悪いな。

 

「いえいえー、これが私の仕事ですしー。それに久しぶりにシオキちゃんに会えて元気百倍ですからー!」

 

 シオキちゃんっていうと・・・・・・あのLineで送ってきたツーショットの子か。

 

「はい、そうですー。綺麗な子だったでしょー?」

 

 そうだな、イッシーとは違ったタイプの美人さんだよな。なんつーかこう、日本人形っていうか大和撫子的な?

 

「はいはい! そんな感じですー!」

 

 お? 珍しくイッシーのテンションが高い。

 よほどそのシオキちゃんことが大好きなんだろうな(尊い)。

 

「そういえばその子、とある筋から聞いた話じゃ関西支部の『鬼』らしいじゃない?」

 

 俺は知ってるんだ(思わせぶり)。

 

「あっ、立花事務局長から聞いたんですねー?」

 

 うん、そうだよ(瞬殺)。

 ってか、一瞬で情報源バレるのね。

 

「まぁー、サバキさんがそういう『猛士』の情報聞けるような人でよく話すのは立花事務局長か先代裁鬼の佐伯さんぐらいですしー」

 

 うん、そうだよ(図星)。

 俺ってば交友関係狭いものねそうだよね。

 

「『仕置きする』って書いて仕置鬼。それがシオキちゃんの『鬼』としての名前ですー」

 

 え? なに? 魔化魍に『天に代わってお仕置きよっ!』とかしちゃうの?

 

「あ」

 

 あ?

 

「ああー・・・・・・」

 

 いやいやいやいや『ああー』ってなんなの? 怖いんだけど。

 

「シオキちゃんは()()()()でいじられるのが大っ嫌いなんですー・・・・・・」

 

 お仕置鬼ちゃんなのに?

 

「あ」

 

 だから『あ』ってやめて! 怖いわ! 何なの!? 呪いの言葉なの!? 名前を言ってはいけないあの人的な呪いがかかってるの!?

 

「ありうる」

 

 ありうっちゃうの!!? 

 

「シオキちゃんは呪術的な素養を認められて若くして『鬼』になれた逸材ですからー・・・・・・ね?」

 

 『ね?』じゃないよ! どうなっちゃうんだよ俺!?

 

「そうですねー、私が知る限りでシオキちゃんをそのネタでいじった人は必ず・・・・・・」

 

 必ず?

 

「そう、必ず―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「必ず一発殴られますー」

 

 まさかの呪術(物理)――――――!!!

 

 

 

 とりあえずその日は魔化魍退治完了の報告と『輪廻』の実地運用の結果のレポートを事務局に送って寝た(野宿)。

 明日はいい日になるといいな~(儚い願い)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・お布団(オフトゥン)! (マクゥラ)! 君らはいずこにぃいいいいいいいいいいいい!!←禁断症状




bike(バイク):自転車
rider(ライダー):乗り手、バイクに乗る人
という意味だからセーフ(苦しい言い訳)。

お仕置鬼ちゃんはオリキャラです。今後のエピソードで出るかは未定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。