ハリー・ポッターと西行の娘   作:姫桜

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クィディッチと疑い

ハロウィーンが終わり、暫くするとまた大イベントがあった。

クィディッチである。

…ところで、私はこのクィディッチの発声の仕方が良く分からない。

仕方ないから私はクディッチと発声している。

そういえばアルバスから「試合を必ず見に来るように」と言われていた。

なんでも、ハリーに危険が及ばないか監視するようだ。

別にそこまで警戒する必要はないと思うけど、まぁアルバスが言うんだし、行った方がいいんだろう。

日傘とお菓子を用意して、後は…

 

 

 

やってきたクィディッチ競技場は開始前だと言うのに物凄い熱気だ。

始まったらどうなるのか考えたくもない。

私はアルバスの隣に座ると日傘をさしながら疑問に思ってたことを聞いた。

 

「アルバス、さすがにこんなところで攻撃なんてしてこないんじゃない?大勢人が居るのよ?」

「だからこそ、じゃよ。」

「入学式の時の言葉、そっくり返した方がいいかしら?」

「心配性のことかの、儂も自分が心配性だと自覚してはいるんじゃがのう。」

 

そこまで警戒するなら教員も警戒した方がいいと思うんだけど、とは口に出さなかった。

さて、そんな会話をしている間にクィディッチが始まろうとしていた。

 

「あ、実況なんてあるの?」

「そういえば、言ってなかったのう。リー・ジョーダンという生徒とマグゴナガル先生が実況してくださるんじゃよ。」

「ミネルバはクディッチ大好きだからね。納得したわ。」

 

それぞれの寮が旗を振っている光景を見つつ、ふととある旗が目に入った。

 

「ふふっ、アルバス、見て。『ポッターを大統領に』だって。子供っぽくて良いわね。」

「儂らも一度やったのう。」

「アレね。覚えてるわ。なにせ準備はほとんど私とアルバスでやったもの。」

「アレは過酷じゃったのう。」

「ホントよ。二人だけでやるなんて辛かったわ。」

 

競技場に赤と緑の集団が入ってくる。

選手達だ。

選手達が入場すると、ただでさえ暑かったのに歓声やらで耳がキーンとするわより暑くなるわで早くも私は来たことを後悔していた。

 

「ねぇ、アルバス、帰っちゃ」

「ユユコ、ほれ、カエルチョコレートじゃ。箱でもってきたぞ。」

「ここが私の実家よ。」

「ほっほっほ」

 

こうしてまんまと蛙チョコレートに釣られた私は蛙チョコレートを食べながら耐えることになった。

 

 

 

 

 

スリザリンのタックルという反則はあったものの、それ以降は特に何も起きない、私がここに来た意味はあったのだろうか。

 

「アルバス、何も起きないわ。」

 

大鍋ケーキにかぶりつきながらアルバスに言うと、アルバスは

 

「ただの思い過ごしかのう…じゃが、まだ警戒は怠らないようにしておくれよ。」

 

と、言った。

何も無いなら帰りたいんだけれどな、なんて思っていたら、ハリー・ポッターに変化が起こった。

 

「…あら?」

「む…」

 

なんと箒が暴れだしたのだ。

傍から見れば操縦を失っているようにも見えるが、あれは違う。

呪いを受けているのかもしれない。

すぐさまセブルスとクィレルが対抗呪文を唱えた。

そのあいだ、私とアルバス、その他教員は呪いをかけた者を探すが、見当たらない。

その時だ

 

「む…!?」

 

突如、セブルスのローブが燃えだしたのだ。

驚いたセブルスは他の教員を巻き込んで倒れてしまう。

それと同時にピタリとハリーの箒が大人しくなった。

アルバスはセブルス達の方を向いていて気がついてなさそうだが、私はしっかり見ていた。

そしていつ一番挙動が怪しかったかも。

セブルスが呪文を中断した時、一層暴れたのだ。

そしたクィレルが巻き込まれて呪文をやめた時、収まった。

おかしい、普通二人が対抗呪文を唱えているのなら、二人がやめた時にさらに暴れないとおかしい。

これでは、片方が呪いをかけているとしか思えない。

まさか……

 

 

 

その後の試合は、ずっと考え事をしていたため内容はわからなかった。

…アルバスに、言うべきかもしれない。

クィレルのことについて。

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