腰や脚が痛いな、と思ったらすぐ病院へ!ぎっくり腰や坐骨神経痛、ヘルニアの可能性があるのだから!
ちなみに自分はその三つになりました。
「───で、私は早く行動に移した方がいいと思うわ。」
クィディッチの観客席で見たクィレルの反応について報告しながら言う。
私が提案したのは即座に拘束、真実薬、開心術による尋問だ。
それにはセブルスにも同意している、この男は少し嫌いだが…教員として嫌いなだけである。
だがアルバスはこれに対して
「じゃが確証が持てておらん。そうじゃろう。下手に刺激してはかえって不利になることも有り得る。確証が持てるまでは泳がせるべきだと儂は考えておる。」
と、反対する。
私はアルバスの性格を知っているから断言出来るが、これは時間稼ぎだ。
強硬手段を使わずに尻尾をつかめるまでの、時間稼ぎ。
「でもハリーが死にかけたのよ?ハリーを死に急がせる気?」
「ハリーの監視と周囲の警戒を強める、それではダメかのう?」
「ダメよ。危険すぎる。ハリーはリドルを倒すための大事な剣なのよ?」
「…ユユコ、ハリーは武器ではない。立派な、一人の人間じゃ。」
「いいえ、ハリーはリドルを倒すまでは武器よ。それもただの武器じゃない、大事な武器………私はもう行くわ、少し、頭の中を整理してくる。」
「わかった。疲れてるんじゃろう。ゆっくり休みなさい、ユユコ。いい夢を」
「ええ、アルバス。おやすみ。」
どこか頭痛を感じながら、部屋をあとにする。
きっと考えすぎたのだろう、お菓子でも食べて今日は寝ることにする。
どうせ明日の授業は午後からしかないのだ、ゆっくりしても罰は当たるまい。
「それでは校長。私も失礼します。」
スネイプ先生が退室したのを見て、何度目かのため息を吐く。
これからのクィレル先生への対処は朝一に職員会議で決めるとして、今考えるのは別だ。
幽々子について、である。
この時期になると突然あのような”人を人として見ない”ような発言をするようになるのだ。
理由は勿論ある。
本人は記憶を抜き取ったせいで忘れてくれているようだが、儂はその状態を好ましく思っていない。
あの記憶を失くすというのは、大事なもう一人の友人についてを忘れることなのだから。
時はホグワーツでまだ二年生であった頃にまで遡る。
同点一位という史上稀に見る首席二人組であった私とユユコはその時期、すこしはっちゃけていた。
それこそイタズラをしたり、夜に出回ったり、まぁ今の子供たちのようなことをしていた。
あれは忘れるはずもない、十二回目の夜の探検のことだった。
「ユユコ、誰もいないよな?」
「大丈夫みたいね、さ、行きましょう?」
トロフィー室の…まだその時は物置小屋としかいいようのなかった形だけのトロフィー室に忍び込んだユユコと当時の儂は、いつも通りに用意した隠し部屋を開こうとした、床の二つの凹みにそれぞれの杖を差し込んで、同じタイミングで「ロコモーター」を唱えれば床が外れる、という簡単な仕組みになっておった。
いざ木箱を退けようとすると、声が響いた。
「そこでなにをしてるの?」
文字通り儂とユユコは凍りついた。
扉の方から聞こえた声は学年二位のレイブンクロー真面目さんの声だったのだから。
美しい紫色の髪を月に照らされながら心底不思議そうな顔で聞いてくる彼女に儂は咄嗟にこう答えた。
「た、探険さ。僕とユユコだけのね。」
「ア、アルバス!?」
言ってから何を馬鹿正直に言っているんだと後悔した。
儂がハッとしてると、その真面目さん…アンネ・ウェリエルは無表情にこういった。
「私も仲間に入っていいかしら?」
その日から儂とユユコの中に、アンネが加わった。
それからは秀才三人衆と言われるようになり、常に三人で行動した。
リーダーシップとツッコミは儂が、静かなボケ役としてアンネが、それに対し便乗するユユコが居たため、一部では漫才三人衆などと呼ばれていた。
ボクワーツ卒業後も三人で居たし、アンネの結婚式にも出席した。
アンネ…結婚後だからアンネ・ノーレッジの子供のパチュリー・ノーレッジも抱っこさせてもらえた。
その後は騎士団団員として、三人で先陣を切り戦ったこともあった。
だが、三人衆はある日に、最初の二人衆へと戻ることになったのだ。
ヴォルデモートとの戦争最後の日にその事件は起きた。
魔法省への死喰い人の襲撃。
魔法省を守るために儂と、ユユコ、アンネは魔法省へと駆けつけ戦闘をしていた。
他の騎士団員は他の戦闘地帯へ向かわせているため騎士団はこの三人しかいなかった。
死喰い人のの戦闘は長く続いたものの、質で優るこちらに死喰い人は段々と殲滅されて行った。
じゃが死喰い人もタダでは終わらない
「セクタムセンプラ!!」
「うぅぅっ!!?」
先陣をきっていた若い闇祓いが切り裂き呪文を受け致命傷を負ったのを心優しいアンネは見過ごせなかったのだろう。
「…アルバス、ユユコ、援護して。助けに行く。」
「アンネ!?無茶だ!下がれ!」
「!?アンネ!無茶はだめ!」
儂やユユコの声なんか聴こえないという様に負傷者の元へ行きエビスキーを唱えるのを必死に援護していた儂らは、たっている人間しか見えてなかった。
それこそ、瀕死の死喰い人なんて目につかなかった。
「アバダ……アバダケタブラ…ッ!」
倒れ伏し、今にも死にそうな死喰い人から放たれた死の呪文に儂もユユコも、他の闇祓いも対応できるはずがなかった。
幸運だったのは、魔力がもうなかったのであろう、死の呪文はほとんど効果を表さなかったことだろう。
…だが、最低限の機能はしたのだ。
魂を強制的に肉体から切り離すその呪文はゆっくりと、しかし着実にアンネを蝕むことになったのだ。
アンネが死んだ時期は丁度今の時期…幽々子が乱れる今の時期だ。
死ぬまでアンネは「私のせいだから気負わないで」とか「こんなことで落ち込まないで」など、儂やユユコを慰めていた。
儂は立ち直ることが出来たが、幽々子は…
今でも鮮明に思い出せる、無気力にあっちにフラフラこっちにフラフラするユユコの顔と、記憶を抜いた時のあの幽々子の顔を。
幽々子を守ることも儂の使命なのだ、と、決意をし直した儂の机には、儂とユユコとアンネが映る若かりし頃の写真が立てかけられていた。