タイトルそのままです。誰かがすでにやっていそうなネタでしかない
前半甘めなカズめぐ。尊い
※注:某高木さんとは一切関係がありません
そういえば高木さんて声優りえりーだったんですね

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からかい上手のバニルさん

今日はカズマとデートだ。

こっそり買っておいたおろしたての服を着て街へ繰り出す。

「いやいや、デートつっても買い出しだろ? それも急ぎじゃないし」

「ならばこそデートじゃないですか。買い出しは後回しにして楽しみましょう」

そう言いながら一方的に腕を組み、顔を覗き込む。

カズマは顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまいました。ちょろい。

そして私の顔も熱くなっていますが、これならバレてないでしょう。

「そ、そういえば今日は髪結ってるんだな」

あの一件から伸ばし始めた私の髪は、少しだけ伸びて首筋をくすぐるようになっていた。

イメチェンも兼ねてまとめてみましたけど。

「ええ、ちょっと伸びてきたので。どうですか?」

「うなじがエロいと思います」

「言い方って物があるでしょうっ!」

この男は! この男はっ!

……あ、違いますね。目が泳いでますし耳まで真っ赤じゃないですか。おおかた正直に言うのが恥ずかしいというところでしょうか。

はあ……この様子を可愛いと思ってしまう私の負けですね。惚れたら負けとはよく言ったものです。

では勝者の権利としてこのまま腕を組んだままにさせてもらいましょう♪

「カズマカズマ、この服はどうですか? カズマの好みを考えてみたのですが」

「うぇっ?! す、すごく可愛いと思いますです……」

ふふん♪

 

特に目的もなく街をぶらつく。

露店を冷かしたり、雑貨を見てみたり、知り合いに冷やかされたり、からかわれたり。

うおい、兄妹みたいはいいとしても、罰ゲーム扱いとはどういうことだ。

カズマが褒めてくれた服に免じて見逃してやりますけど、今度見かけたらぶっとばします。

一部私にとっての罰ゲーム扱いをしてくる輩もいましたが、そちらもカズマの代わりにぶっとばしておきましょう。

「そういうところが罰ゲームって言われる原因じゃないのか?」

「カズマは悔しくないのですか?」

そりゃあ、自分が少々、ほんの少しだけ変だという自覚はあるけれど、カズマがろくでなしなのも事実ではあるけれど、それでも罰ゲームは酷いと思う。

「気持ち良くはないけどさ。個人的には、変に俺たちの関係をアピールするのも恥ずかしいし……」

「何が恥ずかしいものですか! 相思相愛! 素晴らしいではありませんか!」

「うるせえ! 童貞引き篭もりなめんな! それにあと、えと、その……」

なにやらゴニョゴニョ言っている。

「なんですか? 言いたいことがあるならはっきり言ってください」

「俺としてはめぐみんが俺を想ってくれているだけで……十分、というか……」

 

こ、ここここ、この男は突然何を言い出しやがりますか?! その発言のほうがよっぽど恥ずかしいじゃないですか!

「えと、あのっ……はい、私はカズマのことが大好きです、よ?」

動揺した私はそんなことを口走り、あまりの恥ずかしさに組んでいた腕を離して半歩ほど距離を取った。

顔を真っ赤にした男女が並んで歩いているこの状況はなんなのだろうか。

沈黙が続く……いや無理っ、耐えられませんっ。

「あ、あの、カズマの気持ちを聞かせてください! その、ちゃんと、改めて聞かせてください」

あれ? さらにドツボじゃないですかこれ?

「ええと、いや、そうではなくてですね! あの」

我ながら恥ずかしいセリフに顔を背けてしまったところを、そっと、カズマの手が頬に触れる。

「めぐみん」

……!

答えはもらってはいる。ヘタレて、格好つけられない、カズマらしい返事。

でもちょっとくらい格好つけた言葉も聞いてみたいじゃないですか。

「俺は口下手だからうまく言えないけど……眼を閉じて?」

「ふぇっ?!」

あの、これは、あれでしょうか? えええええええ、ととと突然すぎて心の準備ががががが。

ぎゅっと目をつぶる。あああああ心臓がうるさいです、カズマに聞こえちゃうんじゃないでしょうか?

永遠にも似た時間が……過ぎても動きがありません。

まさかこのタイミングでヘタレましたか?

「か、カズマ?」

うっすらと開けた目に入ってきたのは

 

 

 

「フハハハハハハ、ヘタレ小僧かと思ったか! 残念、吾輩でした!」

白黒の仮面をつけた大悪魔だった。

 

 

 

「ううむ、汝の羞恥の感情、極上の味である。おや、これはなかなかドス黒い憤怒の感情……待てネタ魔法使い、こんな街中で爆裂魔法はやめんか。話をしよう。というより後ろを見るがいい」

後ろに何がっ!

……なんでカズマがそこにいるのでしょうか? 拘束されて猿轡まで噛まされて、そして顔は真っ赤に……まさかっ?!

「ハーハッハッハッハ、最初から吾輩だったとでも思ったか? いいところで入れ替わったに決まっておろうが! 小僧はかぶりつきで鑑賞しておったわ! 自らと自らの女の痴態をな!」

高笑いが響き渡る。

おいコラ痴態とか言うなっ!

「どうした小僧をヘタレだなんだという割に自分でやったお預け行動を自分で後悔して悶々としている恋する乙女よ? 良かったではないか、これで思いの丈は全て白日の下に晒されたぞ。あとは小僧の勇気ひとつ、あるいは汝の真の押しひとつよ。励むがいい。汝らが子を生せば吾輩は悦び庭駆け回るだろう」

 

「「子っ?!」」

 

「鼻の穴を膨らませている小僧よ、吾輩としては庭駆け回るのも一向に構わんが汝らはそうもいくまい。そこでおススメの商品がこちらだ。男女のエチケット、そしてあれやこれやのポーション男性用と女性用である」

「言い値で買おう」

「へい毎度! それではお客様にサービスである。そこの宿の部屋を取っておいたのでしっぽり行くがよい。旧き友の協力もあり今宵は邪魔は入らんぞ」

「お、おい、私を置いて話を進めないでもらおうか!」

「ヌハハハハハハ! 羞恥と憤怒が混沌と入り交じり、そこに含まれる期待感すら良質なスパイス! これぞ至高の甘露である! では吾輩はお腹いっぱいなので失礼する」

 

 

このあと無茶苦茶爆裂した。




続かない

さてどこからバニルでしょう?
答えはあなたの心の中!

お風呂で髪アップにしてためぐみん好きなんですが、なんであの時だけだったんですかね
アルカンレティアでまたやってくれても良かったじゃないか


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